涼やかな、柔らかい風が吹く。
風は竹林を抜けて永遠亭を駆け巡り、紅く染まった木の葉を揺らす。
ゆらゆらと揺れる枝から、真っ赤な葉が一枚、はらりと落ちた。
それはふらふらと空中を漂いながら、やがて縁側に佇む少女の下に流れ着く。
「すっかり秋ねぇ……」
その葉を手に取り、少女――蓬莱山輝夜は感慨深く呟いた。
感慨深く、というのは誇張表現でも何でもなく、彼女は心の底からこの季節の訪れを喜んでいた。
何しろ、こうして季節の移り変わりを実感出来たのは、実に千年振りの事なのだ。
彼女の住む永遠亭、ここにはつい先日まで彼女自身による『永遠の魔法』がかけられていた。
魔法がかけられた永遠亭はあらゆる変化を拒み、そこには四季すらも存在しない。そうして千年以上もの長きに渡って、変わらないまま在り続けた。
しかし、永夜異変、そう呼ばれる異変が解決されると共に、この『永遠の魔法』も解かれることとなった。
異変を解決した人妖達によって魔法が破られた――というわけではない。他でもない彼女自身の手によって、『永遠の魔法』はその長かった役目を終えたのだ。
理由は実に簡単なことだ。
異変解決に奔走していた人妖のコンビ達を見て、それがとても羨ましく思えたから。
ただそれだけだ。
そうして永遠亭の魔法が解かれて早一ヶ月。
この一ヶ月という時間がもたらした変化は、何も木々の紅葉だけではない。
例えば――すっかり途絶えていた外との交流が再開し、人里ともつながりを持つようになり、人妖入り乱れて大騒ぎの博麗神社での宴会にも参加するようになった。
それらは彼女にとっては何よりも新鮮で、それまでの千年に比べれば酷く魅力的で、楽しいものだった。千年もの間、永遠亭に引き篭もっていた自分が馬鹿らしく思えるほどに。
しかし、その引き篭もっていた千年の間にも、一つだけ例外があったことをふと思い出す。
思い返すは真っ赤な炎。
千三百年の腐れ縁。
竹林に住む復讐者――藤原妹紅。
彼女だけが、外界との関わりを無くした輝夜にとって、唯一の例外であった。
けれど彼女もまた、輝夜と同じく交流を閉ざしたものだ。
だがそうする理由は輝夜とはまた異なる。
老いを知らない不老不死の体、それが人里離れた竹林で暮らす最も大きな理由だろう。
蓬莱の薬を飲んでからの千三百年間、そうして暮らしてきたに違いない。
しかし、と輝夜は思う。
――ここでそんなことを気にしている奴なんていないのにね。
彼女が月人であるとか、不老不死であるとか、そんなことを気にかけるような人間はここには――幻想郷にはいないのだ。
それもそのはずで、人里を歩いてみれば、人間そっくりな妖怪からあからさまに人外にしか見えない妖怪まで、様々な妖怪達が堂々と往来を闊歩している。
そんな中に月人や不老不死が混ざったところで、今更騒ぎ立てるような人間はいないのである。
――だというのに、あの馬鹿は何をしているのかしら。
喉もと過ぎれば何とやら、自分自身の千三百年を完全に棚に上げて彼女は思う。
気にする人間など一人も居ないのに、いつまで竹林でうじうじしているのかと。
なんとも自分勝手な意見である。
勿論、そんなことは百も承知だ。
しかし、妹紅のことを考えるとどうにも胸がむかむかして仕方が無いのだ。
――あの竹林の中で、たった一人で暮らしているなんて。
何故こんなにも妹紅のことが気にかかるのか――輝夜にもそれはわからない。
今だって、気がつけばいつの間にか竹林の方向を眺めている。
そうする理由なんて、何処にも在りはしないというのに。
「……姫様、何をしていらっしゃるんです?」
ぼうっと思考の海を漂っていた意識が、背後から呼ぶ声に引き戻される。
「鈴仙、それに……永琳じゃないの。どうしたのかしら?」
振り返ると、そこには見知った顔が二つ仲良く並んでいた。
それ自体は別段珍しいことでもないが、こうして二人そろってわざわざ訊ねてくる所を見ると、何かあるのではないかとつい勘繰ってしまう。
「はい、例月祭の準備が整いましたので、ご報告に……。今回は姫様も見学なさっては如何かと思いまして」
「あぁ、そういえば今日はそうだったわね」
例月祭とは、満月の日に永遠亭で行っている祭のことだ。
勿論、それを忘れていたわけではない。しかし、基本的に祭はその準備から実行まで兎達――つまり、鈴仙が中心となって執り行っている。そのことで今更自分に聞くことも無いだろうと輝夜は思っていたのだ。
「でも、何で今回に限って私を? いつもはイナバ達だけでやっているじゃない」
思ったことをそのまま訊ねてみるが、
「あ、す、すいませんっ」
それを叱責ととったのか、鈴仙が申し訳なさそうに頭を下げる。
「……もう、別に怒っているわけじゃないわ。ただ、今までそんなことを聞かれた事が無かったのに、今回はどうしたのかと気になってね」
優しく鈴仙に微笑みかける。
それに安心したのか、ほっとした様子で鈴仙が答える。
「えっと、それはですね。今回の例月祭があれから――姫様が魔法を解いてから、初めての例月祭だからです」
「魔法って、永遠の魔法のことかしら?」
きょとんとした顔で輝夜が言う。
「はいっ」
元気よく答える鈴仙だが、当の輝夜はまだいまいち理由が良くわからない。
さりげなく、助けを求めて永琳に視線を送る。
それを受けて、少し困ったような顔をして永琳が口を開いた。
「……今回は輝夜が永遠の魔法を解いてから――永遠亭の歴史が動き出してから、初めての例月祭になるわ。つまり、歴史上では今回の例月祭が一応は記念すべき第一回となるわけね。そんな特別な例月祭だから輝夜にも是非参加して欲しいと、そういうことらしいわ」
「……なるほどね」
そこまで説明されてようやく納得する。
「はい、そういうわけなんです。とはいっても、言い出したのはイナバ達なんですが……」
「イナバ達が?」
予想外の言葉に思わず聞き返す。
「今回は記念すべき第一回だからしっかりやりましょう――なんて、てゐと話していたんですが、それを聞いたイナバ達がそれなら姫様にも是非見て欲しいと」
「それは……喜んでいいのかしらねぇ」
慕ってくれるのは素直に嬉しいが、あまり気軽に呼ばれるのも永遠亭の主としてどうなのかと思う。
兎達からの申し出をどのように受け取るべきか輝夜が悩んでいると、
「あら、たまにはいいじゃないの。素直に喜んでおきなさいな」
くすくすと笑いながら永琳が言った。
軽んじられるのなら問題だが、今回のイナバ達の提案からはそういった空気はまったく感じない。純粋に、好意から出たものなのだろう。
威厳をもって接するというのはどちらかといえば永琳の役目であったし、こんな風に慕ってくれるのなら、それは矢張り良いことなのだろうと輝夜には思えた。
「……そうね。それじゃ、それについては考えておくわ」
その言葉を聞いて、鈴仙の顔がぱあっと華やぐ。
「ありがとうございますっ」
提案をしたのはイナバ達の筈だが、まるで自分のことの様に喜んでいる。
鈴仙とて元々月では豊姫のペットであり、今では輝夜のペットである。主に構ってもらえるのは、少なからず嬉しい事なのだ。
しかし、そんな鈴仙の素直な反応を見ている内に、輝夜の中に悪戯心がむくむくと湧き上がる。
「ふふ、それくらいで喜んでもらえるなら、次からは毎回見学するようにしようかしら」
「えっ!? 流石にそれはちょっと……!」
と、輝夜の言葉に鈴仙が慌てる。
それもそうだろう。一回だけならば兎も角、毎回上司の目の前で仕事をするというのは、はっきり言ってストレス以外の何者でもないのである。
出来るなら自由な環境で伸び伸び仕事をしたいと、誰もが思うに違いない。
「私もこれからは参加することにしようかしら。鈴仙に任せっぱなしというのも発案者としては申し訳ないし」
「師匠までっ!?」
輝夜と永琳が互いに顔を見合わせて笑いあう。
冗談だとわかってはいても、ネタにされている本人からしてみればどうにも居心地が悪いものである。
かといって、この二人に鈴仙が文句を言えるはずも無く、
「あぅ……、えっと、私はまだ準備が残っているので失礼しますね!」
そう言い残して、声を掛ける間もなく鈴仙は逃げるように走り去っていった。
「あら、ちょっとからかいすぎたかしら?」
遠ざかっていく背中を見ながら輝夜がつぶやく。
「もう、あんまりやり過ぎると折角好かれているのが台無しになるわよ?」
「自分だって楽しんでいたくせにー」
永琳とて本気で言っているわけではない。
こうやって鈴仙をからかうのは、彼女が永遠亭に住み始めてからは日常的なことであり、それは二人なりの愛情表現でもあるのだ。
いわゆる『さでずむ』である。
「さて、何のことかしら。それにしても――」
紅く染まった木々を見上げながら続ける。
「――随分と綺麗に染まったわね」
「えぇ、そうね」
輝夜もつられて木々を見る。
空の青を背景に、真っ赤な枝が風に吹かれて揺れている。
「千年振りのことだから、紅葉の仕方なんて忘れちゃったんじゃないかと心配していたのだけど、いらない心配だったわね」
そう言って、眩しいものをみるように目を細める。
「本当に、綺麗だわ。でも――さっき輝夜が見ていたのは別のもののようね?」
「……なんのこと?」
唐突な話題の転換に若干の戸惑いを覚えながらも、動じることなく輝夜が答える。
「あら、私はてっきり竹林の方を見ていたものだとばかり思っていたのだけど」
「私はただ紅葉を眺めていただけよ。何しろ、本当に久しぶりだったからね」
勿論、嘘である。
竹林を気にしていたこと――妹紅のことを考えていたことを、知られて何か問題があるわけではない。
彼女達が三百年にもわたって殺し合いを続けていることは何の秘密でもなく、周知の事実である。当然、永琳だって知っていることだ。
だから、それを知られたところで問題はない。問題はないのだが――なんだか決まりが悪いのだ。
まるで授業参観で親に後から授業風景を見られているような、なんとも言えない気恥ずかしさを感じる。
故に、彼女は嘘をついた。
永琳は、あらそう、と事も無げに呟くと、ゆっくりと輝夜のとなりに並び立った。
「そうね、こんなにも鮮やかに染まったのだしね――」
永琳の追求が止んだことに輝夜がほっとしたその瞬間、
「――そんなに、あの子が気になるかしら?」
耳元で永琳が囁いた。
「ッ!?」
突然の核心を突く言葉に、輝夜の体がびくっと震える。
「気になるのでしょう? あの子のことが」
「あの馬鹿は関係な――」
咄嗟にそう言ってしまってから、しまったと思う。
永遠亭に引き篭もっていた輝夜が、交流をもつ相手は数えるほどである。
その中でも、彼女が『馬鹿』などと評するならば、考えられる相手はたった一人しか居ないのだ。
そして、それに気付かない永琳ではない。
「あら、私は『あの子』としか言っていないのだけど、誰のことだと思ったの?」
「――ッ!」
図星を突かれ、それまで保っていた余裕の態度が崩れる。
「普段はそんな事ないのに、妹紅が絡むと途端に弱いわねぇ。……そんなに気になるかしら、彼女のことが」
「……そんなことないわよ」
最早誤魔化すのは不可能と悟ったのか、諦めたように輝夜が呟く。
「それじゃあ――いつも彼女の相手をしてあげているのは何故なのかしらね?」
「それは……」
それに続く言葉は出てこない。
更に、永琳の言葉は続く。
「刺客を送ったり、自ら出向いて殺しあったり。それは――彼女のことが心配だからなのでしょう? 彼女が、『生きる』事を放棄しないように」
少しずつ、輝夜の逃げ道を防ぐように。
「そんなこと……」
「何故なのかしら。仲間意識? それとも不老不死にさせてしまった罪悪感?」
「……そんなの、わからないわよ」
本当に、わからない。
それがわかるなら、是非とも教えて欲しいとすら輝夜は思う。
「なんだか、今日はやけに絡むじゃない?」
輝夜と妹紅の付き合いは、昨日今日に始まったことではない。
そんなことは永琳だって知っているはずのことだ。それを、何故今更になって追求するのか。
「だって……、何だか妬けちゃうじゃない」
「……はぃ?」
しなをつくって永琳が言う。
「だって、この三百年間事あるごとに妹紅妹紅って。私だって同じ不老不死なのに、ちっとも構ってくれないじゃない」
「え、ちょっと……、永琳?」
突然の変化に戸惑いを隠せない輝夜だったが、それでも永琳は止まらない。
「初めてここに移り住んだ頃はずっと私にべったりだったのに、今では話す時間も随分へったし……」
「だって、あの頃と比べて住人も増えたし、永琳には仕事もあるから……」
「あぁ、あの頃の輝夜は可愛かったなぁ。こう、不安げな瞳で上目遣いに見つめちゃったりして」
「……えーりーん?」
「小さかった頃は、『私、将来は永琳のお嫁さんになる!』って言ってくれていたのに……」
「いや、それは知らないわよ!?」
「もういっそ、妹紅を閉鎖した空間にでも閉じ込めてやろうかしら。そうすれば輝夜も……」
「永琳っ!?」
余りと言えば余りの発言に思わず声を上げる。
「ふふ、冗談よ――八割くらいはね」
天才の言う冗談は理解できないし、その上笑えなかった。
「でも、あの子の事が気になるというのは事実でしょう?」
う、と思わず言葉に詰まる。
「心配、なんでしょう?」
そう言って、じいっと輝夜を見つめる。
その視線に耐え切れず、とうとう輝夜が口を開いた。
「……大体ね、全部あいつが悪いのよ! 一歩踏み出せばこんなにも楽しいことがあふれているっていうのに、いつまでも竹林なんかに閉じこもっているから!」
最早、心配で仕方ないと自白しているようなものである。
これには永琳も呆れるばかりだ。
「本当に素直じゃないわねぇ……。大体、自分がこの千年間何をしていたか忘れたのかしら?」
「う……」
蓬莱山輝夜、永遠亭に引き篭もることざっと数えて千と三百年。
引き篭もり暦において、右に出るものはこの幻想郷にも存在しない。
「だって、それは永琳が――」
「はいはい、人のせいばかりにしないの」
むぅ、と輝夜が不満げに頬を膨らませる。リスのようで可愛らしい。
その様を十分に堪能してから永琳が言う。
「自分が外と交流を持っても平気なのだから、あの子も同じように出来るはず――といったところかしらね。素直にそういえばいいじゃないの」
「駄目よ、あいつが私の言うことを聞くわけが無いし、それに――」
永琳は黙って視線で先を促す。
「――それに、あいつに直接会うと、結局始めちゃうのよね、いつもの」
いつもの。
輝夜と妹紅の間で「いつもの」といえば、日替わりランチでも、熱いコーヒーでもなく、殺し合い以外にはありえない。
彼女達が出会えば、それは最終的には殺し合いへと発展する。そんな風だから、年々竹林への被害も増すばかりである。代謝の激しい迷いの竹林でなければ、とっくの昔に一面焼け野原となっていたかもしれない。
「……そうねぇ。それなら、自分の時はどうだったのか考えてみればいいんじゃないかしら?」
「私のとき? それって……」
うぅんと唸って頭を捻るが、結局何も思いつかない。
「それじゃあ、ヒント。……月に居たときに、天岩戸についてはお話しましたね? スサノオの行動を恐れたアマテラスは天岩戸に引き篭ってしまいました。そのため世界からは光が消え、闇に覆われてしまったのです。さて、そのアマテラスに岩戸を開かせたのは一体何だったでしょうか。……さあ、ヒントはここまでよ」
輝夜は、それと少し前の自分の姿を重ねてみる。
永遠亭に引き篭もる自分。
退屈な日々。
そこに現れた楽しそうに騒ぎ立てる人妖達。
それがとても羨ましく思えて――。
「……なるほど、流石永琳ね」
漸く答えに至ったのか、満足そうに微笑む。
「それじゃ、私はちょっと出掛けてくるわ」
「え、今から行くの?」
「ふふ、善は急げって言うでしょう? 私達蓬莱人には『今』しかないのだからねっ」
どうやら早速行動に移すつもりらしい。
一瞬、余りに急な彼女の言葉に唖然とした永琳だったが、
「はいはい、いってらっしゃい」
次の瞬間には笑顔でそう言っていた。
そうして輝夜は背を向けて、空へ飛び立とうとするが、
「……あ、そうだ」
再び永琳に振り返る。
「あと申し訳ないのだけど、鈴仙とイナバ達に今日の例月祭は見学出来なくなったと伝えて頂戴」
「……伝えておくわ。ただし、ちゃんと後で謝るのよ?」
「えぇ、勿論よ。……それじゃあ、いってくるわ」
そう言って、今度こそ輝夜は空へと飛び立った。
ぐんぐんと高度は高まり、あっというまにその後姿は空へ溶け込んでいく。
「随分と積極的になったものねぇ。これも魔法を解いたからかしら?」
もう米粒程の大きさになった背中を眺めながら言葉を漏らす。
永遠の魔法を解いてから、たったの一ヶ月。
しかし、たったの一ヶ月の間にも、確実に変化は訪れていた。
夏が終わり新たな季節へと移り、木々は秋の色へと染まっていく。
少しずつ、歴史は動き始めているのだ。
これから先にどうなるのかは永琳にもわからないし、後戻りすることも叶わない。
地上の民として、流れる時間に晒され、変化しながら生きていかねばならないのだ。
今まで永遠の中で生きてきた彼女達が、果たしてどんな変化を見せるのか、永琳はそれが楽しみで仕方が無い。
「さあ、あの子達はどんな色に染まるのかしら――」
真っ赤に色付いた木々を見上げなら、永琳はそう呟いた。
さて。
空へ飛翔した輝夜が目指すは博麗神社。
人気の無い境内にそっと降り立ち、神社の中へと忍び込む。
こっそりと覗き見た母屋には、人間が三人と半人半霊が一人。
耳を澄ませば暇だ暇だと愚痴を言い合う声が聞こえてくる。
これはなんとも都合がいい。
それを確認すると、音を殺して母屋へ進入する。
そうして彼女は事も無げに言い放つのだ。
「――そんなに暇だったら、今夜の満月の晩、肝試しをしてみない?」
それはともかく、天岩戸の伝説っていかにも幻想郷的なノリですよね。
さてさて、岩戸から引きずり出された彼女たちはいったいどんな風に変わっていくんでしょうか。
姫様のそんな心の声が聞こえてきそうです。
いやぁ、それにしても良い雰囲気でした。えーりんは本当に「見守ってる」って感じだなぁ。