この物語は、幻想郷の平凡な日常をたんたんと描くものです。
過度な期待はしないでください。
あと、部屋は明るくして、モニタから三メートルは離れて見やがって下さい。
「だから無茶言うなって」
【幻想デイズ!】
「あれれぇ~? 私のセーラー服がないよー?」
朝起きた村紗水蜜が着替えようとし、セーラー服がないことに気がついた。
一体どこへ行ったのだろう。
しかしすぐにその疑問は氷解する。
「はははー! セーラー服は私がいただいたんだぜー!」
「何やってるんだい……」
犯人は魔理沙。さすがのシーフっぷりである。魔理沙についてやってきたナズーリンも少し苦笑していた。
ちなみに魔理沙とナズーリンはネズミ同士気でもあったのか、よく一緒にトレジャーハントに出かける仲になっているようだ。
「人の服を着込まないでくださいよ……」
「いやー、なんか着てみたくてな」
水蜜がジト目を向けても、悪びれる様子もなく頭をかく。こうしたカラッとしているところが、この魔法使いを憎めないと思ってしまう故であろう。
「しかし、なんだか妙に似合ってるね」
ナズーリンが感心したように首肯する。
「そうだな、何か自分でも異様にしっくりくるというか……ううっ……!」
突如、魔理沙が胸を押さえて苦しみだした。
「ど、どうしたんだい魔理沙!」
「大丈夫!?」
ナズーリンと水蜜が驚いて駆け寄ると。
「……私はちゆり、北白河ちゆりだ。夢美様はどこなんだぜ?」
「なんか乗り移ってるー!」
エピソード――『右手から霧雨魔理沙……左手から村紗水蜜……合体! 北白河ちゆり!』了
【幻想デイズ!】
「はぁー……」
サフサフサフサフ……
「あの……」
サフサフサフサフ……
「癒されますねー……」
サフサフサフサフ……
「髪の毛いじらないでもらえます……?」
「あ、どうも、清く正しい射命丸です。今日は谷カッパ、河城にとりさんのツインテールのさわり心地の取材に……」
「何それ!?」
川のほとりでにとりが機械弄りをしていたら、いきなり射命丸文が飛んできて、ツインテールをサフサフしはじめた。
「なんかこう、ぴょこぴょこしてて触ったら気持ち良さそうで、つい……」
「ついって……」
「あー、仕事の合間のツインテールはクセになりそうです……明日の一面は、『幻想郷癒しスポットナンバーワン、谷カッパのツインテール!』で決まりですねー」
そんなことを言いながら、至福の表情でにとりのツインテールをサフサフしつづける。
「そんなの載せて文さんみたいなのがいっぱい来たらヤだからやめてくださいよ……」
「うふふー」
「では私は文さんの羽をサフサフしよう」
「わぁっ、びっくりした! 椛いつの間に!?」
にわかに文の背後に現れた犬走椛が、文の羽をサフサフし始める。
「んっ……ちょっと、優しくしてくださいよ」
「はは、申し訳ない。どうにも触り心地がよくて……」
自分などおかまいなしにそんな調子の天狗たちに、さしものにとりも機械をいじっている余裕はなくなった。
「ええーい! こうなったら私は椛ちゃんの尻尾をサフサフするよ!」
「おおう」
機械を脇にどけて、目の前を蠱惑的に往復していた椛の尻尾をはっしと掴んでサフサフし始める。
そんな折、山の二柱の神様が空を通りかかり、眼下に広がる光景を見、叫んだ。
「あ、あれはウロボロスの輪!」
「知っているのか神奈子!」
諏訪子の合いの手に、神奈子はこくりと頷いた。
「うむ……ウロボロスとは元々己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化したもの。『死と再生』『不老不死』などの象徴とされるヘビがみずからの尾を食べることで、始まりも終わりも無い完全なものとしての象徴的意味が備わり最強に見える。しかもそれは完全性、統一の象徴、循環性、永続性、始原性、無限性などの意味をも孕み、つまりあの天狗と河童は円環を成すことにより完全なる存在へと昇華したんだよ―――!」
「な、なんだってーーーーーーーー!」
エピソード――『要約:かわいいは正義』了
【幻想デイズ!】
命蓮寺に住むようになった未確認幻想飛行少女、封獣ぬえは、今日はお散歩を楽しんでいた。
聖白蓮に受け入れられ、命蓮寺の面々にもよくしてもらって、それなりに満ち足りた生活を送っていた。
だから、忘れていたのだ。
幻想郷を賑わしていたUFOが消えた日。巫女たちがやってきた後。
正体不明のタネに釣られてやってきたあの存在を、綺麗に。
「あらこんにちは、また会ったわね」
「げぇ」
ぬえは顔をしかめた。
まさに姫というべき物腰と、どこか気だるげな雰囲気。見紛うはずもない。
その名は蓬莱山輝夜。
彼女の屋敷が正体不明の飛倉のせいで大混乱に陥っていたため、自ら原因を探りに来た――という理由にかこつけて遊びに出て来た月の姫。
どうにも言動が色々とズレていて、ぬえはそれが苦手だった。
「何? 何の用なの?」
「いやー、用っていうか、暇で暇で」
つっけんどんにぬえは問うと、輝夜は肩をすくめて答える。
「あまりにも暇だったので服を全て脱いで全裸になった後に、脱いだ服をきっちりと畳んで、それからまた何事もなかったかのように服を着込むということを七回くらい繰り返してたけどさすがに飽きてね」
「もっと早く飽きようよそんな意味わかんない暇つぶし!」
「十二単時代は結構やりごたえあったんだけどね……」
「そりゃあるだろうけど!」
エピソード――『平城のエイリアン』了
【幻想デイズ!】
「やれやれ、一時はどうなることかと思ったぜ」
魔理沙は元の白黒魔女服に戻り、幻想郷を飛んでいた。
「まったくだね」
その隣で、ナズーリンが頷く。謎の存在が降臨した魔理沙を、ナズーリンと水蜜がなんとかセーラー服を引き剥がして元に戻したのだ。
「魔理沙が別の格好をするのはなかなか新鮮で良かったと思うんだけどねえ」
「おお、そうか? まぁ、衣装は変えてもイメージは統一してたからな」
「魔理沙はイメージを大事にするからね。だからこそいつもと違う服を着ると印象が強かったのかな」
「かもなー。まぁ、あんまり衣装替えをしてる奴自体見たことがないが……」
「紅魔館のパーティとか、そういう場にはめかしこんで来るのも多いけどね」
「ふーむ、パーティか……」
魔理沙は、しばし宙に視線を浮かばせて考え込む。
「唐突だが、ナズーにはタキシードとか似合いそうな気がした」
「はえ!?」
唐突といえば唐突に過ぎる発言に、ナズーリンの目が点になる。
魔理沙はお構いなしで実に楽しそうににやけながら言葉を続けた。
「で、私がドレス着てダンスパーティでリードされるんだ。うーん、想像したらなんだかワクワクしてきたぜ」
「ななな……そ、その発想はなかったわ。大体私のほうが背がちっちゃいのに、そんな……」
「だからいいんじゃないかー。なーナズー、私ナズーにリードされてみたいぜ?」
「ふ、ふんっ、からかうのもいい加減にしてくれっ」
ナズーリンは顔を真っ赤に染めて、一人全速力で飛ばしていってしまった。
「お、おーい、待ってくれよナズー! 悪かったからー!」
エピソード――『数日後、そこには密かにダンスの練習をしているところを白蓮に見つかって気まずい笑いを浮かべるナズーの姿が!』了
【幻想デイズ!】
封獣ぬえは、蓬莱山輝夜を目の前にして、唸っていた。
正体をわからせない正体不明が信条であるぬえだったが、正体がわかっているのによくわからない意味不明はどうにも御せない。
「そう、暇だったから。あなたのところに来れば楽しいことがあるかと思って」
「何もないよ! 私にへんな期待しないで!」
むしろ面白おかしいのはあんただと思い、封獣ぬえは額を抑えた。
「大丈夫、あなたはやれば出来る子よ」
「やる気もないし、そんなに会ったこともないのにわかったように言わないでよ!」
「どうしてそこで諦めるのそこで? 頑張りなさいよ、できるわ絶対できる。あなたはもっとやれるわ。気持ちの問題よ。そこで諦めちゃ駄目。絶対に頑張りなさいポジティブにイナバだって頑張ってんだからもっと熱くなりなさい」
「うるせえぇぇ!」
ぬえは合掌して目の前まで両手を上げ、そのまま腕を勢い良く開いて輝夜の腕をはらった。
実際言うほどうるさくはなかったのだが、真顔で淡々と激励されると実にうざいことがこの日、判明した。
「……やっぱりあなたは楽しいわ。封獣ぬえ」
「何よ」
何が楽しかったのかとんとわからないが、どうやら目の前の意味不明を満足させてしまったことは確かなようだった。不覚である。
「決めた。あなた、私のペットになりなさい」
「あんまりふざけたこと言ってるとマジ羽の先っぽでチクチクすんぞ……?」
「あ、痛っ。いたたっ! なにこれ意外とチクチク感が半端ないわ!」
エピソード――『矢印っぽい羽の有効活用』了
【幻想デイズ!】
「早苗ー!」
「早苗ー!」
妖怪の山に建つ守矢神社。風祝、東風谷早苗が境内を掃除していると、外に出ていた神があわただしく戻ってきた。
「あら、お帰りなさいませ神奈子様、諏訪子様。どうしたのですか息を切らせて」
「早苗! 時代はウロボロスだ!」
「は?」
威勢よく言い放つ神奈子の言葉に、早苗の目が点になる。
「いいから、髪の毛いじらせな!」
早苗が固まっているのをいいことに、諏訪子は早苗の髪の毛を手にとってサフサフし始める。
「え、あの、何を」
「あ、ずるいよ諏訪子! こうなったら私だって!」
神奈子も負けじと早苗の長い横髪を手にとってサフサフし始めた。
「説明を要求したいんですが……」
疑問符を浮かべる早苗だったが、神々は人間の訴えなんかいちいち聞いちゃいないわけで。
「って、これじゃ全然円環にならないじゃない!」
「神奈子がおんなじ行動とるからだろう?」
「何よ! 早苗の髪をサフサフするのは私よ!」
「ああ? 表出ようか……久々に……キレちまったよ……」
「望むところだわ」
「あ、あのー」
諏訪子の挑発に、神奈子がノリノリで応じる。
「行くぞウオオオオオオオ!」
「さあ来い諏訪子ー!」
「どういうことなの」
エピソード――『第12742次諏訪大戦』了
【幻想デイズ!】
「シャンハーイ、シャンハーイ」
「はいはい、作業終わったのね? お疲れ様」
「シャンハイ♪」
アリスが頭を撫でると、上海人形はうれしそうに目を細める。
簡単な行動を実行することと、行動に対して簡単な反応を返すように機能を加えてみたが、存外に可愛い。
何かしらペットを飼っているような感覚になる。
「そういえば、外の世界には『ろぼぺっと』なるものがあるって、香霖堂の店主が言ってたわね……」
犬の姿のものが幻想入りしていたといったが、ボタン一つで憑いて狂ったり、ビームを放ったり、『遊ばんか』などと突如人語を話し出したり意味不明だったので、とりあえず河童に引き渡したとのこと。
「もっと変なことになってなければいいけど……」
「シャンハイ?」
そのころ、川のほとり。
「はぁはぁ……堪能しました……」
「息遣いが危ないですよ、文さん」
「途中で私もムキになって、何がなんだかよくわからなく……」
にとりたちがじゃれることにつかれてねっころがっていた。
「そういえばにとりさん、何を弄っていたのですか?」
来る前にいじっていた機械について、文が尋ねる。
「うーん、香霖堂からいらないからあげるって言われた品でね。外の世界の機械仕掛けの犬の人形みたいなんだけど……」
「怨! 怨!」
「わぁ、なんか呪詛吐き出してますよ!?」
「なんと禍々しい……」
人形の厄さに、天狗たちはおののく。
「なんかこのリモコンでコントロールできるみたいなんだけど……どうにもよくわからない行動が多くて……」
「へー、どれどれポチッと」
「あ、それは……」
文がスイッチを押した瞬間、突如人形が光り輝き、足の裏からけたたましい音を立ててジェット噴射がなされ、どこかへと飛び去っていってしまった。
「……何あれ」
「外の世界怖い」
エピソード――『最強ロボ』了
【幻想デイズ!】
全力疾走中のナズーリンが突如、すごいお宝の反応を検出。
生粋のダウザーたるナズーリン、自分の状況はさておき反応のあった場所に急行する。
が。
「むぅ、お宝の反応と思ったら、ぬえとヘンなのが言い争いしてるだけか……」
ナズーリンがやってきたのは、ぬえと輝夜がなんだかんだで話し込んでしまっている場面だった。
「ナズーリン!」
思わぬ身内の来訪に、ぬえが驚く。
「ヘンだな……ものすごいお宝の反応があったと思ったんだが……また人間にひっかかったのか?」
合点がいかないナズーリンは、きょろきょろと手をかざしてあたりを見回した。
(たぶんこれのことね)
輝夜は隠し持っている蓬莱の玉の枝のことを思った。
だが――問題は隠し持っていない方の難題レプリカ。
「……ああーっ! それはまさか……!」
肌寒いので羽織ってきていた――
「火鼠の皮衣!」
「火鼠の皮衣……?」
聞き慣れない単語に首をかしげるぬえに、輝夜が説明を挟む。
「読んで字の如く、火山の火の中に住むという『火鼠』の皮で作った衣。燃やしても燃えないというナウなヤングにバカウケのアイテムよ」
「ナウなヤングの間に何があったの!?」
火災でも流行っているのだろうか。ナウなヤングの間で。
「そんなものが大量生産されててたまるものか!」
ぶぅんとディテクターを振りかざし、ナズーリンは吼える。吼えたところでちゅうではあるが。
「答えてもらおう、一体それをどうして持っているんだね……?」
凄むナズーリンに、輝夜は仕方ないというようにため息をつく。
「あぁ……白状するわ……火鼠を狩ったのも、皮を剥いだのも、それをなめしたのも、仕立て上げたのも……」
「えっ……」
「全てはアリスがやった」
「誰!?」
潔さとか行動力とか技術力とか色々と意外に思っていたのが即吹っ飛んだ。
「アリス……魔理沙の良い友人と思っていたが……残念だよ」
「信じた!」
ナズーリンはわなわなと拳を震わせると、魔法の森の方へとすっ飛んでいった。
「……で、実際なんでそんなもんを?」
「なんでってかレプリカだしこれ……」
「ひどい」
エピソード――『アリス・マーガトロイドの憂鬱』了
【幻想デイズ!】
「へーきしっ!」
「どうしたの? お姉様」
「さぁ……誰かが噂でもしていたんじゃないかしら」
エピソード――『レプリカ・スカーレット』了
【幻想デイズ!】
「おりゃあああああ! 討ち入りだあああああああ!」
「なにごと!? なにごと!?」
「シャンハーイ」
今日も今日とて平和なアリスの家に、突如どがしゃあんと窓をぶち破ってナズーリン☆参上。
「鼠の様に逃げおおせるか、この場で死ぬか、どちらか選べぇぇぇぇぇいい!!!」
「いやネズミはあんたでしょ!?」
「そうだった……」
アリスの見事なカウンターに、ナズーリンは片膝をつく。
「やるな……さすがは魔理沙と付き合いが長いだけはある……いいツッコミだ。だが、罪もなき火鼠たちの怨嗟は、そんなことじゃあ……!」
「怨! 怨!」
そしてまたけたたましい音を立てて、アリスの家の天井を突き破ってあらわれる犬人形。
「私の家がー!」
「シャンハーイ!」
「な、なんだいこれは」
さしものナズーリンも、想定外の闖入者に思考が一時停止。
「くっ……そうか、あんたが噂の『ろぼぺっと』ね。こんなに危険なものだったなんて……放っておけないわ、行きなさい上海!」
「シャンハーイ!」
上海人形が前に出て、むん、と力こぶを作るようなポーズをとる。
「おおっと、なんだか完全に出番を奪われてしまった感」
「気にするなナズー」
「魔理沙! いつの間に!」
途方にくれるナズーリンの背後に、いつの間にか霧雨魔理沙がやってきていた。
いつの間に来たのか、なぜここがわかったのか。
「探し物はナズーの方が得意だが、ナズーを探すのは得意なんだぜ!」
「魔理沙……」
「よそでやってくれない!?」
今まさに決闘に臨まんとするアリスが、横でごちゃごちゃやっている魔理沙とナズーに苦言を呈する。
だが、魔理沙はチッチッと指を振った。
「何、ちょっと賭けでもやろうかと思ってな。私は上海人形の勝ちに花京院の魂を賭けるぜ!」
「じゃあ私はあの犬の人形に花京院の魂を賭けよう!」
「花京院に助かる選択肢はないのか」
エピソード――『デッド・オア・ダイ』了
【幻想デイズ!】
上海と犬の戦いは熾烈を極めた。
ビームというビームが乱れ飛び、爆発という爆発が巻き起こり――
結果、マーガトロイド邸がかわいそうなことになってしまった。
「私の家が……」
「シャンハーイ……」
上海は勝った。だが、その代償はあまりにも大きすぎたのだ……。
「お前、なんだかんだで結構アホだよな」
「ほっといて頂戴……」
魔理沙の歯に衣着せぬ一撃に、アリスは乙女座りにくずおれる。
「うーん……しばらく命蓮寺に泊まるかい?」
「え? いいの? ていうか殴りこんできたのに……」
みかねたナズーリンがアリスに提案したが、アリスは当然いぶかしむ。
「うん、落ち着いて魔理沙に話を聞いてもらったら、どうにも早とちりくさかったし、お詫びも兼ねてね。命蓮寺は困ってる妖怪には寛容だよ」
「そう……じゃあ復興のメドがたつまでお世話になろうかしら……」
そうして、アリスはナズーリン、魔理沙とともに命蓮寺にやってきた。
すると……。
「お?」
「あー! 火鼠の皮衣の人!」
ぬえと輝夜がいた。
「ごめんごめん、これは実はレプリカよ」
「呼んだ?」
「呼んでねえよレミリア」
輝夜が悪びれず笑って説明する中、何故か吸血鬼が姿を見せる。
「なんか光り輝く犬の人形を見なかった? 探してるんだけど」
「ん? にとり。それに文と椛も」
「どうもー」
更にそこに姿を見せる河童と天狗。
「あの人形なら私の家もろともスクラップよ……」
「ええー!?」
「やっぱりにとりより先に厄神様にでも持っていったほうがよかったんじゃないのか……?」
にとりがショックを受け、椛が冷静に事態を見返す中。
「ちょっと様子を見に来たわー」
「元気にやってるー?」
「守矢の連中まで来なすった!」
エピソード――『全ての道は命蓮寺に通ず』了
【幻想デイズ!】
「こんなに数が集まったんだから、宴会でもしようぜ!」
魔理沙の発案に。
「寺で騒がないでくれよ……」
「さすがに聖に怒られそうですよね」
ナズーリンと水蜜が苦言を呈す。
「えー、神社とかでは日常茶飯事なのにねー」
「そりゃまぁ、性格が違う感じですからね。神様はお祭り騒ぎ大好きですけど、仏様にはそんなイメージはありませんよ」
にとりの疑問に、文が答え、
「よーし、じゃあたまにはウチに来るかい?」
「歓迎するよー」
「いっぱいご飯作らなきゃ……」
守矢の二柱が場を整え、早苗が覚悟完了。
「お、宴会かぁ。それも楽しそうね」
「こいつの飯を正体不明の飯にしてやろうか……」
わくわくする輝夜と、辟易するぬえ。
「余ったわ」
「同じく」
「シャンハーイ」
余ってしまった椛とアリス。
「呼ばれてなかったみたいだから帰るわね」
「何しに来たんだお前」
帰ったレミリア。
結局集まれば姦しい。
なんでもないただの日常。
今日もまた、飽きるほど平和な幻想の日々が――過ぎ行く。
エピソード――『幻想デイズ』~fin~
ニヤリとしてしまったw
とりあえず花京院wwwwwwwwwwwww
いいね、ギャグなのになぜか和んだ。
販促だろwwww
相変わらずの高回転で2828しっぱなしw
と思ったら同一人物でした
オチも「宴会で終わらせりゃ幻想郷っぽいだろ」的で安易にすぎる。
なんつーか、中盤あたりで力尽きたって感じの勿体無い作品でした、と。
どうみてもプロポーズですありがとうございましたww
やはり、ナルスフさんのギャグは良いですね。頬が引きつって仕方がありませんwww