※この作品は、以前投稿した『いちりんりん!』の後日談となっております。
恐らく未読でも大丈夫……だとは思いますが、先に前作を読んでいただけたらより楽しめる……と思います。
そして第七回東方キャラ人気投票の結果が完全にネタバレしてますので、まだ結果を見ていないという方は
まずそちらからどうぞ。
それから数字的表記を付け加えているのは誰が発言しているのかを分かりやすくするためであり、他意はありません。
他意はありません。大事な事なので(ry
それでは、ごゆるりとお楽しみください……。
「第七回東方シリーズ人気投票の無事終了を祝って、乾杯ー!」←63位
並々とビールの注がれたジョッキを高く掲げ、ヤマメが乾杯の音頭を取ると、それに呼応して他の者達も威勢よく
『乾杯!』と返した。
あちこちからガラスの軽くぶつかる音がキィンと響き、それを合図に場は一気に盛り上がった。
楽しい宴の始まりである。
とりあえずリーダーとしての役割も終わったので、ヤマメはひょいと高台から飛び降りた。
その際手にしていたジョッキの中身をこぼしかけ、おっとっととバランスを取る。
酒の一滴は命の一滴。こぼして台無しにするなどもってのほかだ。
ましてや地底どころか地上をひっくるめても上位の実力者である鬼がこの場にいる。
そんなところで酒に対して粗相をするなど、自殺行為以外の何者でもない。
もっともこの場には既に死んでいる者やそもそも生き物なのかどうかが不明な存在も多々いるのだが。
同じ失敗を繰り返さないようにと一気にジョッキの中身を飲み干し、さて周りはどうなっているかと見渡すヤマメ。
土蜘蛛の妖怪である彼女だが、生憎と八つも目玉はついていない。元より欲しくもないのだが。
<旧作盛り上がりグループ>
「岡崎教授と神綺様の微妙な躍進を祝って、かんぱーい!」←86位
「イッヤッホォォォゥッ! 岡崎最高ー!」←62位
「せーれんしぇんでだんまくがさいげんされらとひいてあるいてきまふた~」←61位
「今日は歩いて帰らなくてもいいぜ~。無礼講無礼講。アッハッハ!」←81位
「キクリがんばったよ! 前より上がったよ! やったね!」←99位
「幽香りんに投票したって、しかたないじゃない! しかたないじゃない! 大好きなんだもの!」←84位
「そう、79位……。ふふ、次の獲物は月人ね」←79位
<書籍版ごちゃまぜグループ>
「何で俺達がカラスより下なんだーっ! 納得いかーんっ!!」←119位
「男だからさ……」←115位
「あむあむ。桃おいしいです」←78位
「名無しの本読み妖怪どころか、出オチのナマズメハーガスやなんちゃってびっくりメカもどきにまで負けた……。
死にたい……」←77位
「スター……流石にこれは笑えないわね……」←71位
「私達も相変わらずだし……」←65位
「何故私がこんな穢れた所に呼び出されなければならないのですか……ぶつぶつ」←64位
<ボーダーオブ不人気の基準キャラ見直し議論中グループ>
「今までは大妖精基準で何の不備も無く進んできた。
しかし、今回の結果を省みるに、最早彼女が役者不足であるのは否めない」←87位
「何故です? 依然として彼女は現状の順位を保持している。ならば何も問題は無い筈でしょう?」←58位
「それこそが問題なのよ。今回の投票は総勢124キャラという膨大な数が投票候補として採用されたわ。
その中で彼女は前回と同じ順位。つまり相対的に見るなら、彼女の人気は増しているのよ」←98位
「矢張り名無しでも紅魔郷勢、か。
⑨やコア・クマーは今回少し残念な結果であったが、それでも大暴落とまでは至っておらぬこそその証拠よ」←80位
「では大妖精に代わる、新たなボーダーオブ不人気を選出する必要が生じたため、我々が選考を行うということで。
皆様よろしいですね?」←94位(下の方)
『異議無し』
「では早速ではありますが、私は霖之助殿を新たな基準として推薦したい。
不人気ではないが、圧倒的人気を誇ってもいないという点ではうってつけかと」←87位
「いえ、彼では駄目よ。何故なら今年の春に、いよいよ彼の書籍が発売されるから。
それによって確実に彼の知名度と人気は上昇してしまう。すぐに長さが変わる物差しでは基準にならない」←98位
「ならば星熊殿はいかがか。50という実にきりのいい数字に絶妙な知名度と順位の不釣合い。何より巨乳」←80位
「いやいや、ここは紅魔郷勢の一端を担い、尚且つWin版1ボスの始祖でもあり完成された幼女でもあるルーミアこそ
相応しいと私は思います」←94位(下の方)
「むむむ、これは議論が長引きそうですね。
いずれ編纂するこの身としては、実に不本意ですが、これもまた必要であるならば」←58位
「うんうん、いいねいいね。順調に盛り上がっているようで何より」←63位
全体を見渡し、ほくほく顔をするヤマメ。今のところ、概ね彼女の思惑通りの状況になっているらしい。
今見渡した限りでは、どんちゃん騒いでいるところもあれば、全体的に暗い雰囲気のところもちらほらといったところ。
愉悦と娯楽こそが華である宴会で、落ち込みムードなどご法度というのが普通だが、この集まりが集まりなのだ。
ある程度は仕方ない。そうすんなりと割り切れるようになるまでが大変だったのだが、それは昔の話だ。
それにどうせ半刻もすれば、皆出来上がって『鬱? 何それおいしいの?』状態になっていることだろう。
なんだかんだいって、ここに集まった連中は自虐を笑いの種に昇華できる境地にたどり着いた連中ばかり。
心配の必要などまったく無い。
「と、言いたいところなんだけど、そうもいかないよねぇ」←63位
先程の楽しげな表情から一転し、ヤマメの表情に少し影が射す。その原因は、今彼女が向かっているグループにあった。
他のグループに比べ一際騒がしい様子だが、その内容は余り好ましいものではなさそうだ。
「さぁて、それじゃあ不人気ーズのまとめ役として、もうひと仕事しましょうかねっと」←63位
<Win版不人気五人衆+新規参入者(?)のグループ>
「離せ、離しなさい! こんなところ、私は御免蒙るわ! 私の居場所は、もっと高く―――!」←42位(ババアの方)
「こら、暴れるんじゃないっ! 仮にもあんたは月の頭脳って称された賢人なんでしょ?
だったら潔く、この現実を受け入れな!」←67位
「いやだー! 堕ちたくない、逝きたくないー!」←42位(ババアの方)
あんたは死なないだろうに。頭がいい奴ほど想定外の事態に弱いというけど、ちょいとオーバー過ぎるね、あれは。
ま、それを言ってるのがリリカじゃなければもっと説得力もあったんだけどね。
「聞いてください。私は地霊殿5ボスとして華々しくデビューを果たしました。
黒猫でゴスロリ、あたい口調と萌え要素も完璧。
道中でも登場回数が多かったし、正直かなり恵まれていたと自負しています。
三代目新参ホイホイ襲名も、時間の問題と思っていました。
しかしいざ蓋を開けてみると、与えられた称号は新参バイバイというなんとも不名誉なもの。
さらには緋想天はおろか、星蓮船や非想天則でも出番無し。
そして迎えた第七回人気投票では、地霊殿一家で唯一の順位急降下。
まさかの秋姉妹によるサンドイッチ状態という理不尽すぎる結果に。
一体これはどういうことなのでしょう……?」←46位
「お燐は犠牲になったんだ……。地霊殿の超絶難易度とお空の大躍進のね……。あぁ、今日も気圧が下がる……」←49位
「てか、むしろ私の方がありえないよこの順位。EXボスだよ? 絶対領域だよ? 性格が天邪鬼だよ? 正体不明だよ?
なのになんでこんなに順位低いのさ? どう考えてもおかしいでしょ!?」←41位
「そりゃ、鬼畜UFOとその描きづらい羽のせいだと思う。そもそもぬえと出会えてすらいない人も多いらしいし……。
で、そのぬえさんと並んでいる私は、一体どうしてここにいるのでしょう?」←42位(むらむらする方)
お燐は流石に予想外だったなぁ。
まー第六回の時点で思いのほか低かったから、伸びしろが無かったらこうなるのは当然かね。
にゃーんがトラウマになっちゃった人もいるらしいし。
ルナサはいつもどおりだから特に言うことないけど、三姉妹……じゃなかった、
四姉妹の中では一番いい成績キープできてるんだし、今以上を望むのはどうかと思うね。
さて、新規加入の二人だけど。ムラサ船長さんは、まあある程度は予想できてたよ、うん。
だってセーラー服を取っちゃったら個性がほぼ無いし……ねぇ?
何でか知らないけど命蓮寺勢で一番汚れキャラが似合うイメージあるし、それも関係ある……のかも?
ぬえの方は、まー船長さんの言うとおりだわね、きっと。
色々斬新過ぎるというか、特殊というか、そんな設定がとっつきにくかったんだろうね。
EXボスとかつるぺただけじゃ人気が出ないのがこの界隈さ。
え? 何でも壊しちゃう吸血鬼の妹とか不死鳥のサスペンダーはずっと上位キープしてるって?
あの人(?)達は、色々特別なのさ。何がどう特別なのかはよく分からんが。
んでもって。いよいよ本命さんなわけだけど……。
「……………」←60位
『……………』←74位
あちゃー、こいつぁ酷い。沈んでるだろうなとは思ってたけど、まさかこれほどとは。
隣の雲山が滅茶苦茶気まずそうだねー。こんな時どんな表情すればいいのか分からないの、って感じだわ。
まあ、流石に笑えばいいよとはいえないか。今だとさ。
「やあやあ一輪、楽しくやってるかな?」←63位
「……そう見えるなら、貴女の目の正常さを疑うわ、ヤマメ」←60位
「おおう、聞くだけでごっそりとSPを削り取る低調のお返事ありがとう。でもさ、そんな気にすることないって。
大体予想通りの結果だったんだしばふっ」←63位
右テンプルにコークスクリュー叩きこまれました。あぁ、世界が揺れる。
「……ごめん。八つ当たりしちゃった。悪気が無いのは分かってるんだけど、ね」←60位
「にゃはは、だから気にしなくていいんだってば。相変わらずそういうところが硬いよね、一輪ってさ」←63位
ひらひらと手を振ってアピールしてみるテスト。我ながらこの動作は可愛らしいんじゃないかって思うね。
目の前にいるハイカラ少女にゃ効果無いみたいだけど。
「そんなこと言われても。私はずっとこういう性分だし……」←60位
「変われる強さ、変わらぬ想いって知ってる?」←63位
「? 何それ?」←60位
「あ、知らないならいいんだ。忘れて頂戴」←63位
ううむ、ちとマイナーなキャッチコピーだったか。割と気に入ってるんだけどね。
「……姐さんは、やっぱり凄いなぁ」←60位
「うん?」←63位
「だって初登場でいきなり15位よ? 紫もやしとかブン屋とか蛙の神様とかを飛び越えて、いきなり上位ランカーよ? 凄すぎるわ」←60位
「あー確かにアレは凄かった。第六回の時はサードアイインパクトがあったけど、今回は南無サードインパクトが
起こりましただもんねー」←63位
ちなみに、そのサードアイの小五ロリは前回の13位から今回8位と、ランクアップの中でもかなりの躍進だったそうな。
お前らそんなに幼女が好きか。このロリコンどもめ!(by ユウゲンマガン)
「でしょ? やっぱり姐さんは最高だわ! 幻想郷の住民はもっと姐さんの魅力を理解すべきよ、絶対」←60位
目を輝かせ、鼻息荒く主張する一輪。さっきまでの落ち込みっぷりはどこへやら。
ここまで自分の敬愛する存在の話題で気分上昇する奴ってそうはいないよね。
……ちょっと悔しいかも。
「はいはい、聖様の凄さはよーく分かったから、他の子の話しましょ。一輪とこのト○&ジェ○ーとか」←63位
「その例えは流石に………いや、大体合ってるか」←60位
大体合ってるのかよと思わず突っ込みたくなった。
どうやら命蓮寺の雰囲気というのは私が思っている以上にアットホームでクレイジーらしい。
うん、想像しただけで何だか砂を吐きたくなってきた。いやむしろ砂糖だこれ。
「ナズーリンが25位だったのは、ちょっと意外だったかな。もうちょっと上いくと思ってたから」←60位
「だねー。そだ、当の鼠さんはその件に関して何かコメントしてた?」←63位
「『いや、この位が分相応さ。私は毘沙門天直属の賢将で一流のダウザーだが、所詮は鼠に過ぎない。
鼠は目立ちすぎてはいけないのだよ。イメージ的な意味でも、本質的な意味でもね』だって。
いちいち言う事がカッコいいし正論なんだけど、そのせいか無性に腹が立つのよね、あの鼠は」←60位
ため息をつく一輪。でもその口調は別に棘々しくも毒気も無い、どこか諦観してるような感じ。
小憎たらしいけど嫌いじゃない。そういうキャラってわけね。
ま、鼠キャラはいつの時代でも人気ものだからしょうがない。具体的には夢n
「むぐ」←63位
「ヤマメ、それ以上いけない。何かそんな気がしたわ」←60位
無理やり口を手でふさがれちゃったけど、これでよかったのね。確かに今のは危なかった。自分で言うのもアレだけど。
「話題を変えましょう。
えっと、ナズーリンの話が終わったから、次は星か。こっちも意外と振るわなかったのよね」←60位
「あの毘沙門天の代理さんかぁ。えっと、確か37位だっけ? 今年の干支が寅じゃなかったら、もっと下だったかもね。それでも結構健闘したと思うな、私としては」←63位
「……真上がスペカどころか立ち絵すらない中ボスでなかったら、それで素直に納得できたんだけど、ね」←60位
「そこは流しておくのが淑女のたしなみだよ一輪」←63位
さっき紅魔郷勢が強いっていってたけど、風神勢も相当凄い。40位以上に六名も名を連ねてるって時点で、
勢力としての獲得票数は飛び抜けてるし。
しかも守矢の風祝に至っては……もう、なんというか。ありえん(苦笑)
その代わり泣いた烏天狗もいるわけだけど、ぶっちゃけそっちはあまり興味無い。
秋姉妹の順位アップで私達は盛り上がってたし。
「守矢の連中は揃って安定してるわよね……。くっ、妬ましい」←60位
「一輪、そのキャラ取っちゃうといずれ妬み殺されるから止めときな」←63位
その橋姫さんはさっきの白狼天狗の真上だというのだから、世の中って分からない。
当人は『こんな中途半端な順位だなんて……妬ましい』って言ってたけど、一体どこに妬む要素があるのやら。
「それで他には……上位陣ぐらいしか残ってないか。目ぼしい子って……誰かいたっけ?」←60位
「何をおっしゃる一輪さん。いるじゃないのよ。最近ろくに出番も無いどころか
グリマリでハブられるって悲劇があったのに、それがどうしたって感じで堂々とランクアップしたお方がさ」←63位
「………あー、成程ね」←60位
正直に言おう。不人気ーズの全員が、今回の人気投票では順位ダウン確実と予測してました。盛大に外れたけど。
そのお方の名は、風見幽香。四季のフラワーマスター。
この幻想郷でも屈指の実力を誇る旧作からの超古株。あ、古株ってのに深い意味はないからね? ほんとだよ?
花映塚で復活したのはいいが、その後は出番がろくに無かったり、あっちにいる58位の子に誇張にも程がある表現で
紹介されちゃったりと、ポ○モンの草属性並みに不遇な扱い。
え、草タイプに例えるのは言いすぎだって? うん、まあそうかも。
「何で上がったのかしらね。理由が皆目検討もつかないわ……」←60位
「んーそうでもないよ。冷静に考えてみたら、極々単純な理屈の気がしてきたし」←63位
「ほほう、その心は?」←60位
「『時代は優しさよりドS(と書いてぼうりょくと読む)を必要としている』って事」←63位
「……時代倒錯もいいとこだわね、それ」←60位
最近の幻想郷は世紀末兆候がましましだから仕方ない。
そういう意味では、ドM疑惑のあの天人は時代を先取りしていたのかも……って、そんなわけないか。
でも東方界隈がドS大好きばっかりってのは絶対間違ってない。投票コメントが何よりの証拠。
こう解釈すると、ドSという点でも小五ロリは強みを持っていたから、今回の結果に結びついたともいえるわね。
ううむ、なんと業が深い事やら。地底妖怪の私が言うことじゃないか。
「何というか、人気投票って凄く奥が深かったのね……。初参加した身としては、驚愕の連続って感じよ」←60位
「そうそう。それに気付けたなら一輪もワンランクアップしたって事さね。つい自分の順位にばかり目が言っちゃうけど、開き直って視点を広げてみると結構楽しめるもんなのですよ」←63位
「流石にまだそこまでは至れそうにないけど、ね。少なくとも、さっきよりは前向きになったっと思う」←60位
そう呟く一輪の横顔は、つき物が落ちたようなとてもすっきりとした顔つきだった。
うん、それそれ。それだよ、私が見たかったのは。これからもずっと見ていたい、一輪の表情は。
「やっぱり一輪って綺麗だよね。可愛くもあるけど。むしろ魅力的すぎるよ」←63位
「へ? 何言ってるのよ。こんな地味な私のどこが」←60位
「そんな卑下しなさんな。一輪には一輪の魅力がたくさんあるんだって。それに気付いてる奴が少なすぎるってだけさ。
ま、私は分かってるけどね」←63位
「そう、なの? うーん、いまいち実感が湧かないなぁ……」←60位
首を傾げる一輪。どうやらまったく実感が無いみたい。
やれやれ、これもある意味鈍感っていうのかねぇ。こっちの気も知らないで、って少しだけ思っちゃうよ。
「ところでヤマメ。何で私と会話してるの? 他に話し相手がいなかったわけでもないでしょ?」←60位
「一輪と話したかったから、って理由じゃ駄目?」←63位
「いや、別にそういう意味じゃ無いけど……どうしてかな、って思ったから」←60位
「別段深い理由は無いんだけどなー。あ、そうそう。お知らせっていうか、連絡事項がいくつかあったんだ。
すっかり忘れてたや。あはは」←63位
「………嫌な予感しかしないんだけど、気のせい、よね。うん、きっとそうだ」←60位
自分に言い聞かせてるところを悪いけど、ごめん、それ多分当たってる。
でも私は口にする。真実っていつも残酷なのよね。え、使いどころ間違ってる? 細かいことは気にしない!
「それでは早速。
雲居一輪様、この度貴女は、不人気ーズリーダーである黒谷ヤマメの補佐官に相応しい器であると認定された為、
それを通知します」←63位
「…………。え。え? ええ? 何それ、どういう意味なの一体?」←60位
「早いが話、一輪には私の右腕になってもらうって事。これもう決定事項だから」←63位
「ちょっと待てーい! 私の意見は完全無視!? そんな横暴認めるとでも思ってるの!?」←60位
慌てふためく一輪も中々……おっと、いけないいけない。私にそういう趣味は無いよ? 多分ね。
「だって一輪、この間『借りは返す』とかなんとか言ってたじゃん。
折角の申し出だったし、私も悪くないなと思ったから条件あっさり呑んだし、ねぇ」←63位
「それとこれとは話が別だから! 後さりげなく私が不人気ーズに加入してるって事になってるのはどういう」←60位
「もひとつ連絡事項。今回の人気投票結果を不服とした一部のキャラ達が各地で暴動を起こしつつあるので、
これから私と一緒にそれの鎮圧に向かってもらいます。以上!」←63位
「人の話を……って、はいぃぃぃっ!? ななな、何で私がそんな事をしなくちゃいけないのよ! 冗談じゃないわ!
私、帰る!」←60位
「おっとどっこい、そうはいかんざきのアホ毛はたくましいなwっ! スパイダーストリングスッ!!」←63位
「うにゃおうっ!?」←60位
踵を返して逃げ出そうとした一輪の足に私の放った糸が見事命中、捕縛成功。
そのまま勢いよく地面に接吻をかました一輪は気絶しちゃったけど、どうせ無理やり連れて行くつもりだったし、
手間がかからなくて助かるからよし。
……ちょっとだけいけない気分になっちゃったのは内緒だよ? 一輪が可愛いのが悪い。
「それじゃ、暴動鎮圧という名目のデートに出発しますか。雲山、戦闘アシストよろしくー」←63位
『―――、―――……』←74位
「『やれやれ、仕方ない娘だ……』? そりゃごめんなさいね。でもありがとう、最高の褒め言葉よ、それは」←63位
呆れ顔の雲山を横に、糸で雁字搦めにした一輪を背に、私はふわりと宙に浮かんだ。
「んじゃ、ちょっくら仕事してくるから、後はよろしくねー」←63位
「おー、いってらー」←67位
「デート頑張ってね! スーさんも応援してるって!」←59位
「最高に春ですよ~」←69位
「あはは~ここしか台詞無いけど~別にいいよ~」←70位
五人衆の声援とか、宴の喧騒だとかを全部飛び越えて。私達は会場から飛び出した。でも、これで終わりじゃない。
私達不人気ーズの戦いはこれからだからね!
「妹紅、貴女の票を全て寄越せぇ―――っ!」←33位
「誰がお前なんぞに渡すかぁ―――――っ!」←9位
「「『………………』」」←60、63、74位
その後、竹林でマジの殺し合いに遭遇。
止めようと介入したら、あっさり返り討ちにされました。無理ゲーだよ畜生。
とりあえず来年に向けて色々するとしようかな
あと、秋姉妹っ
守矢一家万歳っ!!!
……え?私はイチオシは当然幽香様に入れましたwwww
こういうSSそのものが、人気不人気というレッテルを強烈に貼っているのだと思いますが…
自覚はないのでしょうか。
自覚してやってるのであればなお頂けないですが。
不人気だとしても健気に生きる(?)姿がたまらない!
椛が一押しだった私としては少し寂しい結果でしたが、
並み居る強豪を抑えてるんですよね。
不人気ネタは賛否両論あると思いますが、前向きに表現されていて良いと思いました。
人気投票結果ページを別タブで開いてちらちら見ながら楽しく読めました。
つか毛玉の存在感wwwwww
「……え?私なんでここにいるんです?」←124
「今、少し姉さんの気持ちがわかった、気がします」←120
まずは1500点を超える得点に関する感謝を。ありがとうございます。
今回は題材が題材だけに不快な思いをさせてしまったところもあったようですね……。
その点は自分の技量不足と注意不足によるものです。申し訳ありませんでした。
では、レス返信をば。
>1様
お燐は今回色々と不幸が重なっただけだと思います。まだまだきっと挽回出来る筈。
>3様
アリスを付けねらっているという発想はありませんでした。でも因縁的にはその方が自然なのでしょうかね?
>4様
その誓いを、とことん貫いてください。
自分も秋姉妹はずっと応援します。
>8様
守矢一家はかなり安定した位置に来ましたね。恐らくこれからも大きくブレる事は無いでしょう。
自分も当然幽香りんにも入れてます。イチオシは妖夢でしたが。
>14様
レッテルを貼るつもりはまったくありません。それは誓っていえます。
しかしそう感じさせてしまったのは事実。本当に申し訳ありませんでした。
>15様
好きだと言っていただき、ありがとうございます。
どんな境遇であれ、自分を保ってまっすぐ生きようと頑張る事は無条件で素晴らしいと思います。
>17様
何故か偉そうな口調になってしまった毛玉ですが、特に深い理由はありませんでした。
他にいい語り役がいなかっただけというのが理由だったりします。
>20様
毛玉が印象に残ったのは意外です。狙ったわけではないのですが(苦笑)
椛は中ボスでもかなりの人気をキープしていますね。風神勢の強さここにあり、というべきでしょうか。
今作に関しては、コメントから色々反省すべき点を見つけました。
それを踏まえ、これからの執筆に活かしていきたいと思います。
>まりまりさ様
その楽しみ方はきっと正解です。そうでもしないとむしろ読みづらかったかもしれませんね。
そして毛玉の人気に嫉妬します。
>22様
ありがとうございます。文章の長さ短さに関係なく、皆さんのコメントは励みになります。
>24様
うぐ、今回出し損ねたキャラ達には申し訳ない事をしました。
いずれ機会があったらスポットを当てたいと思います。
>26様
既に述べましたが、不快な気持ちにさせてしまった点に関してはこちらの落ち度です。
申し訳ありませんでした。
>27様
どちらもこれから奮迅してくれる筈。自分はそう信じています。
……どの口が言うんだと言われそうですね。すみません。
>29様
その1とは銘打ちましたが、今回追記はしないと思います。
ですが、楽しんでいただけたようで何よりです。
以上、レス返信でした。
最後になりますが、今作を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
色々至らない点や反省点もコメントから自覚したので、それを忘れずにこれからも頑張っていきます。
それではいずれまた、次の作品で。
そして早苗さんが魔理沙を抑えて2位になれたのも、神奈子様の存在あってこそなのだッ!!