「ふぅ・・・朝の運動終わり」
言いながら美鈴は額の汗を拭った。
妖精メイドが運んできた朝食を齧りながら美鈴は空を仰ぎ見る。
今日も快晴だ。きっとお嬢様はご機嫌斜めだろう。
最もそのようなことは門番には関係などない。
今日もいつも通り侵入者を排除するだけだ。
その侵入者も近頃見かけないが。
午前中はコレと言って異常はなかった。
強いて述べるならば、湖で遊ぶ氷精が山の神に絞られていたくらいか。
妖精メイドが運んできた昼食を齧りながら美鈴は空を仰ぎ見る。
雲はあるが、太陽を隠すほどではない。
やはりお嬢様は不機嫌なのだろう。
今日は庭に妖精メイドが多い。
昼食後というのはどうしてこうも眠くなるものか。
これは人生、いや、妖怪生最大の謎である。
最もそれを解明しようとは思わないが。
少しならば寝ても構わないだろう。
最近はとても平和である。
美鈴は背を門に預け、目を閉じた。
「もし。門番さん」
声をかけられた。
「あら。貴方は何時かの七色の人形師」
「アリスですわ。美鈴さん」
「では、そのアリスさんがこの悪魔の館に如何様で?」
「ええ。少し図書館に用事があるのよ」
少し参考資料が欲しくて。とアリスは付け加えた。
「分かりました。今パチュリー様に確認をとりますので少々お待ちください」
美鈴は近くにいる妖精メイドにパチュリーに話を通すように頼んだ。
「私常々思うのよ」
パチュリーからの返答を待っている間、アリスが口を開いた。
「ここの館は少し出入りが不便よ」
「それはお嬢様に申し上げてください」
私は一門番に過ぎない。
「せめて図書館の出入りくらいは自由にしてほしいわ」
「それはパチュリー様に申し上げてください」
妖精メイドが許可証を持って帰ってきた。
美鈴はまた背を門に預け、目を閉じた。
気配がしたので目を開けた。
黒白が目の前にいた。
「おっと。寝てたんじゃないのか?」
「寝てたよ。しかし貴方は気配を消すことが下手だな」
「まあな」
「褒めてない」
「で、目の前の黒白は今日は如何様で?」
「魔理沙だぜ。ちょっとこちらの悪魔の館に用があってな」
「なるほど。しかし図書館からは許可がおりないと思うけど」
「いや、今日は図書館じゃない。地下室に用があってな」
「なるほど。しかし地下室は誰も通すなと言われています」
「そのココロは?」
「ここを通りたくば私を倒してから行け!」
今日は夕日が綺麗だった。
あの黒白から貰った傷は結構痛んだ。
まあ、明日には治っているだろう。
今日も日が沈みこの館の時間が来た。
妖精メイドが夕飯を運んでこなかった。
代わりに
「はい。傷薬」
咲夜さんが傷薬と夕飯を運んできた。
「今日の異常は『あの』黒白のみでした」
「そう」
咲夜さんが私の傷の手当てをしてくれている。
私は妖怪なのだから、手当てなどしなくても、
回復は早い。
「貴方、あの黒白にわざと負けたでしょう」
「・・・やはりバレますか」
「当然よ。貴方の動きを見れば一目瞭然だわ」
咲夜さんは黙々と手当てをしている。
「妹様はとてもご機嫌だったわ」
お嬢様とパチュリー様は不機嫌だったけど。
咲夜さんは付け加えた。
「さて、これで手当ては終わったわ」
腕に巻かれた包帯はとても綺麗に巻かれていた。
「そうそう。貴方が仕事をしっかりとやっているみたいだから
お嬢様が何かご褒美をくださるみたいよ」
思い出したように彼女は、言った。
「お嬢様に伝えるわ。何がいい?」
「そうですね。それじゃ・・・」
「ふぅ・・・朝の運動終わり」
言いながら美鈴は額の汗を拭った。
妖精メイドが運んできた朝食を齧りながら美鈴は空を仰ぎ見る。
今日も快晴だ。きっとお嬢様はご機嫌斜めだろう。
最もそのようなことは門番には関係などない。
今日もいつも通り侵入者を排除するだけだ。
その侵入者も近頃見かけないが。
そして門番には新たな仕事が増えた。
最も自分から望んだことだが。
まずは見た目がいいように花を剪定しなくては。
言いながら美鈴は額の汗を拭った。
妖精メイドが運んできた朝食を齧りながら美鈴は空を仰ぎ見る。
今日も快晴だ。きっとお嬢様はご機嫌斜めだろう。
最もそのようなことは門番には関係などない。
今日もいつも通り侵入者を排除するだけだ。
その侵入者も近頃見かけないが。
午前中はコレと言って異常はなかった。
強いて述べるならば、湖で遊ぶ氷精が山の神に絞られていたくらいか。
妖精メイドが運んできた昼食を齧りながら美鈴は空を仰ぎ見る。
雲はあるが、太陽を隠すほどではない。
やはりお嬢様は不機嫌なのだろう。
今日は庭に妖精メイドが多い。
昼食後というのはどうしてこうも眠くなるものか。
これは人生、いや、妖怪生最大の謎である。
最もそれを解明しようとは思わないが。
少しならば寝ても構わないだろう。
最近はとても平和である。
美鈴は背を門に預け、目を閉じた。
「もし。門番さん」
声をかけられた。
「あら。貴方は何時かの七色の人形師」
「アリスですわ。美鈴さん」
「では、そのアリスさんがこの悪魔の館に如何様で?」
「ええ。少し図書館に用事があるのよ」
少し参考資料が欲しくて。とアリスは付け加えた。
「分かりました。今パチュリー様に確認をとりますので少々お待ちください」
美鈴は近くにいる妖精メイドにパチュリーに話を通すように頼んだ。
「私常々思うのよ」
パチュリーからの返答を待っている間、アリスが口を開いた。
「ここの館は少し出入りが不便よ」
「それはお嬢様に申し上げてください」
私は一門番に過ぎない。
「せめて図書館の出入りくらいは自由にしてほしいわ」
「それはパチュリー様に申し上げてください」
妖精メイドが許可証を持って帰ってきた。
美鈴はまた背を門に預け、目を閉じた。
気配がしたので目を開けた。
黒白が目の前にいた。
「おっと。寝てたんじゃないのか?」
「寝てたよ。しかし貴方は気配を消すことが下手だな」
「まあな」
「褒めてない」
「で、目の前の黒白は今日は如何様で?」
「魔理沙だぜ。ちょっとこちらの悪魔の館に用があってな」
「なるほど。しかし図書館からは許可がおりないと思うけど」
「いや、今日は図書館じゃない。地下室に用があってな」
「なるほど。しかし地下室は誰も通すなと言われています」
「そのココロは?」
「ここを通りたくば私を倒してから行け!」
今日は夕日が綺麗だった。
あの黒白から貰った傷は結構痛んだ。
まあ、明日には治っているだろう。
今日も日が沈みこの館の時間が来た。
妖精メイドが夕飯を運んでこなかった。
代わりに
「はい。傷薬」
咲夜さんが傷薬と夕飯を運んできた。
「今日の異常は『あの』黒白のみでした」
「そう」
咲夜さんが私の傷の手当てをしてくれている。
私は妖怪なのだから、手当てなどしなくても、
回復は早い。
「貴方、あの黒白にわざと負けたでしょう」
「・・・やはりバレますか」
「当然よ。貴方の動きを見れば一目瞭然だわ」
咲夜さんは黙々と手当てをしている。
「妹様はとてもご機嫌だったわ」
お嬢様とパチュリー様は不機嫌だったけど。
咲夜さんは付け加えた。
「さて、これで手当ては終わったわ」
腕に巻かれた包帯はとても綺麗に巻かれていた。
「そうそう。貴方が仕事をしっかりとやっているみたいだから
お嬢様が何かご褒美をくださるみたいよ」
思い出したように彼女は、言った。
「お嬢様に伝えるわ。何がいい?」
「そうですね。それじゃ・・・」
「ふぅ・・・朝の運動終わり」
言いながら美鈴は額の汗を拭った。
妖精メイドが運んできた朝食を齧りながら美鈴は空を仰ぎ見る。
今日も快晴だ。きっとお嬢様はご機嫌斜めだろう。
最もそのようなことは門番には関係などない。
今日もいつも通り侵入者を排除するだけだ。
その侵入者も近頃見かけないが。
そして門番には新たな仕事が増えた。
最も自分から望んだことだが。
まずは見た目がいいように花を剪定しなくては。
欲を言えばもう一山欲しいなあとは思いましたが、こんな感じの話は好きですよ。
ああ、なるほど。魔理沙とのバトル後から変わってますね。
面白いと思いますよ。
お嬢様の機嫌がどうでもいいというのはちょっと無関心すぎる気もしますがw
あとあのお嬢様が、よりにもよって不機嫌な時にまともな褒美をくれるでしょうか。
二次に染まった人間の主観的意見で申し訳ないですが…
ただ、文章が淡白すぎて、イマイチ情景が想像できなかったです。
もう少し、書き回しにバリエーションがあると、文章に彩りや明るさがでるかもしれません。
人のこと言えないんですけどねー。
つまり魔理沙は「侵入者」ではなく、通して然るべき者を正しく選定した上で、自分が負けるという手段で通した美鈴を、おぜうさまは「しっかりと仕事をしている」と評価したわけですね。咲夜さんもそこん所を分かっている、と。
主人の機嫌や瑣末事に関係なく、ただ朴訥に在り続ける美鈴の生活が、なんともほのぼのしいです。
ほぇー、門番の何気ない一日、良かったです。この雰囲気は好きですねぃ。
「最も」→「もっとも」或いは「尤も」
かと思います。
得点は既に入れていますのでフリーレスで。