「立ったまま寝てるなんて凄いね・・・」
「ふふん、あたいの前で眠るなんていい度胸ね!」
館の門で眠っている者を取り囲み、ジロジロと見ているのは氷の妖精チルノと大妖精
二人は湖の近くである物を見つけてソレを自慢する為に紅魔館に来ていたのだ
紅魔館、紅い色調が来る者を圧倒するように異様なオーラを放ちながら建っていた。
そしてその見つけた物というのが・・・
「ねぇチルノちゃん・・・やっぱり止めにしない?起きたら怒られちゃうよ」
「寝てるのが悪いのよ」
見つけた物、それは何故か幻想郷に紛れ込んだマジックだった。
しかも見つけたチルノは最初、木にマジックを押し付けその使い道を違う意味で理解したのだ
それにしても普通この距離なら誰でも気付くのだが、この門番立ったまま寝てしまっている。
紅魔館の門番である美鈴だが、いかんせん居眠りが多く侵入者をよく見逃している。
「ふっふっふ、大丈夫よ!あたいに考えがあるもん」
「どんな?」
ドンッ!と自信満々に胸を張るチルノを見ながら大妖精は不安そうに聞く
「メイリンの顔にこの・・・黒い棒で悪戯したらこの屋敷の中のメイドながに会って助けてもらったらいいのよ!」
そんなチルノの考えを聞いた大妖精は当然失敗という文字が頭に浮かんだ
寝ている門番に悪戯をして尚且つ勝手に館に入ったらいくら何でも私達が怒られる、と
「あの・・・お二人は何をしているんですか?」
そこにはさっきまで寝ていたはずの美鈴が起きていた。
目の前でギャーギャーされてたら起きるのも無理はない
「わぁ!メイリンが起きてる!どーして!?」
「どうしても何も私は寝ていませんでしたよ?」
あはは・・・と大妖精は苦笑をした。
「うぬぬ、メイリンが起きちゃったからあたい達の作戦が失敗だよ」
両手をブンブン振りながら怒るチルノ
が、握りが甘いのかマジックも上下に動いてしまいチルノの手を汚していく
「あぁチルノちゃん!手!手!」
「え?」
止めようとチルノに近寄る大妖精だが、美鈴の方を見ていたチルノが振り向くのが同時になってしまい自分の手も汚れてしまった
「きゃっ」
「あらら・・・」
美鈴に悪戯しようとしていたのに気付けば二人が汚れてしまった
「お二人とも大丈夫ですか?」
ハンカチを取り出した美鈴はチルノ、大妖精の順にマジックの汚れを拭いた
チルノはちょっと不機嫌そうに
大妖精はペコペコと美鈴に謝っている
「お二人とも悪戯もいいですけど、こんな綺麗な手をしているのですからね」
「うー・・・・!おりゃ!」
「あっ!」
隙あり!といった感じに持っていたマジックで美鈴の顔に○を描く
「へへーん!あたいにしてはなかなかの腕前ね!」
踏ん反り返るチルノとあわわわ!と言ってる大妖精
書かれた美鈴は一瞬キョトンとし
「やりましたねー」
チルノが持っていたマジックを奪ってチルノの顔に×を描く
「あー!よくもやったな!」
「ふふ、これでお互い様ですよ」
「キーッ!さっきまで寝てたくせに!」
「あら、寝ていたの?」
「ちょっとウトウトとしていただ・・・あ」
後ろを振り返る美鈴
その後ろには紅魔館のメイド長である十六夜咲夜が立っていた
「あの・・・これはですね・・・」
滝のような汗をダラダラとかく美鈴
咲夜は笑顔なんだが、それが逆に怖い
「あっメイドながだ!大ちゃん逃げるぞー!」
「えっあっあのすみませんでした」
一目散に逃げるチルノを追いかける前に律儀に謝る大妖精
「で?何か言いたい事は?」
大妖精に笑顔で手を振り終わった咲夜は真顔で美鈴に聞く
「えーっと・・・あっ咲夜さん!知ってます?コレ何か黒い液体が出るんですよ!」
・・
・・・
・・・・
「駄目・・・ですか・・・・?」
コクっと頷く咲夜
「ふぅ・・・全く」
「パチェリー様?どうしたんですか?」
「いえ、今日も平和ね。と思ったところよ」
「そうですねー」
今日も平和な幻想郷がそこにあった
おわり
「ふふん、あたいの前で眠るなんていい度胸ね!」
館の門で眠っている者を取り囲み、ジロジロと見ているのは氷の妖精チルノと大妖精
二人は湖の近くである物を見つけてソレを自慢する為に紅魔館に来ていたのだ
紅魔館、紅い色調が来る者を圧倒するように異様なオーラを放ちながら建っていた。
そしてその見つけた物というのが・・・
「ねぇチルノちゃん・・・やっぱり止めにしない?起きたら怒られちゃうよ」
「寝てるのが悪いのよ」
見つけた物、それは何故か幻想郷に紛れ込んだマジックだった。
しかも見つけたチルノは最初、木にマジックを押し付けその使い道を違う意味で理解したのだ
それにしても普通この距離なら誰でも気付くのだが、この門番立ったまま寝てしまっている。
紅魔館の門番である美鈴だが、いかんせん居眠りが多く侵入者をよく見逃している。
「ふっふっふ、大丈夫よ!あたいに考えがあるもん」
「どんな?」
ドンッ!と自信満々に胸を張るチルノを見ながら大妖精は不安そうに聞く
「メイリンの顔にこの・・・黒い棒で悪戯したらこの屋敷の中のメイドながに会って助けてもらったらいいのよ!」
そんなチルノの考えを聞いた大妖精は当然失敗という文字が頭に浮かんだ
寝ている門番に悪戯をして尚且つ勝手に館に入ったらいくら何でも私達が怒られる、と
「あの・・・お二人は何をしているんですか?」
そこにはさっきまで寝ていたはずの美鈴が起きていた。
目の前でギャーギャーされてたら起きるのも無理はない
「わぁ!メイリンが起きてる!どーして!?」
「どうしても何も私は寝ていませんでしたよ?」
あはは・・・と大妖精は苦笑をした。
「うぬぬ、メイリンが起きちゃったからあたい達の作戦が失敗だよ」
両手をブンブン振りながら怒るチルノ
が、握りが甘いのかマジックも上下に動いてしまいチルノの手を汚していく
「あぁチルノちゃん!手!手!」
「え?」
止めようとチルノに近寄る大妖精だが、美鈴の方を見ていたチルノが振り向くのが同時になってしまい自分の手も汚れてしまった
「きゃっ」
「あらら・・・」
美鈴に悪戯しようとしていたのに気付けば二人が汚れてしまった
「お二人とも大丈夫ですか?」
ハンカチを取り出した美鈴はチルノ、大妖精の順にマジックの汚れを拭いた
チルノはちょっと不機嫌そうに
大妖精はペコペコと美鈴に謝っている
「お二人とも悪戯もいいですけど、こんな綺麗な手をしているのですからね」
「うー・・・・!おりゃ!」
「あっ!」
隙あり!といった感じに持っていたマジックで美鈴の顔に○を描く
「へへーん!あたいにしてはなかなかの腕前ね!」
踏ん反り返るチルノとあわわわ!と言ってる大妖精
書かれた美鈴は一瞬キョトンとし
「やりましたねー」
チルノが持っていたマジックを奪ってチルノの顔に×を描く
「あー!よくもやったな!」
「ふふ、これでお互い様ですよ」
「キーッ!さっきまで寝てたくせに!」
「あら、寝ていたの?」
「ちょっとウトウトとしていただ・・・あ」
後ろを振り返る美鈴
その後ろには紅魔館のメイド長である十六夜咲夜が立っていた
「あの・・・これはですね・・・」
滝のような汗をダラダラとかく美鈴
咲夜は笑顔なんだが、それが逆に怖い
「あっメイドながだ!大ちゃん逃げるぞー!」
「えっあっあのすみませんでした」
一目散に逃げるチルノを追いかける前に律儀に謝る大妖精
「で?何か言いたい事は?」
大妖精に笑顔で手を振り終わった咲夜は真顔で美鈴に聞く
「えーっと・・・あっ咲夜さん!知ってます?コレ何か黒い液体が出るんですよ!」
・・
・・・
・・・・
「駄目・・・ですか・・・・?」
コクっと頷く咲夜
「ふぅ・・・全く」
「パチェリー様?どうしたんですか?」
「いえ、今日も平和ね。と思ったところよ」
「そうですねー」
今日も平和な幻想郷がそこにあった
おわり
不可思議な点:
句点(。)があったりなかったりするのには何か意味が?
>メイドながに会って
「なが」?
うわあ、その発想はなかったわあ……w
「なが」は本当は「ちょう」なんですが、チルノの事だから「なが」って読むんじゃないかなぁと思ってそっちにしましたw
他にも色んな道具で、この二人の日常を見てみたいです。
でもメイドながは好きです。
うん、まぁ平和なのはいいこっちゃ