今日、白玉楼にこの冬初めての雪が降った。いわゆる初雪である。
夜を迎えた今もその雪は止んでおらず、このまま降り続けば、明日の朝には、二百由旬の庭は文字通り一面の雪景色になる事は確実である。白玉楼が見せる四季折々の表情の中では、白一色の幽玄な静寂に包まれるこの季節こそが、最も美しく、そして儚げである事だろう。
ここ白玉楼を住まいとする、西行寺幽々子にしてもそうである。
一面銀世界の白玉楼。雪化粧で飾られた木立。そしてちらちらと雪の舞う中で、桜色の髪をした見目美しい少女が、凛とした佇まいを見せていたらどうだろう。きっと、その雅な美しさに心を奪われるとともに、まるで幻を見ているかのような、そんな思いに駆られるのではないだろうか。
もっとも、西行寺幽々子の人となりを知る者がそんな話を聞かされたら、全力をもって反論してくるだろう。
「そんなの幽々子じゃない。偽者は成敗してくれる!」と。
そして一人、彼女に仕える半人半霊の庭師だけは、その雅な出で立ちを想像して、滂沱の涙を流す事だろう。
「ああ、幽々子さまのこのような気高いお姿を拝見できる事なんて、決して無いのですよね」と。
どちらにしろ、幽々子にとっては失礼極まりない言われようではあるが、第三者からの彼女の評価としてはおおむね正しいと言える。
実際、雪を目の前にした幽々子は、雅さや儚さなどといった趣のある言葉とは程遠いものであった訳で――
「はぁ……」
ため息をついたのは、白玉楼にて庭師の任に就いている少女、魂魄妖夢その人である。
20畳程度の、広く殺風景な和室。その中央、少女の身体にはいささか大きすぎる布団の中で、妖夢は床に就いていた。寒さを紛らわせるためか、先ほどからたびたび寝返りを打っている。
初雪の見られたこの日、妖夢にとっては少々災難な日となった。
雪の降る中、子どものようにはしゃぎ回る幽々子に庭中あちこちを連れ回されたり、舞い落ちてくる雪片を綺麗に真二つに斬ってみてとか無茶なお願いをされたり、まだうっすらとしか積もっていないにもかかわらず、雪の上にダイブして人型と人魂型をセットで作りなさいとか意味不明な命令をされたりと、とにかく散々であった。
夕餉を作っている時などは、首筋に雪玉を宛てがわれて思わず飛び上がってしまった。
厨房に入ってきた幽々子に気付いて、「つまみ食いは駄目ですよ」と釘を刺したら、「たまには妖夢のお仕事してる姿を眺めていたくて」などと言われ、思わず照れてその言葉を真に受けてしまったのが運の尽きだった。汁物の味をみようとしている時に、突然、首筋にべちょりと冷たい物が触れたのだ。首筋は冷たいわ口元は熱いわで、どんな奇声を発してしまったのか妖夢自身覚えていない。幽々子は、そんな想像通りの(もしくはそれ以上の)成果に大喜びしていた。
その時、お腹を抱えていつまでも笑い転げている幽々子に向けて、煮えたぎる心中と味噌汁をぶちまけてやろうかとどれほど妖夢が葛藤に苦しんでいたかは、幽々子の知らない真実である。
先ほどのため息には、そのあたりの意味合いが、深く深く込められていたのだ。
「雪で遊ぼう」と声を掛けてきた時からして既に、幽々子さまは、「雪“と妖夢”で遊ぼう」と考えていたに違いない――妖夢はそんな事を思った。今更ながらに。
もっとも、幽々子が妖夢をからかうのはある意味いつもの事なので、今日はたまたま雪というオプションが付いたに過ぎないとも言える。
幽々子にとって雪とは、風流を感じ取るものなどでは決して有り得ず、遊び道具の一つでしかない。雪を愛でつつ、酒を嗜む――いわゆる雪見酒が、せいぜいと言ったところだろうか。まあ、それさえも、酒を飲むための口実に過ぎないのであるが。
今日一日の事を一言で表現するならば、「今日も妖夢は幽々子に遊ばれたのだった」で済まされる事だろう。しかしそれでは、妖夢がいかような仕打ちを受けたのかが伝わらず、あまりにも不憫だ。ならば、その仕打ちを委細漏れなく歴史として記述する事が、妖夢への供養となる事だろう。霊なのは半分だけであるが。
そんな風に、白玉楼の一日は今日も騒がしく過ぎていった。夜の更けし今、白玉楼は、冥界らしい静謐な表情を取り戻している。
妖夢は再度、寝返りを打った。寒さのせいか、なかなか寝付けない。むしろ、首筋にあてられた雪の感触を思い出してしまって、余計に身震いがする思いだった。
明日になったらなったで、また変な風に遊ばれてしまうかも知れないし、もしかしたら普通に、屋根の雪下ろしなどを命ぜられるかも知れない。そのどちらであれ、明日のために今日の疲れを取るには、眠るのが一番である。
それでも、意識が眠りへと落ちていくには、まだ温かさが足りない。自らの温もりで布団が充分に温まるまでに、もう少し時間が必要なようだ。
眠りたくても眠れない。そんな時は、色々と物思いにふけってしまうもの。妖夢も例外ではなかった。
初雪の降る頃。
その時期がやってくると、妖夢は決まって、昔の事を思い出す。もう何年前の事なのかさえ覚えてはいないが、その時も、今のように雪がしんしんと降っていて――
――ギシッ
何かがきしむかすかな音に、妖夢の物思いは中断された。
ただ単にどこかで壁がきしんだだけなのか、それとも何者かの足音なのか、妖夢にはすぐに判断がついた。一定の時間間隔をおいて、そのきしみは聞こえてくるのだ。明らかに忍び足をしている。しかも、その音は徐々に近付いてきている。
妖夢は静かに布団から起き出した。枕元に置かれた楼観剣を手に取り、音もなく刀を鞘から抜く。そして障子ぎわにて、廊下から聞こえる足音に耳を澄ました。
その足音は確実に、この部屋に近付いてきている。勝手知ったるこの屋敷。その者が今どこを歩いているのかなど、手に取るように分かる。
その者が、障子のすぐそばにまでやってきた。思ったとおり、その足音は部屋の障子の前で止まる。
そして、す……と障子が開かれ、
「う~~ら~~め~~――」
――パコンッ
「痛ったいわねー、なにするのよ妖夢ー」
「なにって、不審な侵入者に対してそれ相応の処置をしたまでですよ」
「不審って、私はここの主じゃないのよー」
幽々子が、叩かれた頭を両手で抱えていた。ちょっとだけ涙目である。
足音の犯人は幽々子であった。というより、十中八九幽々子であろうと、妖夢は思っていた。どうせ、何かしらの悪戯をしに来たのだろう、と。
楼観剣を手に取ったのは、むしろ鞘で幽々子を叩くためである。もちろん、一応は万が一のためでもあったが。
「うらめしやなんて言いながら人の部屋に入ってくるんですから、充分不審じゃないですか。っていうか今日日うらめしやなんて言う幽霊、いませんよ」
「むー、それでも主に向かって手を出していいと思ってるの?」
そう言われると、さすがに妖夢も少々弱い。もともと、ボケに対してするツッコミのごとく軽くコツンと当てる程度のつもりでいたのだが、昼間にされた仕打ちを思い出していたらつい余計に力が入ってしまったのだ。
「……その、色々と積もり積もったものがこう……それでつい……」
「あら、やっぱり根に持ってたの? それにしたって、あの時の妖夢の驚きようったらもう……」
さっきまでの、しおらしく痛がっている姿はどこへやら、幽々子はくすくすと笑い出した。「あの時」の妖夢の様子を思い出しているのだろう。これは当分の間笑いの種にされてしまうのだろうな、と思い、妖夢は大きくため息をつく。
「とにかく、もくろみ通りに私を驚かせられなくて残念でしたね。さ、もうお休みください」
「あ、そうそう、ここに来たもうひとつの目的を忘れるところだったわ。妖夢が変な事するから」
主に手を出すだの、変な事するだの、要は叩いた事を差しているのだろうが、その言い回し方にはどこかしら妙なニュアンスが含まれているような気がしてならない――。などと、それはそれで妙な考えを妖夢が巡らせている間に、幽々子は妖夢のそばを通り抜けて、
「やっぱりあったかーい」
「って何してるんですか!」
妖夢が振り向くと、幽々子は妖夢の布団に入っていた。まるでそこが自分の寝床であるかのように。
「何してるって、妖夢のお布団に入ってるだけよ。きっと暖かいだろうなって思って。
そのためにこの部屋に来たのに、妖夢ったらそれを勘違いして私に暴力を振るうんだもの。一体どうしてこんないけないコに育っちゃったのかしら。お母さん悲しいわー」
突っ込みどころ満載な台詞を吐いた挙句、よよよ、と両方の袖で顔を押さえて泣き真似まで始めた幽々子に、妖夢はこの夜3度目のため息をつく。この日何度目なのかは……残念ながら誰も数えていない。
ため息を吐くたびに幸せが逃げていく、なんていう言い伝えが真実ならば、自分の幸せなどとっくの昔に全て綺麗さっぱり逃げおおせているだろうな。でもそれなら、何も憂う事なくため息をつけるな――と妖夢は思う。しかしその考え方は、ポジティブであるとともに、底抜けにネガティブでもあるという事には気付いていない。
「……さっき、もうひとつの目的っておっしゃいましたよね。という事は、そのために、というのはなかば嘘になりますよね、幽々子さま」
「あら、バレてた?」
「バレバレです」
ちぇっと、やや残念そうに舌を出す幽々子。けれど彼女は、そんな状況をこそ、楽しんでいるのだろう。妖夢が嘘に気付こうが騙されようが、要は妖夢のひとつひとつの反応が、幽々子にとっては楽しいのだから。
「とにかく、早く私の布団から出てくださいよ。私が寝られないじゃないですか」
「あら、このままでいいじゃない。たまには一緒に寝ましょうよ。その方があったかいし」
「そうですね、ひとりよりふたりのがあったかいですよね……って、ええぇー!!」
幽々子の思わぬ提案に、思わず声を上げる妖夢。途中まで普通にリアクションを取っていたのは、ある種のボケなのか、それとも天然の成せる業なのか。考えるまでもなく、後者だろう。妖夢にボケなどという技術があろうはずがないのだから。
「あら、別にそんなに驚かなくてもいいじゃない。昔は時々こうして一緒に寝てたんだし」
「で、でも……」
「あーら、なにをそんなに動揺しているのかしら? もしかして、変な事考えてる?」
「か、考えてません!」
「いやねえ、そんなにうろたえちゃって、どこをどう勘違いしているのかしらね。ああ、一体どうしてこんないけないコに育っちゃったのかしら。お母さん悲しいわー」
「……さっきから、誰がお母さんですか」
「私私」
「……」
嬉々として自身を指差す幽々子に向かって、この夜4度目の、妖夢のため息。
完全に幽々子のペースであった。
妖夢の事を弁護するならば、妖夢はあくまで、いい年をして幽々子と一緒に寝るという事に抵抗を覚えていたのであって、別に幽々子の言う「変な事」を考えていた訳ではない。
もっとも、それが意識の端に上ってしまっていた事も確かであり、だからこそ、幽々子の言葉に思わず過剰反応してしまったのだろう。どのみち、舌戦で妖夢に勝ち目はないのだ。相手が悪いうえに、妖夢は素直過ぎる。
「ほらほら、早く入ってきなさいよ。あなたもそのままじゃ寒いでしょう」
「……そうですね。さっきから、ちょっと寒かったです」
結局は、幽々子が妖夢に対して言い訳を与える事で、決着した。
さて、こうして幽々子と一緒の布団に入った妖夢だが、そこからが困りどころであった。
幽々子は、自分の方に身体を向けて横になっている。そちらを向いて寝れば、間近に顔を寄せる事になり、それはいささか気恥ずかしい。かと言って、反対方向を向けば、幽々子に背を向ける事になり、これはこれで失礼に当たる。そうしてもそもそと動いたのち、仰向けになる事で、ようやく妖夢は落ち着く事が出来た。
「ほら、あったかいでしょう?」
「……はい」
妖夢にとっては大き目のサイズの布団ではあったが、二人で入るとさすがに狭い。そのため密着とまではいかなくとも、布団の中では、寝巻きを介して身体が触れ合う距離にある。
「ねぇ妖夢、覚えてる? 昔は時々こうして一緒に寝てたって事を」
「覚えてません」
「あら、冷たいわね~。
枕を抱きかかえて『一緒に……寝てもいいですか?』なーんて可愛い事言って私の部屋に来てたのに」
「何で台詞までそのまま覚えてるんですか~」
「何だ、あなたもちゃんと覚えてるんじゃないの」
「う……」
あまり思い出したくない事を思い切り言われてしまい、妖夢は耳まで赤くしてしまう。部屋が暗く、その事を幽々子に気付かれずに済むのが、妖夢にとっては幸いである。
妖夢もその頃の事はしっかりと覚えている。さすがに何年前の事であるのかは、その限りではないのだが。
「そんな事より、早く寝ちゃいましょうよ。せっかく暖かいんですから」
「そうね。妖夢が暖かいし」
またしても微妙な言い回しだった。
ただ単に、妖夢が暖かい、とだけ言っているのか。それとも、照れで身体がほてっている事を暗にからかっているのか。妖夢には、判断がつかない。
どちらでもいいか、と妖夢は思う。
推測するだけの材料が無いのなら、下手に考えない方が良い。からかわれているのだとしても、それはいつもの事なのだ。
そんな事より、早く寝てしまおう。せっかく布団が暖かいのだし、明日もいつも通り、朝は早いのだ。
「ねぇ、妖夢」
「……なんでしょうか?」
寝ようと思った矢先に、声を掛けられる。まだ何かあるのだろうか。
「ここのところ、来なくなったわねぇ。私の所に」
「そんな、いつまでも私の事を子供扱いしないでくださいよ……」
「もう……寂しくないの?」
「……」
それは、妖夢にとって核心を突いてくる言葉だった。
この人には敵わないな、と妖夢は思った。全てを見通されている。
それは雪の降る、ある寒い朝の事。妖夢の師匠である魂魄妖忌が、楼観剣と白楼剣、そして置手紙を残し、姿を消していた。何の前触れもなく、である。
これも教えなのだという事を思えば、妖忌がいなくなろうとも、妖夢は別段悲しくはなかった。
けれど、それまで頼りにしていた人が突然いなくなり、自分一人でこの白玉楼と、そして幽々子を守っていかなければならない事を思うと、やはり不安であり、そして寂しかった。その重圧に耐えるには、当時の妖夢はまだまだ修行が足りず、そして幼過ぎたのだ。そんな思いが、妖夢を幽々子の傍へと向かわせていたのだった。
その次の、そのまた次の冬が訪れた際にも、雪の降る寒い夜には寂しさに駆られてしまい、妖夢と幽々子が枕を並べる事がたびたびあった。
その頃はまだ幽々子も、妖夢をからかうといった事はあまりしておらず、そんな妖夢の事を優しく受け入れていたのだった。
当時の事はおぼろげながら覚えてはいるものの、何年前の事なのかまでは、妖夢の記憶には残されていない。もしかしたら幽々子だけは、しっかりと記憶しているのかも知れない。
もちろん今では妖夢も成長しており、このように同じ布団で一緒に寝る事など、久方ぶりの事である。
今でも妖夢は、このように雪の降る夜にはやはり、当時の事を、妖忌の事を思い出し、一抹の寂しさを覚えてしまう。
昔の妖夢は、そんな感情に流されてしまい、あまつさえ幽々子に甘えすがってしまう自分自身を修行不足となじり、そして責め立てていた。自分はなんと弱いのだろう、と。
けれど今は違う。
寂しさという感情が起こってしまうのは、それは仕方の無い事。大切なのは、そういう感情を抱きつつも、自らに課せられた仕事――白玉楼の主、西行寺幽々子の従者として、その身の警護をし、その命に従う事――をきちんとこなしていく事なのだと、今の妖夢は分かっているのだ。
「今はもう、大丈夫ですよ……」
顔を少しだけ、幽々子の方へ傾けて、
「……幽々子さまが、ずっと、いてくれてますから」
それは、妖夢にとっては大層恥ずかしい一言ではあるが、同時に素直な本音でもあった。
何かとからかわれ続けている日常の中にあっては、決して言えない本音であろう。
何だかんだ言っても、妖夢にとって幽々子は大きな心の支えなのだ。
「……幽々子さま、聞いてます?」
そんな恥ずかしい思いを打ち明けたにも関わらず、いつまで経っても幽々子からの返事が無い。なので妖夢は、幽々子の方へ顔を向けてみる。すると――
すう……すう……
規則正しい、呼吸音が聞こえた。
暗さで表情までは確認出来なかったが、もう眠っているように見えた。
「(話しかけておいて、ご自分が先に寝ちゃうんですか)」
と、妖夢は相変わらず自分勝手な幽々子に思わずあきれる。
しかし、早く寝ようと言ったのは妖夢自身である。そう思い返し、仕方ないか、と小さくため息をつく。
それは、この夜5度目のため息。けれどそのため息は、それまでのものとは意味合いが異なっていた。
たとえ今後、妖夢が何度ため息を吐こうが、妖夢の目の前にいる、ちょっと変わった幸せは、決して逃げ出してしまう事は無いだろう。むしろ、その幸せの方が、妖夢の事を逃がしてはくれない――それだけは確かである。
「おやすみなさい、幽々子さま……」
すぐ傍の主の顔に向かって、小さな小さな挨拶をしてから、妖夢は目を閉じた。
布団のぬくもりと、主の寝息を子守唄に、妖夢の意識は間もなく、夢の中へといざなわれていった。
「幽々子さまが、ずっと、いてくれてますから、か」
暗闇に包まれた部屋の中、彼女はそう一人ごちた。
隣りからは、すやすやと可愛らしい寝息が聞こえてくる。
「(何だか毒気を抜かれちゃったわ。妖夢が眠ったら何か悪戯しようと思ってたのに。……けどまあ、いいか)」
彼女は、息がかかる位まで、妖夢の顔に自分の顔を近付ける。
その目に映るのは、ただただ無垢で、そして安らかな寝顔。
「おやすみ、妖夢」
その声はすぐさま闇の中へと消え、彼女――幽々子は、今度こそ本当に、眠りに就くためにまぶたを下ろしていった。
ゆゆ様は妖夢を気遣っている………と萃夢想で明らかになった今、
何か凄く説得力がある話でした。
この後読感、この余韻がその全てです。
個人的には過去の母性全開なゆゆ様の件も見てみたい。
ゆゆ様の寝所を訪ねる妖夢をすごく見てみたい。
だって妖夢が、幽々子に甘えるんですよ?
そんなの………読みたいよやっぱり!