「私はね、世界で一番のお姫さまなのよ!!」
とある午後の昼下がり、今日も今日とて天気に恵まれた妖怪の山。
その滝の近くにある持ち場で見張り番をしていた犬走椛に、とある新聞記者がそんなトンチキな言葉を口走った。
ややウェーブの掛かった腰ほどまである栗色の髪は、紫のリボンでツインテールに。
襟に紫のフリルが付いた短袖ブラウスに黒のスクエアタイと同色のハイソックス、ミニスカートは黒と紫の市松模様という出で立ちの少女は、「ふふん」と得意げにふんぞり返っている。
「……は?」
対して、椛が見せた反応は非常に冷め切ったものだった。
呆れとも不快とも付かぬ感情のこもった声をこぼして、ジト目で彼女―――姫海棠はたてを睨みつけている。
めんどくさいといったオーラが全身から滲み出ている椛を前にして、まったく持って動じない彼女はなかなかに大物なのかもしれない。
「だから、私は世界で一番のお姫様だって言ってるのー」
「……どこで頭打ちましたか? もしくは変なものでも拾い食いしましたかね?」
「酷い!!? んなわけないでしょう!!」
「違うんならなお悪いですよ。病院いきましょう、いやマジで」
「だから違うって! アンタわざと言ってるでしょう!!」
「勿論」
「即答ッ!!?」
なかなか酷い言葉ではたてをもてあそびつつ、軽くトドメをさした所で盛大にため息をひとつこぼす。
こっちもただいま仕事の真っ最中なのだ。素っ頓狂なことを口走る鴉天狗ほど性質が悪いとは、過去の経験上、身に沁みているのである。主に射命丸で。
なので適当なことを言って早々に追っ払っておきたいのではあるけれど、残念ながらこの鴉天狗は未だに引く気が無いらしい。
もう一度、深いため息をついた椛ははたてとは反対側、つまり山全体が見渡せるように視線を変えると、ぶっきらぼうな口調で言葉をつむぐ。
「で、なんであなたが世界で一番のお姫様なんですか?」
「ふふん、紅魔館の司書をしてる小悪魔が教えてくれたわ。自分は世界で一番のお姫様なんだって、とある世界のツインテールが歌っているらしいわ。
だから、ツインテールは世界で一番のお姫様なんだって力説してたよ」
「……あいたたたたー」
彼女の返答を聞いて、思わず椛は空を仰いだ。
よりにもよって、よりにもよってあそこの小悪魔を信用するとか、マジで勘弁してくれと椛は声を大にして叫びたかった。
頼むから、頼むから身内にへんな知識を吹き込まないでほしい。ただでさえはたては素直で信じやすい性格だというのに。
「だから、私は世界で一番のお姫様なのよ!」
「はぁ……つまり?」
疲れきった椛の言葉に、はたてはニィッと笑みを浮かべる。
ビシッと椛を指差した彼女は、自信満々の満面の笑顔で。
「つまり、私に対してはそういう扱いを心得なさい!!」
惚れ惚れするようなフランケンシュタイナーで地面に叩きつけられた。マル。
頭が地面に埋まり、陸上版犬神家と化したはたてを放置し、椛は疲れきったため息と共に再び仕事に戻った。
後ろからジタバタともがく気配がするものの、それは雑音として綺麗サッパリとスルーするあたり、中々に肝が据わっていることが伺えるというものである。
今日も侵入者は無し。天気も至って良好、ぽかぽかと日差しも暖かく、絶好の仕事日和には違いない。
そんな風にのんびり和んでいる椛の後ろで、ようやくはたてが地面から脱出したらしく、「ぷはぁー!」なんて新鮮な酸素を取り込む声が聞こえてきた。
「何するのよ!!?」
「……世界で一番お姫様らしい扱いをしてみただけですけど?」
「嘘をつけ!! どこの世界にお姫様相手にフランケンシュタイナーなんて大技かける奴がいるのよ!!?」
「ほら、お姫様の処刑と言えばギロチン台なわけでして……、首に足を引っ掛けて叩き落すあたりなんとなく似てません?」
「発想が物騒すぎるんだけど!!?」
後ろでなにやら聞こえるが、椛は見張りをしながらその言葉に答えていく。
こうやってちゃんと相手をするあたり、まじめな性分の椛の性格を良く表しているような気がしないでもない。
会話の内容がアレなのは、この際バットでホームランしておくとして、それはさておき。
「大体、なんで私のところに来るんですか。文さんの所に行けばいいでしょう?」
「そうしたいのは山々なんだけどさー、文ってば朝早くから出て行ってるみたいでいないのよ。むやみに探し回るより、ここにいたほうが会えるかなーって」
「……人を文さんの餌か何かと勘違いしちゃいませんかね?」
「似たようなもんでしょ? 一日に一回はアンタに会いに来てるじゃない、文はさー」
そんなことは無い、と否定できないところがまた虚しい所である。
ムムッと気難しそうな表情を浮かべた椛の様子を見て、「ほらみなさい」と勝ち誇ったような笑みを浮かべるはたて。
事実、一日に一回は会いに来るのがほぼ日課のようなものになっているんで、否定する要素が無いのもまた困り者だ。
「でもまぁ、……そうね。これ以上ここでアンタの邪魔をするのも悪いし、地霊殿にでも取材に行ってこようかなぁ」
「地霊殿というと……古明地さとりのところにですか? そりゃまた物好きな……」
さとり妖怪といえば、かつては地上にも存在した妖怪たちの総称で、皆例外なく心を読む能力を持っていた。
その能力ゆえに、人々や妖怪からも忌み嫌われ、地底へと追われた存在である。
最近は、博麗神社の宴会に古明地さとりと、その妹のこいしが出席することが多くなったと聞く。
妹はその能力を捨てたらしいが、姉の方は今だの心を読む能力を持っている。
そんな彼女の元に自ら行こうなど、そんな物好きは射命丸文ぐらいのものだと思っていたのだが、どうやら彼女も同じ穴の狢らしい。
その椛の言葉にも、はたては不快になるでもなくにっこりと微笑んでいる。
ただ楽しそうに、ただ嬉しそうに、そんな朗らかな表情で。
「だってさ、心が読めるなら私の心もわかるわけでしょう? だったらさ、私が楽しいことをいーっぱい考えてたらさ、きっと彼女も楽しくなってもらえると思うんだ。
だっていうのにさ、いつもいつも半眼の仏頂面で、ちっとも笑ってくれないんだもの。
今日という今日は、私のハッピーな気持ちを、楽しいって心を読んでもらって、とっても楽しいって思わせてやるんだから!!」
それは、心からの本心の言葉で。
それはきっと、さとりという妖怪を知っていたら出るはずの無い言葉で。
だからこそそれは、姫海棠はたてという鴉天狗の少女の性格を示す、この上ない言葉であった。
その言葉が意外すぎて、椛はポカンとした表情を浮かべてしまう。
彼女にしては珍しい表情に、はたては満足そうにクスクスと笑って、それから漆黒の翼を広げて宙を舞った。
黒羽がひらひらと風に乗り、少女は宙返りするような動作で椛の視線の先に現れる。
これからが楽しみだと、まるで童女のような笑みを浮かべて、椛にウインクひとつして言葉をつむぎだす。
「そういうわけだから、そっちも仕事頑張りなよ!」
そんな気軽な言葉を残して、鴉天狗は空を翔る。
風を切り、全速力で飛翔する彼女の姿は、見る見るうちに小さくなっていく。
自由奔放で、わがままで、恐ろしく能天気で、けれど素直で、なんだか憎めない、そんな不思議な新聞記者。
「あぁ、まぁたしかに……お姫様らしいっちゃらしいんですかね。彼女」
なんだか妙に納得できて、椛は苦笑する。あの様子だと、古明地さとりも彼女を追い払うのはとても大変だろうに。
でもまぁ、彼女の想いがさとりに届いたならば―――その時は、もしかしたら少しでも彼女の心の傷が癒せるかもしれないと、そんなことを考えてしまう。
そんな簡単な問題ではないこともわかっている。けれど、彼女ならもしかしたら……なんて、そう思ってしまう不思議な感情が芽生えるのも事実。
頑張れ、なんて心の中でエールを送っていると、ふと交代の白狼天狗がこちらに向かってくるのが見えてきて、椛は軽く会釈をする。
「お疲れ様だね椛、今日はもうあがっていいよ」
「はい、ご苦労様です。それじゃ、後は頼みますよ」
「へっへ、任せておきなよ。ところで、随分機嫌よさそうだけど、どうかしたの?」
そういわれて、初めて椛は自分が笑っていることに気が付いた。
そう聞かれて不快になるわけでもなく、むしろどこか楽しそうに、彼女はクスクスと笑みをこぼしている。
「そうですねぇ、『自称お姫様』から楽しい気持ちをお裾分けしてもらったとだけ、言っておきましょうかね」
それだけ口にして、椛は上機嫌なまま持ち場を後にした。
後ろでポカンとする同僚がこちらを見ていたりするが、椛はそんなことも気にせず足早にその場を去っていく。
さてさて、これから時間ができたが何をしようかと椛は一人思考する。
にとり相手に将棋を指してもいいし、剣の修行をしたりするのも悪くは無いだろう。
けれど今日は―――そう、いつも騒がしい鴉天狗二名にケーキを奢ってやるのもいいかなんて思いながら、彼女は人里の洋菓子屋に足を向ける。
世界で一番のお姫様、なんてよく言ったもんだ。
それならたまには―――二人そろってそういう扱いをしてやろうじゃないかと心に決めて。
自分からそんな扱いを受けてポカンとする文とはたてを思い浮かべた椛は、それが可笑しくてクスクスと笑みをこぼしたのであった。
とある午後の昼下がり、今日も今日とて天気に恵まれた妖怪の山。
その滝の近くにある持ち場で見張り番をしていた犬走椛に、とある新聞記者がそんなトンチキな言葉を口走った。
ややウェーブの掛かった腰ほどまである栗色の髪は、紫のリボンでツインテールに。
襟に紫のフリルが付いた短袖ブラウスに黒のスクエアタイと同色のハイソックス、ミニスカートは黒と紫の市松模様という出で立ちの少女は、「ふふん」と得意げにふんぞり返っている。
「……は?」
対して、椛が見せた反応は非常に冷め切ったものだった。
呆れとも不快とも付かぬ感情のこもった声をこぼして、ジト目で彼女―――姫海棠はたてを睨みつけている。
めんどくさいといったオーラが全身から滲み出ている椛を前にして、まったく持って動じない彼女はなかなかに大物なのかもしれない。
「だから、私は世界で一番のお姫様だって言ってるのー」
「……どこで頭打ちましたか? もしくは変なものでも拾い食いしましたかね?」
「酷い!!? んなわけないでしょう!!」
「違うんならなお悪いですよ。病院いきましょう、いやマジで」
「だから違うって! アンタわざと言ってるでしょう!!」
「勿論」
「即答ッ!!?」
なかなか酷い言葉ではたてをもてあそびつつ、軽くトドメをさした所で盛大にため息をひとつこぼす。
こっちもただいま仕事の真っ最中なのだ。素っ頓狂なことを口走る鴉天狗ほど性質が悪いとは、過去の経験上、身に沁みているのである。主に射命丸で。
なので適当なことを言って早々に追っ払っておきたいのではあるけれど、残念ながらこの鴉天狗は未だに引く気が無いらしい。
もう一度、深いため息をついた椛ははたてとは反対側、つまり山全体が見渡せるように視線を変えると、ぶっきらぼうな口調で言葉をつむぐ。
「で、なんであなたが世界で一番のお姫様なんですか?」
「ふふん、紅魔館の司書をしてる小悪魔が教えてくれたわ。自分は世界で一番のお姫様なんだって、とある世界のツインテールが歌っているらしいわ。
だから、ツインテールは世界で一番のお姫様なんだって力説してたよ」
「……あいたたたたー」
彼女の返答を聞いて、思わず椛は空を仰いだ。
よりにもよって、よりにもよってあそこの小悪魔を信用するとか、マジで勘弁してくれと椛は声を大にして叫びたかった。
頼むから、頼むから身内にへんな知識を吹き込まないでほしい。ただでさえはたては素直で信じやすい性格だというのに。
「だから、私は世界で一番のお姫様なのよ!」
「はぁ……つまり?」
疲れきった椛の言葉に、はたてはニィッと笑みを浮かべる。
ビシッと椛を指差した彼女は、自信満々の満面の笑顔で。
「つまり、私に対してはそういう扱いを心得なさい!!」
惚れ惚れするようなフランケンシュタイナーで地面に叩きつけられた。マル。
頭が地面に埋まり、陸上版犬神家と化したはたてを放置し、椛は疲れきったため息と共に再び仕事に戻った。
後ろからジタバタともがく気配がするものの、それは雑音として綺麗サッパリとスルーするあたり、中々に肝が据わっていることが伺えるというものである。
今日も侵入者は無し。天気も至って良好、ぽかぽかと日差しも暖かく、絶好の仕事日和には違いない。
そんな風にのんびり和んでいる椛の後ろで、ようやくはたてが地面から脱出したらしく、「ぷはぁー!」なんて新鮮な酸素を取り込む声が聞こえてきた。
「何するのよ!!?」
「……世界で一番お姫様らしい扱いをしてみただけですけど?」
「嘘をつけ!! どこの世界にお姫様相手にフランケンシュタイナーなんて大技かける奴がいるのよ!!?」
「ほら、お姫様の処刑と言えばギロチン台なわけでして……、首に足を引っ掛けて叩き落すあたりなんとなく似てません?」
「発想が物騒すぎるんだけど!!?」
後ろでなにやら聞こえるが、椛は見張りをしながらその言葉に答えていく。
こうやってちゃんと相手をするあたり、まじめな性分の椛の性格を良く表しているような気がしないでもない。
会話の内容がアレなのは、この際バットでホームランしておくとして、それはさておき。
「大体、なんで私のところに来るんですか。文さんの所に行けばいいでしょう?」
「そうしたいのは山々なんだけどさー、文ってば朝早くから出て行ってるみたいでいないのよ。むやみに探し回るより、ここにいたほうが会えるかなーって」
「……人を文さんの餌か何かと勘違いしちゃいませんかね?」
「似たようなもんでしょ? 一日に一回はアンタに会いに来てるじゃない、文はさー」
そんなことは無い、と否定できないところがまた虚しい所である。
ムムッと気難しそうな表情を浮かべた椛の様子を見て、「ほらみなさい」と勝ち誇ったような笑みを浮かべるはたて。
事実、一日に一回は会いに来るのがほぼ日課のようなものになっているんで、否定する要素が無いのもまた困り者だ。
「でもまぁ、……そうね。これ以上ここでアンタの邪魔をするのも悪いし、地霊殿にでも取材に行ってこようかなぁ」
「地霊殿というと……古明地さとりのところにですか? そりゃまた物好きな……」
さとり妖怪といえば、かつては地上にも存在した妖怪たちの総称で、皆例外なく心を読む能力を持っていた。
その能力ゆえに、人々や妖怪からも忌み嫌われ、地底へと追われた存在である。
最近は、博麗神社の宴会に古明地さとりと、その妹のこいしが出席することが多くなったと聞く。
妹はその能力を捨てたらしいが、姉の方は今だの心を読む能力を持っている。
そんな彼女の元に自ら行こうなど、そんな物好きは射命丸文ぐらいのものだと思っていたのだが、どうやら彼女も同じ穴の狢らしい。
その椛の言葉にも、はたては不快になるでもなくにっこりと微笑んでいる。
ただ楽しそうに、ただ嬉しそうに、そんな朗らかな表情で。
「だってさ、心が読めるなら私の心もわかるわけでしょう? だったらさ、私が楽しいことをいーっぱい考えてたらさ、きっと彼女も楽しくなってもらえると思うんだ。
だっていうのにさ、いつもいつも半眼の仏頂面で、ちっとも笑ってくれないんだもの。
今日という今日は、私のハッピーな気持ちを、楽しいって心を読んでもらって、とっても楽しいって思わせてやるんだから!!」
それは、心からの本心の言葉で。
それはきっと、さとりという妖怪を知っていたら出るはずの無い言葉で。
だからこそそれは、姫海棠はたてという鴉天狗の少女の性格を示す、この上ない言葉であった。
その言葉が意外すぎて、椛はポカンとした表情を浮かべてしまう。
彼女にしては珍しい表情に、はたては満足そうにクスクスと笑って、それから漆黒の翼を広げて宙を舞った。
黒羽がひらひらと風に乗り、少女は宙返りするような動作で椛の視線の先に現れる。
これからが楽しみだと、まるで童女のような笑みを浮かべて、椛にウインクひとつして言葉をつむぎだす。
「そういうわけだから、そっちも仕事頑張りなよ!」
そんな気軽な言葉を残して、鴉天狗は空を翔る。
風を切り、全速力で飛翔する彼女の姿は、見る見るうちに小さくなっていく。
自由奔放で、わがままで、恐ろしく能天気で、けれど素直で、なんだか憎めない、そんな不思議な新聞記者。
「あぁ、まぁたしかに……お姫様らしいっちゃらしいんですかね。彼女」
なんだか妙に納得できて、椛は苦笑する。あの様子だと、古明地さとりも彼女を追い払うのはとても大変だろうに。
でもまぁ、彼女の想いがさとりに届いたならば―――その時は、もしかしたら少しでも彼女の心の傷が癒せるかもしれないと、そんなことを考えてしまう。
そんな簡単な問題ではないこともわかっている。けれど、彼女ならもしかしたら……なんて、そう思ってしまう不思議な感情が芽生えるのも事実。
頑張れ、なんて心の中でエールを送っていると、ふと交代の白狼天狗がこちらに向かってくるのが見えてきて、椛は軽く会釈をする。
「お疲れ様だね椛、今日はもうあがっていいよ」
「はい、ご苦労様です。それじゃ、後は頼みますよ」
「へっへ、任せておきなよ。ところで、随分機嫌よさそうだけど、どうかしたの?」
そういわれて、初めて椛は自分が笑っていることに気が付いた。
そう聞かれて不快になるわけでもなく、むしろどこか楽しそうに、彼女はクスクスと笑みをこぼしている。
「そうですねぇ、『自称お姫様』から楽しい気持ちをお裾分けしてもらったとだけ、言っておきましょうかね」
それだけ口にして、椛は上機嫌なまま持ち場を後にした。
後ろでポカンとする同僚がこちらを見ていたりするが、椛はそんなことも気にせず足早にその場を去っていく。
さてさて、これから時間ができたが何をしようかと椛は一人思考する。
にとり相手に将棋を指してもいいし、剣の修行をしたりするのも悪くは無いだろう。
けれど今日は―――そう、いつも騒がしい鴉天狗二名にケーキを奢ってやるのもいいかなんて思いながら、彼女は人里の洋菓子屋に足を向ける。
世界で一番のお姫様、なんてよく言ったもんだ。
それならたまには―――二人そろってそういう扱いをしてやろうじゃないかと心に決めて。
自分からそんな扱いを受けてポカンとする文とはたてを思い浮かべた椛は、それが可笑しくてクスクスと笑みをこぼしたのであった。
明るくて素直で優しい!! 彼女にしたいNo.1ですよ。
椛も素敵で良かったです。
猛烈に続きがほしいです。
それと最後に、これだけは言っておかねばwww
また小悪魔の仕業かっ!!!!
白々燈氏のはたてはどの作品も物凄くかわいいです。
氏のお陰ではたての自分の脳内順位が急上昇しています。
はたてってヒッキーだったせいか、早苗さんとは違う意味で常識に囚われてないよねww
はたて可愛いなぁはたて
ヒッキーってやさぐれると思ってた俺ってもうなにもかもが終わってますね☆
ああDSほしいよDS
あなたのおかげではたてが好きになりますた
可愛いじゃないか…! ひとまず椛がうらまやしい。
せかーいで、一番お姫様♪