―――幻想郷博麗神社。
空の色は黄昏に変わり、妖怪達が活発に表立つ最中、数名の妖がこの古惚けた神社に集まっていた。
神社の巫女―――博麗霊夢は彼女達を見、面倒臭そうに呟いた。
「……私、まだ完治じゃないんだけど」
結界を開くよう頼まれたのは良いが、『色々』あった所為で本調子ではない。
加え、本来業務停止命令中なのだが……口五月蠅いスキマ妖怪に召集を掛けられたのだ。
「文句言わない。公務なんだから」
「へいへい」
割と機嫌の悪い管理人―――八雲紫は傷だらけの霊夢を鞭打つように扱く。
「藍……」
「何も言うな。私とて機嫌が良い方では無い……此処一週間休み無しだ」
「……お土産宜しく」
目敏い巫女。
紫とその式―――藍は一週間ハードスケジュールだった。
睡眠時間はまともに取れず、食事もまともに摂取していない(もっとも妖なので必要無いが、生活習慣上、欲しかった)。
何より……
「あのブツブツ言うの止めさせて」
「……無理だ。私だって『ギリギリ』我慢している」
紫が……
「―――橙橙橙橙橙橙橙橙橙橙……ちぇん、ちぇーん、ちぇちぇん……ちぇえええええん……ちぇーんっ……」
……橙分不足で、色々ピークだった。一同見て見ぬふり。
兎角、そんな莫迦親はさておき、現在境内には錚々たる面々が集っていた。皆、黒服。
(まず八雲か)
霊夢はごちた。コイツらは何時もの事だからな。次にスーツの……
(美鈴。紅魔の代表ね……『卿』に呼ばれたのかしら)
門番、もとい紅魔(スカーレット)妖怪当主補佐―――紅美鈴。今から行う『外』での『会議』で紅魔の一代表として参加するのだろう。何時も明るい彼女が終始無言なのは聊か怖い。
それから白い長髪にモデルの様な体型……
(第三の目……覚妖、ね。紫なみに『BBA』かしら。確か名前は)
(かたり、よ。巫女さん。あと……『BBA』って、何かしら?)
(ッ!? ……人の心に入り込まないでよ)
無言の笑みを向ける地底旧地獄・旧都都長―――古明地かたり。名前の通り、古明地姉妹の『母親』。二児の母には見えない容姿である。
覚妖の『覚り』の力に加え、『相手の心に語る程度の能力』。所謂、念話みたいなものだ。
旧都の実質的なトップで、副都長である一本鬼―――星熊勇儀の上司。
(うふふ。やーね。これでも母親よ、『乙女』は現役だけどね☆)
(あー五月蠅い五月蠅い)
娘の様に口にしないだけマシか……
とりあえず現在いる四名にあと二妖で『結界』を越えるらしいが、誰だろう。
霊夢はふと藍に尋ねようとした時―――
「お待たせ」
「十二分四十三秒の遅刻よ」
「仕方ないじゃない。アンタが来るわけ無いのに『宵闇』説得して来いなんて言うから」
妖怪小町―――風見幽香。まさかの人選、いや妖選。
「あら、珍しいのがいるじゃない」
「お久しぶりですね」
「丸くなったわね。もう前線出ないの?」
「娘達が頑張ってますから」
お淑やかなかたりにズケズケと質問する幽香。
「ま、とりあえず全員ね……ルーミアは『逃げた』からいいとして」
「では、霊夢」
仕事モードに戻った紫が霊夢に告げた。
「はいよ……行ってらっしゃい」
結界を開く。五名は『外』へ―――現世へと歩を進めた。
* * * * * * *
―――都内某所。
『結界』を抜けた女性達は、『此方』で準備されていたハイヤーに乗り、とある高級料亭に向かう。
色んな意味で普通の人間には入り込めない『荐(しきり)』がある料亭。幻想郷組は最後なのだろう、既に目的の部屋の方から『妖気』が漏れていた。
紫が先頭となり、広い和室に上がり込む。
「おお、よう来たな。紫ちゃん」
「おじいちゃんも元気そうで何よりですわ」
上座から物腰柔らかい老人の声。日本の妖怪の総大将―――ぬらりひょんが微笑んで彼女達を迎えた。
「やあ、紫君。皆。ずっと御大将の話し相手をしていたから肩が凝ったよ。あはは」
「紅魔卿。久しゅうございます」
「藍君、今日は名前で呼んでくれ……美鈴、御苦労」
「はい」
向かって右側、今や欧州の大半を占める妖怪勢力の総統―――Sir,Scarlet・Cristo(紅魔卿)。
レミリア及びフランドール・スカーレットの父親。美鈴は卿の隣へ座した。
ふと、紫は気付き、卿に尋ねる。
「『奥方』は?」
「妻は体調が優れなくてね。なに、心配しないでくれ。そのうち娘達の顔を見に行くと言ってたから宜しく頼むよ」
「はい。『奥方』なら何時でも歓迎しますわ」
笑いながら風格漂う顎鬚を撫でる。その容姿は雅に、欧州貴族のそれであった。
次にと、紫は向かって左側の真黒い男性に頭を下げた。
「ベアード閣下。お久しぶりです」
「ふン……」
「ジャック。折角の宴だ。そう陰険になるな」
紅魔卿が机を挟んで反対側に居る、長い前髪の男―――B・B(バック・ベアード)に注意をした。
「クリストぉ……五月蠅ェよ」
「やれやれ。第二世界(アメリカ)のトップがそれじゃ、器が知れるよ?」
「自分ラ欧州が天辺だと思い上がッてる吸血鬼の方が、器が知れてるゼ?」
「「……っ」」
無言で睨みあう二妖。なにやら険悪なムード、早くも一触即発の事態に紫は内心涙目だった。
が、しかし……
―――ポカリ。
「……」
「おほほ。ゴメンなさいね、ウチの莫迦が」
「……カタリ君。いや、私も大人気無かったよ。すまない」
かたりに叩かれたベアード。
「ジャック。皆さんに挨拶しなさい。最低限のマナーでしょ?」
「……チッ。元気そうで」
「こんばんわ、でしょ?」
「……こんばんワ」
よくできましたと頭を撫でられるベアード。止めろ辞めろとかたりの手を払い除けた。
この何とも言い難い男性が米国大陸の妖怪(モンスター)総統であり―――
「……ガキ共は元気かァ」
「え、あ、はい。最近では地上にも顔を出す様になりましたの」
「そうか」
「素直に娘に会いたいって言いなさいよ」
「……るッせィ」
―――古明地姉妹の父親だった。つまり、かたりの旦那。
因みにフルネーム、JK・BB(ジャック古明地・バックベアード)。長いからジャックの愛称。かたりはベアード(旦那)の隣に座した。
最後に、ぬらりひょんと対に座っていた唯一の女性に挨拶をする。
「貴人。変わり無い?」
「はい。紫さん、姐さん。今日は招待ありがとうございます」
「なに、一度は参加しておくべきだからな……喜媚は?」
「台湾に……その……」
紫に申し訳なさそうに口籠る妖怪仙人―――王貴人。藍の義妹だ。
紫は貴人が言わんとする事を察した。自身は藍のもう一妖の義妹―――胡喜媚に好かれていない。
「いいわ、貴人。気にしないで」
「すいません……あ、橙はお元気で?」
「「……」」
「え?」
地雷だった。
「橙……橙……ちぇん、ちぇちぇん……」
「橙……ちぇ、ハッ! ゆ、紫様! 今はまだ我慢です! あと24時間ほど!」
「ちぇえええぇぇ……ん、んんッ!! コホンッ! そ、そうね。元気よ、多分!」
「(チェチェン?)えっと、なんか……すいません」
紫も藍もピークだった。早く橙分を摂取せねば。
その後、ぬらりひょんと対になる形で、幽香・紫・藍・貴人の順に座した。
ふとベアードが確認するように告げる。
「……『宵闇』はドオしたョ」
「逃げましたわ」
「ケッ。『お話』がわんさかアルってーのによォ」
「まあまあ、後にせんかい。とりあえず、皆、よう集まってくれた」
杯を掲げる御老公。併せ、一同も杯を挙げる。
「今宵はつのる話もあるじゃろうて。楽しんでくれ。では、拝借……乾杯!」
『乾杯!』
宴は始まった。
* * * * * * *
紫は再び挨拶も兼ねて、一同に杓を注ぎに回った。初めはぬらりひょんへ。
「おじいちゃん。どうぞ」
「おお、悪いのぉ」
軽く車一台は買える酒を御大将に注ぐ。
「紫ちゃん。郷の治安はどうじゃ?」
「御蔭様で。おじいちゃんが資金面で面倒見てくれているから助かりますわ」
「うんうん。老い先短いからの。お金は若いもんの為に使うんじゃて」
「そんなそんな。まだまだお若いですわ」
「ははは!」
紫も年齢不詳だがこの御老公も年齢不詳である。立場的には『妖怪』八雲紫の後見人に当たるのが、このぬらりひょんだ。
師匠と言うわけではないが、ぽっと出の紫(マエリベリー)に妖怪のイロハを教えたのが彼である。
「霊夢ちゃんや橙ちゃんは元気かえ?」
「ッ……ええ。それはもう」
ちぇええ……我慢。
「お、おじいちゃんも息子さんや御孫さん達は御元気?」
「ん、まあなぁ。アレはアレで勝手にやっとる。もう儂の手から離れてな」
何処か淋しそうな目をする御大将。
「若いもんがケガするのは、元気な証拠じゃて……」
「はい……あら?」
ぬらりひょんの横に猫が寝そべっているのに気が付いた。
……いや、猫では無い。
「ん? ああ、こいつか。ほれ、起きろ」
「んぎゃ!」
パシンと『猫』の頭を叩く。
『猫』は面倒臭そうに起き上がり、ギロリと紫を睨んだ。透き通るような、オッドアイで。
「ん……スキマか」
「え?」
「紫ちゃん。覚えとらんか?」
「妖怪……ですよね」
喋る『猫』なんざ早々いない。
「おい、ジジイ。言うな。笑われる」
「コイツはのう、『つんでれ』じゃ」
「ツンデレ? ……ああ!」
「チッ」
一妖、同じ妖気の化け物を知っていた。スキマやぬらりひょんに並ぶ大妖。
「天邪鬼(あまのじゃく)先輩!」
「そうじゃそうじゃ」
「ケッ」
ソッポを向く『猫』、もとい天邪鬼。
「ププッ。どうしてそんな可愛らしい姿に?」
「……『色々』、あったんだよ」
「ま、行き場が無いコイツを儂が拾ったんじゃ。中途半端に力があるからのう。捨て置けなんざ」
「ふーん。あの天下の……プププッ、天邪鬼様がねぇ」
「おい、莫迦にするな。手前は俺の後輩だろうが」
「可愛い可愛い」
「う、五月蠅い!」
恥ずかしそうに首を振る天邪鬼。何をしても照れ隠しにしか見えない。
「そのぐらいにしてやんなさい」
「あ、はい」
「……何れ、覚えてろ」
「これ、天邪鬼もじゃ……ほれ、酒ぞ」
杯を紫と天邪鬼に配り、御大将自ら酒を注いだ。
「儂はお金の面でしか応援できんからのう……すまんなぁ」
「そんな、おじいちゃんがいるから幻想郷は平和でいられるんですよ。謙遜なさらないで」
「うむ……そういえば今、抱えている問題はなんじゃ?」
「そうですね……」
紫は杯を傾けつつ、少々考えた。
「外の神様と、『月』の出方、それから……地底の『反乱軍』ですわ」
「ふむ。儂は神々との関係性は無いからのう。手伝えんが……『反乱軍』は、例の?」
「はい。『山』から離反した妖が主となってます」
ぬらりひょんは懐かしそうに禿頭を撫でた。
「『山』か。鬼や天狗達は相変らずか?」
「まぁ。ただ知っての通り……」
「『山』の老人共かい。まったく、うつけ共が……いい加減、隠居せぇば」
「同感です。ただ、『管理者』の私では『山』の内情に口出しできませんわ」
「ふむ、天魔(若造)任せというわけか……困ったもんじゃのう」
苦笑する紫。
『山』の老人天狗はそれこそ『天狗主義』である。幻想郷に居ながら、自分達独自の『山(国)』を形成してしまっているのだ。
管理者権限で老人天狗を省く事も出来なくはないが、如何せん自治が成り立っている以上、迂闊に動けない。
長く生きているぬらりひょんは、前々から天狗という種族が如何いったものか知っている。しかし隠居している故、此方も下手に口出しはできなかった。
「俺が行くか」
「天邪鬼(オマエ)が行ったら、余計荒れるじゃろうが。阿呆」
「ふん」
床に置いた杯をぺチャぺチャ嘗める『猫』。
「まあ、『反乱軍』の件は天魔とかたりちゃんに任せるわい。他に問題は?」
「えっと……蟲、ですわ」
「蟲、とな。確か、大小問わなければ郷の大半の妖は蟲じゃろ」
蟲。
名の通り虫の妖怪達だ。虫だけあって他の妖怪達より繁殖力が高く、加え広範囲に渡って住処を広げている。
それはもう……郷に住むスペースが無いほどに。
「彼らが、他の妖達から……と言ってもやはり、主として天狗達ですが、迫害を受けてます」
「なんと……真か?」
「はい」
目を伏せる紫。逆に天邪鬼が顔を挙げた。
「蟲っていやぁ、昔から良い顔はされないじゃねえか」
「これ、天邪鬼。幻想郷は全てを受け入れなきゃならんのじゃ。その為に儂は投資しておる。それが例え、蟲であろうともな」
「今現在、手段として地底に居住区を増やしコロニーを形成しています。
それだけでも管理者(此方)側としては申し訳が立たないのですが、更に……」
口籠る紫に変わり天邪鬼が答えた。
「天狗共が、地上から排除しろって動いてるか?」
「……はい」
「うぅむ。いかんのう……蟲の王は、確か女王だったか」
「リグル。リグル・ナイトバグです」
「『バグ・ナイト』か、西洋妖怪の中でも大妖だったのにのう。惜しい男を亡くしたもんじゃ……
リグルちゃんも、まだ小さい妖娘なのに可愛そうじゃのう……助けてやれんのかえ?」
紫は静かに、首を振った。
「両親が死んでから、あの娘が王に祀り上げられたのだったなぁ……土蜘蛛の執権に任せるしか無いようじゃな」
「私は、どちらか一方に加担はできないのです。残酷ですが」
「紫ちゃんも辛いのう。すまんな、押し付けて」
再び首を振る。
「それが私の『天命』ですわ。それに好きでやってることですし……さ、暗い話は此処まで!
ドンドン飲みましょう! はい、先輩殿も」
「ふん……頂くよ、スキマ(人間上がり)」
「そうじゃな。ほれ! 次の料理を持て!」
三者は明るく振舞う。昔話に華が咲き、わんやわんやと盛り上がった。
暫くして、藍が杓を代わりに来たので、紫は次の大御所へ注ぎに回る事にした。
* * *
「卿。御酌を」
「ん? ああ、ありがとう」
「日本酒で?」
「大丈夫だよ」
杯を受ける紅魔卿が紫に微笑んだ。
「なにやら、レミリアが迷惑をかけたようだね」
「ッ! ……いえ、私がいけなかったのですわ」
首を下げる。
先の事件(『かみさまっ!!』シリーズ参照)により、レミリアは霊夢に対し激怒した。
肩書上霊夢の後見者である紫もまた、レミリアに良い目をされていない。
この件はきっと美鈴が話したのだろう。
「まあ、あの子はまだまだ子供だからね。君には迷惑を掛けると思うが、宜しく頼むよ」
「はい……美鈴もどうぞ」
「アイヤ。頂きます」
苦笑しつつ、杯を差し出す。どうやらこの件に関して怒ってはいないようだ。
「紫さんも、どうぞ」
「ん、ありがと」
「……私は別に怒ってませんから」
「あら、そう」
内心冷や汗ものだが、冷静を装って杯を受ける紫。
「ただ、お嬢様は暫くは御冠でしょうね」
「……あはは」
やっぱり、か。
「兎角、咲夜ちゃんの事は私に任せておいて下さい。永琳さんにも……ケアはしておきます」
「助かるわ」
甲乙点け難いが、実はこの件で一番苦しんでいるのは―――八意永琳。
理由は……紅魔卿のいる前で明かせはしないが。
「……内部(郷)の事は美鈴とパチュリー、アネティスに任せてある。口出しはしないよ。
それより、娘、フランの方だが……君の目から見て、大丈夫かい?」
「え、ええ。問題ありませんわ」
吸血鬼条約の最難点。フランドール・スカーレットの処遇。彼女の情緒面を考えて、『表に出せない』というモノであったが……
「昨今は、館の外に出ていると聞く。無論、美鈴の目が届く範囲までだが」
「はい」
「管理者として、許容しているのかい?」
一寸考え、答えた。
「大丈夫、と自信を持って答えはできませんが、概ね。
何かあった場合は、私自ら全力で御止しますわ。ご安心ください」
「うん。頼むよ。美鈴もね」
「了」
二妖は微笑んだ。
「ん、それから会社の方だが……ボーダー商事の方」
「はい?」
「上手く行ってるのかい? 最近では農業と福祉分野に手を出しているらしいが」
ボーダー商事。紫と藍が経営している株式だ。主に派遣業務を行っている。
人間達と混ざり、現代社会に生きる日本の妖怪達の面倒を見ている会社だ。
「御大将に援助して頂いてます」
「ふむ。もしイザコザが起きたら紅魔(ウチ)の支部を頼りなさい。美鈴いいね」
「わかってます」
紅魔会(スカーレット・ファミリア)関東支部及び香港支部会長―――『龍』、紅美鈴(日本名:くれないみすず)。
人間界でも妖界でもちょっとした有名妖だ。
「そういえば美鈴。大国主(趙公明)様が宝貝返すよう言っていたわ」
「えっと……あはは」
苦笑する『龍』。そのうちとその場を誤魔化した。
「大国主……日本の神様だったね」
「えっと大黒天様、マハーカーラー様と言えばわかります?」
「ああ、シヴァ神の。日本に幽閉されて『いた』らしいね」
神道はマイナーだがヒンドゥー・仏教となれば、流石の欧州妖でも知っていた。
ふと卿は辺りを見回し、小さい声で紫に告げた。
「此処だけの話だが……仏教派で動きがあったらしい」
「……というと」
「美鈴、教えてあげなさい」
美鈴は頷き、写真を数枚取り出した。
「コレを」
「……男が二人、いや『二柱』? 場所は……出雲ね」
「そう。彼らは神です。仏門の」
何処となく見た事のある男性が大社の前に居た。
「一柱は、恵比寿」
「恵比寿……真逆(まさか)」
「そう。事代主(コトシロヌシ)。大国主の息子です。そして、もう一柱が……千手観音」
「こちらも、もしかして……」
「はい、熊野神です。確か、牟須美大神(ムスビノ又はクスビノ)でしたっけ。とりあえず彼ら」
一体如何いう事だ。
「これはとある情報網からだが……先日、仏教とヒンドゥーの方から神道の王に警告を出したらしい」
「(月夜見に?)……なんと」
「大国主(大黒天及びマハーカーラー)を返せ」
「ッ!!?」
成程、彼(大国主)の自信はこれだった。
裏で動いてたのがこの息子の事代主と、同じく須佐乃皇の息子であるクマノク(ム)スビノであったわけか。
「それで、月夜見王は?」
「待ってくれ、善処する。だそうだ」
「まあ、でしょうね。日本の国津神が集合しかねない」
存在だけで爆弾というのも、強ち嘘では無いようだ。
こうなってしまった以上、月夜見は下手な選択を出来ない。予想だが……『姉君』か『片我(かたわれ)』に助言を請うであろう。
難しい顔をする紫の肩を叩き、卿はそう悩むなと微笑んだ。
「しかし、神道は相変らず視野が狭いね」
「「同感です」」
今この場に居るもの全てが理解している事だが、月夜見王の政策は『他宗教』の神から見れば逃げである。
三貴柱の中で『唯一』習合を拒んだ彼は、己が頂点を全とする為に月に逃げた。本人が如何いう考えであろうとも、他者からはそう見えるのだ。
「加え、他国の神は実の所、冥王星(プルート)辺りまで手を伸ばしている事を知ってるのかい? 彼は」
「知っているでしょうが……内輪を動揺させない為に、内部機密にしているのでしょうね」
「下らない」
呆れるしかなかった。
とりあえず下らない話もこれまでにしようと、卿が自前のワインを開ける。
「どうぞ。そういえば、君の友人と大学教授に挨拶させて貰ったよ。彼女達面白いね」
「え、あ、ありがとうございます。(アイツら、何時の間に……)ええ。まあ、あの若さで教授ですからね」
「天才、だね。君に劣らず」
紫(メリー)が懇意にしている外の『教授』。
「会社の経営の方は彼女にアドバイスを頂いていますわ」
「ふむ。彼女は理系では?」
「なに、存所其処等(そんじょそこら)の評論家気取り経営経済学者よりセンスはあるでしょう」
「ふふ、まったくだ」
出資者としても超一流の卿の目から見ても『教授』の腕は大したものだった。
その後も他愛無い話を続け、藍と貴人が挨拶に回って来た頃合いを見計らい、紫は次に回った。
* * *
……なにやら、殺伐としていた。
「だから、私は関係無いでしょ」
「だとォ?」
「ちょっと、止めなさいって……」
幽香とベアードが睨み合い、それをかたりが止めていた。
「どうしました?」
「……紫」
「……チッ」
ソッポを向く二者。かたりがホッと肩を撫で降ろした。
「まあまあ閣下、御酌をどうぞ」
「ふン……」
無言で杯を出すベアード。続けて、杯を出す幽香。
「で? 何が?」
「「……」」
「え、えっとねぇ……」
苦笑するかたり。
「『反乱軍』の話をしていたの」
「え、ああ……私からもその件で話はあったわ」
「うん。でね」
一度、ベアードを見て話を続けた。
「どうしても、蟲妖が多いじゃない……反乱軍」
「え、あ、まあ、ね……」
ただでさえ地底の妖怪は地上を追われたケースが多い。中でも地上の連中への恨みが大きい者が『反乱軍』に加担している。
正直、見目が美しいと言えない蟲達は地上から酷い迫害を受けている最たる例だった。故に、反乱軍に集う連中は少なくない。
「それでこの妖(ジャック)、『バグ・ナイト』と仲良かったでしょ」
「『バグ・ナイト』……リグルの父親ね」
見た事は無いが、紫も噂には聞いた事はある。
米国妖怪(モンスター)の中でも強大な存在だったらしい。一時期はベアードの右腕だったという説まである。
「それで」
「カタリ、それ以上話すナ! ……オレが言う」
注がれた酒を一気に飲み干し、ベアードは告げた。
「娘―――コイシから聞いた噂だが、コイツ、バグの娘と仲が良いじゃねェか」
「ええ、自称『最強会』ってお遊戯会……本人達に言うと怒るけど、それで仲良くしてますわ」
「ふン。ンな事はドウでもいい……でよォ、送られてきた手紙の中になァ、ンなことが書いてあった」
可愛らしい便箋に包まれた手紙。ちゃっかり全文英語の辺り、こいしの凄さが分かる。
「『リグルは幽香と仲が良いよ』……だからコイツに聞いたンだョ。
キチンとバグの娘の面倒見てンのか、ってなァ」
「……それで、私が知ったこっちゃない。まあ『遊んであげてる』けど、ねって答えたの」
「手前ェ、カザミよォ……『恐怖』見てェらしいなァ」
「あら、ヤる気? いいわよ? その盲目に再び『恐怖』を見るのは貴方の方ね!」
「ちょっと二妖とも!」
間に割って入るかたり。しかし妖圧は収まらない。
幽香が指先をベアードに向ける。ベアードは降ろしていた前髪を上げ……『伽藍』の両眼を見開いた。
「夢幻(眠り)を覚ます悪夢(恐怖)の記憶(トラウマ)で……永眠しろヨォッ!!」
「ふっ……娘達に渡した『両目(第三の眼)』。今此処で無かったからって言い訳にしないでね!!」
「ククク! 上等オォッ!!」
静かに、されど莫大な妖力を放出する二妖。今にも一触即発の雰囲気だった―――がしかし、紫がボソリと呟いた。
「あら、普通に仲良いじゃない。幽香とリグル」
「「「……」」」
ニヤニヤしながら続ける。
「この前なんか『最強会』の監視(保護者)買って出たじゃないの」
「ちょ、ちょ!」
次第に古明地夫婦もニヤニヤする。
「なんだっけ? 『最強会の名の通り、わ、私が名誉顧問になってあげてもいいわよ』だっけ。流石、自称『最強』のゆうかりんね」
「わあああああ! わあああああ!」
「あらあら、うふふ。こいしも宜しくね。『名誉顧問』さん」
「……ンだよ。心配掛けやがッて」
「んにいいいいッ! 紫! 覚えてなさいよ!」
「うふふふふ」
真っ赤な幽香を弄りまくる紫。なんせ、趣味の一つが『幽香イジメ』だ。
世界広しといえど、U・S・Cを虐めるのが趣味である存在は紫くらいだろう……あと二妖(悪魔と悪霊)いるが、共に行方不明。
「まァ、なんだ……バグの娘はオレの娘も同然ダ。宜しく頼む、紫(マエリベリー)、カザミ」
「そんな、閣下。頭を上げて下さい」
「ふん……」
実質世界第一位の権力者と言っても過言じゃ無い妖に頭を下げられる紫。慌てて止めるしかなかった。
「と、とりあえずかたり。『反乱軍』の事で新しい情報はない?」
「そうね……この写真」
一枚の写真を取り出す。女性が写っていた。
「今度、新しく反乱軍に入った助っ人よ……知ってるわね」
「……誰だっけ」
紫は頬を掻いた。額の角から見て鬼の様だが……思い出せない。
ひゅっと横から幽香が割り込み、写真を覗いた。
「……なんで、コイツが」
「幽香?」
「『単純』な力だけで言ったら……私や美鈴、星熊より上ね」
「ねぇ、誰だっけ」
相変らず思い出せない紫。かたりは幽香と話を続けた。
「ただ、彼女が反乱軍に加担する理由が分からないの……今まで地獄で閻魔の下働きをしていたらしいけど」
「もしも奴が先頭立って突っ込んできたら、如何に先鋭の旧都防衛軍だってタダじゃ済まないわね」
「ね~え、ゆかりん、はぶ?」
一向に思い出せない紫はその場で膝を抱えてしまった。
「……いいもん。どうせ役に立たない管理者さんだもん」
「チッ……面倒臭いわね」
幽香は紫の首根っこ掴んで、小さく告げた。
「コンガラ(Konngara)よ。忘れたの?」
「え……あ! 矜羯羅(こんがら)! え! でも……なんで?」
「ゆかりん。だから今それを話し合ってるのよ」
「う、うん」
実は紫とかたりは『ゆかりん、かたりん』で呼び合ったりする仲だったりする。娘や式からは白い目で見られるが……気にしない。
さておき。
「とりあえず、帰ってから調べるわ。今はまだ宴会を」
「そ、そうね。私の方でも探ってみる。幽香も少しは手伝いなさい」
「……ま、コンガラが前線出てきた時は相手してあげるわ」
話を区切る。
それから紅魔卿がベアードに仕事の話をしに来たので、紫は厠に立った。
* * *
「さて、では御開きにするかのぉ」
そろそろ日が昇るだろうという時間帯に、ぬらりひょんが一同に告げた。
「最後に何かないかぇ?」
面々を見る。ふと、ベアードが応えた。
「気になってるってェか、ちと問題がある」
「なんじゃ?」
「八雲らに、文句ダ」
紫と藍が姿勢を正した。
「オマエらが運営してる、アレ」
「ボーダー商事?」
「違ェよ。NPOの方だ」
「ああ、そっちですか」
八雲が運営しているNPO―――幻想民(ファンタジアン)。
此方は会社とは違い、紫の我侭……というより紫の『知人達』の我侭で行っているモノである。
コレと言った目的は無く、形式上、法人と言った形で『知人達』を支援していた。
「目的がなんだか分かンなェけどよォ……妖(ヒト)の会社に喧嘩売る事は無いんじャ無ェかァ?」
「え? ……藍。何か聞いてる?」
「い、いえ」
何を遣らかしたのだろう。紅魔卿もベアードに続けた。
「確かに……彼らはヤリ過ぎじゃないかい? 紅魔(ウチ)の縄張り(所場)でも暴れているらしいが」
「……あの、アイツら何しでかしました?」
ベアードと紅魔卿が目を合わせる。やれやれ何も知らんのかと言った風に、ベアードが語り出した。
「B・B社が傭兵派遣会社だってのは知ってるナ?」
「え、ええ」
ベアードカンパニー。アメリカでも有名な傭兵派遣の部隊だ。
様々な戦争・紛争地帯で活躍している、その範囲は人妖問わず。勿論、人妖の『境界』は弁えて仕事はしている。
「とある中東ノ派遣部隊、コイツらは妖怪部隊で『教会(旧約派)』の輩と一戦交えていたんダ。
代理戦争の形だったがヨ。コレも商売だからなァ……おっと、睨むなヨ」
戦争を『食い物』にしている点で褒められたモノではないが、まず置いておく。
「御互い泥沼化していたンだ。それデ、同時に休戦を申し立てた直後によォ……コイツらが」
写真。三名の男女。
「戦場を、ブッ壊しやがった。調べたらなァ……オマエらの『知人』らしいじャねえのヨ」
「「……あ」」
その通り、『知人達』だった。
蒼褪める紫と藍に追い打ちをかける様に、紅魔卿が付け足した。
「ふむ。次は私が……北欧の同盟(カルテル)を別妖組織から助けていた時だがね。『彼ら』が、現れた」
「「……」」
「勿論、死者こそ出なかったが……敵も味方も阿鼻叫喚の地獄絵図だったらしい」
此方も写真を出す。やっぱり……三名男女の『知人達』。
「目的が分からないが、無論口出しする気も無いよ……ただね」
「邪魔する気なら、『敵』と見做すゼ?」
「す、すいません! 厳く(きつく)、注意をしておきます!」
「ああ、もう! だから嫌だったんですよ、紫様!」
「そんなこと言ったって仕方ないじゃない!」
ピーピーギャーギャー口論する八雲。まあまあとぬらりひょんが二妖を宥めた。
「兎角、彼らには自粛して貰う。これでいいな、一同」
頷く……一妖を除いて。
「紫……」
「え、あ……幽香さん?」
「後で、説明してもらうわよ」
「えっと……言って無かったっけ?」
「聞いて、無い!」
『見知った』三名の男女の内、二名を指差し幽香は告げた。
「なんで! 魅魔と! 妖忌が! 『外』に! 中東に! 北欧に! いるのよッ!!」
「えっと……なんでかなぁ」
「誤魔化すな!」
写真の中で、二刀を振りまわしている老人―――魂魄妖忌。
同じく、魔弾を辺りにぶちまけている女性―――魅魔。
「幽香。そのうち話すから……今はとりあえず」
「……絶対よ。それに、一番はコイツがいる理由が分からないわ」
残りの一名を指す。大剣を担いだ巨躯の男性。
魅魔と妖忌は内輪なので別とし、他の妖達も『彼』だけは知っていた。
ベアードが尋ねる。
「やっぱ、月の戦争でアッチの英雄(エースオブエース)だった野郎だよなァ……」
「ふむ。宛ら一騎当千、いや、一騎当万と言うわけか」
「儂もこの方だけには文句が出せんからのう……困ったわい」
偽名:八雲祇園。しかし、実際は―――
「私だって、彼と知り合いになるなんて思いませんでしたわ……
仕方ないでしょう。おじいちゃんと同じで彼も私の支援者ですし。私(八雲)の名付け親でもありますし」
「姐さん……この方、神様ですよね?」
「ん。ああ……」
―――神道、三貴柱が末子。須佐乃皇命であった。
唯一妖怪であるスキマの紫に、『八雲』の性を与えたその神である。
勿論、敵対後の第一次月面戦争後の話であるが……その下りは、また何れかに。
「とりあえず、厳重注意は入れておきますわ……もし出会ってしまったら私が止めてくれと言っていた、と告げて下さい。
……それでも止めなきゃ『幽々子』と『姉君様』、『弟子と巫女』に言いつける、と脅して下さいな」
良く分からないが、とりあえず頷いた。
「うむ、まぁこの話は終わりじゃ。他に」
無言。
「よし。ではまた次回、こうして変わり無く合える事を楽しみにしておるぞ……最後に杯を」
一同は杯を掲げた。
「我ら同盟に」
『同盟に!』
「幻想郷に」
『幻想郷に!』
『幸多からん事を!』
宴は、幕を閉じた。
* * * * * * *
―――幻想郷博麗神社。
傷だらけの身体で上の空。まるで味のしない出涸らし十二杯目の御茶を啜っていた霊夢。
隣で小鬼―――伊吹萃香が酒をラッパ飲みしていた。
「そろそろ、帰ってくるわね」
「ん? ああ、紫達か……御土産何かなぁ」
「アンタには無いかもね」
暫時、他愛無い会話を続けていた最中、霊夢の第六感がピチュリンと働いた。
「……『開く』わ」
「御帰りかい?」
鳥居の方を見遣る。空間が揺らぎ、『結界』にスキマが開いた。
五名の妖達が境内に降り立つ。
「御帰りな―――うわっ」
霊夢に目もくれず、紫と藍は超高速で飛び立った。それはもう、天狗より速いほどに。
「な、何」
「橙分不足の限界ね」
「ちぇ、ちぇんぶん?」
やれやれと幽香が霊夢の頭に手を乗せた。
「さて、帰りましょ」
「そうですね」
かたりと美鈴は苦笑し、帰路に足を向けた。
「おう、かたり! 御土産は?」
「あら萃香。そうね、勇儀への御土産一本くらい、いいかしら」
何処からともなく一升瓶を出し、萃香に渡した。
「おお! 『宮泉』じゃないか! かたり、大好き!」
「あらあら。うふふ」
抱きつく萃香の頭を撫でた。
「……私には?」
霊夢が羨ましそうに萃香を見つめた。幽香が霊夢の頭を掻き回し答える。
「アンタには紫が準備したはずだけど」
「……けっ」
「私があげますよ」
今欲しいのにと歳相応の少女の様に拗ねる霊夢。それを見た美鈴が前に出た。
「え……」
驚き、そして目を伏せる霊夢。やはり、先の件で負い目を感じているのだろう。
「……えっと」
「まったく。私は別に何とも思ってませんよ。
あの件はお嬢様と咲夜ちゃん、永琳さんの問題です。私が口出す事じゃありませんから」
「……ごめん」
しょぼくれいむ。
「やれやれ。まあ、『時』が来たら何とかしましょう。個人的に貴女の味方でも、お嬢様の味方でも無く、『咲夜』ちゃんの味方です。
ま、しかし私としては霊夢には咲夜ちゃんの『友達』であって欲しい……『一生』のね」
「美鈴……」
言葉にはしないが、『人間』、十六夜咲夜としてのだ。
「はい」
「何、これ」
「『和すいーつ』ってヤツらしいです。長持ちしないから早めに食べてね」
「……ありがと」
「ほら、笑いなさい!」
美鈴に両頬を摘ままれる霊夢。
自分でもよく分からないが目蓋に涙を溜めて、もう一度、謝辞を述べた。
「……さて、帰る」
「あら、幽香。ミスチーの所で二次会よ?」
「え?!」
「アイヤ、私も行きまーす!」
「え! 私も行っていい?」
てんやわんやと騒ぎながら、妖達は消えて行った。
一人残された霊夢は美鈴から受け取った御菓子を手に、空を見上げた。
「よし」
とりあえず、御茶でも飲もう。しかし、出涸らし十三杯目は流石に耐えられないので……
「香霖堂でお裾分けでもしてやろうかな」
高そうな御菓子を分けてやるのだ。お茶くらいまけて貰おう。暇白黒もいるかもしれないが、まあいいか。
「……駄目元で、アイツも誘ってみようかな」
多分、門前払いになるのは目に見えてるが……目指すは紅魔館。
「咲夜……」
少女は望む。
せめて……せめて何時もの様に、軽口を叩き合えるあの日常に戻らん事を。瀟洒な少女と、他愛無い話で笑いあえる日々に帰れる事を。
無論、吸血鬼がそれを拒むだろう。
今は……それを受け入れざるを得ない。しかし、何時か……何時か必ず、あの日に帰ろう。
少女は……今は消して叶わぬ淡い期待を胸に、紅い館へ向かう―――
ところでかたりんとちゅっちゅしたい!でもしたらベアードさんにコロコロされちゃう!こわい!
ビッグカード達が。
あれ、天邪鬼は?
VCは中尾 隆聖氏ですね?
相変わらずの空気wwwええのぅwww
まさかベアード様がこいし、さとりの父親だったとはwwww
この御方がお空と一緒に風呂入ろうとしてたんだよなwwwwなにしてんだよwww
ベアード様とぬらりひょんは水木さんのアレのCVの人で、天邪鬼は11番と同じく人で脳内再生余裕でした。
紅魔卿は・・・自分の中では大塚明夫さんかなぁ。
このスタンドプレー中心の幻想郷がチームワークを発揮するような時は来るのだろうか・・・
ええい続きをwww早く続きをwwww
今回も面白かったです。
猫でオッドアイな天邪鬼というところで…ん?と思っていたら
案の定、夕暮れの彼方から蜃気楼な天邪鬼だったw
そういうところも含めてマンキョウさんのノリは大好きですw
>欲しい男を無くした
惜しい男を亡くしたでは?
ぬらりひょんが欲しいって意味なら欲しいでも良いかもしれないけど多分違う気がする。
無くしたの部分は既に亡くなっているのなら「亡くした」の方が正しいかと。
>縄張り(諸場)
最初は賭場かと思ったけど所場(893的な意味で)ですかね?何か重箱の隅を突くようですいません(汗)
・1番様> 嬉しい事言って(ry かたりんはさとりん以上にゆうかりん以上にドSですよ? いいの?
・9番様> おっと忘れてました。追記しましたのでご確認を。
・10番様> 岡崎最高オォッ!!
・11番様> うはっwwwww分かってらっしゃるwwwwwww
・19番様> 申し訳無い。私の責任だ! いずれ、解説話を設けるので待っていて下さい!
・21番様> ナイトバグだったりバグナイトだったり、すいません。でも次の長編のキーワードなので暫く!
・22番様> そう言って貰えると嬉しい限りです。紅魔郷は紳士、BBはギャングスターみたいな感じで!
・23番様> フリーランスですが、目的はあります。いずれ……
BBが空と風呂に入ろうとしたんじゃなくて、さとり『が』入ろうとして思春期女子のパパ扱いされたのよ。
御大将のCvは青野さんかな。BBは一方さんっぽい喋り方。紅魔郷は中田譲治氏。妖忌が大塚さん。
基本彼らは幻想郷には来ない……かな? 希望があれば考えるかも。
・24番様> ちとネタバレすると、妖忌は『自己満足』の為に渡り歩いています。強い奴と戦うとかじゃないですよ。
しかし、皆さん天邪鬼好きだなぁwww
・26番様> 止まったら負けかなと思ってる。後悔はしてない!
・29番様> 厨二は褒め言葉! 頑張るぜ!
・35番様> 次は『最強会』のお話です。暫し御待ちを!
・36番様> おう……そう言えばそうですよね。ただ、『欲しい男を無くした』は強ち間違いでも無いのです。
とは言え、間違いなので直します。指摘感謝!
さとりの両親……あぁ、なるほどww
天邪鬼……カーヤですか!? あのアニメ怖かったなぁ……
しかし妖怪のトップが集うとなんかヤクザみたいですなww
古明地母は『念話』と『覚り』を備えた覚妖のエリート。父はアメリカ妖怪(モンスター)の首領です。天邪鬼は……w
妖怪集会、まぁどんな組織もヤクザみたいなもんですよw
ぬらりひょんはぬらりひょんの孫からなのかな? 読んだことは無いんですが。
なんにしてもバックベアード様がさとり達の父親という設定はびっくりw
まさかハーフなのですね!