Coolier - 新生・東方創想話

幻想郷動乱 其の終

2010/04/05 03:18:21
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 ――第一三一季、葉月。
 長く沈黙を保ってきた八雲紫、東軍に参陣。
 博麗神社の決戦が行われる。
 同日、和睦成立。
 五年にわたる動乱はここに終結した。

   【幻想郷動乱記 終章より抜粋】



 第一三○季の末に行われた無名の丘の会戦は、幻想郷において名を知られた各勢力に深刻な傷跡を残した。
 霧雨魔理沙、レミリア・スカーレット両名の戦死はそれだけで両軍の結束を揺るがしかねない損失であったし、中級以下の人妖の損耗もまた恐るべきものであった。
 後に明らかにされた両軍首脳の試算によれば、同規模の会戦が、同規模の損害をもってあと二度ほども繰り返された場合、各勢力を組織として維持するだけの頭数がそもそも消失してしまうという結論が出ていた。
 そうなってしまってはもはや戦争どころではない。この幻想郷を、幻想たちの最後の住処を維持することすら難しくなってしまうのだ。
 この点に関しては、東西両軍の負傷者を分け隔てなく受け入れ治療に当たっていた命蓮寺の聖白蓮、また同じく絶対中立の立場により早期から話し合いによる解決を希求していた彼岸の四季映姫・ヤマザナドゥも、まったく同じ見解を抱いていた。ふたりとも、会戦直後よりかなり頻繁に東西両軍の首脳陣に使いを出し、せめて話し合いの場を設けるよう促している。
 それまで沈黙を保ち、白蓮らと同様の絶対中立派と目されていた八雲紫が東軍に身を投じたのは、まさにこの時期であった。
 東軍の反応は――少なくとも末端の人妖の反応は、手放しの歓迎とはいかなかった。
 妖怪の賢者と謳われながら、これまで紫は動乱の推移について、何ら手を打たなかった。
 というより、姿すら現したことはない。
 同じ中立派でも、例えば人里は動乱鎮圧・早期解決を目的に東軍に与したし、命蓮寺は戦乱の負傷者を陣営に関係なく治療し、保護した。四季映姫は幾度となく和睦の場を設けようと提案した(和睦の使者として遣わした白玉楼の西行寺幽々子が、西軍の頑なな態度に失望し、東軍と同盟を結ぶにいたったのは計算外ではあったが)。
 激化する一方の動乱をまったく完全に傍観していた八雲紫は、妖怪の賢者としてそれまでの令名が大きかった分、等量の失望を買ってもいたのだった。東軍内部には、彼女に対する不信感に近いものすらあった。
 しかし、その不信も失望も、少なくとも東軍の首脳部においては長続きしなかった。
 上白沢慧音、射命丸文、蓬莱山輝夜、比那名居天子といった東軍の指導者に対面した紫は、その場で自身の能力を駆使した博麗神社――つまり西軍中枢への奇襲を提案したのである。
 いかな戦力に守られた要塞も、境界の支配者たる八雲紫の前では裸も同然。彼女ならば妖怪の山の山頂と博麗神社の境内を直接につなぎ合わせることができる。
 まったく、道理も兵理もあったものではない。ありていにいってしまえば、身も蓋もない。人の世の常識を笑殺し、不条理を不条理として押し通してしまう、妖怪の賢者の真骨頂であった。
 唯一つ、紫が条件をつけたのは、この奇襲をあくまで少数の精鋭によってのみ行うことであった。
 この決戦は、あくまで動乱を最小の被害で収めるべきためのもの。
 戦を終わらせるための戦、などという気恥ずかしい表現を紫は使わなかったが、彼女が求めたものはまさにそれであった。
 最後の戦は、あくまで戦を仕掛けた当人と、受けて立った当事者たちとで行われる。
 そしてその決着をもって、すべての遺恨を水に流して欲しい――紫はそういったと伝えられる。
 忘れられかけたスペルカード・ルール。最小の損害と、それによって終わる異変。引きずられることなき遺恨。
 誰もがそのことを思い出した。八雲紫はその最期において、彼女の愛した幻想郷を、彼女の愛した姿のままで維持しようとしていた。
 五年にわたる戦で、少なからぬ犠牲と流血を経験してきた東軍の主だった面々は――、
 今さら何をわかりきったことを、そういったと伝えられる。
 外の世界に居場所なき、哀れなる幻想。されど誇り高き幻想の子ら。
 いかな戦禍を経ようと、恨みつらみは後に残さずという幻想郷の気風は健在であった。
 同族のほとんどを失った射命丸文、先だっての無名の丘の会戦で無二の従者を失った西行寺幽々子、比那名居天子たちですら同意見であった。彼女らはさらなる流血を求めるのではなく、彼女たちの愛した幻想の住処を守るために戦っていた。
 そうした返答に対して、八雲紫がどのように反応したか、記録には残っていない。
 ――すべてが迅速に進められた。
 八雲紫が東軍に身を投じたことは、遠からず西軍にも伝わるはず。そうなれば、境界を操る紫の助力で東軍がどのような戦術に出るかも自ずと判明しよう。
 否、これほどの大事、まだ西軍に確定情報ではないにせよ知らされていないと考えるのは余りに楽観的過ぎた。
 時間をかければかけるほど、西軍は社に兵を集中し、守りを固めることが予測された。あるいは司令部をどこか余人に知られぬ場所に移されてしまうやも知れぬ。
 相手も誇り高き大妖、後者の(つまり、逃げ隠れするような)可能性は考えづらかったが、いずれにせよ具体的な対策が打たれる前に行動しなければ、最小の損害で乱を鎮めるという紫の構想自体が瓦解してしまうことは容易に予測できた。
 八雲紫の参陣から最終決戦に至るまで、およそ数時間足らずであったという史実が、このときの東軍首脳陣の心理を反映している。一度決断してしまえば実行が早いのが幻想郷の人妖の特徴とはいえ、これは異様な迅速さであった。
 東軍より選抜された決戦部隊は六名。
 八雲紫、八雲藍、上白沢慧音、射命丸文、蓬莱山輝夜、比那名居天子。いずれも各勢力の頭として君臨する実力者であった。
 洩矢諏訪子、八坂神奈子、東風谷早苗、西行寺幽々子、八意永琳といった面子――つまり、東軍方各勢力における副将格――は山に残された。万が一決戦部隊が全滅した場合でも、彼女たちが残された東軍各勢力を統べるはずだった。
 兵力の分散は兵理上の愚策であるが、この場合はやむを得ざる危険として許容された。そもそも、分散したとはいえ各々が一軍に匹敵する強者揃いである。
 博麗神社の決戦はかくして幕を開けた。
 ――具体的な戦の推移について、当事者たちは後々においても口をつぐむ。
 ただ後代に知られるのは、奇襲が完全に成功したこと。
 迎撃した西軍の主力のひとり風見幽香と、東軍方の比那名居天子が、凄絶な決闘の末に相打ちとなり絶命したこと。
 ……激戦の渦中において、八雲紫が命を落としたこと。
 そして、同日夕刻に和睦が成立したこと、である。
 五年にわたる動乱はここに終結した。








漆の頭 〈八雲の妖狐〉


 本殿へと続く回廊を歩く。
 時刻は正午過ぎ。
 いよいよもって開かれる七頭の会合の場へと、稗田阿求は歩を進めていた。
 先導するのは九尾の狐、八雲藍。
 幻想郷において、博麗と並び別格と讃えられる八雲の家名を背負う大妖である。
 もとより伝説に称えられし九尾の狐、その実力に疑問符をつける愚か者は存在しなかったが、現在では幻想郷に張られた二つの結界――かつて存在した巫女と大妖の遺した二つの結界を維持・管理する任をも帯びているため、その重要性はいや増している。現在の幻想郷では、結界の守護者、八雲の妖といえばまず彼女のことを指す。
「……七頭の本拠としては、随分と手薄なのですね」
 歩きながら、阿求は問いかけていた。
「警備の兵も、護衛の方もおられないのですか?」
 外の世界の政を知る御阿礼の子としては当然の問いかけだった。
 藍は苦笑した。
「守られることが必要な者など、七頭にはおらんよ。それに、社には私の結界が張ってあるし、萃香殿、さとり殿もいる。不届き者が忍び込めばすぐに感知できる」
 まあ、それぞれに組織の長という立場上、普段はいくらかの護衛をつけている者もいるが、と藍は補足する。
 実際、フランドールには紅美鈴という補佐役兼護衛がいるし、射命丸文は山において犬走椛を近従に侍らせていた。藍自身も橙という式を配下として持っている。上白沢慧音も、里の自警団とは別に〈近衛〉と通称される親衛隊を擁していた(ちなみに〈近衛〉は、人里最強の術者・武芸者たちであると同時に、一つの共通点を有してもいた――その全員が、かつて慧音の寺子屋で学んだ者たちばかりなのである)。
 しかし、それらはあくまで保険という以上の意味合いはない。大妖揃いの七頭にとって、最大の武器とはすなわち自分自身そのものだった。
「随分と機密に気を使っておられるようで」
 幾分皮肉が交じってしまったかも知れない。
 七頭の自負と実力はまさにその通りだろうが、最高意思決定会議ともいえる七頭の会合に、それぞれの補佐役や副将格の者すらも立ち入らせないというのはやり過ぎではないか、そう思えた。
 とかく閉鎖的なことで知られたかつての妖怪の山も、内部においてはかなり自由で闊達な雰囲気があったと聞く。政治的には天魔と大天狗たちの合議制、つまりは今の七頭に近い体制ではあったが、そこにはしばしば中級以下の妖怪も招かれ、積極的な発言が求められたらしい。
「機密、ね」
 藍の声音に複雑な響きが混じった。
「まあ、いってしまえばその通りではあるのだろう。誰もがそれを望んだわけでもないのだがな」
「今日の幻想郷の支配者の言葉とも思われませんが」
「支配者?」
 藍は首を巡らせて、阿求の顔をまじまじと見つめた。面白い冗談を聞いたといわんばかりの、自嘲と諧謔に満ちた表情だった。
「支配者。ふむ、支配者か。改めて聞かされると、実に新鮮な響きだよ。なるほど、たしかに我々はそういう立場にあるのだろう――何とも恐るべきことに」
 くすくすと喉を鳴らして笑ってから、八雲藍は問うた。
「稗田阿求、幻想郷の記憶よ。君は間違いなく、この幻想郷をもっとも永く、深く見つめ続けた存在だ。長寿なだけなら他にもいようが、その知識欲のすべてを幻想郷に傾けてきた怪物など存在しない」
「怪物、とはまた随分な表現ですね。否定はしませんが」
 阿求も笑う。藍の言葉は、御阿礼の子としては最上級の褒め言葉に近い。
「その君に問おう。先の大乱は、果たしてこの幻想郷に何をもたらした?」
 雑談の延長のような問いかけ。
 阿求は脳内のすべての知識を検索し、応えた。
「強いていうならば剥き出しの現実と過去の記憶を。争うことを本能に刻みつけられた人とと妖怪の業。百数十年の安寧が、ひどく危うい均衡の上に成り立つ砂上の楼閣であったという事実。外の史家であればパクス・ハクレイとでも呼んだでしょう平和は、臨界点に達していたということでしょうね」
 ――十数年前。
 外の世界より現れた吸血鬼、近年においてもっとも強大な幻想の流入が、吸血鬼事変として世に刻まれる乱を引き起こした。最終的に八雲の大妖をはじめとする妖怪の賢者により鎮められたその乱で明らかになったのは、本来、人を襲うこと、戦うことを根幹に刻まれた妖怪たちの著しい弱体化だ。抑え込まれた平和の中で、名だたる妖怪たちは明らかに弱体化していた。
 スペルカード・ルールは、そうした妖怪への対策として考案された。煌びやかで、華やかで、しかし死者は出ない。伝承に語られる幻想たちのために考案された、伝承を描いた戦屏風の如き決闘。……まさしく、絵空事のような、その戦。ひらたく言うならば模擬戦争ということもできよう。
 お遊びそのものの弾幕ごっこに、幻想たちは戯れ、興じた。
 上手くいっているように見えたのだ――幻想郷動乱と呼ばれた史上最大の戦争、その最初の一発が放たれるまでは。
「妖怪は人を襲うもの。されど幻想郷を保つためには人を襲ってはならぬ。その二律背反を解消するために、スペルカード・ルールはありました。たしかに妙案ではあったのでしょう。されど、それで満足するには、平和が長すぎました」
 阿求は思う。
 ぬるま湯のような平和の中で、スペルカード・ルールはたしかに一縷の刺激をもたらした。だが、それがしょせん遊びでしかないことに、多くの者は気づいてもいた。
 パクス・ハクレイ。博麗大結界によってもたらされた仮初の平和。怠惰な時代。長すぎた平穏。そして、澱んだ闘争の欲求。それを解消するには、スペルカード・ルールは遅すぎた。
 もっと闘争を。
 もっと混沌を。
 さらなる絶望と恐怖を。
 戦い抗い争い守る。それは何とも罪深く、それは何とも血沸き躍る。
 そのことを、幻想郷の人妖は思い出してしまった。
 タチの悪い毒酒のような誘惑であると、薄々は知りながら。
 例えば、流血と殺戮に飽いた後でなら、悪酔いするほどに酔い切った後であったなら、また違ったはずだ。
 闘争も殺し合いも十二分に飽食した、後は軽めのデザートをつまむていどで満足しよう。そんな心境になっただろう。
 そう、まさにこの今の時期、大乱によってすべての勢力が疲弊し荒廃した今であるならば。
 まことに皮肉な見方をするならば、幻想郷動乱こそは、スペルカードが真の意味で人妖に浸透するための通過儀礼であったということもできよう。
 抑え込まれた平穏は剥き出しの流血によって押し流され、真剣に戦うことに飽いた後にはお遊びの貴重さを思い出す。
「…………」
「……藍殿?」
 淡々と語るうち、阿求は前を行く九尾の狐の変化に気づいた。
 藍は振り返らない。ただその肩が震えていた。
 否、震えているのは空気そのものか。歪な反響が社の回廊に響く。それが笑い声であることに、阿求はしばらく経ってからようやくに気づいた。
「……素晴らしい。実に素晴らしい。稗田家当主、御阿礼の子、好奇心の怪物よ」
 藍は振り返った。
 陽光の遮られた回廊の果て、本殿の扉を背にして。獲物を前にした猛獣のように、その眼が光っていた。
「私は今、かつてないほどに狂喜し、安堵しているよ。我らの人選に誤りはなかった」
 理不尽なことに、それは喜びというよりも、すがるような響きすらあった。
「なれば君に真実を渡そう。君が欲してやまないこの幻想郷の選択を」
 その手が本殿の扉を開ける。
 その手が阿求を差し招く。
 七頭。幻想郷動乱を生き延びた七名の大妖。あまねく人妖の頂点。最大最強の幻想たち。
 忘我の一瞬の後、阿求は誘われるようにそこに足を踏み入れた。


 そして彼女は真実を観る。
 ――八雲紫がそこに居た。


 そして彼女は真実を知る。
 ――博麗霊夢がそこに居た。


 それは奇怪な光景だった。
 博麗神社、その本殿。伊吹萃香が一夜で造り上げたというそれは、決して広くはない敷地であるのに、屋根が高い。
 内部の飾り気は皆無。照明用の小窓もなく、ただ畳が敷かれた中にいくつもの灯火が瞬いている。
 博麗霊夢と八雲紫。
 ふたりは、そこに居た。
 いや、居た――という表現が正しいのかどうか、阿求には判別ができなかった。
 ふたりともに、まるでこれから一戦始めようかという姿勢で宙に浮き、そして動かないのだから。
「な……!?」
 幻想郷の記憶といわれた娘は、らしくもなく絶句した。
 自分の見ているものがねとっさに理解できなかった。
 博麗霊夢は動乱勃発の直前に死んだはずではなかったか。
 八雲紫は動乱終結の直前に死したはずではなかったか。
 そのふたりの姿が今、稗田阿求の目の前に在る。
「これは……造り物……? いや違う、生きている? それとも死んでいる……?」
 呆然と呟きながら、阿求はふたりの側へと歩み寄った。
 無数の灯火の中で浮かび上がる、歴代最強の博麗と、幻想郷最強の大妖の姿は、透き通るような美しさがあった。
 いや、実際に透き通っているのだ。
 息のかかるほど近くへ歩み寄った阿求には、それがわかった。
 おそるおそる、手を伸ばす。
 風もないのにはためいた形で凝固した巫女の装束は、阿求の手に何がしかの感触を残すこともなく、すり抜けた。
 半透明なだけでなく、幻影のように触れられない。
 だが、阿求はこの時、戦慄すべき事実にも気づいていた。
 そこにはたしかに体温があった。
 人体のものととしてはひどく低い。だが、他の空間よりも明らかに温度が違う。密度が違う。
 触れることかなわず、しかしたしかに存在する。
「存在の濃度が薄くなっている……? いや、存在の確率? 位相が重なりながら相違しているの?」
 永く幻想を見つめてきた御阿礼の子。そのいずれの記憶にもない、幻想的な小景。
 いや、そんな理論はこの際どうでもいい。
 具体的な論理がどうであろうが瑣末なことだ。
 このふたりが。
 八雲紫が。
 ……博麗霊夢が。
 一体どうしてここに、こうして、在る……?
 無数の疑問が浮いて回る。
 無数の思考が動いて進む。
 無数の記憶が咲いて嵌る。


第一二七季
 博麗霊夢、暗殺。
 天魔、暗殺。
 紅魔館の宣戦布告。
 風見幽香、伊吹萃香、紅魔館方として参戦。

第一二八季
 地霊殿・紅魔館連合成立。
 妖怪の山・永遠亭連合成立。
 人間の里、永遠亭との同盟締結。

第一二九季
 人里の激戦。
 迷いの竹林の防戦。
 地底戦役開始。

第一三○季
 旧都決戦、地底全域の崩壊。地底戦役終局。
 無名の丘の会戦。

第一三一季
 八雲紫、東軍へ参加。
 博麗神社の決戦。
 和睦成立。動乱の終結。


 五年に及ぶ動乱の年譜。
 始まりと終わりに刻まれたその名。
 彼岸の彼方へ消えたはずのその二つの名前。
 脳髄が全身が魂が細胞軌跡記録感覚血肉学識記憶知識解析知性五感識見観察分析知能解読再認洞察直感が
 千年以上にわたりただ観つめ続けてきた御阿礼の子のすべてが
 唐突にして、一つの結論を喚き立てた。
「そう、そうとも」
 背後からかけられる声。
 幽鬼のように振り返る。
 いつしかそこに、七頭と称される大妖すべてが揃っていた。
「その通り」
「然り」
「当たり」
「ご明察」
「正解」
「御名答」
「そうだ」
 七つの声が口々に阿求の結論を保証する。
 やがて一つに重なった声が、今更のように真実を告げた。
「すべては博麗霊夢が為したこと」


 ……第一二七季の一日、博麗霊夢が紅魔館へ訪れた時から、すべては始まった。
 具体的に彼女が何を口にし、レミリア・スカーレットと十六夜咲夜が何を耳にしたのか、それはフランドールですら知らないし、上白沢慧音ですら読み取れない。
 得られた解答はしかし、史実として刻まれている。
 幻想郷動乱、その開始である。

「お姉様が何のために霊夢に協力したのか、今となっては永遠の謎」
〈猛る紅き月〉がため息交じりにいった。
「でも、莫迦で、物好きで、一途で、酔狂で、そして素晴らしかったお姉様のことだもの。きっと一番の理由は、霊夢が友達だったから……なんだと思う」
 今はいない偉大な姉の姿を投影するかのように。

「私と幽香も霊夢に誘われた」
〈角なき鬼〉が補足した。
「抵抗がなかったとは言わない。それまでの平和に飽いていたわけでもない。ただ私たちは、霊夢を捨て置けなかった。破滅に向かって突き進むあいつに、最期までついていてやりたかった」
 その双角のあった頃を懐かしむように、彼女は語る。

「地霊殿が紅魔館と結んだのも、彼女の手配です」
〈無地領主〉がいう。
「自分を死んだことにして影に潜んだのは、動乱を一方的に終わらせないためだったのでしょう。彼女の才能は強すぎた。博麗の威光は大きすぎた。仮に博麗霊夢が表に立ち、妖怪の山を討伐することとなれば、他のあらゆる人妖はそれが博麗の務めと見なす。理由など、皆が勝手に想像するでしょう。いつも通りの異変として、巫女が勝利する。それで終わり。しかし彼女が望んだのはそんなものではなかった」
 すべては動乱の種火を燎原の大火に育てるために――地底を失った覚り妖怪は、そんな結論を語るときですら穏やかに論理的だった。

「とはいえ、霊夢さんも全能ではない。むしろその手法は穴だらけともいえました。計算外の出来事も無数にあったでしょう」
〈御山の千年鴉〉が嘆息する。
「例えば、旧都の戦で鬼と天狗が壊滅するなど、あの人の予定にはなかったはずです。……何より、魔理沙さんが東軍と呼ばれた我らの主将となり、レミリアさんと相討つことになるなどと、想像できたはずもない」
 その眼に浮かぶのは悔恨か、諦観か。

「しかし、結局すべては彼女が望んだ通りになった。幻想郷のあらゆる勢力が巻き込まれ、あらゆる人妖が血に飽いて、それまでの枠組みは叩き壊された」
〈傷物の永遠〉の声は謳うようだった。
「すべては予定調和。あらゆる事象は望む通りに収束する。まさしく博麗の巫女。まさしく幻想郷の意志。残酷な理想郷」
 遠い未来。失われた過去。すべてを背負う、永遠の姫の矜持。

「紫様は、すべてを知っておられた。最期の戦の前夜、私に打ち明けてくれたよ。そう、君も同じことを聞いたはずだな? ――『仮にこの戦が幻想郷の求めたことであったとしても、私は最期まで私のやり方で、この郷を愛する』」
〈八雲の妖狐〉は童女のような眼差しで、かつて母の如く慕った主の姿を見つめていた。
「おそらく、魔理沙も同様だったはずだ。あの魔法使いがどのような経緯で真実に――霊夢の存在にたどり着いたのか、それは今となっては見当もつかないが。彼女は彼女のやり方で、博麗霊夢への友誼とこの郷への愛情に決着をつけた」
 やるせないため息は、果たしていずれに向けたものだったろう。

「御阿礼の子よ、これが真実という奴だ。お前が望んでやまない幻想郷の姿だ」
〈隻腕の半獣〉は、肩の荷が下りたような清々しい表情だった。
「何故、などとは訊いてくれるなよ? 理由はおそらく、お前が想像したとおりだ。八雲紫が創り上げたはずの博麗大結界、その管理者であり幻想郷の意志を体現する巫女。いつしかそれは一人歩きを始めていた。果たしてどこまでが霊夢個人の意志で、どこからがこの郷の選択であったのか。……霊夢の真意が何処にあったのか。私にはわからんし、わかったところで何もかもは見た通りとしか言いようがない」
 橋はとうに渡り終えた。何もかもを終えてしまった。七頭の筆頭はすべてを受け入れている。

「さて、これが我々の手持ちのカードすべてというわけだ」
 上白沢慧音が阿求の傍に歩み寄ってくる。思わず一歩後退ってしまった彼女に構う様子もなく、食い入るように霊夢と紫の姿を見つめていた。
「ここに在るふたりがどんな状態なのかは見ての通りだ。見ることはできる。存在の気配もある。しかし干渉はできない。触れることすらも。存すれど在はなし。八雲紫の境界を操る能力と、霊夢の万物より浮遊する能力、両者が真っ向から激突し共鳴した結果……としか推定しようがないな。永遠と須臾を操る輝夜ですら、それ以上はわからなかった」
 阿求は思わず疑問を口に出す。
「彼女たちは……生きているのですか?」
「生きている。それは間違いない」
 答えたのは藍だった。
「そもそも、【幻と実体の境界】と【博麗大結界】、この二つの結界が今に至るも何故維持されていると思う? 私が何故、式でいられると思う? たしかに私でも管理・補修をいくらか行うことはできるが、根本的に二つの結界は紫様と霊夢の存在に依存している。私の式についてはいうまでもないな」
 真綿に冷水が染み渡るように、藍の言葉が阿求の背筋に冷たい理解を走らせた。
 博麗霊夢と八雲紫。彼女たちはたしかに生きているのだ。
 生きて、この幻想郷と外の世界とを隔て、よるべなき哀れな幻想たちを守り続けている。
「ならば何故」
「もっと広く人妖を募り、彼女たちを解放しないのか――ですか?」
 さとりが先回りしていった。心を読まれたつもりはないから、これは単純な洞察だろう。
「あるいは永琳殿、にとりさん、守矢や命蓮寺の方々であれば、ふたりを解放するとまではいかずとも何らかの打つ手を見出せるやも知れませんね」
「しかし、それは不可能な話よ」
 フランドールが口を挟む。
「他ならぬ博麗の巫女が先の大乱を引き起こした。妖怪の賢者は必死にそれを止めようとした。それが衆目に知られる。さあ、どんな混乱を引き起こす? 今度はどれだけ死ぬ? 見当もつかない。いや、復活した霊夢が、紫が、次に何を考えどう行動するか、それも不確定」
「そもそも、生きて復活させられるとも限らないからね。この状態のふたりに、果たして意志があるのか、私たちが見えているのか、それはわからないけれど。少なくとも間違いない事実として、幻想郷は今なおこのふたりによって守られている」
 無力感に満ちた声で、萃香。
「下手に手を出して、ふたりが今度こそ異空の彼方へ消し飛んでしまったら。幻想郷もまた、終わる。今度こそ、この郷が消えて失くなる。……霊夢と紫が、本当にいなくなってしまう」
「故に私たちは盟約を交わした。このふたりの現状を、この空間を、ここにいる者たちのみの心に留めようと。他に事の真相を知る者はいない。私も永琳にすら明かしていない。他に知っていた者たちは、皆、皆、あの戦で死んでしまった」
 逝ってしまった者たちを羨むような響きすら、輝夜の声にはあった。
 七頭。それは呪の烙印。咎人の証拠。絢爛豪華な死に装束。幻想郷に生きるすべての人妖の裏切り者。真実を知ったまま生き残ってしまった、それが極めつけの不幸。
 支配者であるなどと誇れるはずもない。ここにいる七名は、全員が共犯者なのだ。
「さあ、御阿礼の子よ」
 一同を代表するように、それこそ七頭の筆頭としての義務を果たすように、慧音が問うた。
「先の大乱の真実。無数の流血の理由。博麗霊夢と、八雲紫の現在。この幻想郷の行く末を握るカードのすべてはここにある。お前の眼の前に。お前の手の中に。どうしようと私たちは干渉しない。邪魔もしない。非難もしない。七頭と呼ばれし我らの総意として契約する」
 悪魔を連れた錬金術師のような、優しい声だった。

 ――さあ、御阿礼の子よ。お前はどうする?

 阿求には何もわからなかった。
 すべてを見つめ、観察し、解析してきた御阿礼の子としてはあるまじきことに、すべてが混濁していた。
 真実。博麗。八雲。動乱。幻想郷。
 やがて彼女はたった一つ残された疑問を、すがるようにぶつけていた。
「何故。何故、私に。この先のない御阿礼の子に、このようなことを」
「さて、何故だろう」
 七頭のうちの誰かが応えた。
「理由はいくつか挙げられる。稗田家当主の識見を信頼していたから。御阿礼の子として、誰よりも永くこの幻想郷を見つめ続けていたから。誰よりも等しくあまねく人妖を見つめて続けてきたから。何所にも属さず何にも縛られない立場だから。――あの博麗霊夢に、おそらくもっとも近い目線を持っていたから」

 ――それとも、共犯者を増やしたかっただけなのかも知れない。私たちは皆、真実の重みに疲れていた。

 誰かの声が、そんな結論を告げた。
 阿求は再び、社の中心をかえり見た。
 求めるように挑むように手を伸ばした姿の八雲紫。その表情は何処かに行こうとする我が子を連れ戻すかのようで。
 博麗霊夢はすべてを撥ねつけるように、それとも受け入れるように、両手を広げている。姿を消した当時、彼女はたしか二十歳を迎えるかどうかという頃。秀麗な美貌を彩るのは、穏やかといってすらいい達観した笑み。
 ふたりはきっと、このままずっと、ここに在る。
 この世の此処で、何処かの果てで、ふたりずっと向い合い続けている。
 あるいはそれが、ふたりが最期に望んだことなのか。
 御阿礼の子は視線を戻す。
 七頭。そう呼ばれる大妖たちが、黙して彼女を見つめていた。

「私は――――」













捌の頭 〈幻想の記憶〉

 ――第一三五季、長月。
 稗田阿求、七頭の会合に参加。
 八頭による統治の開始である。
 その支配は巧妙にして善政を極め、幻想郷の人妖に絶大な支持を集める。
 また、頃合を同じくして、それまで一部の女子供、妖精たちの間で行われていたスペルカード・ルールが、幻想郷の全階層において普及している。
 お遊びの戦争。遊戯としての闘争。
 血に飽いていた人妖たちは、損害を極限まで抑えるこの決闘法を望んで受け入れ、以後本格的な戦争は幻想郷の歴史より姿を消した。
 なお、稗田阿求は永遠亭や妖怪の山等の全面的な援助のもと、御阿礼の子としては破格の長寿といえる六十歳まで生きた後、皆に看取られながら病没した。
 不可解なのはその後で、それまで百数十年に一人生まれるとされた御阿礼の子が、稗田阿求の没後半年足らずで生誕している。
 八頭の他の面子が閻魔を押し切った結果とされている。御阿礼の子を百年以上も奪うならば相応の用意がある――七名の頭たちは彼岸に乗り込んで閻魔に直談判したという。後に人里を訪れた三途の死神が述べるところによると、あれは宣戦布告の半歩手前だった、ということらしい。
 厳格をもって鳴る閻魔は当初、彼岸と幻想郷の抗争もやむなしという態度であったが、是非曲直庁の十王がそれを諌めた。転生の理からはあまりに外れることではあるが、幻想郷の重要性、そして御阿礼の子のこれまでの功績を鑑みて、例外を設けてもよいのではないか、と。四季映姫・ヤマザナドゥは歯噛みしたが、上層部の決定に逆らうことはできなかった。
 以後、稗田家当主はすなわち御阿礼の子として、八頭の一角に君臨し、幻想郷の統治を担う。



 ――幻想郷動乱。最期の戦争。忌まわしきその史実。
 誰もが口に出すことをはばかり、忘れることすらできぬその大乱は、こうして真の意味において終息した。博麗の名は八頭の本拠として残り、八雲の家名は八頭のひとりが永劫に背負う。
 幻想郷は、今日も二つの結界に守られている。












     幻想郷動乱  終
 というわけで、これにて幻想郷動乱は終わりでございます。

 以下、個人年表

一月下旬
 fairytaleの最新話も書き始めてるけど、ここらで短編書いてみようか。ちょうどいい作品集100もそろそろだし。記念に書こ。

二月
 ……100には間に合わなかったなー。しかもすでに中編サイズ。
 ま、仕方ない。とにかく早く仕上げよう。

三月
 ……俺の気のせいでなければ長編に等しくなってないかい。

四月一日
 エイプリルフール! え、創想話がいつもと違う! よし、俺も便乗しようそうしよう。では早く仕上げねば。

本日
 …………
(悟りの境地)

 と、とにかく一区切りついたし、今度こそfairytaleに取り掛かろう。




 という経緯です。申し訳ありません(土下座)。
7th fall
簡易評価

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コメント



0.3020簡易評価
3.100名前が無い程度の能力削除
これはただの年表話だ。武士沢レシーブの最終回とかわりない。

だが、それでも読者を作品に――それも創想話において禁忌ともいえるジャンルを用いた作品に――没頭させしめるその技は天才としか言うことが出来ない。

素晴らしすぎる作品をありがとうございました。可能であれば一人で五万点入れたい位です。
5.50名前が無い程度の能力削除
作品としてはよく出来ていると思います。
文章に破綻はありませんでしたし、読者に事実を明かしていく過程も上手です。
しかし、作中で書かれた事の発端に説得力を感じられませんでした。
霊夢が当時具体的にどういう状態だったのか?話に乗った者達は具体的にどう思っていたのか?
確かに描きすぎは無粋だと思いますが、「見捨てられなかった」ですませるのは違和感があります。
6.70名前が無い程度の能力削除
年表の中身をみっちり書いたら完結までに三、四年はかかるよなぁと思いつつも
年表の中身をみっちり書いて欲しかったとも思うので-30点
7.10名前が無い程度の能力削除
面白く読ませてもらいましたが、正直に言ってこの作品を高評価する事は出来ません。
余りにも他人を無視した独善的克つ、身勝手でくだらない理屈で血みどろの戦いの引き金を引いた霊夢も、それに乗ったレミリアやさとり、そして知っていて止めなかった紫も、この真実を知っても尚それを受け入れるお人好しの慧音たちも、はっきり言って救いようのない大馬鹿者だと結論づけるしかありません。
こんな連中しかいないのなら、いっそ滅んでしまえば良かったのにと思います。
10.60名前が無い程度の能力削除
紅魔館が天狗に宣戦、
無論、天狗側の戦争目的は防衛
一方、紅魔館は何を持って勝利とするつもりだったのか
永遠亭が天狗側につくのも違和感
霊夢から知らされてた連中ならまだしも
何も知らないで戦争に放り込まれた連中にはキツい

あと合戦くらいは読みたい
11.80名前が無い程度の能力削除
各々の住人が記録っぽく書かれてるのは 戦争 らしく良かったです。
体験していないものが知るのは 目立った人物 僅かな過程と結末 ですから。

動機に関しては
スペルカードには目的がありますがぼんやりしている部分もあり
住人の人妖も必要性は頭で理解できていても感じられないみたな個所があると思います。
そこで戦争のような大きく失うものがあってこそ本当の意味で生きてくのかもしれません。
そういったものは失わないと感じられませんから。
そしてスペルカードを制定した者と幻想郷を最も愛した者
その二人だからこそスペルカードを幻想郷を本当に定着させるために
未来のために広げた黒い茶番なのかもしれませんね。

ただ天魔の扱いが扱いにくいキャラを排除して文を出すために話が練られた。
そのように感じられました。
12.無評価名前が無い程度の能力削除
スペルカードルールの必要性を植え付けるとか未来の安定だとか、結局は一部の権力者が自分達の理想を押し付けただけ。
何も知らずに犠牲になった者達は許してはくれないだろうし、こんな横暴は許されてはいけない筈です。
理想の為とは言え、他人を犠牲にするなど言語道断です
主犯の霊夢は、生きているにせよ死んでいるにせよ裁かれるべきですね。
13.60名前が無い程度の能力削除
悪魔の正論ってのを思い出した
16.70名前が無い程度の能力削除
長い話なのにもかかわらず、スラスラと読む事が出来ました。
これだけの内容を飽きさせずに読ませると言う事は相当な苦労でしょう。
グイグイと話に引き込まれました。
しかしこれは私の好みなのですが、どことなく話の主要人物(ここでは霊夢とか)が凄い!万歳!といって周りが持ち上げるといった雰囲気が私には感じられ、
そういった話はどうも肌に合わないためこの点数としました。
それでも面白い話だったと思います。
18.90名前が無い程度の能力削除
各々の善悪を、私には見定めることはできません。そういうのはぶっちゃけ全部歴史に任せたくなります。
日和見主義で申し訳ない。ですのでせめて作品の感想を。淡々と紡がれた戦争の記録は、
それが全て終わってしまった過去なのだということを、どうしようもなく私に思い知らせてくれました。
激しい合戦を描いた作品は、それはそれで面白そうですが、こういうむなしさと
やるせなさが漂う後始末的なものも、私は好きですね。面白かったです。
19.100名前が無い程度の能力削除
戦っていた時のキャラ達の心情、死んだキャラ達の死に際が気になる、もっと説明が欲しい
その他もろもろぼやかしてあってよくわからないところが多いですわ
あえて合戦後の話としているのでしょうからわざとぼやかしてあるのでしょうけれど
気になる部分は多いけどこういうのは好きです
説明されてないところをどう補完するかで賛否が分かれそうですね
私自身は霊夢が事を起こしたのはやむにやまれぬ事情があり、不可避の事態だったのだろうと考えたのでそこまで「一部の者たちの自分勝手」とは思いませんでした
ぶっとんだ味付けも好みです
ただ一つ気になるのはこのSSでぼやかしてある部分が裏設定として決まってはいるのだろうかということです
20.100名前が無い程度の能力削除
キャラ死という読み人選ぶ内容であったが、圧倒的な文章力と構成力にぐいぐいと読まされてしまった
ただ惜しむらくは、この年代記と後日譚だけでは「あの人は凄かった」「こんな逸話があったんだ」レベルに収まってしまい、具体的な戦場描写が無かった事から、戦死していったキャラクター達に魅力を感じる事が出来ませんでした。
何と言うか、壮大な物語のプロットを読んでいる気分で、その内容に興奮と想像を駆り立てるものの、しかしその域を出ないというもやもやした気持ちになりました
ただ、作品としては他を圧倒している出来であるので、この点数を評価します
他の作品と違って精錬かつ辛辣な評価がなされる事でしょうが、それほどまでに評価するのを一歩抜きん出す作品だからだと思います
21.無評価名前が無い程度の能力削除
7でコメントした者ですが……
伝え忘れてしまったので追記します。

先のコメントと点数は、単純に私の倫理観に反するストーリーだった事に対するものであって、貴方の書き手としての技量に対するものではありません。
むしろ物語の中へ引き込み、ここまで感情を揺さぶる作品を書いて下さった事に感謝しています。
本当に凄い作品でした。
22.無評価名前が無い程度の能力削除
な……なんだってぇぇぇぇぇ!!?
霊夢が出てきたとき、素でこう思いました。どちらかというと悪い意味で。

ここまで読んできて一番気になったのが「霊夢がどうして死んだのか」だったのですが……正直、これはちょっと。
むしろ名も無い妖怪とかに不意をつかれてやられたというほうが多少納得がいきました。
おそらくこの戦争の話のモデルになっているであろう第一次世界大戦でも、きっかけはそんな暗殺ですし。
なのに全てが霊夢の手のひらの上……巻き込まれた人や妖怪は、なんだったのでしょう? これからの理想、平和のための礎? そんなの酷すぎます。
あと、死んでいったキャラクターたちの心情などが全くといって良いほど皆無なのも気になりました。
とはいえ結局最後まで読んでしまった自分の負けなのですが。申し訳ありませんが、ここではフリーレスで失礼させていただきます。長編の執筆、お疲れ様でした。
23.100名前が無い程度の能力削除
おもしろかったです。
が、話のネタのスケール的に……この文量では正直不足でした。
個々の話を緻密に書いたらとんでもないことになるんだろうなあw
24.60名前が無い程度の能力削除
らしくない、の一言で片付けられる話ではないけれど、人の幻想郷に文句をつけるなんて御門違いなのもわかっているけれど、幻想郷はこうなのかという違和感がついて回ったように思えました。

こういうのは好きなんですがね。
25.100miyamo削除
読んでいるときには長いと感じていても
読み終わるときにはとても短かったように感じます。
もちろんこの話は読み物としてとても面白いものでしたし、
文章の構想、話の展開、ところどころに入ってくる動乱の史実の書き方など
一言で言わせればまさに天才的なものをかんじました。
惜しむべきところは、霊夢が本当はどのような心持でこの動乱を引き起こしたのか、
また前のコメントでもあるように死んでいった者たち(特にこの真実を知っていた者たち)がどのような気持ちで戦っていたのか、それが知りたかったです。
あくまでもこれは希望ですが、この作品が天才的な、または陳腐な言い方をすればすばらしい作品だったと思ったのでより惜しかったかなと思ってしまいました。
また、今まで言ってきたこととは真逆ですが、これ以上の文章を書くことは逆に作品の質を落としかねませんし、私的に言えばとても良い作品だったとおもいます。
まぁ何がいいたいのかと言うと、すばらしい作品をありがとうございます。
長々と意味の分からないことを書きましたが、
どうしても書きたかったので許してください。
26.無評価名前が無い程度の能力削除
如何なる理由があろうとも、戦争を引き起こした事は大罪です。
それに加担した者、賛同した者、見て見ぬ振りをした者、美化する者、英雄視する者その全てが罪人である事を自覚すべき。
27.100名前が無い程度の能力削除
あまりにも読ませるパワーはさすがでした。
納得がいかなかったり不明瞭な箇所もありましたがとりあえずこの点数をつけるには十二分な作品だったとだけ。
個人的には妖夢、天子等の勇姿も見てみたいのですけどね
29.80名前が無い程度の能力削除
全体に漂う「もう終わってしまった話」感が終始乱れなかったのはよかったと思います。霊夢の動機や紫が最終決戦まで黙認した理由、登場人物達のそれぞれの戦いになどを半ばプロット的に消化した点についても、むしろ作品のもつ雰囲気を保ち、また「こんな大きな戦争の根っこの部分が物語みたいになにもかもわかっている筈がない」というリアリティーを持たせていると受け取れます。
ただ、阿求を引き込む動機などについては若干の不満が残ります。また、各所で入るオリジナルの通り名などがなんだかわざとらしくて、あまりよくないと感じられました。

~以下自己流解釈~

もし幻想入りというシステムに本質を忘れられた歴史をも受け入れる力があったなら、きっとこういった時代がくると思います。
かつて幻想郷で起きた結界大騒動の内訳は、日本という国が体験した幕末の動乱とその後の開国の裏返し―――様々な主義主張のぶつかり合いと斬り合いの果ての幻想を保護するための鎖国という結果でした。
このSSをそうした目で見ると、二度の大戦でおきた悲劇を直接知るもの達がいなくなり、その歴史が幻想入りした結果の物語ともとれると思います。
もしそうだとしたら、この幻想郷は今後どういった時代を歩むのでしょうか。
そこだけ少し考えました。


いま書いているSSの続きも楽しみにしています。
これからも頑張って下さい。
36.50名前が無い程度の能力削除
おもしろかったです。でも好きにはなれない話でした。
なんというか人妖の行動に説得力がないように感じました。
文章で誰某はすごかったと書かれても、内容がなければどこが?って思ってしまいます。
どのキャラも流されすぎというか。悪く言えば愚か過ぎる気がします。
作中にあるような知識や力があればもっと他の行動や解決策探せそうなものですが。
次のSSも楽しみにしています。
37.50名前が無い程度の能力削除
読み応えのあるお話でした。
文章力には目を瞠るものがあります。
しかし、残念ながら自分も違和感を感じてしまったせいで、あまりのめり込んで読むことは出来ませんでした。
私の感じた違和感は、物語の筋立て以外の部分での、根本的な設定におけるものです。
ありていに言って、二次創作中の二次創作といった印象を受けました。

以下、とても無粋であることをあえて言わせていただきます。

この作品の根本には、各勢力が入り乱れての大戦となるに至る、絶妙のパワーバランスが不可欠です。
しかし原作の描写からみるに、スペルカードルール内であればともかく、実際の戦争となるとこの作品のようなパワーバランスは保てないように思います。
その実力の巨大さで言えば、永遠亭の主従と守矢の二柱、彼女たちの実力が群を抜いており、他勢力など歯牙にもかからぬのではないでしょうか。
その点がどうしても引っかかり、守矢の目立たなさや永遠亭対紅魔館の激戦ぶりにどうしても違和感を拭い去ることが出来ませんでした。

ただ、あくまで作者さんなりの設定による二次創作に対し、私の意見はきわめて野暮なことは承知しています。
私の中で許容できる解釈のズレの振れ幅の範囲外であったということで、個人の率直な感想として留めおきください。
40.80名前が無い程度の能力削除
こういう切り口もアリですねー
42.80名前が無い程度の能力削除
紫と霊夢のところで、『凍れる時の秘法』を思い出したのは
自分だけじゃないハズッ・・・・・・!
44.無評価名前が無い程度の能力削除
スケールの大きい話で、おもしろかったです。

しかし、勿体無い。
私があなたの処女作を読んで最も感銘を受けたのは、キャラクターの行動の説得力なんです。
しかしこの話は、それがやや欠けているように思えてなりませんでした。
出来事の羅列では、キャラクターの大きな決断(魔理沙がレミリアと刺し違えたことなど)を描くには不足に思います。
本当に、とてももったいない!
貴方にはそれをしっかり書く力があるのは知っています。だからこそ惜しい。
7th fallさんの次回の作品をとても期待しています。
45.100名前が無い程度の能力削除
すごい物語と思いました。
まずスケールが大きい。しかもちゃんと目的地に着地している。
その一点だけで素晴らしい。
何より、読後こうも心境を揺さぶられたのは久しく無いことでした。
良い物語だと思います。
その上で、登場人物について。
酷い奴らだね。まったく。嘘八百で人を死地に追いやるなんて外道と言っても限度があるでしょ。孫子を百回読めと言いたくなりますね。いやはや。
49.50名前が無い程度の能力削除
お疲れ様でした。

シリアスダークなSSというのは良くありますが、この作品ではその性質だけが強調されていて、いささか万人向けとは言えなくなってしまったように思えます。
文章作法自体は決して悪くなく、むしろ安心して読める程度には技量がありますが、何より「テーマ」と「理由付け」が素人でした。
テーマは読者に伝わらなければなりませんし、理由付けはストーリー・キャラ・テーマを関連付けさせる重要な要素です。
いくら文章力があっても、これがなければ作品としては成り立ちません。
他の方が言っているように、違和感や読了感の無さ(納得できないストーリー構成)はこれからくるものです。

ダークでも、そうした設定と理由付けがしっかりしていれば間違いなく「ダークものSS」としては十分に絶賛され得る内容だっただけに、
詰めの甘さが出てしまったというかなんと言うか。

言えるのは、「注意書きはマナー」
50.80名前が無い程度の能力削除
相変わらずの素晴らしい作品。
とはいえ他の人達が言うように違和感が若干残りました。

違和感としては、早苗さんかな。
いくら現人神とはいえ戦争というものを教科書でしか知らない世代と思われる彼女が、終戦間近では一軍に匹敵する強者になれたなと。
むしろ知らないからこそ、それだけの力が付いたのかもしれませんが。

個人的には動乱の始まりから終結までを、無茶だとは思いますが話にしてほしいです。
これは既に起こったことが書かれているので、生き残った者たちの推測や噂が混じっているのではないかと自分は思います。

霊夢の考えや何故動乱を引き起こすような真似をしたのか?
魔理沙はどこまで真実に気が付いていたのか?
何故魔界がこの動乱に関わってこなかったのか?
動乱の最中、紫は何故最後になってから表舞台に姿を現したのか?
といった疑問が、自分は浮かんでしょうがないのです。
そこは想像に任せるのが一番なのでしょうが、貴方の文章で浮かんだ疑問の答えを見てみたいです。

……そういえばアリスは?
55.80名前が無い程度の能力削除
なぜだろうか、文章のレベルが(私から見て)ほぼ完璧に近いために、普段なら気づきもしないあらに気づいてしまうといった風でしょうか。
あなたの幻想郷観は非常に面白かったですが、どこかにキャラクターへの違和感が残ってしまった。
けれども、あなたの書く文章は、最後まで私をひきつけて止まなかった。
是非、他の作品を又目にしたいですね。
56.90名前が無い程度の能力削除
踊らされているのは、主役も含め皆同じなんだと
読んでいて、そう感じた

じゃぁ、指揮者は誰なんだろう?
壊れてしまった霊夢?それとも龍神様?それとも紫?
はたまた、指揮者すらいないのか?

そういうわだかまりを残して終わるのが少し残念。
でも、非常に読み応えがあったのは事実。

氏の次の作品を、楽しみにしています。
58.100名前が無い程度の能力削除
話の落とし所は悪くはないと思うし、合戦を描いたり時系列を参加者視点で追うとだらだら長いだけなので振り返る方式は良かったと思います。
気になったのは、レミリアがスペルカードルールを破った時点でスペルカードルールを守る大妖達や紫は動かないことについて。
動かない時点で裏があるとこの作品での描かれ方をしているリーダー達なら気付かないといけないレベル。
そして全てを「裏で霊夢が」という説明で、肝心の霊夢自身の心情、魔理沙がどうやって気付いたのか。
霊夢が「隠れていた」のならばその間霊夢と紫は対話をしていただろうし、その場面は欲しかった。

全てを描かないで妄想に任せる部分が多く考えさせられて、それでもストレスにならないというのは今のどの作者さんより素晴らしい技術とセンスだと思います。
だからこそもうちょっと「知りたい」と思ってしまった。
59.80名前が無い程度の能力削除
肉付けが足りないねぇ
60.100名前が無い程度の能力削除
淡々とした事象の羅列が想像力を喚起して、一気に読み切ってしまいました。
お見事です。
63.100名前が無い程度の能力削除
「多数の犠牲をもって得た平和」
「その平和を無にする真実」
アメコミの名作「ウォッチメン」を思わせるすばらしい作品でした。
「絶対に妥協しない者」が幻想郷にいなかったのは、
喜ぶべきなのか、嘆くべきなのか……。

楽しませてもらいました。
68.80名前が無い程度の能力削除
妖夢のとこやばかった…。涙出そうになった
このテーマだと全キャラにストーリーがあったんだろうけどはっきり言ってそれ全部知りたいこれ
でもそんなの幾らなんでも無理なわけで。。どうしたら良かったのかわからないけど満点とは違う

でもめちゃくちゃ引き込まれたし、どうかと思うけど笑ってしまってつい入れる点とは全然違う、
あなたを満足させないための点という感じです。今後も超期待しています。よろしくお願いします
69.70名前が無い程度の能力削除
全体的には、非常に面白いと感じる要素と、まったく気に食わない要素とが混ざり合ったSSだという感想を抱きました。

一つ挙げると、キャラクターを前面に押し出すタイプの物語ではないのに、キャラクターの名前が悪目立ちしているというか、
幻想郷全土が巻き込まれた戦争であるにも関わらず、原作で出てきたキャラクターばかりが重要人物として挙げられ、
まるでそれ以外の者たちは全て書き割りであるかのような、世界観の狭さを感じてしまいました。
天魔は真っ先に殺されたことにする、という扱いはスムーズに飲み込めたのですが、その後がどうもぞんざいというか、
たとえばパルシィや衣玖や静葉といった、それほど戦争に重要でなさそうなキャラクターの生き死ににわざわざ言及している一方で、
鬼や天狗は地底崩壊で一纏めに壊滅、しかも文と椛はピンポイントで生き延びた、というのはあまりに偏りすぎています。
オリキャラを出しまくるわけにもいかないでしょうが、もう少しその辺をぼやかしつつ何とかならなかったのかと思いました。
71.70名前が無い程度の能力削除
動乱の描写にキャラの賞賛が多く悲壮感が感じられませんでした
そのせいか、何故こうなってしまったのかという好奇心が薄れてしまい
最後の展開が弱く感じられました。
73.100名前が無い程度の能力削除
語彙が豊富、言い回しが秀逸、読ませる工夫がされているので、長文でも一気に読めてしまいました。いや、本当に文章の質が高いです。
・・・が、内容を吟味すると???な感じです。悪く言うと文章の勢いで骨格や肉付けの甘さを誤魔化してるような。

私は気軽に読めて楽しい文章であればシュールだろうとナンセンスだろうと厨二病だろうと気にしませんが、ストーリーに重点を置く人からの評価はかなり厳しいでしょうね。
75.90名前が無い程度の能力削除
面白かった。
以上。
76.80名前が無い程度の能力削除
面白かったんですが何と言うか、読み終わった後に物足りなさが残ります。

fairytaleの新作期待しております。この作品の続きもあれば嬉しいです…
77.100名前が無い程度の能力削除
こういうこというのは無粋なんだろうけど、やっぱり個々の詳しい話が読みたいと思う。
素晴らしい作品でした。
79.100名前が無い程度の能力削除
相変わらず読ませる文章力ですね。
私のようなレベルの低い読者からすれば、皆さんが抱くような違和感をあまり感じませんでしたが、やはり戦いの詳細が知りたいと思いました。
「fairy tale 1」での霊夢の最後のところでの心理変化のような、読んで魂を揺さぶられるような描写が、欲を言えばもう少しほしかったです。

そういえば、さとりが見た中で「一番」恐ろしい絵とは誰のことだったのでしょうか?
80.100名前が無い程度の能力削除
こういうのを読みたかった
83.80名前が無い程度の能力削除
人死にとして納得するのに十分な描写が無いと感じました。
重要なキャラが何人も何人も死んでいる、一部は劇的な最期を迎えている。生き残った者もかなりの痛手を受けている。
それなのに、この作品にはそれらの過程の描写が全く無い。
この物語は動乱後の阿求が主人公で、動乱は全部過去の物というのは分かっているのですが……

ただ、こういう形式の文章はこれまでに無く、非常に新鮮でした。
85.70名前が無い程度の能力削除
一番恐ろしい絵の持ち主は霊夢と思っていいのだろうか。

それはさておき個々の強さ評価なんて作者・読者全員が同一のワケないので自分はケチ付ける気はございません
ですが個々の動機や経緯や変遷はもう少し、鵜呑みにできない第三者視点で構わないので想像を膨らませられる情報が欲しかったかな、と感じました。
86.100名前が無い程度の能力削除
面白かったです。
歴史を淡々と振り返るだけ、というのが自分は逆にいいなと思いました。
88.80ずわいがに削除
えっ……終わって、しまいましたか。まだ納得出来ない部分もあるので、「呆気無い」というのが正直な感想でしょうか;
文章自体は非常に引き込まれる物で、心に揺さぶりをくらいました。しかし個人的に苦手な要素が“そのまま”で終わってしまったことが残念でしたねぇ。

所詮はただの人間、ただの妖怪。どう足掻いても世界の歯車の一部です。しかし確実にその歯車は世界に影響を及ぼすんですねぇ。
89.100名前が無い程度の能力削除
霊夢と紫が対峙したまま凍結しているシーンがあまりにも幻想的で……
このシーンが読めただけでも幸せでした。
90.100Jiro削除
個々についての詳細を求めるのは我が儘なんでしょうかねぇ。
まぁ、そんな所まで書いていたらいつ終わるのか分からないでしょうけどw

取り敢えず、お疲れ様です。
92.100名前が無い程度の能力削除
アーマード・コア フォーアンサーのRememberという曲を思い出した
93.100名前が無い程度の能力削除
SEED A HOSTILE EARTH -敵意の大地に種を蒔く
94.40名前が無い程度の能力削除
脳髄が全身が魂が細胞軌跡記録感覚血肉学識記憶知識解析知性五感識見観察分析知能解読再認洞察直感が

さぁこれからと言う時に上の文で集中力か一気になくなりましたね。

そそわ住民は優しいですよね、甘いというか。
コメントを100回ぐらい読んだら良いとおもいます。

何にせよ苦労して書いたんだと思います、お疲れさま。
96.無評価名前が無い程度の能力削除
話の落としどころが良いとの意見を書いてる方もいらっしゃいますけど、個人的には、その話の落としどころが最悪としか言えない。
霊夢も頭悪いけど、他のやつらもどうかしてる。
最後には、こんな理不尽なことを肯定してるみたいな態度だし、それまでのお話の流れがブチ壊しだ。
97.100名前が無い程度の能力削除
詳細を、合戦の描写を読みたかったが……それを読むと感想も変わってしまうだろうな。
この幻想郷は遠くに感じてしまうけど、それでいいと思う。
99.無評価図書屋he-suke削除
コメしに来るのめちゃめちゃ遅れちゃったな・・・

なんにせよ7th fall は困った奴である。
誰もがやってみたくて怖くてできないことを平然とやる。
中二的展開にも手をつける。キャラクターを記録的に殺す。
無駄にかっこいいストーリーをほとんどプロット晒しに近い形で公表する。

何より困るのは上手いことである。
みんなこうして読んじゃっているし、コメントせずにはいられない。
単純な評価にはならないですよね。

でもこのすべてのコメントは単なる無条件の絶賛を超える値千金の価値があると思います。

個人的には大好きだ。
おそらくあなたと私の思考的趣向は近いような気がします(勝手な思い込みである可能性は高いでしょうが)
なんとなく落ちの付け方であなたなりの霊夢の動機その他もろもろにおおまかな想像がつきます。

しかしこれはフリーレスせざるを得ない。
こうしてざっとコメントを眺めても感じられるように、あなたの描写能力に疑いを持つ人はいないでしょう。
他作家さんのやり方に口をはさむのはご法度と知りながら言わせていただきたいのですが、
プロット段階でだれか信頼のおける人に一度意見を求めてみるのも一興かと。

なんにせよ今後も創想話において注目される方でありましょう。
自作の成功を祈ります。
101.90名前が無い程度の能力削除
そのチャレンジ精神に。
面白かったとはいえるが、すばらしかったとはいえない。
それでも、この方向性で話を完結させたのはお見事。
104.90名前が無い程度の能力削除
「記録、終わった話」を貫いたのは良かったと思います
ただ、真実を知っていて死んだ、他の「共犯者」の想いもみたかった
106.50名前が無い程度の能力削除
基本的にキャラが書けていないんだろうな。
地の文のオナニーに終始してるだけ。
108.100名前が無い程度の能力削除
この作品について私が感じたのは「阿求からみた歴史になる前の記録」でしょうか、
うまく表現できませんが、動乱の内容や人物の詳しい描写がないことがそう感じさせました。
終結から短い時間しかたっておらず、歴史家などの手によって紐解かれていない記録。
それを、その只中つまり直接参戦しなかったものから見れば、このようになるのかな、と

よくわからない繰言をしてしまいましたが今作、始終面白く読ませていただきました。
fairytaleも楽しみに待ってます。
109.60名前が無い程度の能力削除
凄く面白かったです。動向がリアルで、本当に歴史を紐解くように読めました。
それだけにレミリアの参戦理由が弱かったのが残念です。
いくら親交があるといってもあんなに軽々しく血みどろの争いを引き起こす訳はありません。
最悪、スペルカードルールを破ったという事だけで袋叩きにされる可能性もあるわけですし、
あまりにも軽率すぎて折角のリアルさが薄れてしまっています。
霊夢がこんなことをした理由もよく分かりませんし。

以上の点さえなんとかなれば100点確実だったのですが…少し残念です。
111.40名前が無い程度の能力削除
わぁ…隠れた大作かと思ったら
キモチワルイだけのお話で終わってしまったなぁ…
119.100名前が無い程度の能力削除
いろいろと評価は分かれてると思いますが、私はこういうの好きです。
みんな厨二病になってしまえ!!

fairytaleの続編待ってます
125.100名前が無い程度の能力削除
非常に面白かったです。次作も期待してお待ちしております。