「やだっ! まだレティと一緒にいるのっ!」
「駄目よ、チルノ……もう一緒には居られないの」
「なんでっ!? せっかく友達になれたのに!」
「大丈夫、また次の冬に会えるわ」
「次の冬まで会えないなんてイヤっ…!」
「ねぇ、チルノ。私はね、あなたにもっと強くなってもらいたいの」
「つよ…く……?」
「そう。生まれたばかりのあなたには、まだ友達が私しか居ないわ」
「あたいはレティが居ればいいもんっ!」
「それでは駄目よ。私は冬にしか出てこられないのだから」
「あたいもレティと一緒に冬眠するの!」
「ああチルノ、聞いてちょうだい。あなたはね、もっともっと強くなれるの。私なんかよりも、ずぅっと。
いろんな人と付き合って、いろんな事を経験して、いろんな事を覚えて。そうして、もっと強くなれるの。
でも、今のままでは駄目。妖精の中でもまだまだ弱い部類だわ。誰に何をされても敵わない。
冬の間は私が護ってあげられる。でも、永遠に一緒にいられるわけではないわ。
だから、強くなって。私よりも、誰よりも。『最強』になって。そうして私を安心させて欲しいの」
「さいきょー……?」
「そう、『最強』よ」
「あたい、『さいきょー』になったら、レティを安心させてあげられるの?」
「ええ、そうよ」
「あたいが『さいきょー』になったら、レティと一緒にいられる?」
「……ええ。きっと、もっと沢山の友達と居られるわ」
「あたい……『さいきょー』になるっ!」
「……ありがとう、チルノ」
「見てて! この最後の雪に誓うわ!」
「枝なんか持って……もう字なんて書けるの?」
「そうよ! …………ほら、書けたっ!」
「あら……ちゃんと書けてるじゃない」
「へっへ~ん! なんたって『さいきょー』なんだからっ!」
「そうね……ちょっとだけ、間違ってるけど」
~あたいわ、ちいきよーにないます。~
○がつ×にち
きょうわ、がっこにいきまJた。
ちいきょーになるにはおべんきょーしなくてはいけないてレティがいってたから。がっこのせんせーがにっきおつけなさいっていたのでつけます。
せんせーわおっきくてやさしくてレティみたいです。ぢがかけるていったらほめました。うれしかたです。
がこーにはひとがたくさんいました。ようかいもいました。ようせいはいませんでした。
あたいがせんせえになんでようせいはいないのてきいたらまえはいたけどようせいはあそんでたほうがすきだからいまわいないっていいました。
あたいはあそぶほうがすきだたけどレティおよろこんでほしいからおべんきょします。
きょうわすうじおやりました。|2ろ456フ89おおぼえました。
あたいはいちばんにできました。さいきょだから。よくできましたってはんこおくれました。うれしかったです。
がっこがおわたらみんながあそぼーてさそいました。うれしかたけどあたいはさいきょーになるからとっくんしなくちゃいけないのでいきませんでした。
ばいばいしていえにかえたらレティがいるかなとおもたけどいなくてさびしかったとあたいはおもいました。
みずおこうらせるとくんおしましたけどむずかしかったです。えーいってやたらつかれたけどこうりました。うれしかたです。
あしたはがっこいて、とっくんもしたいです。
○がつ△にち
きょうは、こくごをやりました。
みんなわもじをやたけど、あたいはもうかけたからつぎをやりました。
わとはのちがいと、と。のちがいとおとをのちがいとじとぢのちがいをやりました。
でもたまにまちがいます。もとがんばろとおもいました、あたいは。
きょうは、さんすうもやりました。
|2345のフ89をやったから1Oから10Oまでやりました。
いちのくらいとじゅうのくらいとひやくのくらいおやりました。
きょうはいっぱいやったのでつかれました。でもさいきょーになるにはつかれちゃだめです。
だから、みんながあそぼていっても、いえでいぱいがんばりました。いっぱいこうりました。
あしたもがんばろとおもいました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
×がつ○日
きょうは、さんすうのひきざんをやりました。
15-8をやるとき、十のくらいから10かりてきてやるんだってせんせいがいいました。
だからあたいは17ってかきました。
せんせいがちがうっていったけど、かりたものはかえさなくちゃいけないってあたいはおもったから、17にしました。
せんせいにいったら、せんせいは、こまったかおをしました。なんでだろうってあたいはおもいました。
せんせいが、かりたものはかえさなくちゃいけないけど、このしきのなかですぐにかえすことはできないんだっていいました。
りんごのえでせつめいしたから、あたいもわかりました。
でも、やっぱりかりたらかえさなきゃいけないとおもいました。
まっすぐいえにかえって、かわでこうりをつくりました。
でも、さいきん、じょおずにこうらせれません。
せんせいにいったら、もうなつになるからだといいました。
なつってなあにってきいたら、すごくあつくなるきせつだよっていいました。
あついのはあんまりすきじゃないから、いやだなとあたいはおもいました。
さいきん、よくつかれるけど、がんばろうとおもいました。
×がつ△日
きょうは、がっこにいったけど、あつくてあんまりおもいだせなかたです、
あついとあたまがぼーとするから。それです。
せんせがしんぱいしていえまでおくてくれましたうれしかたです
あたまがふらふらしてつらいけどがんばらないとさいきょーになれないからいたくてもがんばりますレティとやくそくしたから
こうりがあんまりつくれなくてかなしかたです
×がつ☆にち
きょうはがっこをやすみましたかなしいとおもいました。
でもきょうはまだとっくんしてないからします
あついけどがんばりますさいきょだから
×月□日
きのうは、あつくてたおれちゃったけど、しらないようせいさんとせんせいがたすけてくれました。
せんせいが、このようせいさんがみつけておしえてくれたっていいました。
なまえをきいたら、大ようせいっておしえてくれました。
大ようせいは、せんせいのむかしのせいとだから、せんせいのことをしっていたらしいです。
大ようせいが、あたいはずっとたいようさんにてらされてたからあつかったんだっておしえてくれました。
だから、みずうみのちかくにすんだら、きりでかくれてるから、へい気かもしれないっていいました。
せんせいと大ようせいに手つだってもらって、きりのちかくまでいきました。
すごくすずしくて、いいとこだなとおもいました。
せんせいと大ようせいにありがとうっていったら、せんせいがいままで気づいてやれなくてごめんねっていいました。
ありがとうにごめんなさいはへんだっていったら、せんせいがぎゅってしてくれました。ちょっとあつかったけど、うれしかったです。
大ようせいの家のちかくにすむことになったので、大ようせいがこれからよろしくねっていいました。
もうともだちだから、大ちゃんってよんでいいってきいたら、いいよっていいました。うれしかったです。
これからもっとあつくなるから、あしたから大ちゃんもいっしょに学こうにくるみたいです。
すごくうれしかったから、きょうはいっぱいとっくんしようとおもったら、せんせいがきょうはむりするなっていいました。
あたいはさいきょうにならなくちゃいけないからがんばらないといけないっていったら、せんせいがそれでからだをこわしちゃほんまつてんとーだっていって、あたまをなでてくれました。
だから、あたいは、これからはがんばりすぎないようにしようとおもいました。
きのうはたいへんだったけど、きょうはいいことばかりだったのでよかったです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△月○日
今日は、理かのべん強をしました。
きせつは、今いる場所が太ようからはなれたり近づいたりするからあるらしいです。
今ははなれていくところだから、これからすずしくなっていくらしいです。
夏はあついからきらいだけど、大ちゃんとなかよくなれたから良かったです。
これからもっとすずしくなったら、またレティに会えるのかなあと思いました。
学校が終わって、みんなが遊ぼうってさそってくれたので、大ちゃんといっしょに遊びに行きました。
前とおんなじおにごっこをして遊びました。おににつかまったらかたまって動けなくなるやつです。
あつい時はあたいは弱かったけど、今はもうすずしくなったからつかまりません。
いっぱい遊んでいたらくらくなってきたから、ばいばいしました。
大ちゃんといっしょに帰ってたら、カエルがいました。
大ちゃんはカエルが苦手なので、あたいがおっぱらおうとしたら、こっちに向かってきたので、こおらせてしまいました。
大ちゃんが「すごい」「強くなったね」と言ってくれたので、ついいっぱいカエルをこおらせてしまいました。
日記を見かえしてみたら、前は今日くらいの気おんで「あつい」と言っていました。
だから、やっぱりちょっとだけ強くなったんだなあと思いました。あと、字もきれいになりました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆月☆日
今日はお休みなので、前に住んでいた家をおそうじしました。
しばらくはここで暮らすことになるからです。
大ちゃんとも一緒がいいけど、彼女はさむいのが苦手なので、一緒に暮らすのは難しそうです。
ホコリをはらって、染みをとって、カビを落として。家はすっかりキレイになりました。
曇り一つない窓から、灰色の空と真っ白い雪が見えました。きっと、もうすぐです。
あたいには分かります。彼女は一番の友達だから。
まだ彼女のような強い力は持ってないけど、それでもいっぱい頑張って、強くなりました。
彼女はほめてくれるでしょうか。安心してくれるでしょうか。笑ってくれるでしょうか。
会えるのはとてもうれしいけど、なんだかこわくもあります。まだまだ自分は未熟だから。
永遠に一緒にいられるわけではない。
前は分からなかったことが、今なら分かります。
あたいは学校に行って、友達がたくさん出来ました。
でも、次の春には卒業してしまう人もいます。
永遠に会えなくなるわけではないにしろ、これから一緒に遊ぶことは殆どなくなるでしょう。
出会ったら、いつかは別れる時が来る。
これは避けられないことです。
だからこそ、私は強くならなくてはいけません。
いつか来る別れに、彼女が笑えるように。
でも、今のあたいでは、きっと心配させてしまうでしょう。
だから、この最初の雪にもう一度ちかいます。
あたいは、最強になります。
「駄目よ、チルノ……もう一緒には居られないの」
「なんでっ!? せっかく友達になれたのに!」
「大丈夫、また次の冬に会えるわ」
「次の冬まで会えないなんてイヤっ…!」
「ねぇ、チルノ。私はね、あなたにもっと強くなってもらいたいの」
「つよ…く……?」
「そう。生まれたばかりのあなたには、まだ友達が私しか居ないわ」
「あたいはレティが居ればいいもんっ!」
「それでは駄目よ。私は冬にしか出てこられないのだから」
「あたいもレティと一緒に冬眠するの!」
「ああチルノ、聞いてちょうだい。あなたはね、もっともっと強くなれるの。私なんかよりも、ずぅっと。
いろんな人と付き合って、いろんな事を経験して、いろんな事を覚えて。そうして、もっと強くなれるの。
でも、今のままでは駄目。妖精の中でもまだまだ弱い部類だわ。誰に何をされても敵わない。
冬の間は私が護ってあげられる。でも、永遠に一緒にいられるわけではないわ。
だから、強くなって。私よりも、誰よりも。『最強』になって。そうして私を安心させて欲しいの」
「さいきょー……?」
「そう、『最強』よ」
「あたい、『さいきょー』になったら、レティを安心させてあげられるの?」
「ええ、そうよ」
「あたいが『さいきょー』になったら、レティと一緒にいられる?」
「……ええ。きっと、もっと沢山の友達と居られるわ」
「あたい……『さいきょー』になるっ!」
「……ありがとう、チルノ」
「見てて! この最後の雪に誓うわ!」
「枝なんか持って……もう字なんて書けるの?」
「そうよ! …………ほら、書けたっ!」
「あら……ちゃんと書けてるじゃない」
「へっへ~ん! なんたって『さいきょー』なんだからっ!」
「そうね……ちょっとだけ、間違ってるけど」
~あたいわ、ちいきよーにないます。~
○がつ×にち
きょうわ、がっこにいきまJた。
ちいきょーになるにはおべんきょーしなくてはいけないてレティがいってたから。がっこのせんせーがにっきおつけなさいっていたのでつけます。
せんせーわおっきくてやさしくてレティみたいです。ぢがかけるていったらほめました。うれしかたです。
がこーにはひとがたくさんいました。ようかいもいました。ようせいはいませんでした。
あたいがせんせえになんでようせいはいないのてきいたらまえはいたけどようせいはあそんでたほうがすきだからいまわいないっていいました。
あたいはあそぶほうがすきだたけどレティおよろこんでほしいからおべんきょします。
きょうわすうじおやりました。|2ろ456フ89おおぼえました。
あたいはいちばんにできました。さいきょだから。よくできましたってはんこおくれました。うれしかったです。
がっこがおわたらみんながあそぼーてさそいました。うれしかたけどあたいはさいきょーになるからとっくんしなくちゃいけないのでいきませんでした。
ばいばいしていえにかえたらレティがいるかなとおもたけどいなくてさびしかったとあたいはおもいました。
みずおこうらせるとくんおしましたけどむずかしかったです。えーいってやたらつかれたけどこうりました。うれしかたです。
あしたはがっこいて、とっくんもしたいです。
○がつ△にち
きょうは、こくごをやりました。
みんなわもじをやたけど、あたいはもうかけたからつぎをやりました。
わとはのちがいと、と。のちがいとおとをのちがいとじとぢのちがいをやりました。
でもたまにまちがいます。もとがんばろとおもいました、あたいは。
きょうは、さんすうもやりました。
|2345のフ89をやったから1Oから10Oまでやりました。
いちのくらいとじゅうのくらいとひやくのくらいおやりました。
きょうはいっぱいやったのでつかれました。でもさいきょーになるにはつかれちゃだめです。
だから、みんながあそぼていっても、いえでいぱいがんばりました。いっぱいこうりました。
あしたもがんばろとおもいました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
×がつ○日
きょうは、さんすうのひきざんをやりました。
15-8をやるとき、十のくらいから10かりてきてやるんだってせんせいがいいました。
だからあたいは17ってかきました。
せんせいがちがうっていったけど、かりたものはかえさなくちゃいけないってあたいはおもったから、17にしました。
せんせいにいったら、せんせいは、こまったかおをしました。なんでだろうってあたいはおもいました。
せんせいが、かりたものはかえさなくちゃいけないけど、このしきのなかですぐにかえすことはできないんだっていいました。
りんごのえでせつめいしたから、あたいもわかりました。
でも、やっぱりかりたらかえさなきゃいけないとおもいました。
まっすぐいえにかえって、かわでこうりをつくりました。
でも、さいきん、じょおずにこうらせれません。
せんせいにいったら、もうなつになるからだといいました。
なつってなあにってきいたら、すごくあつくなるきせつだよっていいました。
あついのはあんまりすきじゃないから、いやだなとあたいはおもいました。
さいきん、よくつかれるけど、がんばろうとおもいました。
×がつ△日
きょうは、がっこにいったけど、あつくてあんまりおもいだせなかたです、
あついとあたまがぼーとするから。それです。
せんせがしんぱいしていえまでおくてくれましたうれしかたです
あたまがふらふらしてつらいけどがんばらないとさいきょーになれないからいたくてもがんばりますレティとやくそくしたから
こうりがあんまりつくれなくてかなしかたです
×がつ☆にち
きょうはがっこをやすみましたかなしいとおもいました。
でもきょうはまだとっくんしてないからします
あついけどがんばりますさいきょだから
×月□日
きのうは、あつくてたおれちゃったけど、しらないようせいさんとせんせいがたすけてくれました。
せんせいが、このようせいさんがみつけておしえてくれたっていいました。
なまえをきいたら、大ようせいっておしえてくれました。
大ようせいは、せんせいのむかしのせいとだから、せんせいのことをしっていたらしいです。
大ようせいが、あたいはずっとたいようさんにてらされてたからあつかったんだっておしえてくれました。
だから、みずうみのちかくにすんだら、きりでかくれてるから、へい気かもしれないっていいました。
せんせいと大ようせいに手つだってもらって、きりのちかくまでいきました。
すごくすずしくて、いいとこだなとおもいました。
せんせいと大ようせいにありがとうっていったら、せんせいがいままで気づいてやれなくてごめんねっていいました。
ありがとうにごめんなさいはへんだっていったら、せんせいがぎゅってしてくれました。ちょっとあつかったけど、うれしかったです。
大ようせいの家のちかくにすむことになったので、大ようせいがこれからよろしくねっていいました。
もうともだちだから、大ちゃんってよんでいいってきいたら、いいよっていいました。うれしかったです。
これからもっとあつくなるから、あしたから大ちゃんもいっしょに学こうにくるみたいです。
すごくうれしかったから、きょうはいっぱいとっくんしようとおもったら、せんせいがきょうはむりするなっていいました。
あたいはさいきょうにならなくちゃいけないからがんばらないといけないっていったら、せんせいがそれでからだをこわしちゃほんまつてんとーだっていって、あたまをなでてくれました。
だから、あたいは、これからはがんばりすぎないようにしようとおもいました。
きのうはたいへんだったけど、きょうはいいことばかりだったのでよかったです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△月○日
今日は、理かのべん強をしました。
きせつは、今いる場所が太ようからはなれたり近づいたりするからあるらしいです。
今ははなれていくところだから、これからすずしくなっていくらしいです。
夏はあついからきらいだけど、大ちゃんとなかよくなれたから良かったです。
これからもっとすずしくなったら、またレティに会えるのかなあと思いました。
学校が終わって、みんなが遊ぼうってさそってくれたので、大ちゃんといっしょに遊びに行きました。
前とおんなじおにごっこをして遊びました。おににつかまったらかたまって動けなくなるやつです。
あつい時はあたいは弱かったけど、今はもうすずしくなったからつかまりません。
いっぱい遊んでいたらくらくなってきたから、ばいばいしました。
大ちゃんといっしょに帰ってたら、カエルがいました。
大ちゃんはカエルが苦手なので、あたいがおっぱらおうとしたら、こっちに向かってきたので、こおらせてしまいました。
大ちゃんが「すごい」「強くなったね」と言ってくれたので、ついいっぱいカエルをこおらせてしまいました。
日記を見かえしてみたら、前は今日くらいの気おんで「あつい」と言っていました。
だから、やっぱりちょっとだけ強くなったんだなあと思いました。あと、字もきれいになりました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆月☆日
今日はお休みなので、前に住んでいた家をおそうじしました。
しばらくはここで暮らすことになるからです。
大ちゃんとも一緒がいいけど、彼女はさむいのが苦手なので、一緒に暮らすのは難しそうです。
ホコリをはらって、染みをとって、カビを落として。家はすっかりキレイになりました。
曇り一つない窓から、灰色の空と真っ白い雪が見えました。きっと、もうすぐです。
あたいには分かります。彼女は一番の友達だから。
まだ彼女のような強い力は持ってないけど、それでもいっぱい頑張って、強くなりました。
彼女はほめてくれるでしょうか。安心してくれるでしょうか。笑ってくれるでしょうか。
会えるのはとてもうれしいけど、なんだかこわくもあります。まだまだ自分は未熟だから。
永遠に一緒にいられるわけではない。
前は分からなかったことが、今なら分かります。
あたいは学校に行って、友達がたくさん出来ました。
でも、次の春には卒業してしまう人もいます。
永遠に会えなくなるわけではないにしろ、これから一緒に遊ぶことは殆どなくなるでしょう。
出会ったら、いつかは別れる時が来る。
これは避けられないことです。
だからこそ、私は強くならなくてはいけません。
いつか来る別れに、彼女が笑えるように。
でも、今のあたいでは、きっと心配させてしまうでしょう。
だから、この最初の雪にもう一度ちかいます。
あたいは、最強になります。
アルジャーノン風味ですね。おもしろいな。
むしろみすちーのほうが…
このお話には心からこう言える
イイハナシダナー
例え今は違ってもそう呼ばずにはいられない。
作者名を見てズッコケオチが来るかと思っていたら、良い意味で肩すかしを食らった気分です。
何より自分の成長を強く信じている
こんな子が最強になれない筈がない
いや、最強にならないはずがない。
イイハナシダナー
こんなSSが読みたかった!!
チルノは最強b
最強だ。
>英吉利
9=馬鹿ってのは短絡的とか向こう見ずとかそんな方面に対してのことなんだろうなぁ
チルノがどんどん成長していく過程がよく描かれていて素敵でした。
最後の日記が心に染みた。