レミリア スカーレット
敗北……か。
そう、あなたもその程度の考えしか持っていないのね。残念だわ。
確かに――
確かに敗北というのはある一定の事実状態として存在する。一片の慈悲もなく、暗き闇の淵のように厳然と存在する。
勝利の背理が敗北である以上、勝利者の影には常に敗北したものがいる。
人間の言葉を借りれば、そのとおりよね。
私が霊夢に敗北した――これもまた事実状態としては認識しやすい事柄。
私もことさら実は勝利できたのにあえてしなかったなんて言うようなことはしないわ。無粋だし、野暮だし、なにより私が人間ごときを過少評価する必要はないもの。霊夢は人間にしてはよくやった。そして彼女なりの知恵と力をもってこの私を……、限定されたルール化であるとはいえ、やぶってみせた。そのことを私は否定しない。
けれど――
それは人間の小さな小さな因果鳥瞰のなかの出来事でしかないの。
人間の小さな理でしかないの。
いわば籠のなかの鳥。囚われたお姫様といったところかしら。うふふ。
ところであなた、私の能力がどういうものか知っているかしら。
そう、運命を操る程度の能力。
私は運命を視て、どうすればよいのか身の振り方を決めることができる。私が望む未来を自分の力で手に入れることができるのよ。
考えてみてごらんなさい。
そもそも勝利というのはある一時点における優勢状態でしかないわけよ。死ぬか殺されるか、あるいはどこか遠くの場所へ行くかしない限り、たった一度の敗北はたった一度の敗北以上の意味は持ち得ないの。
わかる?
人間における勝利という言葉、敗北という言葉はおよそ時空のワンポイントを表した言葉に過ぎないのよ。
私は違う。私は時空潮流において自己の情報を最も自然な運命の線に沿って表出しうる。
したがって――
私の運命において、勝利や敗北という言葉は線を意味する。
私は一点においては敗北したかもしれない。けれど私は線においてはただの一度も敗北していない。人間にも同じ理を適用できなくはないわ。
例えば――項羽と劉邦。劉邦は負けに負けを重ねてしかしたった一度の勝利で項羽を下した。逆に項羽は勝ちに勝ち続けてただの一度の敗北で命を散らした。どうかしら。人間の理のなかではどちらが真の勝利者と言えるのかしらね。単純に白星の数をかぞえあげることの無意味さがこれでよくわかったでしょう。
私は負けていない。
私は霊夢に白星を一個くれてやったが、しかしそれは最後に私が勝利するための布石に過ぎないのだ。
ふふ、私がここ幻想郷において優雅にお茶を飲みながらあなたのインタビューを受けていることからもおわかりでしょう。
私は望むべき未来を手に入れている。夜空にかかる紅い月の下、咲夜のいれたおいしい紅茶をのみながら、配下や妹の幸福を願う。それこそが――
私が五百年の長きにわたり手に入れたかった平穏なのよ。
ふむ?
まだよくわかっていないようね。
ではなぜ紅霧をだしたのかって?
紅い霧をだしたのはそうしたかったからよ。運命では私は負けるべきことになっていた。その敗北は私の全体的な勝利のためには必要だった。そう考えると、霧を出すこと自体も私の勝利のための前提条件だといえるわね。
けど、そうね。霧を出したのは私の欲望よ。それはそれ自体がしたかったことなの。
私はいつだってやりたいようにやるの。
え、先ほどの言葉と矛盾してる?
そ、そんなことないわよ。ええとここ幻想郷になじむ……そう実によくなじむためには博麗の巫女に負けることが必要だったのよ。だからこそ私は人間と決定的な決裂をすることもなくここにいられるわけだしね。
でも負けは負けでしょって、あんたいままでなに聞いてたのよ。うー。
負けてないもん。私ぜんぜん負けてないもん。運命どおりなの!
西行寺 幽々子
そんなつまらないことを聞くためにわざわざ冥府まで来たの。ご苦労なことだわ。
ではあなたに逆に問いかけるけど、敗北とはいったいなんなのかしら。
人間にとっての究極の敗北とは?
そう――、一般的に言って、それは死。
では亡霊である私にとっての敗北とは?
これも簡単。亡霊にとっての消滅原因は昇天よ。したがって成仏こそが敗北であるといえる。
もちろんあの恐ろしい蓬莱の薬を無理やり呑まされたりすることもそれにあたるわ。
ところであなた、あの桜の木の由来を知っているかしら。
異変当時の私は忘れていたのだけれども、桜の木の下には死体が埋まっているのよ。よくある話よね。書きとめる必要もないくらいありふれた話。
でも、おそらくあそこに埋まっているのは――
いえいえこれ以上はとても言えないわ。七不思議をすべて知るとよくないことが起こるといわれているでしょう。百物語をすべて聞くとよくないことが起こると言われているでしょう。その理由は単純。禁忌に触れるから。知ってはいけないことを知るということはそれだけで不幸を呼び込んでしまうものなのよ。
あなたも気をつけなさい。いくら力が強くて逃げ足が速くても、自動的に訪れる――そう、自動的な不幸というやつには対処しきれないでしょう。
因果律を乱す行為なわけよ。
なにそれでも知りたい?
死んでも良いのなら教えてあげてもよいのだけれど……。
ふふふ。嘘よ。そんなことしないわ。
いくら私が死に誘う能力を持っているとしても、それを使えば退治されちゃうし、亡霊が退治されるってことは消滅を意味するのよね。ああ恐ろしい。
まあいいわ。
これから話すことは、一種のたとえ話として聞いてちょうだい。
ある少女がいたの。その少女は根暗で、性格的に暗くて、部屋のなかに引きこもっているようなそんな少女だったわ。あ、でも彼女にも良いところがあって、歌がうまかったわね。ん、ミスティアローレライ? 違うわ。もっと雅なものよ。そう、いわゆる和歌。
まあ記憶なんてものはほとんど残っていないから、そうだったんじゃないかという推測に過ぎないわ。文献やら日記やらを見つけると少しだけ想像できる程度の、そんな曖昧な記憶よ。
その少女だけど――残念ながら死んでしまうの。
確か流行り病だったかしら。それとも誰かに毒を盛られたのかしら。
覚えていないわ。あ、そうではなかったわね。誰も知るよしはないわ……。
それで、少女の死体は桜の木の下に埋葬されたの。
少女はいつのまにやら亡霊になっていたわ。亡霊とは形を持った情念。未練を重力として転生を拒んでいる、そんな存在よ。
さてここで一般的な話をするわ。
もしも亡霊が自らの肉体を捜しあててしまえばどうなるのかしら。妖怪桜を封じている肉体を解き放ってしまえばどうなるのかしら。
少女は人間として甦る?
そんな馬鹿なことはありえないわ。すでに千年以上は埋まっているのよ。当然肉体は朽ちて滅んでいる。
魂は、肉体を得ることで、対消滅する。
つまり昇天すると考えるのが最も自然。まあ試してみない限りわからないことなのだけれども――。
もしかするとね、本能的に消滅を恐れたということがあるのかもしれないわね。
どこかの巫女さんと亡霊さんが戦ったときに、もしも巫女さんが持ってきた春を得れば妖怪桜は開花してしまったかもしれない。そうなれば亡霊は亡霊としての究極の敗北を経験したかもしれないのよ。
つまり、彼女にとっての勝利とは敗北に等しかったの。しかも究極の敗北に。
それに比べればたかが巫女さんに一度退治されるぐらいたいしたことではないわ。死は停止した状態だもの。敗北すらも併呑する。一度負けた程度で私という存在を消し去ることなんてできやしない。
もうちょっと妖夢ががんばってくれたら、なんて未練がましく言うつもりもないわ。本当、どうでもいいことなのよ。
そうそう、今のは一般的な話で、あなたが聞きたいのは私の話だったわね。
そうね、おなかが減っていたからさっさと負けてお饅頭でも食べようと思っただけ。優雅に散りいく桜の花びらを横目に見ながら食べるお饅頭こそが究極の美味なのよ。
それこそが、
――アルティメット・トゥルース。
とでも言うのかしらね。
うふふ。私は負けてなんかいないわ。勝ってもいないけれど。そんな小さなことには本当に興味がないのよ。
蓬莱山 輝夜
人間という矮小な存在にとっての最大の自由とは、死ぬまで生きることができるということなのよね。
それ以上の自由は与えられていないし、逆に言えばそれ以上の責任を負うこともない。負債、罪責というものは死によってすべて清算されるべきものなのよ。
では、私という存在はどうなのかしら。
私は死なない。
否――死ねない。
つまり負債を負い続ける存在なの。
言ってみれば、私の罪は永遠に消えることはないわけよ。
愚かしいことに蓬莱の薬を飲んでしまった私は、敗北し続ける存在とも言えるわけ。
変な顔してるわね。
死なないから敗北しないのではないかとでも言いたげな顔ね。
まあ確かにそのとおり。
死というものは生命にとっては恐れの対象よね。正確には死そのものではなくて死への予期が恐れの対象なわけだけど……。
そうすると私という存在にとって死は縁遠いわけだから、死への恐れもまた縁遠いということになりそうよね。
でも、それは逆に言えばとても不安定なことなのよ。
あなただって少し想像力を働かせればわかるでしょう。明日のことはどうなるのかわからない。明日あなたは死ぬかもしれない。もちろんそういう予期はほとんどないけれど、ゼロじゃない。いつだって死にゆく想像ができる。それが知性の必要条件だもの。
ところでどうして死を恐れるのかしら。
それは死は喪失であり不可逆的な反応だからよ。死んだものを生き返らせることはできないでしょう。
死への恐怖とは変わってしまうことへの恐れともいえるわけよね。
では私は?
私もまた恐れているわ。変化してしまうことへの恐れはあるわ。なぜなら私もまた知性を有する存在だから。
そうすると、どうかしら――
私は無限に生き続けるという予期が存在する。その無限に引き延ばされた時間のなかで私の死への予期は永遠へと漸近していくの。
この闇夜を絶するような恐怖――
星の光を失った宇宙を見つめるような寂しい気持ち。
あなたには理解できるかしら?
それが私に与えられた罪のかたちなのよ。
霊夢に負けたことは、言ってみればデモンストレーションみたいなものよね。死の疑似体験とでも言えばいいかしら。
おはじきをはじくように弾遊びに興じるとき、私は一瞬だけ罪を忘れることができる。
その瞬間だけ生きながらに死に、死にながらに生きる罪人ではなく、ただの遊び好きな少女に戻れるのよ。
もちろん全力を尽くしたわ。
霊夢が私に勝ったのは、単純に実力の差。
でも全天を覆う黒闇のなかで、ぽつりとひとつ黒星がついたところで、いったいそれになんの意味があるというの?
負けた理由というのは、私の力が彼女に及ばなかったところもあるのでしょうけれど――
もちろん霊夢の経験値、弾幕ごっこに対する練度の違いというのもあるのでしょうけれど――
一番の理由はやっぱり慣れということに収斂されるのかしらね。
私はいままでもこれからも敗北することに慣れ親しんでしまっているのよ。勝つことも負けることも等価で、だから意味がない。ならば、私は私がしたいようにする。一瞬でも咎を忘れることができるのなら、それこそが――
私にとっての勝利条件なのよ。
理解できなくてもかまわないのよ。私の思想を誰かに伝播しようとは思わない。強制しようとも思わない。その徹底的な認識のズレを補正するのはたとえ神様であっても不可能。
けれど安心して、もし私の考えに理解も賛同もできないとしても、いずれ私とあなたとは顔を合わせなくなるのでしょうし――
つまるところ、私は生きて、あなたは死ぬのだから。
八坂 神奈子
あなた知っているかしら?
巫女さんというのがどういう存在なのか。そう――、神に仕えるもの。正しいわね。その考えはまちがっていないわ。確かに巫女とは神につかえ、神の社を護る存在よ。
でももう少し正確に言うと、巫女とは神子に由来するのよ。
言葉どおり、神様の子どもなわけね。
わたしんちの早苗の場合は、諏訪子と血のつながりがあったりするけど、そうじゃなくても、本来、巫女とは神の子どもといえるわけよ。
子どもがかわいくない親がいると思うかい? いないだろ。そこにあるのは無条件の愛情だけだ。ほんのわずかな隙間もない。
妖怪と違って、神様は人間のことが嫌いなやつは――まあ例外中の例外を除いてはいないんだよ。
神は清浄な場所であれば、どこにでも在れる。
私もまた分神をどこにでも飛ばすことができる。
だから、巫女のロウソクのようななめらかで穢れを知らない指先が、私の歩く道を掃いてくれているのを私は知っている。
巫女がひそかに胸の大きさに悩んで、もう少しだけ大きくしてくださいと願っていることを私は知っている。あ、これは別に霊夢のことじゃないよ。一般の話ね。オフレコということでお願いするわ。ともかく――そういった幾千、幾万の想い、願い、祈りを、私は一息に聞くことになる。
祭りは私と人間が交流を深める場だ。
その楽しげな空間で巫女はお神楽を舞う。その挙措は幾千年も伝えられてきたもので、私の懐かしい記憶を思い出させてくれる。しゃらんと小さな鈴の音が鳴る。神殿のなかに清麗な音が響き渡るのを私は耳を澄まして聞いている。人間たちが私に感謝と尊崇の意思を伝えてくる。巫女を通じて、人間の言葉が伝わってくる。
沢山の奉納。お米。とれたての野菜。清められた水。お賽銭箱に万の祈りをこめたお賽銭が投げ入れられる。ちゃりんと音をたてながら、かわいらしく跳ねるのを感じる。
私の家を訪れるとき、人間は自分の身が穢れていることを厭われるのではないかと思って、清水で洗い清めてくれる。
人間は――その、なんといえばよいか、かわいい。
私にとっては自分の子どものようなものだ。とりわけ巫女は私に便宜を図ってくれる。違う神社であるからといって、さほど違いがあるわけでもない。
巫女がかわいいからといって、手心を加えたわけではないのよ。遊びには全力を尽くすのが私の流儀だもの。
ただ、そうはいっても――
そうはいっても、例えば子どもが全力でわーっと体当たりしてきたとするじゃない。そのとき包みこむように優しく抱擁したくならないかしら?
霊夢は、ひょうひょうとした表情をしていたけれど、山の麓から頂上まで長時間飛びっぱなしで弾幕ごっこを繰り広げてきたわけじゃない。遊びつかれてちょっぴり顔にもでていたのよね。だから、ついつい、無意識に、早くお布団のなかで眠らせてあげたいなって思うことがあったかもしれない。
あったかもしれないなぁ……。
などと、我は思うぞ。
これで少しは貴様も神意の恐ろしさ思い知っただろう。
あ、ところでこのあと飲み会行く? にとりとか誘って今晩どう。お、やったね。あんたも好きねぇ。早苗には内緒でお願いするわ。
霊烏路 空
うにゅ?
負けた?
誰が?
私が?
え、嘘。負けてないよ。究極の力を手に入れた私が負けるわけないじゃない。おかしいこと言うね。
え、霊夢?
誰だっけ。うーん。あ、巫女さん? 巫女さんの区別つかないなぁ。色で言ってよ。色で。
紅白?
緑じゃなくて紅白ね。なんで一色にしないかなぁ。二色だとわけがわからなくなってしまうじゃない。おまえも核融合してやろうか。
でも――
ん!?
ピピーンときたよ。
そういえばそんなことがあったような気がする。
そんなことよりもね。さとり様が私のおかげでお部屋が明るくなったって褒めてくれたのよ。嬉しいなぁ。さとり様が褒めてくれるのって超がつくほど珍しいことだから。
さとり様は心が読めるから、以心伝心を普通以上に信じているところがあるのよね。
お部屋の中を明るくする方法は簡単なようでいて実は結構難しいのよ。
私の力は究極エネルギー、核融合。
あまりにも力が溢れすぎちゃっていて、だからコントロールがとても難しい。
どういう感じかっていうと――、そうね。
ほらこの筒みたいなやつのなかに、うようよと動き回る水素ちゃんたちが滾るでしょ。ぐつぐつぐつぐつと熱くて、ぴょこぴょこ動きまわる水素ちゃんたちが今にも筒から発射されそうになるの。ああ、もうだめ。これ以上我慢できないってところで、スン止めして、腕の付け根あたりから駆け上ってくるエクスタシーへの予感を必死に理性で抑えこむ感じ。
ほらこの胸の中心にある瞳から、核融合エネルギーが腕へと向かって駆け上ってくるわ。
どんどんどんどん充填されていって、どこにも行き場がないエネルギーの奔流が私の獣性を迸らせる。私は本能のおもむくままに長筒に手を当てて、優しくすってこすってなだめすかしてギリギリまで我慢する。
最後にはどうしようもなくなって、脳みそが真っ白になるの。
それで、ビューっと出ちゃうわけよね。間欠泉とかが。
まあそういうわけで実は蒸気を沸かして、その蒸気機関によって電気つけてるんだって。よくわかんないけど、ともかく私こそが究極のエネルギーで地底を明るく照らしているのよ。
え、敗北した理由について聞きたいって? 脱線?
え? え? え?
うにゅ?
負けた?
誰が?
私が?
え、嘘、負けてないよ。究極の力を手に入れた私が負けるわけないじゃない。おかしいこと言うね。
聖 白蓮
幾年でしょうか。
百年? 二百年? それとも五百年?
いいえ、千年です。
千年――、
あなたがた妖怪にとっては一瞬のような時間かもしれないけれど、私たち人間にとっては途方もない時間です。
千年もの長きにわたり、私を慕い続けてくれた者達がいたのです。
そのとき、私は封印が空けたばかりの澄み切った世界に身を震わせていました。
ゆっくりと心臓の鼓動音が聞こえてきます。
私の心音だと気づくのにしばらくかかりました。
感覚のほとんどを遮断されていた世界で、突然、光明が差しこみ、そして一気に視界が広がります。
あらゆる光明のなかで、これほどのまばゆいものがこの世に存在するのでしょうか。
法の世界に光が満ちるような――
その感動をどう表現すればよいのか私にはわかりません。
うまく表現するだけの言葉が見当たらないのです。
とても簡単でとても単純な表現になりますが、ある世界の頂を目指す登山家がやっとの思いで登りきり、重苦しい自分の身体をようやくもちあげて、頂への縁に手をかけるのです。そして太陽の光を顔いっぱいに浴びたときのような――、そんな気持ちでした。
私は、世界の広がりに寂しさではなく優しさを見ました。
どんなに感謝してもしきれません。
魔界という遠き世界の果ての果てに、途方もない時間を経て、私という小さな存在を求めてくれる子たちがいたのです。
激越した感情が、胸を衝いて飛び出しそうになります。
私は感動していました。
そう、こんな簡単な言葉で良いのですね。
私は感動していたのです。心のつながりを感じ、切れたと思っていた絆がいま再び結びなおされる。
幸せへと向かって、希望へと向かって、私は彼女達の声を聞きました。
涙を流したか――いいえ、目の前の巫女らしき存在が私を再び封印しようとしているのです。私は泣いている暇なんてなかった。なぜなら彼女達の恩義に報いなければなかったからです。
けれど心は一心に定まるところはなく、感情は摩天楼のようにそびえたっていました。
今すぐにでも飛び出していきたい。
行って、彼女達を抱きしめてあげたかった。ありがとうという言葉を伝えたかった。
結局、私は一人の巫女に負けたのではなく、私を慕ってくれる者たちのおしみない慈悲に、膝をついて降伏したのです。
けどおくう、おまいは完全に話がループしてるぞw
ところでお空の話が妙にエロく見えたのは俺だけじゃろか
きっといつ訊かれてもいいように事前に考えてるに違いない。
でもそれって結局言い訳ですよね。
若干一名本音が出てるのがいましたが
でも、萃香と天子も入れてほしかったなぁー
面白いですねぇ
その意味では、彼女たちは未だ不敗を誇っているのではないか。
いや、どー考えても負けは負けだけどね。個人的に聖の言い訳がツボ。
お嬢様かわいい。
かわいいのは お ま え だ !
みんなやたらと饒舌w
しかしお空、お前はどうした。
鳥頭な上に無駄にエロいぞw
このセリフがかわいすぎるんだが
ところで、結構納得できちゃったんだが
ニヤニヤしながら読ませて頂きました、あざーっす!
それにしてもみんなイイワケダナー
お空はエロい
あとお空の核融合が危険なのでさとり様やおりんりんは逃げた方がいい
……少女?
負けたけど負けてない。こんな状態を作れるのがスペカルールの真骨頂なんでしょうね。
それにしてもイイハナシダナー。
個人的に白蓮様に一票!
面白かったでっす。
敗北にはそれなりの理由があると言うことでしょうか?
レミリアと神奈子のそれがもっともグッと来ましたね。
なんか興奮してきた。