「霊夢さん! 私に、封魔針の扱いを教えてくださいッ!」
博麗神社の境内を箒で引っ掻き回していた巫女の元に現れた、山の風祝。
早苗は至極真面目な様子で颯爽と降り立ち、霊夢の前に歩み寄った。
突然の申し出に、掃除の手を止めて唖然とする霊夢。
じっと見詰め合った二人の間に沈黙が降りた。
「は? ……もう一回」
やっと口を開いた霊夢。その声に勢いは無い。
そんな霊夢と対照的に、早苗は大きめな声で先の用件を繰り返す。
「はい。私に封魔針を教えてください」
ぺこりと頭を下げ、お願いしますのポーズを取る早苗。
霊夢は困ったように指で頬を掻き、箒を持ったまま踵を返した。
「あっ、霊夢さん。お返事は……」
「とりあえず話だけは聞くわ、縁側でお茶でも飲みながらね」
振り返らずに手だけひらひらさせ、さっさと神社に歩いていく霊夢。
早苗はそんな霊夢のあとについて、早足で縁側へと向かった。
§
「はぁ……一対多を想定した戦闘……ねぇ」
「です! 私とて神社の風祝、妖怪退治の機会が無いとも限りませんっ」
早苗が封魔針の扱いを学ぼうとするのは、ひとえにその為だった。
妖怪の山で何度か行ったスペルカード戦は要領を掴んだが、それ以外が不安なのだそうだ。
確かに、無数に群がる妖精や下級妖怪を相手取ることになった際、
攻撃手段がスペルカードのみというのは些か効率が悪いだろう。
そのため、例えば霊夢は御札やアミュレット、封魔針といった攻撃手段を別に用意している。
スペルカードによる一網打尽とはまた違う、各個撃破のための武器である。
早苗は自分もその類の攻撃法を身に付けたいと、こうして霊夢を訪ねてきたらしい。
「ってもねぇ。あんたも御札くらい扱えるでしょうに」
早苗が御札を操って戦う場面を見ている霊夢は、率直にそう返した。
「符術とお守りに関しては、まぁ。それなりに心得もありますけど」
「だったら、そっちをメインにすれば早いでしょ。いきなり針に飛ぶ理由が分からない」
霊夢の意見に、早苗は悲しそうな表情を覗かせた。
そして手元の湯飲みを見つめたまま、少しテンションの下がった声で言う。
「そう思ったんですけど……駄目だったんです。十分な実用性が無くて」
霊夢は首を傾げた。本人がこう言うからには、実際に試しはしたのだろう。
早苗は、試しもせずにいきなり人の力を頼るような奴じゃない。
そう思った霊夢は、とりあえず問題点を見てみようと考えた。
「見せてみて、その実用性の無い攻撃。何かアドバイスできるかも知れないし」
「あ、はい。分かりました」
湯飲みを置いて、早苗が縁側から立ち上がる。
霊夢は座ったまま、少し離れた場所に向かって一枚の御札を放り投げた。
ブン、という微かな音と共に御札が停滞し、その場に攻撃吸収用の結界が展開される。
「アレを狙えばいいんですか?」
「そ。私が普段、訓練用に使ってる結界よ。出番は一季に二回くらいだけど」
ズズ、とお茶を啜りながらも、霊夢の瞳は真剣味を帯び始めていた。
早苗もそれを感じ取り、霊夢に対して改めて一礼する。
「それでは、よろしくお願いしますね……参ります!」
早苗の元から、大量のアミュレットが射出される。
霊力を込められて輝いているそれは、確かに破邪の力を宿しているのが分かる。
あれを食らえば、弱い妖怪などひとたまりも無いだろう。
「ふぅん。見たところ、速度も威力も及第点だと思うけど?」
「はい。これだけは何とか、主武装として完成させたんです」
不安げな表情を覗かせる早苗。霊夢は納得したように頷いた。
通常攻撃といえど、用を成すにはある程度の攻撃力の確保が大切である。
もしそれが確保できないのであれば、攻撃力不足を補う工夫が無ければならない。
霊夢で言えば、前者は封魔針やパスウェイジョンニードルの併用、
後者はホーミングアミュレットや、拡散符である妖怪バスターの併用である。
純粋に前方を攻撃する御札と共に、これらを射出する事で実用性を確保しているのだ。
「今の早苗には、そのアミュレット以外は攻撃手段が無いと?」
「悔しいですけど、そういうことです。例えば、秘術用の御札だと……」
ぶん、と振りかぶってお札を射出する早苗。
それは比較的ゆっくりと加速し、軌道を変える事もなく真っ直ぐと飛んでゆく。
「アミュレットより遙かに遅い、攻撃力は同程度ってトコかしら」
「射出後の誘導もできません。スペルカード宣言無しなので……」
「そうねぇ、イマイチ扱い辛いわね。どうしても撃ちっぱなしになるのか」
これではただ前方のみに集中した攻撃となるうえ、攻撃力も望めない。
射出した御札の着弾までに時間差があるという特徴も、
特出した攻撃力を持たないのでは攻撃力の低下に繋がりかねない。
「アミュレットを主武装にするなら、これと併せるのは良くないわね」
「ですよね……もう一つ、風を射撃に利用したものも考えたんですけど」
指で印を組み、結界に向き直る早苗。霊夢はお茶に口を付けながらそれを見守る。
つむじ風が複数生まれて、早苗を取り囲む。
それらが一斉に加速し、つむじ風の塊が結界に吸い込まれるようにぶち当たった。
風の塊をさらに風で押し出し、標的を狙い撃ったのだ。
「おぉ。これ良いんじゃない? 風の流れってんなら追尾も出来るでしょ」
「ええ、思いついた時は私もそう思ったんですが……」
霊夢の高評価を受けたにも関わらず、何故か口篭る早苗。
そして再び結界に向かい、今度はアミュレットと風を同時に連続射出する。
「……こんな感じです」
「あー、あー。こりゃ駄目だ」
つむじ風を誘導するための突風が曲者だった。
その度に、アミュレットの射出が途切れてしまっている。
風の射出そのものは自動制御できるが、突風を起こすのはあくまで早苗自身。
狙う場所はその都度違うので、ここをあらかじめ自動制御に組み込む事は出来ないだろう。
射出と共に敵性体を自動追尾する、霊夢のホーミングアミュレットのようにはいかない。
風を操る為にアミュレット射出を止めるのでは併用とは言い難く、攻撃力も不足する。
これでつむじ風が驚異的な威力を有しているのであれば話は変わってくるのだが、
残念ながら威力そのものはごく平凡だ。むしろ、連射が効かないぶん低いかもしれない。
「……このように万策尽きたので、併用武装について教えて頂きたいと思って」
「どうせなら新分野として、封魔針を試してみたいってこと?」
「ええ。神職の技術なら共通する部分もあると思いますし。駄目でしょうか?」
テトテトと縁側まで戻ってきて腰掛け、霊夢を覗き込む早苗。
霊夢は空になった湯飲みを置き、腕を組んで考え込む。
「うーん……まぁ、神職の知識があるぶんゼロから教えるよりは楽かもだけど」
「ハイッ! 頑張って覚えますので、よろしくお願いします!」
やるかどうか決めてない、と言おうとして、しかし霊夢は言い出せなかった。
見れば、やる気に満ち満ちた表情の早苗がこちらを見つめている。
「もう分かった、分かったわよ。基礎は教えてあげるわ」
早苗は人間だが、現人神というだけあって霊力やその扱いは優れているほうだ。
さっさと基礎だけ教え込んで、あとは独学でやらせればそう手間でもないだろう。
そう考えた霊夢は早苗の言葉に折れ、封魔針を伝授する事にする。
この決断を後悔するのは、修行を始めてすぐのことである。
§
「……違っがあぁぁうッ!」
博麗神社の縁側に、怒号が木霊する。
湯飲みを割れんばかりの力でギリギリと握りしめた霊夢が早苗を睨みつける。
「もう一回! 針には一定の推進力だけ与えて、自分はアミュレットに集中!」
「は、はいッ!」
早苗が結界に向かってアミュレットの発射を開始した。
こちらは、最初に見せた時と遜色なく主武装としての役割を果たしている。
だが問題は封魔針だ。左右に浮かぶ制御術式から、無数の封魔針が発射される。
その瞬間、霊夢の眉がまたつり上がった。
同時に、早苗の封魔針に負けないくらい大量の御札が霊夢の元からばら撒かれる。
バラバラバラバラと、不規則に周囲へ暴発する封魔針。
霊夢の御札は、その針一本一本を丁寧に受け止めて、流れ弾の被害を食い止めていた。
封魔針は早苗自身に向かっても射出されていたが、それも無事に受け止められている。
「だぁぁぁぁもう! 自傷行為は家でやれ!」
「ご、ごめんなさい! ごめんなさいッ!」
習うより慣れろということで、講義もそこそこに練習を開始した早苗だったのだが。
封魔針の操作についての座学は一通り終え、知識は問題なく飲み込んだ筈だ。
しかし、それをいざ実行しようとしても上手く行かないらしく四苦八苦していた。
具体的には、先ほどのように封魔針の発射先が定まらないのだ。
ただ拡散していくだけであれば、広範囲攻撃を目的とした武装と出来なくもないのだが、
早苗の場合は単なる制御失敗である。なにせ、自分も針に晒されてしまうのだから。
その都度、霊夢がフォローしているので被害は出ていないが、一歩間違えば大惨事だ。
「要領は御札の射出と同じ! 一方向に向けて推進力を与えるだけ!」
「理屈は分かってるんですが……えと、霊力を分配して……」
霊夢の怒声にオドオドしながら、早苗は改めて自動制御の術式に霊力を与える。
封魔針の射出準備が整った事で薄く発光する術式。
「い、行きます……ッ!」
発射のタイミングを声で知らせながら、封魔針を発射。
「こっ……の! 早苗ぇぇーッ!」
「すみませんーッ! うぅ……なんで上手くいかないのでしょう……」
結果はやはり変わらず。封魔針の射出先は定まらず、ところ構わずに飛んでいく。
霊夢がこれまでと同じくフォローに回り、全ての針が回収された。
「……疲れた! もうやだ! 早苗の下手くそ!」
じゃらりと針を縁側に転がすと、霊夢はそう叫びながらバタリと寝転がってしまう。
ずっと霊力操作をしていた早苗も、疲れ切った様子で縁側へと座り込んだ。
「自覚してます……すみません、下手くそで……」
落ち込んだように目を伏せて、早苗も同じようにパタンと上半身を倒す。
二人並んで縁側に寝そべって、しばらく無言のまま時間が流れた。
だんだん気まずくなって来た霊夢は、上を見上げたまま口を開く。
「……早苗さ。もしかしなくても、霊力操作って下手くそ?」
「そんなつもりは無かったんですが……御札とかも扱いに困ったこと、無いですし」
少しだけ荒い呼吸を整えながら、早苗はそう答えた。
霊夢は首を横に向けて、早苗の様子を窺い見る。
慣れない霊力操作に疲れたのだろう、うっすらと汗をかいて、胸を上下させている。
本気で練習に取り組んでいた何よりの証拠だろう。
「妙ね。御札を飛ばせて、封魔針は無理だなんて。飛ばすものが違うだけなのに」
「ですよね……でも、何故か針に霊力が乗ってくれないんです」
そう言うと、早苗はむくりと起き上がって、改めて結界へ向かう。
制御に組み込んだのは、自身の秘術に用いる御札。
霊夢もゆっくりと起き、じっとその姿を観察する。
射出。何事も無く、真っ直ぐと放たれる御札の群れ。
「やっぱり。霊力操作は同じようにやってるんですけど……」
「もう一回、針でやってみな」
霊夢がフォロー用の御札を用意しながら、そう声を掛ける。
こくんと頷いた早苗が封魔針の発射を試みるが、何度やっても暴発してしまう。
その後もしばらく練習は続いたのだが、早苗が封魔針を操り切る事はとうとう無かった。
「……今日はここまでにしましょう」
「はい……すみません、私……」
すっかり自信喪失してしまった早苗。
本人もここまで苦戦すると思わなかったのだろう。
霊夢は慰めるように早苗の背中をポンポンと叩いた。
「ひとまず帰って休んで、体力回復ね。お互いにさ」
そう言って、ずっと維持していた攻撃吸収の結界を解除する。
霊力を操っていた早苗も、結界維持と暴発のフォローをしていた霊夢も、
弾幕による戦闘を経た後のように疲れた表情をしていた。
「霊夢さん。また明日、来てもいいですか……?」
「来るなっても来るんでしょ、別に構わないわ」
「ありがとうございます。それでは、今日はこれで……」
「気をつけて帰るのよー。野良妖怪に引っ掛かんないようにね」
早苗を見送って、霊夢は改めて縁側に腰掛けて一息ついた。
そして考える。どうして早苗は封魔針を扱えなかったのか、と。
少しの時間そうしてから、やっと立ち上がって大きく伸びをして。
とりあえずお風呂にでも入って、さっぱりすることにした。
明日もきっと、練習に付きっ切りになる予感がする。
だとすれば、しっかり英気を養っておかなければなるまい。
「ふふ、出来の悪い後輩を持った気分だわ……あー、疲れた」
§
「霊夢さん、原因が分かりました!」
翌日早く、早苗が博麗神社にやってきて開口一番そう言った。
昨日一晩、睡眠時間を削って失敗の原因を考えていた霊夢は、欠伸でそれを出迎える。
結局原因は分からずじまいだった。それにしても、なんでここまで頑張っているのか。
それは霊夢自身にも正確には分からなかったが、何となく思い当たることはある。
恐らく、教えた技術が不完全なままで早苗に残ってしまうのが癪だったのだろう。
「私の教えが悪くて負けました、なんて言われたら堪んないしなぁ」
「え、はい?」
変な顔で見られ、しかも自分の台詞に対応していない返事をされた早苗は首を傾げる。
だが霊夢は、早苗の疑問符を華麗に無視して話を先に進めた。
「こっちの話よ。で、その原因って?」
「あ、それがですね。私が守矢の風祝だからじゃないか、と」
「はぁ? 意味が分からないわ」
「えぇと、つまりですね」
早苗が言うには、こういうことだ。
風祝が使う道具は全て、守矢神社に伝わるものであって他とは異なっている。
御札もアミュレットも全て、守矢の秘術を成す為に調整されたものだ。
故に神職同士であっても技術の互換が効かず、秘術が漏れるのを防ぐ役割を果たすという。
これまでに早苗が扱いを習得してきた技術は全て、守矢神社に限ったものだった。
霊夢が用いていた封魔針は、当然ながら守矢神社に伝わるものとは異なる系列である。
普段の霊力操作が通用しなかった為に、早苗は封魔針を上手く扱えなかったのだ。
「ふぅん……じゃあ逆に、封魔針を秘術に組み込んでしまえばいいんじゃないの?」
要は、早苗が扱いづらい道具を用いていたのが問題ということだ。
御札やお守りというものは、大抵は用途に合わせて作られているもの。
針もまた然り。慣れ親しんでいる形式に沿うよう、道具を作り変えてしまえばいい。
幸い、霊夢の封魔針は博麗の技術をふんだんに盛り込んだ秘密兵器という訳でもない。
使い手に合わせてカスタマイズできるくらいの融通は持ち合わせている。
「いえ、それが……この秘術は決まった組み方が口伝されているだけで、新規の組み方は……」
「なによ、分からないの? 自分が使ってる術式なのに」
「い、いずれ研究して紐解けるかもっ……ですけど、すぐにとはいかないです」
意気消沈した様子の早苗を前に、霊夢もまた溜め息をつくしかなかった。
そうなれば、残された道は一つだけだ。
血の滲むような特訓をしてでも、霊夢式の封魔針術を仕込むしかない。
「ふぅ……まぁ乗りかかった船か」
同じ人間のよしみでもあるし、神職として似たところもある。
妖怪との付き合いばかり増えていく中、早苗のような存在はどこか安心する気もする。
先日の練習の後も、疲れただけとは違う、ちょっとだけ楽しい気分が残ったりもした。
このまま早苗と、一緒の時間を共有するのも一興かも知れない。何となく、そう思う。
霊夢は『早苗の為にちょっと時間を割いてやるか』と心に決めると、真っ直ぐに早苗を見て言った。
「仕方ない、こうなったら徹底的に面倒見てやるわ。適当に頑張って練習していきましょう」
優しげになった霊夢の視線を受け止めて、早苗は笑顔を浮かべてハキハキと答える。
「封魔針なんですけど、やっぱり止めようと思います!」
その言葉に、霊夢はピシッと音がしそうな具合に固まってしまった。
「下手に他系統の技術を齧ると、秘術の方に影響が出るかもって言われまして」
対する早苗は、どこかウキウキした様子で言葉を続ける。
「そこまで霊夢さんの手を煩わせるのも悪いですし、後はこちらで何とかしようと思います」
「……何とかって……そのアテが無いからうちに来たんじゃないの?」
少し呆然としていた霊夢だったが、前の早苗の言葉を思い出し、そう聞き返した。
早苗は『あぁ』と頷いて、その答えを述べる。
「その時は、風祝として個人の技術で何とかしないと、って考えていたもので……」
「……あ。そうか、分かった……神降ろし?」
「です! 厳密にはそこまで大袈裟なものじゃないですけどね」
守矢神社の二柱が早苗に力を貸せば、確かに併用武装の問題は解決だ。
いつかの地底調査よろしく、制御術式を他人に……この場合は二柱に組んで貰えば良い。
「そういうことですので! お騒がせしてすみませんでした、霊夢さんッ!」
ニ柱と共に戦えることが嬉しいのだろうか、早苗は終始楽しげに去って行く。
境内に一人残された霊夢は、しばらく妖怪の山の方を見ていたのだが。
「……早苗の、馬鹿……」
何を期待していたのだろうかと、そんな自嘲的な響きを伴って。
不貞腐れたようにそれだけ言うと、さっさと縁側の方へと戻っていった。
こういうガチなオプション談義が見たかったw
あと霊夢かわいい! 刺されたい!
ちょっと星蓮船のプラクティスやってくる。
久々に新鮮味があるものを見た
個人的には、あとがきの部分も本文に入れちゃって良かったんじゃないかと思いました。
なんかこう修行嫌いの霊夢が、修行を見るってのも可笑しな話ですよね。
リアル解釈、風祝ってか諏訪神道自体、神道とは少し異なるからオールラウンドにはいかないのも納得できます。
まぁしかし、霖之助さんなら早苗専用の針程度作ってくれそうな気もしますねw
そして早苗、いいキャラしておられるw
最後の台詞が妙に浮いてしまってる感じがします。普通こういうときこういうセリフいわないよなぁ、というかツンデレのテンプレみたいになっちゃってるというか
話題も何気に面倒見のいい霊夢もいいですねぇ。
ぶつくさ言いながら先輩な霊夢もナイスでした。