.
空を見上げて、溜息をつく。
太陽の光はまだささず。
視界に映るのは、しんしんと降り注ぐ雨と、太陽を覆う雲。
魔理沙は来ない。
魔理沙は今日は来ない。
霧雨魔理沙は今日も来ない。
お茶が苦い。
一人で飲む、お茶は苦い。
一人だけで飲む、お茶が苦い。
寂しい。
寂しくない。
寂しい。
お盆の上には、湯のみが一つ。
返されたままの、湯のみが一つ。
返されることのない、湯のみが一つ。
魔理沙は来ない。
あの明るい友は来ない。
太陽のような友は来ない。
寒い。
寒くなんかない。
寒い。
お茶請けを食べる。
雨の音を相槌に。
ただただ食べる。
会いたい。
会いたくなんかない。
会いたい。
雨は降る。
しんしんと。
閉じ込めるように。
止んで。
止んで。
止んで。
魔理沙が来ない。
魔理沙が来れない。
魔理沙が来て欲しい。
晴れて。
晴れて。
晴れて。
魔理沙に会いたい。
魔理沙と会いたい。
友と会いたい。
雨が降る。
雨が頬を濡らす。
鳴き声のような雨音がする。
雨が止む。
雲が開く。
太陽の光が見える。
七色の虹の中。
降り注ぐ日差しの中。
黒い何かが飛んでくる。
魔理沙が飛んでくる。
霧雨魔理沙が此処に来る。
私の友が会いに来る。
湯のみが返される。
新しいお茶請けを、隣において。
美味しいお茶を、湯のみに注いで。
嬉しい。
嬉しくなんかない。
――嬉しい。
.
こういう雰囲気のは好きなんだけど、
なんだか普段の字数とか作風から考えると
なんだか間に合わせ感があるなぁ・・・・・・
ただ何か物足りない。
こんなレイマリも自分ではありだと思っていますw
次も期待してます!
巧拙はなく、好き嫌いは文字通り読み手の好みによる。……なーんて。
短い間にある「間」というか、個人的に好きな表現で、空気でした。
いいなー…
だが物足りないッ!!
いい雰囲気ですね…
ですがちと物足りないと思うのは…