※ このお話は『我ら、紅魔館FC! 第一節』からの続き物になります。
Ⅰ
『小悪魔のドッキ☆ドキ! スカウト・レポート』
――、皆様こんにちは。小悪魔です。外の世界はやっと春が来たと聞きましたが、
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
幻想郷は毎日ポカポカと暖かい日差しが降り注ぎ、もうすっかり春らしくなりました。
あまりの陽気に思わず眠ってしまいそうです、……ふぁあ~。
――っと、いけない、いけない。
さて、小悪魔は私のご主人様であるパチュリー様から『幻想郷サッカー大会』に参加するチームを
視察して来いと命令を受けています。ん~、それは別に構わないんですけど、その命令を受ける前に、
『小悪魔。もうすぐ『幻想郷サッカー大会』も開幕するし、悪いのだけれど、
私達以外のチームの視察に行って来て頂戴。……いや、別に私が他のチームの情報が欲しいとかでは
ないのよ? レミィが私にそう言ってきたから――ね?』
まるで言い訳みたいに頼んできたのは何故なのでしょうか?
そういえば、先の練習試合以来どこか上の空な時がありますし、何かあったんでしょうかね?
――おっとっと、危うく話が脱線してしまう所でした。
今はそれよりも、パチュリー様に頼まれた私達のライバルチームの視察をしなくてはいけませんね!
先程少し話題に出ましたが、『幻想郷サッカー大会』も開幕が近くなり、
私達『紅魔館FC』以外の他チームも積極的に集まって練習したり、他のチームと練習試合を行っています。
――まさに今が一番の情報の仕入れ時なわけですね。小悪魔頑張っちゃいます!
という訳で最初はどのチームから視察しましょう――。
私は胸ポケットからパチュリー様に渡された他チームの主な練習場所と、
練習試合が行われる日時が書いてあるメモを取り出しチラリと読みます。
――ふぅ~む、……よし! まずはこの2チームにしましょう。ちょうどこの2チームで練習試合を
行っているので、2チーム同時に視察出来て一石二鳥ですしね!
私はそう判断して、この2チームが現在練習試合を行っている人里第一球技場へふよふよと春の暖かな日差しを堪能しながら向かうのでした――。
――人里第一球技場――
「あぁ、すいません。あ、ごめんなさい、そこ通していただけますか?」
超満員の人里第一球技場の観客席を掻き分けながら、私は何とか視察予定の2チームの選手達がよく観察出来る場所を確保しました。
うう~ん、のんびり来すぎたかなぁ……。さらに入場口でトラブっちゃって余計な時間も食っちゃったし――。
「……うぁ~、もう後半30分過ぎじゃないですかぁ~」
スコアボードの残り時間を眺めて私は トホホと声を上げます。
……ふぅ。嘆いていても始まりませんし、残りの時間で少しでも2チームの情報を集める事にしましょう。
私は胸ポケットから例のメモを取り出し、現在目の前で対戦している2チームのメンバー構成などの詳細を確認します。
――あ、そういえばまだ皆様には私が現在視察している2チームがどんなチームか
説明してませんでしたね。小悪魔、うっかりです☆
今、ここ人里第一球技場で対戦しているチームの一つ目は、
蓬莱山 輝夜氏が監督を務める『永遠亭ムーンラビッツ』です。
サッカー情報誌によりますと、竹林に居を構えている妖怪兎達の組織だった攻撃と守備が特徴の、
手堅い戦略を採るチームだそうです。チームの中心選手はFWの『鈴仙・優曇華院・イナバ』選手。
この雑誌によりますと、鈴仙選手の特徴はテクニック、スピード、フィジカル共に高水準で備えているトータルストライカーだそうで、
特にシュートをゴールの枠に飛ばす技術に長けている――と。
――ふむ、要チェックですね。
もう一つのチームは、八雲 紫氏が選手兼監督を務めている『幻想郷SG』というチームです。
えっ? SGってなんの略かですか? 『サッカー☆ギャルズ』の略だそうです。
――サッカーギャルズ(笑)
しかし、このチーム名前はフザケていますが、メンバー構成が半端無くヤバイです。
選手兼監督である八雲 紫氏を筆頭に、その従者である八雲 藍さん、その式である橙さん、
紫氏と旧友であり白玉楼の主である西行寺 幽々子さん、従者の魂魄 妖夢さん。
さらにプリズムリバー三姉妹に、風見 幽香さん。
そして、この幻想郷の中心人物である博麗 霊夢さんに博麗神社の居候である伊吹 萃香さん――。
――まさに幻想郷のオールスター大集合! といった感じです。
てか、メンバーが豪華すぎでしょう! 幻想郷のレ○ル・マドリーですか、このチーム!?
えっ? レ○ル・マドリーって何だってですか? ――ググッて下さい☆
成る程、伊達や酔狂で『幻想郷SG』の名前の中の幻想郷って冠を頂いているわけじゃないんですね。
……しかし、それにしても自分でこの『幻想郷サッカー大会』を企画しておいて、
自分のチームはガチ構成にするとは……。
汚いなスキマ妖怪、さすがきたない。
――え~、この『幻想郷SG』の中心選手は、……オールスターすぎて誰が中心選手でもいいような気がしますが、
一応上げておきますと、このチームの設立者であるGKの八雲 紫氏。
それに、このスターチームの攻撃のタクトを振る攻撃的MF、俗にトップ下と呼ばれるポジションにいる博麗 霊夢さん。
最後に、自身の特殊能力で2メートル近くの身長になり、前線のターゲットウーマンになれる伊吹 萃香さんの3人でしょうか。
と、この2チームの詳細はこのような感じです。
現在の試合の状況は2-1で『幻想郷SG』がリードしているみたいですね。
さてさて、『永遠亭ムーンラビッツ』はここから逆転出来るんでしょうか?
――あ、そこの売り子のお兄さん、ポップコーン一つ下さい。あ、ラージサイズで。
『ピッ ピッ ピィィイイイイイッ!!!!!』
――ふぅ~む、結局『永遠亭ムーンラビッツ』は『幻想郷SG』のゴールを割ることが出来ず、
試合は2-1で終了してしまいました。
いやぁ~、終了間際の鈴仙選手のヘディング、惜しかったなぁ~……。
――はっ!? なんか普通に試合を観戦してしまいました……。チームの視察してねぇ! どうしましょう……。私は思わず頭を抱えてしまいます。
おや? 試合終了後に両チームの監督同士、つまり蓬莱山 輝夜氏と八雲 紫氏が握手しながら何か話していますねぇ。
一体何を話しているのでしょう? 少し聞き耳を立ててみましょうか。
私はそう思うと、静かに精神を集中し始めます――。
――スペルカード(妄想) 『デビル・イヤー』 ――
――えっ? それはスペルカードじゃないだろって?
……いいじゃないですか、そういう事にしておいてください。放っておいてください。
私に構わないでください。私だってスペルカードの一つくらい持ってみたいんです、しくしく……。
ほら、そんな事より段々と二人の会話が聞こえてきましたよ。私、地獄耳なんです。小さくっても悪魔ですから☆
「さすが『幻想郷サッカー大会』の優勝候補筆頭のチームね。負けたわ」
『永遠亭ムーンラビッツ』の監督である蓬莱山 輝夜はそう言って、
『幻想郷SG』の選手兼監督である八雲 紫に握手を求める。
「それほどでもないわ。あなたのチームも中々手強かったわよ。
……試合終了間際のあなたの所の月兎のヘディングが入っていれば、この試合は同点でドローだったわ」
紫は輝夜の握手に応じながら、そう応える。
「それが入らないのが、今の私のチームとあなたのチームの力の差ね。
色々参考になった試合だったわ、ありがとう」
輝夜は紫の返事にそう答え、にっこりと微笑む。
「そんなに謙遜しなくてもいいわ。あなたのチームは十分強い。
……このままあなたのチームの秘密兵器が出てきたらどうしようって、試合中ずっと怯えてたくらいだもの」
「……。うちのチームの秘密兵器? なんの事かしらね? うちは今はこれが精一杯のプレーだったんだけれど」
紫のカマかけに輝夜は一瞬自分の眉を動かしたが、すぐにいつもの顔に戻り、紫に質問の意味を問う。
「あら? あなたは見るからにダイヤと分かる原石をそのまま路傍に捨て置く趣味でもおありなのかしら?」
紫はそう言ってクスクスと笑う。
「……そう、お見通しってわけね。――いいわ、今回は負けてしまったけれど次は勝たせてもらうわよ」
「今回は負けもなにも、今回はただの練習試合でしょう? そちら(永遠亭ムーンラビッツ)も、そして――」
「そちら(幻想郷SG)も……ね。」
紫につられたのか輝夜もそう応えて、クスクスと笑い始める。
「お互い、決勝で逢えるといいわね」
「ええ、願わくば」
紫と輝夜はその言葉を最後にお互いのチームの所に戻って行く――。
――ふむ。『永遠亭ムーンラビッツ』に謎の秘密兵器あり! ですか。
これはいい情報が手に入りました。最初の視察でこれなんて幸先がよいですね!
私は先程聞いた情報を忘れない様にメモ帳に記入すると、次の視察の場所を考えます。
よし、ここ人里第一球技場から少し離れた所にある、
人里第二球技場を練習場にしているチームがあるのでそこへ行ってみましょう!
Ⅱ
――人里第二球技場――
「あー、やる気が起きないぜー」
人里第二球技場のフィールド上に寝そべってそんな事を口にしだしたのは『普通の魔法使い』霧雨 魔理沙である。
「まだそんな事を言っているの?」
すると寝そべっている魔理沙の身体の後方から一筋の影が差した。
「あ? ……何だ、アリスか」
魔理沙はそう言うと、振り返った身体をまた元の位置に戻し不貞寝を決め込もうとする。
「あんたもいい加減諦めて練習に参加しなさいよ」
「けっ、嫌なこった……だぜ」
アリスの説得に魔理沙は取り付く島もなく、そう応える。
「まったく……、子供かしら」
アリスは魔理沙の態度にそう言ってやれやれと頭を振る。
「子供とはなんだ、子供とは! 大体、お前に私の何が分かるってんだよ」
アリスの言葉にカチンときたらしく、魔理沙はクルッと振り返りそう噛み付く。
「そんなに気に入らないの? ――このチームのスポンサーの事が」
「ああ、大いに気に入らないね。誰が好き好んでクソ親父がメインスポンサーのチームになんか入るかよ……。私は慧音に騙されたんだ!
――ちっくしょうめ」
「それはきちんと慧音の話を聞かなかったあんたにも責任の一担があると思うけど……。
それはそうと、ちゃんと練習しないと慧音が怒るわよ? 契約違反だーーーって」
「だからちゃんと練習場に来てるじゃないか。本当は家でまったりと昼寝していたいくらいだ」
「練習場に来てるだけじゃないの」
「――ふんっ」
「はぁ……」
アリスは魔理沙の態度に、さてどうしたものかしらと溜息をつく。
「そういう事だからお前もいい加減諦めて一人で練習に行くんだな――って、
あれは紅魔館の小悪魔じゃないか? あいつ、こんな所で何してんだ? ――お~い、小悪魔!」
魔理沙はもうこの話は終了だとばかりに強引に話を切り上げ、人里第二球技場を歩いている小悪魔に声をかけた――。
「お~い、小悪魔!」
ん? 今誰か私の名前を呼んだような……。
ここ人里第二球技場で、人里に住んでいる人達を中心にして結成された『人里SC』の練習風景を
観察していた私は声のした方を振り向きます。
「小悪魔! ここだ! ここ!」
おや? あれは魔理沙さんとアリスさんですねぇ。どうやら私に気がついて声をかけてくれたみたいです。
ふむ、お二人とも『人里SC』のチームメンバーですし、お話して情報を聞きだすのもいいかもしれません――。
「あ、どうも。魔理沙さんにアリスさん。こんな所で会うなんて奇遇ですね」
「ああ。 ――っと言っても、ここは私達のチームのホームグラウンドであり練習場なんで、
私達がここにいるのは割かし必然なんだが……。むしろ、何でお前がここにいるんだ?」
魔理沙さんがそう言って自然に私に対して探りを入れてきました。
――まぁ、隠す様な事でもないし正直に答えちゃいますかね。
「いやぁ、実はパチュリー様に頼まれて――」
「……ふぅん、他のチームの視察ねぇ」
「そうなんですよ~。何かいい情報はないですか?」
「そうだなぁ……、私個人の感情としては、
このチームの情報があれば教えてやりたいくらいだが残念ながら持ってないぜ」
理由を話すと魔理沙さんはそう言って肩をすくませます。
「……その話、本当なの?」
「ええ、本当ですよ」
「悪魔が正直に答えるなんて、何だか嘘くさいわね」
ありゃりゃ、酷い言われようです。仕方ないですけどね、私、小さくても悪魔ですから。
「そういえば、他のチームで思い出したんだが……」
魔理沙さんが不意に少し苦い顔をしながら話始めました。一体どうしたんでしょう?
「……いや、少し気になっていただけなんだがな。アリス、この前うちのチームと白蓮ん所のチームで試合しただろ?
まぁ、私は試合には出なかったんだが……」
「えぇ、試合したわね。それがどうかしたの?」
「いやな、私はその試合は出なかったんで観客席から試合を見てたんだが……。
――その、凄かったのさ、観客の声援がさ」
「まぁ、幻想郷中を上げてのお祭りだからね。歓声も自然と大きくなるんじゃない?」
魔理沙さんの疑問に対してアリスさんはそう応えましたが、
魔理沙さんはイマイチ納得がいっていない様で続けて反論し始めました。
「いや、そんなもんじゃなくてさ。何て言えばいいのかな、
両チームの雰囲気が……こう、まるで戦争みたいな感じでさ。なんか他の試合の雰囲気と違うっていうか、
練習試合のはずなのに優勝決定戦みたいな雰囲気だったわけさ」
魔理沙さんは私達に少しでもその雰囲気が伝わる様にと、身振り手振りをまじえてそう説明します。
「――あぁ、それは私達『人里SC』と『命蓮寺ホワイトロータス』がダービーだったからよ」
魔理沙さんの説明を理解したのか、アリスさんは頷きそう応えます。
へぇ、『人里SC』と『命蓮寺ホワイトロータス』ってダービーチームだったんですね、私も初めて知りました。
「ダービー? 何だそりゃ?」
魔理沙さんはアリスさんの言葉に首を傾げます。
「幻想郷でいう、魔理沙さんとアリスさんみたいなものですよ」
「あぁん? 意味が分からん」
私の説明に魔理沙さんは頭に?マークを浮かべてしまいました。
少し例えが難しすぎましたかね? 私的には結構的を得てると思うんですけど。
「因縁の相手……とゆう事よ。サッカーでは大体本拠地が近いチーム同士がそうなる事が多いそうよ」
「本拠地が近いね、なるほどな」
魔理沙さんはアリスさんの説明で理解した様です。どっちの意味で理解したのかは分かりませんが。
「で、ダービーの試合は物凄く盛り上がるらしいわ。なんでも、外の世界にはリーグ戦で優勝出来なくてもダービーの相手チームに勝てれば満足! ってチームもあるらしいわよ?」
「本当か!? その話!? 私には到底出来ない考えだな。
どうせやるなら一番を目指さなきゃ面白くないと思うんだがな」
魔理沙さんはそう言って、理解出来んと首を横に振ってボヤきました。
まぁ、魔理沙さんの性格ならそうでしょうねぇ。
ただダービーの試合はお互いのチームのプライドのぶつかり合いが見れて私は好きなんですが。
――人里 どこにでもある普通の酒場――
「――なぁ、もうすぐ『幻想郷サッカー大会』が開幕するが、お前どのチームが優勝すると思う?」
「――あぁ? こんな事、俺が生まれてこの方初めての事だし、
参加している連中も常識外れの奴等ばっかりだし、分からないよ」
真っ昼間から酒場で酒を呷っている二人組の客の片割れが隣で飲んでいる相方に不意にそう問いかける。
「成る程な、……じゃあ、質問を変えよう。――お前、どこのチームを贔屓にしてる?」
問いかけた男はそう言って、再び質問を変えて相方に問いかける。
「そんなもん決まってる。『人里SC』だよ」
相方の男は何を下らない事をと即座に応える。
「えぇ~、お前『人里SC』のサポーターなわけ?」
質問をした男はそう言って、無いわぁ~という表情になる。
「……、俺がどのチームを贔屓にしようが勝手だろ。そういうお前はどこのチームのサポーター何だよ?」
「あん? 俺? ――俺はもちろん『命蓮寺ホワイトロータス』よ!」
逆に問いかけられた男はそう言って得意気に笑った後、手に持ったビールジョッキを豪快に口に持っていきビールを飲み干す。
「……へっ、どこかと思えばあのお遊戯チームのサポーターかよ」
答えを聞いて相方の男は嘲笑の笑みを浮かべる。
「――あ? 何だお前、白蓮様の『人も妖怪も皆仲良く』っていう教えを馬鹿にしてんのか!?」
「別にそういうつもりは無いが……。まぁ、俺は慧音さん一筋なわけで、
それだけで『人里SC』のサポーターになりえるわけですよっと」
そう言って、相方の男も注文したビールに口を付け始める。
「……ふっ、お前は時代に取り残されている。いいか? 今の時代は『癒し』なんだよ。
――つまり、白蓮様最高! 以上。」
「まてまて、悪いがそれだけは譲れないわ。
お前は慧音さんから滲み出ている『知性』に何も感じないわけ?
さらに、この人里に害をなす者に毅然と立ち向かう守り手でもあらせられるわけだ。
――あぁ、慧音さん最高だ、女神か」
「いや、まぁそうかもしれないけどさ。例えば今、『第30回ミス人里コンテスト』があったら白蓮様がぶっちぎりで一位だよ? 間違いないね」
「無いね。『ミス人里コンテスト』ただ今5連覇中の慧音さんなめんな。今年も慧音さんで決まりだよ、まぁ見てな」
二人の男はそう言い合い、段々とヒートアップしてゆく――。
「大体さぁ~、慧音さんって身持ち固くない? 真面目な性格がそうさせるんだろうけど、
話しててなんか疲れちゃうわけよ。
で、その点、白蓮様の話は分かりやすいし何より話てて安心するんだよなぁ~。
ああゆうの何て言うんだっけ? 母性?」
「それはお前が慧音さんと親しくないからだ。親しくなって話していると分かる様になる。
慧音さんの会話の節々に隠れている相手を気使う『やさしさ』がな。――ぶっちゃけた話、
俺は誰にでも優しく親切に接する人なんてそう簡単に信用出来んね」
「何だと!?」
「俺は自分の考えを言っただけだが?」
相方の言葉に白蓮ファンの男は思わずビールジョッキをテーブルに叩きつけて、大声を上げてしまう。
『おお~、いいぞいいぞ! もっとやれやれ~!』
――喧嘩は酒のいい肴になると二人の言い合いを聞いていた周りの客連中が囃したてる。
その周りの囃したてを聞いた慧音ファンである相方の男が、
「慧音さんはよく『お固い』、『真面目すぎる』なんて言われるが、
俺の様な慧音さんを慕っている奴等なら分かるはずだ! 慧音さんから見え隠れする女性らしい『やさしさ』が!
俺は慧音さんファンだ、だから『人里SC』のサポーターでもある。慧音さん率いる『人里SC』最高!!!!!」
そう周りに慧音と『人里SC』を賛辞し、同意を求める。すると――、
客A 「そうだ、そうだ! お前はよく分かってるぞーーー!」
客B 「渡さん、まだ渡さんよ! まだ人里のアイドルの座はなぁ! 慧音さん最高ォオ!!!」
客C 「俺達のマイフェイバリットチームはただ一つ! 『人里SC』だけさぁ~!」
客D 「慧音さんもいいけど、もこたんも……」
客E 「『幻想郷サッカー大会』、絶対優勝だぜーーー!」
それを聞いていた慧音ファンと『人里SC』のサポーターから賛同の援護射撃が飛んでくる。
たくさんの慧音ファンと『人里SC』サポーターの口撃に曝された白蓮ファンの男は、
それならば負けじと周りに訴えかける。
「おいおい、ここには慧音ファンしかいないのか!? 立てよ! 我らが白蓮様を信仰する同士達よ! 俺達に暖かな温もりと、明日への糧となる『癒し』を与えて下さったのは誰だ? 毎日あくせく働いて帰ってきても嫁は冷たい、家に居場所が無い、そんな俺達を導いて下さったのは誰だ?
――そう、白蓮様だ。そしてその白蓮様が参加するチーム『命蓮寺ホワイトロータス』、
応援するしかないじゃねーか! 『命蓮寺ホワイトロータス』最高!!!!!」
白蓮ファンの男はそう言って、周りの人々を煽る。
客F 「よく言った! 大丈夫だ、白蓮様ファンはここにいるぞ!」
客G 「うぉー、白蓮様ー! 俺だ、その豊穣な胸に俺の顔を埋ませてくれーーー!」
客H 「白蓮様最高、命蓮寺最高、『命蓮寺ホワイトロータス』最高!!!」
客I 「あぁ、俺の殺伐とした心の中に光が満ちる――」
客J 「サッカーを通じて人と妖怪が皆仲良く、素晴らしい理想だ」
すると今度は白蓮ファンと『命蓮寺ホワイトロータス』サポーターが賛同の援護射撃をやり返す。
ワイワイガヤガヤ、『人里SC』と『命蓮寺ホワイトロータス』の賛同合戦は次第に酒場全体を巻き込み、
どんどんと大きくなってゆく――。
そしてお互いのボルテージが最高潮に達したその時、両サポーターの人々は同時に言い放つ。
「「――よろしい。ならば戦争(応援合戦)だ」」
――こうしてこの日、この酒場では閉店まで両サポーターによる応援歌が絶える事はなかったのであった。
「お~い、魔理沙とアリス! そろそろチームの全体練習を始めるから、そんな所で油を売っていないで早くチームと合流しろ!」
私達がダービーのことを話していると、『人里SC』の選手兼監督である上白沢 慧音さんから声がかかりました。
「今行くわ! ……ほら、ぐずぐずしてないで行くわよ」
「私は行かないぜ。行くならアリス一人で行け――って、おい!」
「知らないわ。自分から動かないなら無理やりにでも連れていくまでよ」
アリスさんはそう言うと自分の人形達を使役して、
ズルズルと魔理沙さんを地面に擦りつけながらチームの合流場所に移動していきます。
「ちくしょう、離せ! ――イテテ、擦れる、顔が擦れる! お嫁に行けなくなっちゃうって!
離せ、離して下さいアリスさ~ん!!!」
魔理沙さんはそう言ってアリスさんに引きずられてチームの合流場所に消えていってしまいました。――南無。
しかし、あんまり有益な情報は手に入りませんでしたねぇ。
ふ~む、次はどこに行きましょうか……。私はまたまた例のメモをチラリ。
――どうやら妖怪の山でもう一つ練習試合があるみたいですね。そちらに行ってみましょう!
Ⅲ
――妖怪の山 オンバシラ・スタディオン(スタジアム)――
射命丸 文(以下 文) 『幻想郷中のサッカーファンの皆様、こんにちは! 文々。新聞でお馴染みの清く正しい射命丸 文が実況席に帰ってまいりました! 今回も実況は私、射命丸 文。解説はセル○オ天狗さんでお送りいたします。セル○オ天狗さん、今日もよろしくお願いいたします。』
セル○オ天狗(以下 セ) 『よろしくお願いします。いやぁ、今日も試合会場は超満員ですねぇ~。サッカーに携わる者として嬉しい限りですね』
文 『何と言っても今日は、妖怪の山に住んでいる我らが誇るサッカーチーム『妖怪の山アライアンス』の試合ですからね! 私も彼女達が今からどの様なプレーを見せてくれるのか非常に楽しみです!』
セ 『そうですねぇ~。対する『霧の湖フェアリーFC』も、とてもアグレッシブなチームと聞きますし私も楽しみです』
文 『さぁ、『妖怪の山アライアンス』VS『霧の湖フェアリーFC』のキックオフはもう間もなくです!』
――よいしょっと、どうやら今回は試合開始前に間に合ったようです。
さて、今回対戦する2チームは先程実況でも紹介していましたが、『妖怪の山アライアンス』と『霧の湖フェアリーFC』です。
『妖怪の山アライアンス』は、その名の通り守矢神社の3人と妖怪の山に住んでいる妖怪達が手を組んだチームです。
チームの監督は、守矢神社の神様である八坂 神奈子氏。
チームの中心選手は中盤で攻守のバランスを取り、チャンス時には積極的に上がり攻撃に貢献するセンターハーフの洩矢 諏訪子選手。
ここのチームも戦力的にはかなりのものを持っているので、要チェックです!
もう一つのチームである『霧の湖フェアリーFC』は、チルノさん達妖精が中心のチームで、
監督はチルノさん達の保護者も兼ねているレティ ホワイトロック氏。
まぁ、ここのチームは色々な意味で今大会のダークホースなチームですね。
というか、彼女達ちゃんとサッカーのルールを分かっているのでしょうか? 少し不安です……。
とりあえず折角今から試合が始まる事ですし、今回の目的でもあるチームの視察も兼ねてゆっくりとこの試合を観戦する事にしましょう!
――あ、そこの売り子のお姉さん! 缶ビール一つ下さい。あと、おつまみも。
――『妖怪の山アライアンス』VS『霧の湖フェアリーFC』 前半27分 ――
「オラオラ、秋をなめんなぁーーー!」
そう大声を張り上げながら『妖怪の山アライアンス』の右サイドバックである秋 穣子は、
怒涛の勢いでドリブルをしながら右サイドを駆け上がってゆく――。
そして敵サイドを抉りきると、そのまま高い弾道のセンタリングを上げる。
「ナイスタイミング! ドンピシャだ!」
穣子から放たれた高弾道のクロスの落下点に両チームの選手が入り乱れ、
壮絶なポジション取りをしている最中、後ろから走り込んできたセンターハーフの諏訪子はそう声を上げる。
そして諏訪子は自身の跳躍力を最大限まで生かして、まるで大空を掴みに行く様に跳んだ――。
ペナルティーエリアでポジション取りをしている連中を悠然と上空から見渡しながら、
諏訪子は頭でボールを合わせゴールマウスに叩き込む!
文 『ゴーーーーーーール!!!!! 『妖怪の山アライアンス』、洩矢 諏訪子選手の素晴らしいヘディングで鮮やかに先制点を奪いましたぁ!!!しかし、洩矢 諏訪子選手、なんという滞空時間とジャンプの高さでしょうか! まさに『飛んで』いました!』
セ 『いやぁ、ゴールをした諏訪子選手も勿論素晴らしいんですが、アシストをした秋 穣子選手のドリブル突破も非常に素晴らしいね! よく出来た妹さんを持って、お姉さんである秋 静葉選手は鼻が高いんじゃないですか』
「……『良く出来た妹』ぉお~?」
諏訪子のゴールを祝う輪に入ってゴールを喜んでいた秋 静葉は、実況のその言葉を聞いて顔を歪ました。
――『妖怪の山アライアンス』VS『霧の湖フェアリーFC』 前半36分 ――
「姉より優れた妹など存在しないのよーーー!」
実況の言葉を聞いて奮起した左サイドバックの秋 静葉は、
そう言って敵サイドを妹と同じ様にドリブルで抉っていき、ついに敵GKと一対一になる――。
「秋をなめんなぁーーー!」
そして静葉は妹の穣子と同じ台詞を吐き、自身の利き足である左足を振り抜きゴールネットを揺らす――。
「っよっしゃぁぁあああ!」
ボールがゴールネットを揺らしたのを確認した瞬間、静葉は盛大にガッツポーズを決める!
そしてゴールを上げた静葉は、ゴールを祝いに来たチームメイト達に次々に飛び掛かられ揉みくちゃにされる。
文 『マーヴェェエエエラァァアアアス!!!!! ファンタジックなゴールはまたも『妖怪の山アライアンス』から生まれましたぁ!!! 秋 穣子選手のアシストに続き、今度はお姉さんである秋 静葉選手の華麗なゴールです! 今の季節は春ですが、ここオンバシラ・スタディオンには秋が満載! まさに祭り、秋祭り状態であります!』
セ 『これで『妖怪の山アライアンス』は、早くも2点目ですね! これからこの試合がどうなっていくのか非常に楽しみになってきましたね!』
文 『はい! さぁ、ここから『霧の湖フェアリーFC』の逆転はあるのか!? それとも『妖怪の山アライアンス』がさらに点差を広げてしまうのか? この後の試合展開に俄然注目であります!』
――『妖怪の山アライアンス』ベンチ ――
「あの姉妹は仲が良いんだか悪いんだか分かりませんね……」
「何だかんだで仲は良いんだろう。お互いに意識しあってはいるみたいだが。
――まぁ、お互いの相乗効果でチームで活躍してくれる分には、こちらとしては文句は無いさね」
『妖怪の山アライアンス』のベンチ内で監督である八坂 神奈子と、
その神社の風祝である東風谷 早苗が先程の光景について話合う。
「それよりも私としては諏訪子にこのチームの監督をして貰いたかったんだがなぁ……。
正直、私はそんなにサッカーは詳しく無いんだ。外の世界で狂が付く程のサッカーマニアだった
諏訪子がこのチームの監督をするべきだろうに」
「神奈子様から『幻想郷サッカー大会』の話を聞いた途端、『神奈子、私、選手で出るから監督よろしく!』ですもんね」
神奈子はその時の事を思い出し、はぁ~と溜息をつく。
「……今更過去の事を嘆いても始まらん。――そういえば、早苗はこの試合には出ない気なのか?
出るなら後半からになるが」
「この試合は私が出るまでもないでしょう……。チームメイトの皆さんにお任せします」
「そうか、分かった。……早苗の願っていた麓の巫女との決着を付ける良い機会だ、しっかりと準備しておきな」
「はい。――霊夢さん、決着の時です。……もう私は負けません!」
早苗はそう言って遠い目をしながら虚空を睨みつける。
早苗の思慕と悔恨の入り混じった複雑な感情はここオンバシラ・スタディオンを超えて、
幻想郷の東の果てにあるもう一つの神社に向かっていた――。
――『妖怪の山アライアンス』VS『霧の湖フェアリーFC』 前半45分 ロスタイム ――
「春ですよ~!」
『霧の湖フェアリーFC』のGKである春告精のリリー ホワイトは敵FWのシュートを両手でがっちりキャッチすると、
中盤の底で守備を務める大妖精にスローイングでボールを送る。
「はいっ、チルノちゃん!」
ボールを受け取った大妖精はすぐさま前線のチルノにボールを渡す。
「オッケー! ――よぅし、皆行くぞ! ――全員攻撃ぃぃいいい!!!」
チルノは大妖精のボールをポストプレーで受け、後方に弾いてから一気に前方にダッシュする――。
「「オーーーーーッ!」」
チルノの号令を聞いて、『霧の湖フェアリーFC』のチームメイト全員がボールをパス交換で運びながら一斉にハーフウェイラインを超え、『妖怪の山アライアンス』の陣地に雪崩れの様に侵入してゆく。
文 『おぉーっと! 前半も終わろうというこの時に『霧の湖フェアリーFC』、捨て身の全員攻撃を展開しました! いきなりの作戦発動に
『妖怪の山アライアンス』の守備陣もマークに付ききれず、混乱しています!』
セ 『作戦を仕掛けるタイミングが完璧ですねぇ~。これは非常にクレバーなプレーですよ!』
実況の文の言う通り、『霧の湖フェアリーFC』の突然の全員攻撃に『妖怪の山アライアンス』の守備陣は慌てふためいてしまい、守備陣形に所々フリーな場所を作ってしまっていた――。
そして、そのプレスやマークが掛からない場所をパスで経由し、
今絶好のポジションにいるチルノにラストパスが渡る――。
「今だっ! ――喰らえっ、氷符『アイシクルフォール』!!!」
注) 弾幕はry
チルノはそう言うと力の限り足を振りかぶり『妖怪の山アライアンス』のゴールマウスに向かってシュートを放つ――!
「――、厄いわね」
『妖怪の山アライアンス』のGKである鍵山 雛はチルノのシュートに対して両手をかざして身構える。
――ギュゥォオオィイイン!!!!!
チルノが放ったシュートは強烈なホップをかけてグングンと『妖怪の山アライアンス』のゴールマウスに迫りそして――、
――バビューーーーーン!!!!!
まるで上空に打ち上げられる宇宙飛行機の様に、遥か大空へ――逸れた。
文 『あぁーーーっと! 外した! 外してしまったぁーーー!!! チルノ選手、絶好の機会に得点を挙げられませんでした! これは痛いミスです!』
セ 『思わず力んでしまったのかねぇ~、俗に言われる宇宙開発をしてしまったね』
絶好の機会に得点を挙げられず、ガックリと肩を落とす『霧の湖フェアリーFC』のチームメイト達。
しかし、シュートを外してしまった当の本人であるチルノは元気一杯に言う。
「ボールが見えなくなるくらいに飛ばしてやったわ! 私の方が凄かったんだから、私の勝ちねっ!」
……ズコー!!!!!
チルノのあまりの発言に、試合会場にいた全員が思わずズッコケてしまう。
文 『な、何と言う事でしょう! チルノ選手、サッカーのルールを理解していませんでした! ――あぁ、ただ今のチルノ選手の発言を聞いて、『霧の湖フェアリーFC』の監督であるレティさんが頭を抱えております!』
セ 『まさかまさかの展開ですねぇ~。これ、この後どうなるんでしょうかね?』
一方、フィールド内でチルノの発言を聞いていた『霧の湖フェアリーFC』のチームメイトである
サニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイアの三妖精は、
「このチーム、これからやっていけるのかしら?」
「一回でも勝てるといいけど……」
「笑えないわね」
と、三者三様にこれからを案じて憂いの表情を見せるのであった――。
そして、そんなチームが試合に勝てるはずもなく、
『妖怪の山アライアンス』VS『霧の湖フェアリーFC』の試合は後半に『妖怪の山アライアンス』が
さらに3点の追加点を挙げて、5-0の大差で試合は終了した。
――ふぃ~いぃ、私は試合を見終わって酒臭い息を一つ吐きます。
いやいや、別に酔ってないですよ? 目的をまたうっかり忘れてたとかそういう事は決してありませんよ?
……ウィ、ヒック!!! ふぇ~、少し飲みすぎたかなぁ~。
あー、顔が火照ってる火照ってる。身体が熱い熱い! これ、経費で落ちるかなぁ、無理ですかねぇ。
まぁ、今日は何だかんだで楽しめたので良しとしましょう! 人生を気楽に楽しむ、これが長生きの秘訣ですよ皆様!
本当はもう一つ要注目のチームがあるんですけど、そのチームは地底にあって私では視察出来ないし今日はもう紅魔館へ帰るとしましょう。
それでパチュリー様に今日の視察をレポートに纏めて報告して、任務終了です。
――うふふ、私ったら出来る小悪魔ですね! さぁ、紅魔館へ帰りますよっと。
私はそう思うと千鳥足でフラフラと紅魔館へ飛んで帰るのでありました。
『小悪魔のドッキ☆ドキ! スカウト・レポート』 (終)
――紅魔館――
「997、998、999……」
紅魔館の地下にある自室で、フランドールはリフティングをして暇を潰していた。
すると、自分以外居ないはずの自室でフランドールは声をかけられる。
「フランちゃん! やっほー、遊びにきちゃった!」
フランドールが声のした方を見やると、何時の間にフランドールの部屋に侵入したのか、
地霊殿の主である古明地 さとりの妹、古明地 こいしが音も無く立っていた。
「あ~、こいし! 来てくれたの!?」
フランドールは突然の友達の来訪に、笑顔で応える。
「うん! ――あれ? それってサッカーボールだよね?」
「うん、暇だったからリフティングしてたんだよ」
フランドールの応えにこいしはふ~んと頷き、問いかける。
「って事は、フランちゃんもサッカーの試合するの?」
こいしの問いかけでフランドールの脳裏に先日の試合の前半交代の苦い記憶が翳めるが、
フランドールはその映像を頭から追い払って応える。
「勿論! この前、うちのチーム試合してね、3-0の楽勝だったんだから!」
フランドールはエッヘン! とこいしに自慢する。
「わぁ、凄い凄い! でも、私のチームも負けてないよ!
きたる『幻想郷サッカー大会』に向けて皆一丸となって練習してるの!」
こいしも負けないよとばかりに、自身の所属するチームの自慢を始める。
「へぇ~、こいしもサッカーチームに入ってたんだね」
「えへへ、私はそのチームのストライカーなんだ。……自慢じゃないけど、私の所のチームは強いよ~」
「私もチームのストライカーだよ、一緒じゃん! あと、うちのチームだって強いんだから!」
「――じゃあ、……勝負してみる?」
こいしの提案にフランドールはいいよ! と強気に頷き返す。
――こうして紅魔館と地霊殿の両方の主の預かり知らぬ所で、
『幻想郷サッカー大会』に向けて最後の練習試合となる『紅魔館FC』VS『地霊殿ヘル・シティ』の試合カードが決定したのであった。
このシリーズは相変わらず面白いですねー、小悪魔すごくカワイイしw
いつかプリズムリバー三姉妹の華麗な連携プレーなんかも見てみたいです!!
蓮子とメリーをだしてほしいけど無理かな。
染岡さん何やってんですかw
色々とサッカーネタが多くて楽しめています。
スポーツって選手だけじゃなく、ファンの間でも戦いがあるのよね。
でも乱闘なんて起こしたらチームに迷惑がかかるからマナーは守るのね。
トレードも気になるところ……!