「最近、狭くなったわね」
ボソリとパチュリーが呟いた。
パチュリーの周りにはたくさんの本があった。
「本が戻ってきましたから」
床に無造作に積み重なった本を戻しながら小悪魔が返した。
「霧雨魔理沙はもういない」
疲れたような呆れたような様々な感情が詰まった言葉だった。
小悪魔は黙って微笑んだ。
「美鈴」
門番を呼ぶ可愛らしい声。
美鈴は引き攣った笑顔で振り返った。
「妹様どうなされました。晴天なので外に出なくてもいいんですよ？」
「白黒の盗賊が来なくなって暇なの遊んで？」
無垢な笑顔と天使の様な笑顔で優しくお願いした。
美鈴の笑顔はより一層引き攣った。
まるで地獄の炎で炙られているかのように美鈴は汗を流した。
「我侭言わないの、フラン。美鈴は大事な仕事をしてるんだから」
フランドールは嫌そうな顔しながら姉を見た。
「あら、お姉さまお出かけ？」
「咲夜の墓参りよ」
「棺桶の中には誰もいないのに」
フランドールは大仰に肩を竦め、馬鹿にしたような笑みを浮かべた。
レミリアは鼻で笑って、背を向けて歩き出した。
「まあ、いいや部屋に帰って寝よう」
レミリアの姿を眺めていたフランドールが言った。
来た時のように唐突であっさり消えて行く。
お茶を飲みながら霊夢がぼーっとしていた。
鬼が隣でひょうたんを呷っている。
「霊夢も飲みなよ」
「そんな気分になれないのよ」
「魔理沙のこと？」
「当たり前でしょ。何年一緒に居たと思ってんのよ！」
萃香は不思議そうに霊夢を眺めた。
「別に人間なんだから当然でしょ。」
分からない、分からないと鬼はぼやいた。
ボソリとパチュリーが呟いた。
パチュリーの周りにはたくさんの本があった。
「本が戻ってきましたから」
床に無造作に積み重なった本を戻しながら小悪魔が返した。
「霧雨魔理沙はもういない」
疲れたような呆れたような様々な感情が詰まった言葉だった。
小悪魔は黙って微笑んだ。
「美鈴」
門番を呼ぶ可愛らしい声。
美鈴は引き攣った笑顔で振り返った。
「妹様どうなされました。晴天なので外に出なくてもいいんですよ？」
「白黒の盗賊が来なくなって暇なの遊んで？」
無垢な笑顔と天使の様な笑顔で優しくお願いした。
美鈴の笑顔はより一層引き攣った。
まるで地獄の炎で炙られているかのように美鈴は汗を流した。
「我侭言わないの、フラン。美鈴は大事な仕事をしてるんだから」
フランドールは嫌そうな顔しながら姉を見た。
「あら、お姉さまお出かけ？」
「咲夜の墓参りよ」
「棺桶の中には誰もいないのに」
フランドールは大仰に肩を竦め、馬鹿にしたような笑みを浮かべた。
レミリアは鼻で笑って、背を向けて歩き出した。
「まあ、いいや部屋に帰って寝よう」
レミリアの姿を眺めていたフランドールが言った。
来た時のように唐突であっさり消えて行く。
お茶を飲みながら霊夢がぼーっとしていた。
鬼が隣でひょうたんを呷っている。
「霊夢も飲みなよ」
「そんな気分になれないのよ」
「魔理沙のこと？」
「当たり前でしょ。何年一緒に居たと思ってんのよ！」
萃香は不思議そうに霊夢を眺めた。
「別に人間なんだから当然でしょ。」
分からない、分からないと鬼はぼやいた。
咲夜さんの墓が出てきたから一瞬本当に死後の話かと思ったりもしたけど。お嬢様一応墓は作ったんだｗｗ
結局咲夜さんは死神に連れて行かれるから紅魔館から出られず、美鈴も門から動くことができないんだなｗｗ
やはり同じネタと言うのは難しい物です
ですが、今回も相変わらずの良掌編だと思いますよ
オチが予測されるのは仕方ないとして、もう少し工夫があると、もっと楽しめたと思います。
自分は後書きにしてやられたというのに……ッ
前作見てなかったのでオチは予想外で、やられたって感じです。