※一発小ネタです。ですが前作『鬼の倒れた日』を見てくださるとなお楽しめます。
節分 博霊神社
2月の初めを迎えた博霊神社。
やっぱり参拝客の姿はない。
「何か……お賽銭を増やす方法を考えないと……」
一昨日の朝食は白米と漬物とお茶。
昨日の朝食は白米と玄米とお茶だった。
今日はどうしようかしら。やっぱりあれかしら。
「おぉ。さすがのガラガラっぷりだぜ」
「何よ。冷やかしなら帰って」
魔理沙が雪を賽銭箱に入れようとしたので背中を蹴る。
「いやいや。今日は節分だから鬼に会いに来たんだぜ」
「私のことかしら?それ私のことかしら?」
というと魔理沙はそうだと手をついた。
「早苗のとこは正月の挽回に策があるみたいだぜ?」
「へぇ。正月はみんな命蓮寺に流れたらしいしね」
……妖怪の参拝客が取られたらあそこはどうなるのかしら?
まぁ私には関係ないわよね。
「まぁ、他のとこは関係ないわね。今回は策がある!」
「おぉ、そりゃぁいい。一口乗らせてもらうぜ?」
節分 守矢神社
妖怪の山の守矢神社。
元旦以来参拝客はさっぱりである。
「命蓮寺さんに全部持って行かれちゃいましたね……」
元旦に参拝客が来なかったせいで今年はどうだ。
一昨日の夕食は魚が消えた。
昨日の夕食には神奈子様の笑顔が消えた。
いろんな意味でなんとかしないとまずい。
「何とかしないとまずいですよね……神奈子様? 諏訪子様?」
私が聞くとお二人は堅い顔をして頷いた。
「命蓮寺のことは仕方ないとして……さすがにまずいよね? やっぱり」
「異変解決のせいなのか……? そんなまさか……」
あぁ、私も薄々思ってました。それ。
「ここが忘れられたってわけじゃないよね? 冬眠のせいで」
「諏訪子様じゃないんですから。さすがに山頂の寺は忘れないでしょう」
諏訪子様は不機嫌な顔をした。
「聞いた話じゃ博霊神社は白米とお茶だけらしい。このままではうちの食卓も……」
「あそこは貧乏ですし……さすがに味噌汁は無くなりませんよね?」
「どうだろ? この金銭状況だと……」
なんですかその目。私を切り捨てる気ですか。味噌汁>私ですか?
「まぁ元旦のことは忘れましょう! 今回は策があります。前向きに行きましょう!」
「……それでこそ守矢の巫女だ。それでどうするんだい? その策ってのは」
人里、妖怪の山、地底、天界etcにて。
「「今日は節分!博霊(守矢)印の豆で厄を払いませんか!!!」」
次の日の文々。新聞号外
『本日未明、伊吹萃香(年齢不明)氏と星熊勇儀(同)氏によって博霊神社、守矢神社が木端微塵に破壊され、両人が永遠亭に搬送される事件が発生した。
医師の八意永琳氏によると軽い精神混乱に陥っただけでアルコールのせいではない様子。
付近の妖怪の情報によると「やつらは虚ろな顔で『みんな死ねばいいのに』と呟きながら暴れた。疎鬼で目の前を埋めてからの三歩必殺は酷い」とコメントした。
昨日は節分であり、2つの寺が幻想郷中に豆を売りさばいたため、両名が彷徨う姿が確認された。やけ酒をしていたとのことだが、瓢箪酒なので毒性はなかったという。
この手の方向性の能力、病気に詳しい水橋パルシィ氏、黒谷ヤマメ氏によると「あれはどうしようもないわね。鬱と怨念に取りつかれていたわ」とのこと。
文々。新聞は事件の更なる究明を行いたい。
突撃取材の失敗で記者が重傷のため、文々。新聞はしばらく休刊とさせていただきます』
節分 博霊神社
2月の初めを迎えた博霊神社。
やっぱり参拝客の姿はない。
「何か……お賽銭を増やす方法を考えないと……」
一昨日の朝食は白米と漬物とお茶。
昨日の朝食は白米と玄米とお茶だった。
今日はどうしようかしら。やっぱりあれかしら。
「おぉ。さすがのガラガラっぷりだぜ」
「何よ。冷やかしなら帰って」
魔理沙が雪を賽銭箱に入れようとしたので背中を蹴る。
「いやいや。今日は節分だから鬼に会いに来たんだぜ」
「私のことかしら?それ私のことかしら?」
というと魔理沙はそうだと手をついた。
「早苗のとこは正月の挽回に策があるみたいだぜ?」
「へぇ。正月はみんな命蓮寺に流れたらしいしね」
……妖怪の参拝客が取られたらあそこはどうなるのかしら?
まぁ私には関係ないわよね。
「まぁ、他のとこは関係ないわね。今回は策がある!」
「おぉ、そりゃぁいい。一口乗らせてもらうぜ?」
節分 守矢神社
妖怪の山の守矢神社。
元旦以来参拝客はさっぱりである。
「命蓮寺さんに全部持って行かれちゃいましたね……」
元旦に参拝客が来なかったせいで今年はどうだ。
一昨日の夕食は魚が消えた。
昨日の夕食には神奈子様の笑顔が消えた。
いろんな意味でなんとかしないとまずい。
「何とかしないとまずいですよね……神奈子様? 諏訪子様?」
私が聞くとお二人は堅い顔をして頷いた。
「命蓮寺のことは仕方ないとして……さすがにまずいよね? やっぱり」
「異変解決のせいなのか……? そんなまさか……」
あぁ、私も薄々思ってました。それ。
「ここが忘れられたってわけじゃないよね? 冬眠のせいで」
「諏訪子様じゃないんですから。さすがに山頂の寺は忘れないでしょう」
諏訪子様は不機嫌な顔をした。
「聞いた話じゃ博霊神社は白米とお茶だけらしい。このままではうちの食卓も……」
「あそこは貧乏ですし……さすがに味噌汁は無くなりませんよね?」
「どうだろ? この金銭状況だと……」
なんですかその目。私を切り捨てる気ですか。味噌汁>私ですか?
「まぁ元旦のことは忘れましょう! 今回は策があります。前向きに行きましょう!」
「……それでこそ守矢の巫女だ。それでどうするんだい? その策ってのは」
人里、妖怪の山、地底、天界etcにて。
「「今日は節分!博霊(守矢)印の豆で厄を払いませんか!!!」」
次の日の文々。新聞号外
『本日未明、伊吹萃香(年齢不明)氏と星熊勇儀(同)氏によって博霊神社、守矢神社が木端微塵に破壊され、両人が永遠亭に搬送される事件が発生した。
医師の八意永琳氏によると軽い精神混乱に陥っただけでアルコールのせいではない様子。
付近の妖怪の情報によると「やつらは虚ろな顔で『みんな死ねばいいのに』と呟きながら暴れた。疎鬼で目の前を埋めてからの三歩必殺は酷い」とコメントした。
昨日は節分であり、2つの寺が幻想郷中に豆を売りさばいたため、両名が彷徨う姿が確認された。やけ酒をしていたとのことだが、瓢箪酒なので毒性はなかったという。
この手の方向性の能力、病気に詳しい水橋パルシィ氏、黒谷ヤマメ氏によると「あれはどうしようもないわね。鬱と怨念に取りつかれていたわ」とのこと。
文々。新聞は事件の更なる究明を行いたい。
突撃取材の失敗で記者が重傷のため、文々。新聞はしばらく休刊とさせていただきます』
他はよかた
しかし考えてみれば寺に神社と、霊夢にとって競争相手が徐々に増えていってますね。
このままでは主役の座も危ういかもしれないですね。
面白かったですよ。
おかゆライスみたいな
×パルシィ
○パルスィ