「夏休み、何処かいかない?。」
大学の講義中、突然の蓮子からのメールだ。
まったく講義中にメールだなんてと、思いつつ私もその返事を書いていた。
講義が終わり、明日からは夏休みだ。
以下はそんないたって普通のやりとりから始まった活動記録である。
「夏休みねー。」
少し不機嫌そうに私は言った。
「何で、嬉しくないの?。」
休みは嬉しいわ。退屈な講義を受けなくていいんだもの。でも休みだと蓮子にあまり会う機会がない気がしてね。そう私は答えた。
蓮子は照れていたのか顔を赤くしながら手元にあるアイスコーヒーを飲んだ。 それからしばらくして。
「じゃ、じゃあメリーに毎日会ってあげるわ。」
正直、嬉しい・・・・そう思った。
「毎日って本当に毎日来るの?」
「行くわ、毎日。秘封倶楽部に夏休みはないのよ。」
そう答えたきた。
秘封倶楽部とは、団員二名のサークルだ。もちろん団員は私と蓮子だ。サークルといっても、正式に認められているわけではない。蓮子の趣味でつくった、オカルトサークルだ。
「それで夏休みの活動は何をするの?」
当然のように言った。
「夏を楽しむこと。」
具体性に欠ける答えだ。
「楽しむって?海に行ったり、お祭りに行ったりするの?」
そうなるわね。蓮子は、楽しそうに答えた。
結局休みじゃない、そんなことは思ったが言わなかった。
「じゃあ、明日から早速活動よ!!」
そう言い切って。蓮子は喫茶店から走り出していった。
つけておくわ。心の中で思い、二人分のお金を支払った。
次の日、蓮子はいつも以上に元気だった。
「じゃあ、どこに行く?海?山?」
蓮子の家に入ってすぐに言ってきた。
「海ならやっぱり、九重九里かな~・・・・・・・」
楽しそうに言っている。
「図書館がいいわ。静かだし、涼しいしね」
そういうと、蓮子は即座に反論してきた。
「まったくメリーは、本当に本の虫ね。私は虫は嫌いよ。」
「虫のはなしなんてしないでよ。」
「自分で虫の話をしたんじゃない。それに夏なんだから、虫がいたっていいじゃない。」
そんなわけのわからない話をして一日が終わった。
夏休みも中盤、結局、虫が嫌いという理由で海に行くことになった。
あいにく初日は雨だった。夏の風物詩、台風だ。
「あー、私とメリーの愛の楽しい海がー。」
「恥ずかしいことをはっきり言うわ。」
「えっ?」
「ほら、宿に行きましょう。」
二日目は奇跡的に晴れた。
「晴れたわ。」
いきなりそういって起こされた。正直もう少し寝ていたかった。
「夏はまってくれないわ。」
朝食を食べると、すぐに水着に着替えさせられ、海にひぱられっていった。
昨日の台風を感じさせないくらいに美しい海だ。
「隙あり!!」
「ビーチパラソルの下で本を読んでいると蓮子が、私の名前を呼ぶやいなや、いきなり水をかけてきた。
「何、するのよ!!」
「海、それは戦場さ。」
「何それ。」
蓮子のテンションがいつも以上に高い。そんなことを思っていると、第二射撃がきた。その場のテンションに身を任せ、結局日が暮れるまで子供のように遊んだ。
「海にいった。甲子園も応援した。コミケも行った。後は残すは、祭りよ。」
「コミケ?行ってないでしょうが。」
「それにお祭りは人が多くて、正直嫌だわ。」
「何言ってるの。京都人なら祭りに喧嘩でしょうが。」
そんなことを、言ってきた。私は京都人でもなければ、日本人でもない。
結局ペースに乗せられ、気がつくと祭りに来ていた。
「結局、秘封倶楽部らしいことは何もしなかったわね。」
「楽しんだんだから、いいじゃない。」
そのポジティブなところが蓮子のいい所で、苦手なところだ。
空には、もう星々が輝き夏の夜空を彩っている。
蓮子はそんな空を見て、20時15分そういった。
蓮子は星を見ただけで今の時間がわかるらしい。
「もうすぐね。」
そういった後
いきなり手を引っ張られ、走らされた。
祭りの中心部からどんどん離れていく。
「どこに連れて行くの?」
蓮子は、ただいいからと言ってそれ以外何も答えてくれない。
とまったと思ったらそこは、街が一望できるほどの高い場所だった。
「・・・3・・2・1」
蓮子の合図に合わせて、夏の夜空に大輪の花が輝いた。
「きれい・・・・・」
それ以外の言葉が出てこなかった。
「でしょう。」
うれしげに蓮子はいった。
その後、蓮子はビールを取り出し、飲みだした。
「ずるいわ、私の分はあるんでしょうね。」
「あたりまえよ、はい。」
開けてから渡してくれた。
酔うまで、夏の景色を肴に飲み続けた。
「蓮子、好きよ。」
酔った勢いで言ってしまった。
照れているのか、酔って顔が赤いのか分からなかったが、蓮子はすぐに、
「私もよ、メリー。」
嬉しかったわ。
夏休み活動記録 終
大学の講義中、突然の蓮子からのメールだ。
まったく講義中にメールだなんてと、思いつつ私もその返事を書いていた。
講義が終わり、明日からは夏休みだ。
以下はそんないたって普通のやりとりから始まった活動記録である。
「夏休みねー。」
少し不機嫌そうに私は言った。
「何で、嬉しくないの?。」
休みは嬉しいわ。退屈な講義を受けなくていいんだもの。でも休みだと蓮子にあまり会う機会がない気がしてね。そう私は答えた。
蓮子は照れていたのか顔を赤くしながら手元にあるアイスコーヒーを飲んだ。 それからしばらくして。
「じゃ、じゃあメリーに毎日会ってあげるわ。」
正直、嬉しい・・・・そう思った。
「毎日って本当に毎日来るの?」
「行くわ、毎日。秘封倶楽部に夏休みはないのよ。」
そう答えたきた。
秘封倶楽部とは、団員二名のサークルだ。もちろん団員は私と蓮子だ。サークルといっても、正式に認められているわけではない。蓮子の趣味でつくった、オカルトサークルだ。
「それで夏休みの活動は何をするの?」
当然のように言った。
「夏を楽しむこと。」
具体性に欠ける答えだ。
「楽しむって?海に行ったり、お祭りに行ったりするの?」
そうなるわね。蓮子は、楽しそうに答えた。
結局休みじゃない、そんなことは思ったが言わなかった。
「じゃあ、明日から早速活動よ!!」
そう言い切って。蓮子は喫茶店から走り出していった。
つけておくわ。心の中で思い、二人分のお金を支払った。
次の日、蓮子はいつも以上に元気だった。
「じゃあ、どこに行く?海?山?」
蓮子の家に入ってすぐに言ってきた。
「海ならやっぱり、九重九里かな~・・・・・・・」
楽しそうに言っている。
「図書館がいいわ。静かだし、涼しいしね」
そういうと、蓮子は即座に反論してきた。
「まったくメリーは、本当に本の虫ね。私は虫は嫌いよ。」
「虫のはなしなんてしないでよ。」
「自分で虫の話をしたんじゃない。それに夏なんだから、虫がいたっていいじゃない。」
そんなわけのわからない話をして一日が終わった。
夏休みも中盤、結局、虫が嫌いという理由で海に行くことになった。
あいにく初日は雨だった。夏の風物詩、台風だ。
「あー、私とメリーの愛の楽しい海がー。」
「恥ずかしいことをはっきり言うわ。」
「えっ?」
「ほら、宿に行きましょう。」
二日目は奇跡的に晴れた。
「晴れたわ。」
いきなりそういって起こされた。正直もう少し寝ていたかった。
「夏はまってくれないわ。」
朝食を食べると、すぐに水着に着替えさせられ、海にひぱられっていった。
昨日の台風を感じさせないくらいに美しい海だ。
「隙あり!!」
「ビーチパラソルの下で本を読んでいると蓮子が、私の名前を呼ぶやいなや、いきなり水をかけてきた。
「何、するのよ!!」
「海、それは戦場さ。」
「何それ。」
蓮子のテンションがいつも以上に高い。そんなことを思っていると、第二射撃がきた。その場のテンションに身を任せ、結局日が暮れるまで子供のように遊んだ。
「海にいった。甲子園も応援した。コミケも行った。後は残すは、祭りよ。」
「コミケ?行ってないでしょうが。」
「それにお祭りは人が多くて、正直嫌だわ。」
「何言ってるの。京都人なら祭りに喧嘩でしょうが。」
そんなことを、言ってきた。私は京都人でもなければ、日本人でもない。
結局ペースに乗せられ、気がつくと祭りに来ていた。
「結局、秘封倶楽部らしいことは何もしなかったわね。」
「楽しんだんだから、いいじゃない。」
そのポジティブなところが蓮子のいい所で、苦手なところだ。
空には、もう星々が輝き夏の夜空を彩っている。
蓮子はそんな空を見て、20時15分そういった。
蓮子は星を見ただけで今の時間がわかるらしい。
「もうすぐね。」
そういった後
いきなり手を引っ張られ、走らされた。
祭りの中心部からどんどん離れていく。
「どこに連れて行くの?」
蓮子は、ただいいからと言ってそれ以外何も答えてくれない。
とまったと思ったらそこは、街が一望できるほどの高い場所だった。
「・・・3・・2・1」
蓮子の合図に合わせて、夏の夜空に大輪の花が輝いた。
「きれい・・・・・」
それ以外の言葉が出てこなかった。
「でしょう。」
うれしげに蓮子はいった。
その後、蓮子はビールを取り出し、飲みだした。
「ずるいわ、私の分はあるんでしょうね。」
「あたりまえよ、はい。」
開けてから渡してくれた。
酔うまで、夏の景色を肴に飲み続けた。
「蓮子、好きよ。」
酔った勢いで言ってしまった。
照れているのか、酔って顔が赤いのか分からなかったが、蓮子はすぐに、
「私もよ、メリー。」
嬉しかったわ。
夏休み活動記録 終
九十九里浜(くじゅうくりはま)は、千葉県房総半島東岸にある刑部岬と太東崎の間の、旭市飯岡から一宮町東浪見までの、太平洋に面している、全長約66キロメートル[1]の海岸。日本の白砂青松100選と日本の渚百選に選定されている。
えー、「そう答えた」「そう思った」
どう答えたのか、分からないですね。笑って答えたとか、照れて小さな声で答えたとか、あると思います。
まだ書き慣れていないようなので、頑張ってください。
普段は友達っぽいけど、最後にはきちんとカップルとしてシメる
ってシチュが大好物なので、個人的には高評価です
ただ短く感じたので、この点数に
好きな雰囲気なので、もっとちゅっちゅするところを見たかったな、と
それに色々やった後だと、最後にコレが残っていたという感じで
花火のシーンが引き立ち、盛り上がると思います
もっとイベントや描写を盛り込んで欲しかったかなあ……これじゃあボリューム不足が否めません
夏休みを楽しんだ、だけでは蓮子とメリーの心情が分かりにくかったので
何かエピソードを入れて膨らました方がいいかな、と
次回作に期待!!
ビーチパラソルの下
でも初めてなんだよね・・・次回作に期待を寄せまくるよ。
メリーと蓮子のキャラが薄く感じたのも短すぎたせいに違いない、次回はもっと掘り下げてもらえたらすごく嬉しいです、はい。
海にひっぱられていった。
作品を作ったら少なくとも5回以上見直すことをオススメします。
いろいろな改善点が見つかるので、より良い作品が出来上がりますよ。
また作ってください。