Coolier - 新生・東方創想話

西行妖の檻

2005/02/18 08:56:42
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 桜が鳴ったのは、迷い家から白玉楼へと戻る道中のことだった。
 道なりに並ぶ枝垂桜が一斉に揺れ、葉音を立てた。ひらひらと、淡紅色の花びらが舞い落ちる。
 風はない。誰かが桜の樹を揺らしたわけでもない。
 大地の動きにあわせて、桜が揺れて鳴っている。
 幻想郷、それも冥界で地震とは珍しい。
 ――いや、違うか。
 西行寺幽々子は口中でそう呟くと、桜並木を見るとはなしに眺めやった。地震という表現が適切でないと思ったからだ。
 地震とは、地面が震動することである。縦であれ横であれ、大地が揺れれば人妖は慌てふためく。幻想郷でも、多くの者は地面に密着して暮らしているからだ。夜空に啼く雀とて、樹木に足を休める。
 だが、幽々子にとって、地面はさして意味をもたない。ふわりふわりと、空を歩むからだ。そもそも足を着けぬのならば、地があろうと無かろうと同じことであろう。
 幽々子が知覚したのは、枝垂桜が揺れ、葉と花が擦れあう音のみである。
 ならば。
 ――地鳴りと呼ぶべきだ。
 無為な思考を重ねつつ、視線を飛ばした。視界に入る、枯れ樹色の巨木。
 西行妖も揺れていた。薄緑の葉が散るのがはっきりと見える。
 息をついて、歩を進める。何とは無しに、寄り道をする気にはなれなかった。 
 しばらくすると、くすんだ屋敷が、視界を占有した。
 白玉楼である。
 白玉楼――外の世界では、文人墨客が死後に向かう楼閣であると云う。亡霊が集まり、詩を吟じ画を描く場。天帝と呼ばれる者が唐代に造り上げたと、八雲紫から聞いた覚えがあった。
 死後の魂が集まる場所という点は同じだ。幻想郷の亡霊は冥界に、そして此処に集まり、やがて転生なり消滅なりを迎える――らしい。
 らしい、というのは、幽々子は転生にも消滅にも無縁だからだ。自分が死に誘ったもの同様、成仏せずに冥界を賑わすのみ。少なくとも幽々子にとって、それは当然のことだ。
 だから。白玉楼は己の住処であり、それ以上でもそれ以下でもない。
 幽々子は門をくぐって、楼閣の内部へと帰ってゆく。
 はらり。
 肩口の感触に、天を仰ぐ。
 葉の欠片が、服の袂にかかっていた。幽々子の髪と対照を為すそれが、白装束によく映える。連続して視界に入る、一本の桜。
 庭に植えられた霊樹、西行妖。見慣れているとはいえ、こうして見上げると首が痛くなる。冥界はおろか、幻想郷全体でもこれほどの大樹は無いだろう。毎年のことだが、花を付けぬのが惜しい。
 何とは無しに、目線を降ろしてゆく。ごつごつとした、年月を感じさせる逞しい幹と、蜘蛛の糸のようにねじ曲がった根。それに――

 ――あれは。

 ぐらり。
 視界がそれを捉えた途端、目眩がした。
 地面に張り出した根。複雑に絡み合うそれの隙間が広がっている。ぽっかりと、うろが開いている。
 今まで見落としていたか。
 否、それは無いだろう。朝夕となく、幽々子は西行妖に親しんでいる。目を瞑っていても、細部まで正確に思い出せるほどだ。
 だから、この穴――うろは、新しいものだ。もしかすると、先程の地震で幹の一部が崩れたのかもしれない。
 うろは冷たく黒く、冥界特有の、月の弱い朧光を吸い込んでいる。
 さあ、と。雲の切れ目から、強い月光が一瞬差し込んだ。
 視線を凝らす。何かが暗い穴から突き出している。
 ――あれは、何だ。
 形状は判然としない。
 細く伸びた枝のような形。
 いや。
 似ているが、違う。
 ――認識してはならない。
 枝では無い。
 手だ。
 細い手だ。
 乾涸びた。

 ――女子供の手だ。

 其の存在を確かに知覚した時、幽々子の意識は既に闇へと沈んでいた。


***


 ――声が聞こえる。
「忌み子じゃ」
 嫌な声。
 しわがれた声。
「富士見の娘は、忌み子じゃ」
 綺麗なおべべを纏った少女が泣いている。
 ひそひそ、ひそひそと。遠巻きに忌む声と視線とに、泣いている。
 少女が己の能力を知ったのは、まだ年端も行かぬ頃のことだった。
 幼い頃は、人ならぬ何かが集まってくる程度のことだった。夜道を歩いていると、ちろちろと燃える鬼火が後を付いてくる。墓場に行けば、居る筈のない人間の声が聞こえる。どちらも、人も通わぬ山道ならば珍しいことではない。妖怪や亡霊が生者にちょっかいを出してくるのは、誰にでも起こりえることだからだ。こと幻想郷においては、日常茶飯事とも云える。
 ただ、少女の場合は頻度と性質とが、常とは異なっていた。夜道なら十中八九まで、それらが寄ってくる。否、少女に引き寄せられてくる。同じ年頃の子らが戯れている場に少女が加わるだけで、人ならぬものが一斉に集まってくるのも珍しい光景ではなかった。
 それでも、幼い頃はまだ良い。幼子は無智である。無智であるということは、根源的ならぬ恐怖とは無縁ということでもある。少女と同世代の子らも、人外のものが頻繁に来るのを当然と思っていた。直接害を為すモノがほとんど居なかったのも一因であろう。
 だが――長ずればそうもいかぬ。
 幻想郷でも、人は共同体を形成し生活している。共同体の中で成長するということは、他者との関係性を構築するということである。
 己以外の何者かと深く関係すれば、感情の行き来が、行き違いが生まれよう。さすれば、恨みつらみもまた発生しよう。事物の理を解り始め、感情の諍いが発生するようになってから、人ならぬモノに懐かれる少女がどう扱われるか。想像に難くはあるまい。
 ――鬼子だ。
 ――富士見の娘には近寄るな。
 いつしか、少女の周りから人の姿は無くなっていた。常に付き従うは、人ならぬモノ、死霊の影のみ。
 それでも、しばらくの間は、さしたる問題は起こらずにいた。起こらずにいたように見えた、と云う方が正しいだろうか。
 少女の家は名家であった。共同体の長であった。少女が常に小綺麗な和服を纏い、詩を吟ずる程の教養があったことからも察せられよう。故に、いかにその能力が恐るべきものであったとしても、正面きって難癖を付けるような輩はいなかったし、いたとしても排斥されるだけであった。少女は敬して遠ざけられていたが、逆に言えばその程度ですんでいたのだ。一種の平衡状態だった。
 だが、平衡という言葉は、常に崩壊の可能性を持つ。崩壊の予兆を含まぬのならば、それは平衡でなく安定だからだ。
 切っ掛けが何だったのかは解らない。危うい平衡を保っていた天秤が長じたのが原因か。疎まれ続けた所為なのか。とまれ、少女の力はより一層強くなっていった。死霊を操るどころか、死を自在にもたらすまでに。
 強く恨めば、相手は怪我をした。
 死んでしまえとまでに憎めば、その相手は一両日中に頓死した。
 一度や二度ならば偶然で片付こう。だが――毎度毎度の事となれば、周囲の大人たちも黙ってはいない。
 あれは鬼だ。
 あの娘は化生だ。
 寄るな、来るな、出て行け。
 高まる怨嗟の声。
 人々に蔓延する恐怖。
 富士見の家を襲った、原因不明の火災。
 少女のみを残し、親族は絶えた。父母も、祖父母も、使用人も皆等しく火の中に消えた。遺された少女を待っていたのは、恐怖に怯える他者からの、理不尽なまでの仕打ちのみ。
 ――人を呪わば穴二つ、と云う。
 少女を呪った人々と、彼らを呪い返した少女に待っていた結果はただ一つ。少女を恐れ、排斥し、追いつめ続けた共同体が丸ごと死に誘われるまで、さして時間はかからなかった。

 行き場を失い、僅かな生き残りからも石もて追われた少女は、一人深い山へと分け入ってゆく。
 雨が振っていた。獣しか通らないような山道は、少女の足には厳しい。ぐにゃぐにゃと頼りない、山の土の感触。袂が濃く茂った樹の枝に引っかかり、着物はあちこち破れた。
 息を吐く。しんしんとした雨の中に、白い吐息が結晶する。
 立ち止まり、大樹にもたれかかった。手足は泥だらけ。ただでさえ白い面からは血の気が失せ、いっそ物凄いばかりに美しい。人ならぬ人の、美貌。
 ふと、身に馴染んだ感覚。
 顔を上げる。己を取り巻いている緑の薮の向こう側から、死の匂いが漂ってくる。己が身の一部とも云える物が、其処にある。厳しい薮の隙間から、何かが風に揺られているのが見えた。
 どうせ目的があって山に入ったわけではなかった。ふらふらと、不確かな足取りで薮へと潜り込む。肌を傷つける葉の痛みも、なぜか心地良い。
 がさり、がさり。雨に濡れた草木をかき分ける。剥き出しの肌と、そこかしこが破れた和装に、冷たい水が染み込んでくる。
 突如、視界が開けた。薮の真中。想像すらしなかった、円形の空間が広がっていた。ごろごろと、土の上に転がる石。中央に立つ、枯れかけた――巨大な桜の樹が一つ。
 葉がわさわさと茂っている。春先なのに花の一つも付けていないことを、少女は奇異に思う。
 そして。
 ぶらぶら。
 ぶらぶら。
 冷たい霧雨は容赦なく、枝の一つから垂直に釣り下がったそれを打っていた。
 人の身体。人の身体だったもの。半ば骨と化した人間の残骸。むわりと湿った土の香りと、肉をこそぎ落とされた石灰質の骨の匂い。
 ――この匂いと眺めだ。
 幼い頃から親しんだ匂い。死を身近に感じ続け、当たり前となった眺め。
 ――そうか、私は。
 己の為すべきことがはっきりと解った。
 そうか。
 こんな所に、居場所はあったのだ。安らぎは、此処で待ち続けていてくれたのだ。
 上背の無い少女が骨を樹から降ろすのは大変だったけれど、髑髏を見ると元気が出た。己がこれから向かうべき場所を指し示す、水先案内人のように思えた。
 遺骸を地面に降ろした。樹の枝には、輪を作った紐が残された。
 桜の幹が呼んでいる。こちらに来いと云っている。
 手近な石を集め、脚立代わりにした。
 首を突き入れ。
 石を蹴って。 
 そうして。
 全てが。
 消え。
 る。


***


 ――雨か。
 ぱらぱらと音がしていた。
 まばらな音が天蓋を打っていた。やがてそれは連続音へと変わり、雑音としてまどろみを切り裂く。
 ――雨は嫌いだ。
 おっくうそうに瞼を開く。
 最初に目に飛び込んで来たのは、天井の細かい木目。
 全身を覆う、暖かい羽毛。此処は布団の中か。
 手を動かす。羽の柔らかい感触を辿ってゆくと、畳の手触りへと移行するのを感じる。藺草の匂いが鼻腔を刺激した。連動して、喉の乾きが襲ってくる。
 頭を軽く振って半身を起こす。絹の擦れあう音が心地よかった。
 視界を覆っていた霧が少しずつ晴れてゆく。薄い膜がはがれるように結像したのは、心配そうに眉を寄せた庭師の姿。
「気がつかれましたか、幽々子様」
 妖夢がほっと息をついた。きょとん、と。幽々子は妖夢を見返す。
「あれ……なに、どうしたの、妖夢?」
「何、じゃありません! あんな場所で倒れられていて……心配したんですから」
 目が赤い。語気の強さとは裏腹に、ほっとした様子がありありと見える。相当に心配したのだろうか。
 二の腕に鼻を近づけた。気を失うと同時に、地面に倒れ込んでいたのか。髪の毛と手先に土の匂いが染み付いていた。服は夜着である白の長襦袢にと変わっている。大方、妖夢が着替えさせてくれたのだろう。
「そう……倒れてたの、私」
 ――嫌な夢を見ていた気がする。
 障子を通して、巨大な桜の影が寝室に落ちている。はらりはらりと、葉のみが舞い散る動き。親しんだその影が、随分と禍々しく思えるのは気のせいではなさそうだ。
 首筋に手を当てた。常と変わり無い、真っ白な肌。脈拍は無い。亡霊だから、当然だ。
 少しの沈黙。ゆっくり、幽々子が口を開く。
「ねえ妖夢。西行妖に、何か変わったことが無かった?」
「――変わったこと、ですか?」
 訝しげに妖夢が問い返した。
「花が咲いてるとか」
「私の知る限り、西行妖が花をつけたことはありませんが」
「ぼっきり折れてるとか」
「だったら私は今頃大忙しです。庭師ですから」
 それじゃあ――と。幽々子は、ことさらゆっくり言葉を紡ぐ。
「――根っこの隙間から」
 飛び出ている。
 覗いている。
 白く。
 細い。
 腕が。
「――幽々子様?」
 幻影を振り払う。
 見間違いに違いない。
 死体が。魂の抜け出た殻が。あんな所に在る筈が無い。
「……いいえ、何でもないわ。心配かけたわね。有り難う、妖夢」
「勿体ないお言葉です。今宵はゆっくりお休みください」
「そうするわ。それじゃ、おやすみなさいね」
「おやすみなさいませ、幽々子様」
 一礼して、妖夢は下がっていった。障子が静かに閉じられる。残ったのは、沈黙に満ちた空間だけ。
 寝転がる。妖夢にはああ云ったものの、眠ることが出来るかどうか。
 潜り込んだ布団から、いつか嗅いだ土と骨の匂いがした。


***


 結局、昨夜は眠ることが出来なかった。
 目を閉じると、瞼の裏側に枯れ木のような腕がちらついたせいだ。早寝遅起きを信条としている幽々子にとって、寝不足は絶対的な敵のようなもの。最も――亡霊である以上、本来眠る必要は無いのだが。
 朝食もどうにも喉を通らない。妖夢が心配そうにしていたが、胃に入らないものは、どうやっても入らない。
 食後のお茶もそこそこに、席を立つ。
 長く伸びる廊下を進む。砂と石で構成された庭園は今日も変わりない。庭園を覆う塀越しに見えるのは、西行妖。振り仰ぐと、心なしか目眩がした。
 やがて、廊下の角に突き当たる。白玉楼の端、滅多に人の手が入らぬ一角に目指す扉はある。
 きしんだ音をたてる扉を開くと、何時からか見知った光景。
 真っ黒な印象である。凡百の書が書架に蔵されて天井までを圧迫している。和漢洋の別無く、積み上げられた紙の束。本の圧力は、名に聞くヴワル魔法図書館もかくやといわんばかり。
 誰が何時からこれだけの書物を集めたのか、幽々子は知らない。興味も無い。今大事なのは、目的の書が、此処にあるであろうということだけだ。
 踏み出す。延々と、視線の抜ける先まで書架は立ち並んでいる。
 幽々子は一度、何処まで書架が続いているか確かめようとしたことがある。あれは魂魄妖忌が頓悟する直前だったか。幽々子に加え、無理矢理巻き込んだ妖夢、妖忌の三人がかりでも、書庫の果てに辿り着くことは出来なかった。確か、その時に心に引っかかった本があったはず。記憶の中の題名を考慮するに、目的の情報が記されている可能性は高い。
 半刻も書庫を彷徨った頃。
 見覚えのある書架が一つ。
 ――ここだ。
 舞い上がる。目と指とを走らせ、一冊の和書を見つけ出した。
 書を取り出すと、書架に堆積していた埃が舞い上がる。住人の数に比して、此処の書物はあまりに数が多すぎるからだ。その大半は誰の目にも留まることなく、妄想と幻想を集積して読み手を待つのみ。此の書物とて、幽々子が触れねば、今も昔もこれからも、変わらずに書架に眠っていたことであろう。
 写本「増訂千草譜」。著者、成立年代共に不詳。
 幻想郷、特に冥界に生息する植物について記した博物学書である。詳細な観察により特徴を捉えた彩色図に名前の由来、生態、薬物としての利用法などが記されている。原本は失われて久しいものの、白玉楼の他、ヴワル魔法図書館や博麗神社に七巻組の写本が現存しているはずだ。
 その性質上、白玉楼、そして西行妖に関する記録もまとめられている。幽々子の目的は、それだ。
 一巻の表紙を開く。筆写を行った者の名は見当たらないものの、手に覚えがあった。妖忌が手ずから写したものであろう。
 一頁一頁、一巻一巻を捲ってゆく。相当長い間放置されていたろうに、和紙は痛んでもいない。
 ――私と同じか。
 亡霊は年を取らない。半幽霊の妖夢や妖忌はともかく、全てが霊の者は常に其処に在るだけだ。ましてや幽々子は、転生や消滅といった変化にすら縁が無い。そのような亡霊が主を務める館に集まる、幾千幾万の書。
 ならば――是等の書物もまた、亡霊なのかもしれぬ。
 書庫に、紙をめくる音だけが響く。薄暗い空間を、陰々滅々とした響きが占有する。
 およそ一刻の後。
「やっぱり――ね」
 和書を閉じる。
 記された内容は単純だった。
 西行妖は、春にも花を付けぬとのこと。
 根元には貴人の遺骸が埋葬されているとのこと。
 花を付けぬのは、その遺骸があるためであるとのこと。
 そして――満開となれば、貴人は再び蘇るであろうとのこと。
 真偽の確信は無い。何時のものとも知れぬ古書に記された事柄だ。ただの噂話かもしれない。無責任な与太話かもしれない。
 だが。
 桜の樹の下には死体が眠っていると云う。
 桜の森の満開の下には鬼が出るとも云う。
 ならば――西行妖の満開の下に、亡霊の亡骸が眠っていてもおかしくはあるまい。
「妖夢」
「ここに」
 忠実な従者が書棚の影から現れた。その凛々しい面を眺め、幽々子は満開の桜を夢想する。
 桜の樹の下に遺骸が眠っている。
 何者の亡骸かは知らぬ。
 否、知っていてはならぬ。
 昨日、隙間から覗いていた木乃伊の手。
 白昼夢と夜の夢がもたらした幻影。
 耳に残った声。
 思い出すべきではない、記憶の残滓。
 春を集めねばならない。満開の西行妖の下で、確認せねばならない。
 あの乾涸びた白い手の先。眠り続ける死体は、多分――

「春を集めるわ。支度なさい」

 ――そして、幻想郷から春は失われた。
 時に弥生某日。楽園の巫女たちが飛び立つ少しく前の話である。

(了)
 初投稿になります。
 「幻想郷非公式ワールドガイド」さんによりますと
 >幽々子、書架から古い記録を発見。
 >西行妖の下に眠るとされる亡骸(気付いていないが自分)を復活させる為、興味本位で妖怪桜「西行妖」の開花を試みる。
 とありますが、この部分を拡大解釈し、短めの物語にしてみました。
 読んでいただけると幸いです。では、またの機会がありましたら……。
ヤス
[email protected]
http://www.mirroralice.net
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コメント



0.1340簡易評価
10.100ルドルフとトラ猫削除
す、すてき
西行妖のおどろおどろしさにゆゆこさまも胸キュンですね! キュンしてるのは根元のほうにだと思うけど
13.80しん削除
本文中に漂う、倦怠感のような…終わりに誘うような…破滅的な空気が素敵。

とても危うい雰囲気のあるこの作品、大好きです。
33.90名前が無い程度の能力削除
妖々夢プロローグ、いいですねえ