私の名前は 紅 美鈴。幻想郷にある紅魔館で門番件庭の花畑の管理をしている。
だけど最近、私は自分の存在に不安を感じている。
「……はぁ」
ある日、私は紅魔館の門の前でため息をついてしまった。
「どうしたの?大きいため息なんてついちゃって」
私の様子を見にきた咲夜さんが門越しに私に問いかけてきた。というか、いつからいたんですか咲夜さん
「咲夜さん、私、いなくてもいいと思うんですよ」
「何を根拠に言ってるの?」
「この前レミリアお嬢様が紅い霧を出した時、博麗神社の巫女……霊夢さんでしたっけ? あの人に為す術なく負けました。門番としてはあってはならないことです」
「……」
咲夜さんは何も言わず聞いている。私はうつむきながら続けた。
「庭の管理だって妖精のメイドに覚えさせれば可能なことですし、何しろ、この紅魔館ではレミリアお嬢様を始め、パチュリー様、フラン様、咲夜さんといった私なんかよりもずっと強い人達がいる、それで私の分なんか補えるから……」
「何勘違いしているの美鈴」
「え?」
私は咲夜さんの思わぬ言葉で顔あげた。咲夜さんは私の顔をまっすぐ見て話す。
「たった一度、たった一度よ? コテンパンにされたからって落ち込まないで頂戴」
「咲夜さん……」
「貴女の分を私たちが補える? じゃあ聞くけどお嬢様と妹様は日なたに一人で何時間も外にいれる?雨が降っていてもいれる?」
「それは……」
「パチュリー様は喘息持ちだって知ってるでしょ? そして私は人間よ? 貴女の様に何時間も外にいれるけど、貴女の様に何年もは無理なの」
「……」
今度は私が何も言わず聞いている。咲夜さんは私を見ながら続ける。
「わかる? 何年も、何十年も、何百年もここにこうして立っていつでもお嬢様達を守れるのは貴女だけなの。誰も貴女の代わりはできないの」
「私の代わりは誰も出来ない……」
「そうよ。それと、どれだけ負けようがコテンパンにされようが貴女の居場所はこの紅魔館よ。さて、私は戻るわ、お嬢様のお茶の用意をしなくちゃ」
そういうと咲夜さんは私から目を離し踵を翻した。
「咲夜さん!」
「それと、貴女の世話しているお花、お嬢様とても気に入ってるわ。それじゃ頑張ってね」
「咲夜さん……ありがとうございます!」
私の代わりは誰もいない。私にしか出来ないことがある。
今なら胸を貼って言える。
私の名前は 紅 美鈴。幻想郷にある紅魔館で門番件庭の花畑の管理をしている。
だけど最近、私は自分の存在に不安を感じている。
「……はぁ」
ある日、私は紅魔館の門の前でため息をついてしまった。
「どうしたの?大きいため息なんてついちゃって」
私の様子を見にきた咲夜さんが門越しに私に問いかけてきた。というか、いつからいたんですか咲夜さん
「咲夜さん、私、いなくてもいいと思うんですよ」
「何を根拠に言ってるの?」
「この前レミリアお嬢様が紅い霧を出した時、博麗神社の巫女……霊夢さんでしたっけ? あの人に為す術なく負けました。門番としてはあってはならないことです」
「……」
咲夜さんは何も言わず聞いている。私はうつむきながら続けた。
「庭の管理だって妖精のメイドに覚えさせれば可能なことですし、何しろ、この紅魔館ではレミリアお嬢様を始め、パチュリー様、フラン様、咲夜さんといった私なんかよりもずっと強い人達がいる、それで私の分なんか補えるから……」
「何勘違いしているの美鈴」
「え?」
私は咲夜さんの思わぬ言葉で顔あげた。咲夜さんは私の顔をまっすぐ見て話す。
「たった一度、たった一度よ? コテンパンにされたからって落ち込まないで頂戴」
「咲夜さん……」
「貴女の分を私たちが補える? じゃあ聞くけどお嬢様と妹様は日なたに一人で何時間も外にいれる?雨が降っていてもいれる?」
「それは……」
「パチュリー様は喘息持ちだって知ってるでしょ? そして私は人間よ? 貴女の様に何時間も外にいれるけど、貴女の様に何年もは無理なの」
「……」
今度は私が何も言わず聞いている。咲夜さんは私を見ながら続ける。
「わかる? 何年も、何十年も、何百年もここにこうして立っていつでもお嬢様達を守れるのは貴女だけなの。誰も貴女の代わりはできないの」
「私の代わりは誰も出来ない……」
「そうよ。それと、どれだけ負けようがコテンパンにされようが貴女の居場所はこの紅魔館よ。さて、私は戻るわ、お嬢様のお茶の用意をしなくちゃ」
そういうと咲夜さんは私から目を離し踵を翻した。
「咲夜さん!」
「それと、貴女の世話しているお花、お嬢様とても気に入ってるわ。それじゃ頑張ってね」
「咲夜さん……ありがとうございます!」
私の代わりは誰もいない。私にしか出来ないことがある。
今なら胸を貼って言える。
私の名前は 紅 美鈴。幻想郷にある紅魔館で門番件庭の花畑の管理をしている。
あえて苦言を言わせてもらえれば、よくある題材を無難にまとめてあるだけにしか感じない
居場所探しのネタ自体は悪くは無いが、解決までにもう少し美鈴に葛藤させてみてはどうかと
咲夜の言葉を鵜呑みにしているだけでは美鈴のキャラが薄っぺらい感じがします
とりあえず言えるのは、あっさりしすぎ。ヤマ無しなし無し意味無しの典型ですな。
もう少し話の起伏を考えながら書くと、それなりに読める物になるかと。
自分の存在が不安、自分じゃなくても良いのでは……?
真剣に悩み苦しんだ美鈴は、信楽焼のタヌキを身代わりに置いて自分探しの旅に出た!
とか、四苦八苦に喜怒哀楽の諸々あってラストの三行がズドンと来るなら、ほろりと来るかも。
まあ偉ぶって言えた義理でもないが、頑張ってみなされ。
ただ、もうちょっとボリュームが欲しかったのが正直なところです
誤字報告を
門番件庭の→門番兼庭の
胸を貼って→胸を張って
霊夢と魔理沙に負けたから…だと、カナリ掴みが甘い。
俺の私見だが、こう言うのは、過去がしっかり作られてないと、キャラが薄くなってしまうし、もやもやっとしたストーリーになる。
キャラへの愛があるならば、時には厳しいこともさせないと、そのキャラが霞んでつまらくなる。
色んな作品見て、良いとこ悪いとこを見極める目を養えば、良い作品が書けると思います。
頑張って
かくいうわちきも東方で好きなキャラTOP10に入ってますがね!
代わりはいないよ