慧音「妹紅じゃないか。わざわざ私の家に何の用だ?」
妹紅「慧音、今晩ちょっと一緒に来て欲しい所が有るんだが…良いか?」
慧音「一体何だ、出し抜けに?」
妹紅「今晩は満月だろう?満月なら、私は慧音の事を気にせず戦えるから…な。」
慧音「…まさか、お前…。」
妹紅「ああ。恐らく…いや、ほぼ間違い無く私じゃ彼奴等には勝てない。
でも、この戦いを慧音に見届けて欲しいんだ…。」
………
妹紅「…慧音は、ここで待っててくれ。」
咲夜「圧縮された時間の中で朽ちるが良いわ!『デフレーションワールド』!!」
妖夢「その時間ごと叩き斬ってくれる!『待宵反射衛星斬』!!」
妹紅「…おい。」
魔理沙「弾幕はパワーだって前から言ってるだろ?行くぜ、『ブレイジングスター』!!」
アリス「あんたのそれは弾幕って言わないって前から言ってる!『グランギニョル座の怪人』!!」
妹紅「…おい!」
魔理沙「何だ、蓬莱人!今忙しいから後にしろぉぉぉぉぉ~!」
妹紅「今聞けって!弾幕ごっこするのは良いけどさ…。
あんたらはここが何所だか分かってるのか?」
咲夜「竹林でしょ?」
妖夢「竹林。」
アリス「竹林三昧ね。」
妹紅「あぁ、竹林だな。…じゃなくて、私の家の前で弾幕ごっこをするな~!
痛いんだよ、流れ弾!ナイフとか、衝撃波とか!」
幽々子「不死の癖にだらしがないわねぇ。別に死なないんだから良いじゃない。」
霊夢「そうね。…それ以前にここ、家だったの?」
妹紅「不死でも痛いものは痛いんだ、前言わなかったか?
…あ”~!!! 家の柱を斬るなぁぁぁぁぁ!!!」
妖夢「あぁ、御免なさい!でも、今それ所じゃ…!」
妹紅「謝るならやるなぁ!
…うわ”~!!! 家に突っ込むなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
魔理沙「…私は謝らないからやっちゃうぜ?」
妹紅「いや、謝れよ!…本当に、本当に頭が痛くなってきた…。
彼奴等、どうやって止めれば良いんだ…?」
レミリア「こんなに月も紅いから…今日こそ私の物になりなさい、霊夢!『スカーレットディスティニー』!!」
霊夢「あんたはそこはかとなく危険な香り漂う台詞を言いながら来るなー!『夢想天生』!!」
サクサクサクサクサクペチペチペチペチペチッ!
妹紅「…痛い。」
紫「大当たり、全弾命中ね。」
幽々子「うわぁ、これは不死でも痛そうねぇ。頭にナイフが生えてるわ。」
妹紅「分かってるなら止めてくれ…。」
幽々子「だって、放って置いた方が楽しそうだし。…さて、私もそろそろ行こうかしら。
不死なのだから死を相手にしても大丈夫でしょう?-『西行寺無余涅槃』-」
紫「幽々子も乗り気ねぇ。それでは、私もそろそろ…。-『深弾幕結界 -夢幻泡影-』-」
妹紅「うわちょっと待ってそれってそう言う訳じゃ」
ナイフに刺さり、妖夢に斬られ、魔理沙に轢かれつつ弾に吹っ飛ばされ、最後にレーザーに焼かれる妹紅。
後ろで待っていた慧音のすぐ側へ斜め45度で頭から着陸。
妹紅「…私はもう駄目だ…。慧音、頼む…。
彼奴等に何か一言ビシっと言ってやってくれ…。」
慧音「……………」
妹紅「…慧音?」
慧音「待っていたぞ…、こんな時を。楽しそうだから私も混ぜろー!『無何有浄化』っ!!」
………。
妹紅「…カミシラザワヨ、オマエモカ…。がくり。」
その後、リザレクションで復活した妹紅がヤケクソで8+1名に挑み掛かり、
やっぱりボロボロにされた、とか。
妹紅「私の家返せ~…。」