100年目の東方世界作者: 策謀琥珀

朝、眠い目をこすりながら起きる。

朝の目覚めはいつものように霊夢のボイスクロックで起きると、私はいつものようにインターネットのMSNニュースを見る。

どうやら東方は今年100年目を記念してなにやらやるらしい。

遺伝子技術の進歩でテロメラーゼを使った不老研究が成功し、そのおかげで人間が年を取らなくなったと言うのもそうだし、神主が言うとおり二次創作で毎年続けても問題なくやれると言うのがあったりはするのだろうけれど……。

やはりこれだけ長く続けている原作者には頭が下がる思いである。

アレ？

そういえば100年目なんだけど、今まで一体どのくらいのキャラクターが出てたっけ？

私は初代から考えて

紅魔…妖々…永夜…あれ？？

まぁ、そんなことはどうでも良いか。

私は考えるのをやめにした。

要はポケットモンスターのモンスターみたいなもんだ。

あんまり多すぎるとかずがわからなくなるのはこういうのも一緒だろうと思っている。

ついでに、映画の情報をチェックすると、東方地霊殿に霊夢たちが旅行に出ると言う毎度おなじみの映画が上映されるらしい。

たしか、この映画シリーズって言うのは元は同人アニメか何かじゃなかったっけかな？？

それがいつのまにやらでかくなって、スポンサーとかついたのもあって、ドラえもんのように上映するようになったのがきっかけだった気がする。

まぁ、そんな事を考えながら東方創想和集105を見に行った。

ここの初代管理人から今では3代目位の人がやっていて、何事もなかったように続けられているのを考えると100年と言うのは凄いものだなと実感させられる。

今日は最新投稿欄でメリープさんが1日にして10000点を超えていてちょっと見てみたくなった。

そう言えば本家の方、たしか今年は4年周期の4年目だから出るのは音楽CDのハズだけれど、
でも100年目だからなぁ…なにか奇を衒ったゲームか何かかなとか？？？

私はそこら辺を気にしながら朝食を食べ終えるといつものようにジョギングに出る。

ジョギングに出て暫く……私は並べられた電光掲示板を見ていると、今日のニュースで月世界旅行と言うのがあった。

そもそも月世界旅行。

これ自体は良いのだが、本当に月に民間人が旅行に行けるのか？？

なんてのがささやかれていた時代から数十年。

今は昔の月面予想図みたいなものが本当にできつつあるから怖い。

元はサウジアラビアだかどこだかの石油が完全に取れなくなり、オイルショックとともに超高速で石油価格が高騰。

状況を打破すべく、新世界へのエネルギー需要が急速に進行したのがきっかけだったか？

人間と言う種はどうにもならない時ほど開発力が上がるものだとは言われていたが、かつてカナリ長い間実地運用されていなかった核融合関連の技術の実地運用が急速に進められ、最初の核融合施設が完成したのがサウジでオイルが取れなくなってから数年後。

いやはや人間と言う種がやばい時ほど開発力があがると言う話は聞かされていたが、これほど早く核融合も実地運用されるとは...などと流石に核融合炉完成の報告を聞いたときには思わざるをえなかったものだ。

まぁ、そんな感じで完成された核融合炉。

人間らしいと言うべきかなんというべきか手の届くようになってからの核融合技術の応用＆発展は凄まじいもので、核融合を使ったエンジンと言うのがやはり急速に進められ、

その技術を応用＆転化したスペースシップを使った高速宇宙バス＆高速宇宙コンテナが作れるようになったのが核融合炉作成から数年後。

スペースシップとスペースコンテナが作成されたことにより月旅行への実質的なハードルが大いに下げられたのがこの月面旅行が流行る最初のきっかけだろう。

さて、話は長くなったが最初の核融合技術。

これ自体も1ｘ年前の核融合施設で最初の大惨事があったもののどうにか今まで問題なく使われ、今に至っている。

今では石油などと言う物に頼らなくても動く電気自動車とまだ多少危険とか、核融合の恐怖とか言われつつも、幾度かの核融合処理施設での大事件後も使われ続けている核融合の力が世界のエネルギー産業のほぼ主流を務めているのはいまの我々に取っては常識的な話だ。

色々考えながらジョギングをしていると気づくと家の近くに戻ってきていた……。

私はジョギングを終えると、冷蔵庫から酒を取ってきて一杯だけ飲む。

まぁ、確かに不老化技術のおかげで病気も老いも関係なくなりつつ現代医学なわけだが、それでも体を動かしていないと微妙に休まる気がしないのはやはり人間が動物の一種だというのに起因するのだろう。

今は東方の人気投票なんてのもやってたっけ？？

私はパソコンのスイッチを入れると私はいつものようにアクセスを開始した。

……。

東方の最初の作品が出来てから100年。

本当に神主は何者なのだろうと考えながら……。