※季節小ネタです。何も考えず読んでください。
4月1日 彼岸にて
幽霊が行きつく場所、彼岸。
そこに彼女ら2人がいる。
「今日から四月ですよ。映姫様」
「そうですね」
私の真後ろにあるカレンダーをベリリと剥ぐ小町。
2010年4月と書かれたカレンダーには見事な西行妖の満開の姿が映っている。
満開……? まぁ気にしないでおこう。
「桜かぁ……近いうちに花見でもしましょうよ!」
「あなたはお酒目当てでしょうに」
ばれてますか、と小町が頭を掻く。
「まぁ、いつも気を張っているのも難ですしね。花見もいいでしょう」
「おや? 真面目な映姫様には珍しいですね?」
私は筆で紙に手紙を書きながら嬉々とした顔で真正面から私を見る小町に言った。
「別に私だって鬼じゃありません。実は……」
「実は? 何かあるんですか? 外に行く用事でも。あたいも行きますよ」
4月1日 幻想郷の境にて
ここかどこかもわからない幻想郷の境。
そこに彼女ら3人がいる。
「藍様~4月ですよ! 四月! 春ですよ!」
「うんうん。そうだな燈。そこのカレンダーを剥がしてくれるかい?」
とてとてと走って日めくりカレンダーをべりっと剥がす燈。
その姿はとても愛くるしい。抱きしめたいほどだ。
カレンダーをめくると紫の桜が散る綺麗な写真……だったはずの写真があった。
幽霊が写りすぎだ。桜より多い。
というか4月始めにこの写真はどうなんだろうか。
「藍。そういえば幻想郷で桜は咲いたかしら?」
紫様が筆で何かを書きながら聞いてきた。
「いえ、まだのはずですけど……どうしたのですか?」
「なんでもないわ。花見がしたいなぁって。ただそれだけよ」
紫様の顔は悲しげな顔だった。私は心配になって聞いてみることにした。
「何か……あるのですか? 花見をしなければならない理由が」
私が問うと紫様はフッと笑い私の方を向いた。
「藍には隠せないわね……話すわ。実はね……」
私の後ろでは燈が襖ごしに話を聞いていた。
幻想郷の管理人と審判を下す閻魔が口を開いた。
「「明日の日の出と共に幻想郷は滅びるの」」
2人の手には『遺書』と書かれた紙があった。
その日の文々新聞幻想郷最後の日~最後くらいはっちゃけちゃえ~号
『本日、幻想郷の管理者八雲紫(合法妙齢ロリ古参)から「明日幻想郷は滅びる」との宣言が下された。
最初は誰も信じてはいなかったが閻魔である四季映姫氏(同)が同意したとの情報が入り幻想郷は大パニックになった。
そんなパニックの中死ぬならせめて一緒にと心中を図った某魔法使い1名を逮捕。
最後くらい暴れたいと猛威を奮った某鬼2名を逮捕した。
一方パニックの中最後くらいはと弾幕のように芋を配る二人組が現れ、希望を与えた。
現在では幻想郷中で「どうせ死ぬんだひゃっほい!」という声があちこちから聞こえている。
我々取材班は最後の瞬間まで調査を続けるつもりでひゃっほい
※謎の集団により文章が中断されました。』
「「どう収拾つけようかな……」」
何故か一人しか思い浮かばないんだけどw
もっと自分の発言に責任をひゃっほい
どうせ滅びるのならナズーリンを押し倒してひゃっほい