むかしむかし、あるところに、じいさんとばあさんがおりました。
じいさんとばあさんは、普段は畑を耕しながら、のんびりと生活をしておりました。
魔理沙「また、じいさんか・・・・。」
霊夢「いい加減、あきらめなさいよ。」
ある日じいさんは、いつものように畑を耕やそうと外へ出てきました。
すると、畑の一部が荒れてしまっているのを見てしまいました。
魔理沙「なんだこりゃ?育ててた大根まで持ってかれてるぜ!」
じいさんは怒って、犯人を探そうと決意しました。
翌日、いつもより早く畑に出てくると、畑から大根を引っこ抜いている一匹のタヌキを発見しました。
リリカ「えへへ~。今日も大漁大漁。」
魔理沙「・・・あんたが犯人か。」
リリカ「あれ、いつからそこに?」
魔理沙「ついさっきな。で、私の畑で泥棒なんざ働いた以上、覚悟はできてんだろうな?」
リリカ「全然。」
魔理沙「じゃあ、今すぐ覚悟を決めな!」
リリカ「それはいやよね~。」
タヌキはじいさんに見つかると、一目散に逃げて行きました。
じいさんはそれを追いかけます。
魔理沙「チッ!思ったより逃げ足の速いやつだぜ。」
リリカ「鬼さんこちら~。」
魔理沙「私はじいさんだ!」
リリカ「そこを訂正しなくても・・・・。」
魔理沙「やかましい!これでもくらいやがれ!!」
じいさんはそう言って、一枚のお札を取り出し、
魔理沙「魔符『ミルキーウェイ』!!」
星型の弾を、タヌキに向かって放ちました。
逃げていたタヌキは、あえなく撃墜されてしまいました。
リリカ「・・・・う~ん・・・・・。」
魔理沙「どうだ、思い知ったか。」
リリカ「思い知りました。」
魔理沙「そうか。それじゃあ、ばあさんに頼んで、味噌汁の具にでもなってもらうか。」
リリカ「そんな~。私を食べても、おいしくないよ~?」
魔理沙「じゃあ、私は食べないことにするぜ。」
タヌキを捕獲したじいさんは、ご機嫌で家に帰ってきました。
じいさんはばあさんに、事の端末を話しました。
霊夢「なるほどね。それで、これを味噌汁の中に入れろと?」
魔理沙「そういうことだぜ。」
霊夢「こんなもん、入れたってねえ・・・・。」
リリカ「こんなもんとか、言わないでよ~。」
魔理沙「食材は黙ってな。じゃあばあさん、よろしくな。私は畑を手入れしてくるぜ。」
じいさんはそう言って、畑に向かいました。
一方ばあさんは、食事の準備に取り掛かりました。
霊夢「やれやれ、昼食はタヌキ汁か。」
リリカ「私、食事になっちゃうの?」
霊夢「あんたは、あんまり美味しそうな食材は見えないからね。気が乗らないけど。」
リリカ「じゃあ、この縄をほどいてよ~。」
霊夢「面倒だから、いや。」
リリカ「そんな~。もう畑を荒らしたりしないから・・・・。」
霊夢「そうは言っても、畑荒らされて困るのはじいさんの方だし。」
リリカ「食事のお手伝いするから~・・・・。」
霊夢「・・・・・ま、それならいいか。」
人の良いばあさんは、タヌキの縄をほどきました。
そして、食事の準備を手伝わせることにしました。
霊夢「ええと、それじゃあ、そこのお米を取って。」
リリカ「そ~・・・・・。」
霊夢「聞いてた?そこのお米を・・・・。」
リリカ「紅白、覚悟!!」
ゴチーン!!
霊夢「ぐはっ・・・・・・。」
リリカ「えへへ~。作戦成功。後は・・・・・・・・。」
ずる賢いタヌキは、ばあさんを騙して自由の身になると、なんとばあさんを殴り倒してしまいました。
タヌキは、さらに何かを思いついたようです。
しばらくして、じいさんが帰ってきました。
魔理沙「ただいま~。」
リリカ「あ、おかえり~。」
魔理沙「・・・・・あんた、何してんだ?」
リリカ「ばあさんに開放してもらったの。」
魔理沙「その味噌汁は?」
リリカ「開放してもらったお礼に、作ったの。お詫びもこめて。」
魔理沙「あんたがお詫びなんて、頭打ったか?で、ばあさんは?」
リリカ「なんかひどいこと言った~。」
魔理沙「気のせいだ。ばあさんはどうした?」
リリカ「ちょっと、買い物してくるって。」
魔理沙「そうなのか?」
リリカ「そうだよ。食事は先に取っといてって。」
魔理沙「そうか。それじゃ、いただいておくとするか。」
タヌキは、炊き立てのお米と囲炉裏で暖めてあった味噌汁を器に盛って、じいさんに手渡しました。
魔理沙「それでは、いただきます。」
リリカ「どうぞどうぞ。」
魔理沙「米の炊き具合は、まあまあだな。」
リリカ「そう?」
魔理沙「味噌汁は・・・・・(ずず~)、中々いけるじゃないか。」
リリカ「えっへん!」
魔理沙「お、肉入りか!ばあさんはケチだから、入れてくれねえからな。」
リリカ「ケチだね~。」
魔理沙「これは何の肉だ?まさか、あんたのじゃないだろうな。」
リリカ「違うって。」
魔理沙「じゃあ、何の肉だ?」
リリカ「その前に、そこを見て。」
魔理沙「ん?」
タヌキは囲炉裏の火の元を指しました。
じいさんは言われたとおりにそこを覗きました。
魔理沙「これは・・・。ばあさんの服と同じ素材だな。」
リリカ「そうだよ~。」
魔理沙「まさか・・・・。」
リリカ「そのまさかよ。」
魔理沙「ばあさんの服を勝手に燃やしたのか?あんた、封印されるぜ!」
リリカ「いやいや、そんなことはしてないって。」
魔理沙「そうか。それならいいんだがな。で、何の肉?」
リリカ「言っていい?」
魔理沙「いいぜ。」
リリカ「ばあさんの肉。」
魔理沙「ぶ~~~~~~~~~~!!!!!」
タヌキの衝撃的な台詞に、じいさんはショックのあまり口の中の味噌汁を、正面にいたタヌキに全部ぶちまけてしまいました。
リリカ「きたな~い・・・。」
魔理沙「この野郎!何てもん食わせるんだ!」
リリカ「怒った?」
魔理沙「こんなもん食わされて、怒らないやつなんているか!変なものがうつったらどうするんだ!!」
霊夢「ちょっと!こんなもんってなによ!私は病気持ちじゃないわよ!!」
魔理沙「もう許さねえ!昼飯の代わりにこれでも食らえ!!」
じいさんは懐からまたお札を取り出し、
魔理沙「恋符『マスタースパーク』!!!」
今度はレーザーを放ちました。
その攻撃に、タヌキは撃墜されたかのように思えましたが、
魔理沙「変わり身の術・・・・・。やるな。」
霊夢「・・・・・・・・・・・。」
魔理沙「ばあさん、大丈夫か?」
霊夢「・・・・・あんま、大丈夫じゃない・・・・。」
ばあさんの死体(?)を盾に、タヌキは逃亡しました。
リリカ「ちなみに~、肉はただの牛だよ~。氷付けになってたやつだけど~。」
魔理沙「それって、大丈夫なのかよ・・・・・?」
じいさんは突然のことに、ただ呆然とするしかありませんでした。
そこへ、唐突にウサギがやってきました。
ルナサ「じいさん、いったいどうしました?」
魔理沙「ああ、ばあさんをタヌキに殺された。」
霊夢「・・・・・トドメさしたの、あんたじゃない・・・・。」
ルナサ「死体が喋った。」
魔理沙「気のせいだ。死人に口無し。」
じいさんはウサギに、先ほどのことを話しました。
ルナサ「そうですか。悪いタヌキですね。」
魔理沙「なんとかあのタヌキに、ギャフンと言わせることができないものか・・・。」
ルナサ「私がやりましょう。きっと、ばあさんの仇をとって見せます。」
魔理沙「いいのか?」
ルナサ「かまいません。あいつには個人的に恨み辛みがあるもので・・・・・。」
そう言ってウサギは、じいさんの代わりにタヌキのもとへと出かけて行きました。
魔理沙「・・・・・・ま、無理だと思うけどな。」
・
・
・
ウサギはタヌキを探して山道を歩いていると、ちょうどタヌキが薪拾いをしているのを見つけました。
ルナサ「これこれ、タヌキさん。」
リリカ「あ、姉さん。」
ルナサ「ウサギよ。」
リリカ「黒いじゃん。」
ルナサ「世の中には、黒いウサギも居る。それより。」
リリカ「なあに~?」
ルナサ「薪が重そうだから、半分持ってあげようか?」
リリカ「いいの?さすがねえさ・・・・、ウサギさんね。」
そう言ってタヌキは、背負っていた薪を半分ウサギに渡しました。
ルナサ「うぐ・・・・。ちょ、ちょっと・・・。」
リリカ「どうしたの?」
ルナサ「あんた、半分って言ったのに、全部渡したでしょ・・・・。」
リリカ「ごめ~ん。きっと八割くらいだと思う~。」
ルナサ「く・・・・・。まあ、いいわ。」
ウサギはタヌキの背後に回り、その背中に薪があるのを確認すると、懐から火打石を取り出しました。
ウサギはタヌキの背中に火をつけようと火打石をならし始めました。
かちかち
リリカ「?」
ルナサ「・・・・・・。」
かちかち
リリカ「ねえ、さっきから『かちかち』って音が聞こえるんだけど。」
ルナサ「ああ、この辺は昔からこういう音がするから、『かちかち山』って呼ばれてるの。」
リリカ「ふ~ん。物知りなんだね~。」
ルナサ「雑音は排除したいけど、原因不明だから我慢しなさいね。」
リリカ「は~い。」
かちかち
そうこう話しているうちに、ついにタヌキの背中に火がつきました。
ルナサ「(やった・・・。)」
リリカ「あ、私も一つ知ってるんだけど。」
ルナサ「な、何を?」
リリカ「この辺って、唐突に強い突風が吹くから、気をつけてね。伏せないと飛ばされるよ。」
ルナサ「そ、そうなの・・・・・。」
ビュン!
そのとき、唐突に突風が吹きました。
二人は伏せました。
しかし、その風でタヌキの背中についた火は、吹き消されてしまいました。
ルナサ「(そんな・・・・。風ごときに・・・・。)」
リリカ「ね。言ったとおりでしょ。」
ルナサ「そ、そうね・・・・。」
タヌキは何事も無かったかのように、先へ進みます。
一方のウサギは、ちょっとがっかりしました。
ルナサ「(もう一度・・・・・。)」
ウサギは再び火をつけようとし、火打石を取り出しました。
その瞬間、
パチパチ
ウサギの背後から、なにか音が聞こえてきました。
ルナサ「(・・・・・ま、まさか・・・・。)」
リリカ「ねえ、またなんか聞こえるけど~?」
ルナサ「あ、ああ。それはきっと、ぱちぱち鳥とかいうのが鳴いてるから・・・・。」
リリカ「ふ~ん。すごいね~。」
パチパチ
先ほどの風によって、タヌキの背中の火は、どうやらウサギの背中に飛火したようです。
ウサギはそれに気づき、真っ青になってます。
そして、
ボッ!
ルナサ「あつい~~~~~!!!」
火はウサギの背中の薪全部に燃え移りました。
先ほどとは打って変わって真っ赤になったウサギは、火の玉と化して走り去っていきました。
リリカ「あ~あ・・・。姉さん、メインだからって、はりきっちゃって。」
タヌキは、それを暖かく見守っていました。
・
・
・
ルナサ「うう・・・・。ひどい目にあった・・・・。」
ウサギは全身に火傷を負いながら、山を歩いていました。
そこへ、誰かが現れました。
メルラン「どうしたのかしら、ウサギさん?」
ルナサ「あ、メルラン・・・・。」
ぽか!
ルナサ「痛ッ!なにするのよ。」
メルラン「私は通りすがりの看護婦よ。メルランじゃないわ。」
ルナサ「何よ?その通りすがりの看護婦って・・・・・。」
メルラン「気にしちゃいけないわ。」
ルナサ「まあ、服は白いしね。それは百歩ゆずる。」
メルラン「ありがとう。」
ルナサ「ただ、看護婦だったら人を殴って怪我をさせるな。」
メルラン「あら、それは御免なさい。お詫びに、火傷にきく特効薬を塗ってあげるわ。」
通りすがりの看護婦を自称する人は、火傷の特効薬をウサギに塗ってあげました。
ぺたぺた
ルナサ「本当に、効くの?」
メルラン「大丈夫だって。パッケージに火傷用って・・・・・。あら?」
ルナサ「どうしたの?」
メルラン「ごめんなさい。これ、激辛のカラシだった。」
ルナサ「へ・・・・・?」
うっかり激辛のカラシを塗られたウサギは
ルナサ「痛い痛い痛い痛い痛い~~~~~!!!!」
あまりの痛さに耐えかねて、その場から走り去っていきました。
メルラン「姉さん、よかったね。主役級の役がもらえて・・・・。」
通りすがりの看護婦は、それを暖かく見守っていました。
・
・
・
痛さのあまり、その辺を走り回っていたウサギは、川へとたどり着きました。
川を見つけたウサギは、火傷に塗られたカラシを洗い落としました。
ルナサ「・・・・・あ~、ほんと、ひどい目にあったわ・・・。」
そうぼやいていると、
リリカ「あ、ウサギさん。何してるの~?」
ルナサ「看護婦にカラシ塗られた。」
リリカ「?よくわからない。」
ルナサ「知らないほうがいいかもね。」
タヌキが現れました。
ルナサ「で、あなたは何をしてるの?」
リリカ「あのね、お腹すいたから、川で魚を採ろうとしてたの。」
ルナサ「採らないの?」
リリカ「どうやって採ろうかな~、って考えてた。」
ルナサ「・・・・・私は採らないよ?」
リリカ「そんなこと考えてないって。多分。」
タヌキはどうやら、魚が食べたいようです。
ウサギは少し考えて、あることを提案しました。
ルナサ「そうだ、舟を作って、そこから漁をしましょう。」
リリカ「めんどくさ~い。」
ルナサ「働かざる者食うべからず、よ。」
リリカ「え~・・・・。」
ルナサ「わかったわかった。私も手伝う。」
リリカ「舟は~?」
ルナサ「簡単なのがよかったら、泥をこねて作りなさい。火をかければ硬くなるから。」
リリカ「は~い。」
ウサギは木で、タヌキは泥で、それぞれ舟を作り始めました。
そしてしばらくし、舟は完成しました。
ルナサ「そっちはどう?」
リリカ「できたよ~。」
ルナサ「よろしい。それじゃあ、漁に出ましょう。」
リリカ「は~い。」
二人は川に舟を浮かべて、漁に出ました。
ルナサ「(これでリリカの泥舟は、崩れて沈むはず・・・。)」
リリカ「わ~。いっぱいいるね~。」
ルナサ「(溺れるリリカは姉にすがる。そこを助けて姉としての威厳を・・・。)」
リリカ「やった!一匹げっと~。」
ルナサ「・・・・・ねえ、一ついい?」
リリカ「魚はあげないよ?」
ルナサ「いや、それはいい。何で、泥舟なのに沈まないの?」
リリカ「それがね~。さっき通りすがりの看護婦って人が来てね。」
ルナサ「・・・・・ふ~ん。」
リリカ「舟に防水の魔法をかけてくれたの。」
ルナサ「・・・・・へ~。」
リリカ「親切な人よね~。」
ルナサ「・・・・・ほ~。(看護婦め・・・・。)」
リリカ「・・・・で、どう?」
ルナサ「え!?な、何が?」
リリカ「ウサギさんも、これに乗ってみる?泥舟で漁なんて、滅多に出来るもんじゃないよ?」
ルナサ「はあ・・・。ま、いいか。次の手を考えるか・・・・。」
リリカ「どうしたの?」
ルナサ「何でもない。それじゃ、乗せてもらおうかしら。」
二人は、舟を交換しました。
ルナサ「へ~。結構安定してるね。」
リリカ「でしょ?」
舟を交換した二人は、漁を満喫していました。
その一方で、ウサギはまだ仕返しを諦めてはいませんでした。
互いに距離が開いたところで、ウサギは次の手を考えていました。
ルナサ「・・・・さて、どうしたものやら・・・・。」
リリカ「ねえさ~ん!一つ忘れてた~!」
ルナサ「私はウサギよ~!忘れてたって、何を~!」
リリカ「え~っとね~!防水の魔法だけどね~!」
ルナサ「どうしたの~!」
リリカ「三十分できれるって、看護婦さんが言ってた~!!」
ルナサ「そうなの~!」
リリカ「そうよ~!もう三十分来たから~!」
ルナサ「わかった~!ありがと~!・・・・え?」
ウサギが気づいたころには、泥舟はすでに浸水していました。
ルナサ「なんで、そんな重要なことを今になって言うのよ~!」
リリカ「ねえさ~ん!もう一つ~!」
ルナサ「あああ、沈む沈む・・・。なによ~!!」
リリカ「上流の方から、流木が流れて来てるよ~!」
ルナサ「そうなの~?!・・・・・・え?」
どかーん!!
ルナサ「あ~・・・・・・・・・。」
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
流木の直撃を受けた浸水中の泥舟は、無残にも崩壊してしまいました。
哀れウサギは、濁流にのまれて、姿を消してしまいました。
リリカ「ねえさ~ん!生きてる~!?」
メルラン「私は生きてるわよ。」
リリカ「あ、メルラン姉さん。」
メルラン「看護婦よ。」
リリカ「こだわるね~。で、ルナサ姉さん、生きてるかなあ?」
メルラン「大丈夫よ。姉さん、丈夫だから。」
リリカ「そうだね~。」
メルラン「それよりお腹すいたわ。魚、分けてくれない?」
リリカ「調理してくれるなら。」
メルラン「わかったわよ。それじゃ、焼き魚にでもしましょうか。」
タヌキはウサギを放っておいて、看護婦さんと焼き魚を堪能しましたとさ。
・
・
・
魔理沙「南無~。極楽浄土には、きっと悪いタヌキはいないぜ。」
じいさんは、ばあさんのお墓をつくった後、川へ水汲みにいきました。
そこでじいさんは、無残なウサギの水死体を発見しました。
じいさんは泣く泣く、ウサギのお墓を、ばあさんのお墓の横に立ててやりました。
ドンドン
霊夢「こら~!ここから出せ~!土に埋めるな~!」
ルナサ「リリカ~!謀ったな~!メルラン~!あんたもグルね~!」
ドンドン
魔理沙「うるさいぜ。焼死体と水死体。」
そんなに棺桶がいやだったのかなあ、と思いつつ、じいさんは一人寂しく、晩年を過ごしましたとさ・・・・。
おしまい
キャスト
じいさん 霧雨魔理沙
ばあさん 博麗霊夢
タヌキ リリカ・プリズムリバー
ウサギ ルナサ・プリズムリバー
看護婦 メルラン・プリズムリバー
じいさんとばあさんは、普段は畑を耕しながら、のんびりと生活をしておりました。
魔理沙「また、じいさんか・・・・。」
霊夢「いい加減、あきらめなさいよ。」
ある日じいさんは、いつものように畑を耕やそうと外へ出てきました。
すると、畑の一部が荒れてしまっているのを見てしまいました。
魔理沙「なんだこりゃ?育ててた大根まで持ってかれてるぜ!」
じいさんは怒って、犯人を探そうと決意しました。
翌日、いつもより早く畑に出てくると、畑から大根を引っこ抜いている一匹のタヌキを発見しました。
リリカ「えへへ~。今日も大漁大漁。」
魔理沙「・・・あんたが犯人か。」
リリカ「あれ、いつからそこに?」
魔理沙「ついさっきな。で、私の畑で泥棒なんざ働いた以上、覚悟はできてんだろうな?」
リリカ「全然。」
魔理沙「じゃあ、今すぐ覚悟を決めな!」
リリカ「それはいやよね~。」
タヌキはじいさんに見つかると、一目散に逃げて行きました。
じいさんはそれを追いかけます。
魔理沙「チッ!思ったより逃げ足の速いやつだぜ。」
リリカ「鬼さんこちら~。」
魔理沙「私はじいさんだ!」
リリカ「そこを訂正しなくても・・・・。」
魔理沙「やかましい!これでもくらいやがれ!!」
じいさんはそう言って、一枚のお札を取り出し、
魔理沙「魔符『ミルキーウェイ』!!」
星型の弾を、タヌキに向かって放ちました。
逃げていたタヌキは、あえなく撃墜されてしまいました。
リリカ「・・・・う~ん・・・・・。」
魔理沙「どうだ、思い知ったか。」
リリカ「思い知りました。」
魔理沙「そうか。それじゃあ、ばあさんに頼んで、味噌汁の具にでもなってもらうか。」
リリカ「そんな~。私を食べても、おいしくないよ~?」
魔理沙「じゃあ、私は食べないことにするぜ。」
タヌキを捕獲したじいさんは、ご機嫌で家に帰ってきました。
じいさんはばあさんに、事の端末を話しました。
霊夢「なるほどね。それで、これを味噌汁の中に入れろと?」
魔理沙「そういうことだぜ。」
霊夢「こんなもん、入れたってねえ・・・・。」
リリカ「こんなもんとか、言わないでよ~。」
魔理沙「食材は黙ってな。じゃあばあさん、よろしくな。私は畑を手入れしてくるぜ。」
じいさんはそう言って、畑に向かいました。
一方ばあさんは、食事の準備に取り掛かりました。
霊夢「やれやれ、昼食はタヌキ汁か。」
リリカ「私、食事になっちゃうの?」
霊夢「あんたは、あんまり美味しそうな食材は見えないからね。気が乗らないけど。」
リリカ「じゃあ、この縄をほどいてよ~。」
霊夢「面倒だから、いや。」
リリカ「そんな~。もう畑を荒らしたりしないから・・・・。」
霊夢「そうは言っても、畑荒らされて困るのはじいさんの方だし。」
リリカ「食事のお手伝いするから~・・・・。」
霊夢「・・・・・ま、それならいいか。」
人の良いばあさんは、タヌキの縄をほどきました。
そして、食事の準備を手伝わせることにしました。
霊夢「ええと、それじゃあ、そこのお米を取って。」
リリカ「そ~・・・・・。」
霊夢「聞いてた?そこのお米を・・・・。」
リリカ「紅白、覚悟!!」
ゴチーン!!
霊夢「ぐはっ・・・・・・。」
リリカ「えへへ~。作戦成功。後は・・・・・・・・。」
ずる賢いタヌキは、ばあさんを騙して自由の身になると、なんとばあさんを殴り倒してしまいました。
タヌキは、さらに何かを思いついたようです。
しばらくして、じいさんが帰ってきました。
魔理沙「ただいま~。」
リリカ「あ、おかえり~。」
魔理沙「・・・・・あんた、何してんだ?」
リリカ「ばあさんに開放してもらったの。」
魔理沙「その味噌汁は?」
リリカ「開放してもらったお礼に、作ったの。お詫びもこめて。」
魔理沙「あんたがお詫びなんて、頭打ったか?で、ばあさんは?」
リリカ「なんかひどいこと言った~。」
魔理沙「気のせいだ。ばあさんはどうした?」
リリカ「ちょっと、買い物してくるって。」
魔理沙「そうなのか?」
リリカ「そうだよ。食事は先に取っといてって。」
魔理沙「そうか。それじゃ、いただいておくとするか。」
タヌキは、炊き立てのお米と囲炉裏で暖めてあった味噌汁を器に盛って、じいさんに手渡しました。
魔理沙「それでは、いただきます。」
リリカ「どうぞどうぞ。」
魔理沙「米の炊き具合は、まあまあだな。」
リリカ「そう?」
魔理沙「味噌汁は・・・・・(ずず~)、中々いけるじゃないか。」
リリカ「えっへん!」
魔理沙「お、肉入りか!ばあさんはケチだから、入れてくれねえからな。」
リリカ「ケチだね~。」
魔理沙「これは何の肉だ?まさか、あんたのじゃないだろうな。」
リリカ「違うって。」
魔理沙「じゃあ、何の肉だ?」
リリカ「その前に、そこを見て。」
魔理沙「ん?」
タヌキは囲炉裏の火の元を指しました。
じいさんは言われたとおりにそこを覗きました。
魔理沙「これは・・・。ばあさんの服と同じ素材だな。」
リリカ「そうだよ~。」
魔理沙「まさか・・・・。」
リリカ「そのまさかよ。」
魔理沙「ばあさんの服を勝手に燃やしたのか?あんた、封印されるぜ!」
リリカ「いやいや、そんなことはしてないって。」
魔理沙「そうか。それならいいんだがな。で、何の肉?」
リリカ「言っていい?」
魔理沙「いいぜ。」
リリカ「ばあさんの肉。」
魔理沙「ぶ~~~~~~~~~~!!!!!」
タヌキの衝撃的な台詞に、じいさんはショックのあまり口の中の味噌汁を、正面にいたタヌキに全部ぶちまけてしまいました。
リリカ「きたな~い・・・。」
魔理沙「この野郎!何てもん食わせるんだ!」
リリカ「怒った?」
魔理沙「こんなもん食わされて、怒らないやつなんているか!変なものがうつったらどうするんだ!!」
霊夢「ちょっと!こんなもんってなによ!私は病気持ちじゃないわよ!!」
魔理沙「もう許さねえ!昼飯の代わりにこれでも食らえ!!」
じいさんは懐からまたお札を取り出し、
魔理沙「恋符『マスタースパーク』!!!」
今度はレーザーを放ちました。
その攻撃に、タヌキは撃墜されたかのように思えましたが、
魔理沙「変わり身の術・・・・・。やるな。」
霊夢「・・・・・・・・・・・。」
魔理沙「ばあさん、大丈夫か?」
霊夢「・・・・・あんま、大丈夫じゃない・・・・。」
ばあさんの死体(?)を盾に、タヌキは逃亡しました。
リリカ「ちなみに~、肉はただの牛だよ~。氷付けになってたやつだけど~。」
魔理沙「それって、大丈夫なのかよ・・・・・?」
じいさんは突然のことに、ただ呆然とするしかありませんでした。
そこへ、唐突にウサギがやってきました。
ルナサ「じいさん、いったいどうしました?」
魔理沙「ああ、ばあさんをタヌキに殺された。」
霊夢「・・・・・トドメさしたの、あんたじゃない・・・・。」
ルナサ「死体が喋った。」
魔理沙「気のせいだ。死人に口無し。」
じいさんはウサギに、先ほどのことを話しました。
ルナサ「そうですか。悪いタヌキですね。」
魔理沙「なんとかあのタヌキに、ギャフンと言わせることができないものか・・・。」
ルナサ「私がやりましょう。きっと、ばあさんの仇をとって見せます。」
魔理沙「いいのか?」
ルナサ「かまいません。あいつには個人的に恨み辛みがあるもので・・・・・。」
そう言ってウサギは、じいさんの代わりにタヌキのもとへと出かけて行きました。
魔理沙「・・・・・・ま、無理だと思うけどな。」
・
・
・
ウサギはタヌキを探して山道を歩いていると、ちょうどタヌキが薪拾いをしているのを見つけました。
ルナサ「これこれ、タヌキさん。」
リリカ「あ、姉さん。」
ルナサ「ウサギよ。」
リリカ「黒いじゃん。」
ルナサ「世の中には、黒いウサギも居る。それより。」
リリカ「なあに~?」
ルナサ「薪が重そうだから、半分持ってあげようか?」
リリカ「いいの?さすがねえさ・・・・、ウサギさんね。」
そう言ってタヌキは、背負っていた薪を半分ウサギに渡しました。
ルナサ「うぐ・・・・。ちょ、ちょっと・・・。」
リリカ「どうしたの?」
ルナサ「あんた、半分って言ったのに、全部渡したでしょ・・・・。」
リリカ「ごめ~ん。きっと八割くらいだと思う~。」
ルナサ「く・・・・・。まあ、いいわ。」
ウサギはタヌキの背後に回り、その背中に薪があるのを確認すると、懐から火打石を取り出しました。
ウサギはタヌキの背中に火をつけようと火打石をならし始めました。
かちかち
リリカ「?」
ルナサ「・・・・・・。」
かちかち
リリカ「ねえ、さっきから『かちかち』って音が聞こえるんだけど。」
ルナサ「ああ、この辺は昔からこういう音がするから、『かちかち山』って呼ばれてるの。」
リリカ「ふ~ん。物知りなんだね~。」
ルナサ「雑音は排除したいけど、原因不明だから我慢しなさいね。」
リリカ「は~い。」
かちかち
そうこう話しているうちに、ついにタヌキの背中に火がつきました。
ルナサ「(やった・・・。)」
リリカ「あ、私も一つ知ってるんだけど。」
ルナサ「な、何を?」
リリカ「この辺って、唐突に強い突風が吹くから、気をつけてね。伏せないと飛ばされるよ。」
ルナサ「そ、そうなの・・・・・。」
ビュン!
そのとき、唐突に突風が吹きました。
二人は伏せました。
しかし、その風でタヌキの背中についた火は、吹き消されてしまいました。
ルナサ「(そんな・・・・。風ごときに・・・・。)」
リリカ「ね。言ったとおりでしょ。」
ルナサ「そ、そうね・・・・。」
タヌキは何事も無かったかのように、先へ進みます。
一方のウサギは、ちょっとがっかりしました。
ルナサ「(もう一度・・・・・。)」
ウサギは再び火をつけようとし、火打石を取り出しました。
その瞬間、
パチパチ
ウサギの背後から、なにか音が聞こえてきました。
ルナサ「(・・・・・ま、まさか・・・・。)」
リリカ「ねえ、またなんか聞こえるけど~?」
ルナサ「あ、ああ。それはきっと、ぱちぱち鳥とかいうのが鳴いてるから・・・・。」
リリカ「ふ~ん。すごいね~。」
パチパチ
先ほどの風によって、タヌキの背中の火は、どうやらウサギの背中に飛火したようです。
ウサギはそれに気づき、真っ青になってます。
そして、
ボッ!
ルナサ「あつい~~~~~!!!」
火はウサギの背中の薪全部に燃え移りました。
先ほどとは打って変わって真っ赤になったウサギは、火の玉と化して走り去っていきました。
リリカ「あ~あ・・・。姉さん、メインだからって、はりきっちゃって。」
タヌキは、それを暖かく見守っていました。
・
・
・
ルナサ「うう・・・・。ひどい目にあった・・・・。」
ウサギは全身に火傷を負いながら、山を歩いていました。
そこへ、誰かが現れました。
メルラン「どうしたのかしら、ウサギさん?」
ルナサ「あ、メルラン・・・・。」
ぽか!
ルナサ「痛ッ!なにするのよ。」
メルラン「私は通りすがりの看護婦よ。メルランじゃないわ。」
ルナサ「何よ?その通りすがりの看護婦って・・・・・。」
メルラン「気にしちゃいけないわ。」
ルナサ「まあ、服は白いしね。それは百歩ゆずる。」
メルラン「ありがとう。」
ルナサ「ただ、看護婦だったら人を殴って怪我をさせるな。」
メルラン「あら、それは御免なさい。お詫びに、火傷にきく特効薬を塗ってあげるわ。」
通りすがりの看護婦を自称する人は、火傷の特効薬をウサギに塗ってあげました。
ぺたぺた
ルナサ「本当に、効くの?」
メルラン「大丈夫だって。パッケージに火傷用って・・・・・。あら?」
ルナサ「どうしたの?」
メルラン「ごめんなさい。これ、激辛のカラシだった。」
ルナサ「へ・・・・・?」
うっかり激辛のカラシを塗られたウサギは
ルナサ「痛い痛い痛い痛い痛い~~~~~!!!!」
あまりの痛さに耐えかねて、その場から走り去っていきました。
メルラン「姉さん、よかったね。主役級の役がもらえて・・・・。」
通りすがりの看護婦は、それを暖かく見守っていました。
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痛さのあまり、その辺を走り回っていたウサギは、川へとたどり着きました。
川を見つけたウサギは、火傷に塗られたカラシを洗い落としました。
ルナサ「・・・・・あ~、ほんと、ひどい目にあったわ・・・。」
そうぼやいていると、
リリカ「あ、ウサギさん。何してるの~?」
ルナサ「看護婦にカラシ塗られた。」
リリカ「?よくわからない。」
ルナサ「知らないほうがいいかもね。」
タヌキが現れました。
ルナサ「で、あなたは何をしてるの?」
リリカ「あのね、お腹すいたから、川で魚を採ろうとしてたの。」
ルナサ「採らないの?」
リリカ「どうやって採ろうかな~、って考えてた。」
ルナサ「・・・・・私は採らないよ?」
リリカ「そんなこと考えてないって。多分。」
タヌキはどうやら、魚が食べたいようです。
ウサギは少し考えて、あることを提案しました。
ルナサ「そうだ、舟を作って、そこから漁をしましょう。」
リリカ「めんどくさ~い。」
ルナサ「働かざる者食うべからず、よ。」
リリカ「え~・・・・。」
ルナサ「わかったわかった。私も手伝う。」
リリカ「舟は~?」
ルナサ「簡単なのがよかったら、泥をこねて作りなさい。火をかければ硬くなるから。」
リリカ「は~い。」
ウサギは木で、タヌキは泥で、それぞれ舟を作り始めました。
そしてしばらくし、舟は完成しました。
ルナサ「そっちはどう?」
リリカ「できたよ~。」
ルナサ「よろしい。それじゃあ、漁に出ましょう。」
リリカ「は~い。」
二人は川に舟を浮かべて、漁に出ました。
ルナサ「(これでリリカの泥舟は、崩れて沈むはず・・・。)」
リリカ「わ~。いっぱいいるね~。」
ルナサ「(溺れるリリカは姉にすがる。そこを助けて姉としての威厳を・・・。)」
リリカ「やった!一匹げっと~。」
ルナサ「・・・・・ねえ、一ついい?」
リリカ「魚はあげないよ?」
ルナサ「いや、それはいい。何で、泥舟なのに沈まないの?」
リリカ「それがね~。さっき通りすがりの看護婦って人が来てね。」
ルナサ「・・・・・ふ~ん。」
リリカ「舟に防水の魔法をかけてくれたの。」
ルナサ「・・・・・へ~。」
リリカ「親切な人よね~。」
ルナサ「・・・・・ほ~。(看護婦め・・・・。)」
リリカ「・・・・で、どう?」
ルナサ「え!?な、何が?」
リリカ「ウサギさんも、これに乗ってみる?泥舟で漁なんて、滅多に出来るもんじゃないよ?」
ルナサ「はあ・・・。ま、いいか。次の手を考えるか・・・・。」
リリカ「どうしたの?」
ルナサ「何でもない。それじゃ、乗せてもらおうかしら。」
二人は、舟を交換しました。
ルナサ「へ~。結構安定してるね。」
リリカ「でしょ?」
舟を交換した二人は、漁を満喫していました。
その一方で、ウサギはまだ仕返しを諦めてはいませんでした。
互いに距離が開いたところで、ウサギは次の手を考えていました。
ルナサ「・・・・さて、どうしたものやら・・・・。」
リリカ「ねえさ~ん!一つ忘れてた~!」
ルナサ「私はウサギよ~!忘れてたって、何を~!」
リリカ「え~っとね~!防水の魔法だけどね~!」
ルナサ「どうしたの~!」
リリカ「三十分できれるって、看護婦さんが言ってた~!!」
ルナサ「そうなの~!」
リリカ「そうよ~!もう三十分来たから~!」
ルナサ「わかった~!ありがと~!・・・・え?」
ウサギが気づいたころには、泥舟はすでに浸水していました。
ルナサ「なんで、そんな重要なことを今になって言うのよ~!」
リリカ「ねえさ~ん!もう一つ~!」
ルナサ「あああ、沈む沈む・・・。なによ~!!」
リリカ「上流の方から、流木が流れて来てるよ~!」
ルナサ「そうなの~?!・・・・・・え?」
どかーん!!
ルナサ「あ~・・・・・・・・・。」
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
流木の直撃を受けた浸水中の泥舟は、無残にも崩壊してしまいました。
哀れウサギは、濁流にのまれて、姿を消してしまいました。
リリカ「ねえさ~ん!生きてる~!?」
メルラン「私は生きてるわよ。」
リリカ「あ、メルラン姉さん。」
メルラン「看護婦よ。」
リリカ「こだわるね~。で、ルナサ姉さん、生きてるかなあ?」
メルラン「大丈夫よ。姉さん、丈夫だから。」
リリカ「そうだね~。」
メルラン「それよりお腹すいたわ。魚、分けてくれない?」
リリカ「調理してくれるなら。」
メルラン「わかったわよ。それじゃ、焼き魚にでもしましょうか。」
タヌキはウサギを放っておいて、看護婦さんと焼き魚を堪能しましたとさ。
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・
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魔理沙「南無~。極楽浄土には、きっと悪いタヌキはいないぜ。」
じいさんは、ばあさんのお墓をつくった後、川へ水汲みにいきました。
そこでじいさんは、無残なウサギの水死体を発見しました。
じいさんは泣く泣く、ウサギのお墓を、ばあさんのお墓の横に立ててやりました。
ドンドン
霊夢「こら~!ここから出せ~!土に埋めるな~!」
ルナサ「リリカ~!謀ったな~!メルラン~!あんたもグルね~!」
ドンドン
魔理沙「うるさいぜ。焼死体と水死体。」
そんなに棺桶がいやだったのかなあ、と思いつつ、じいさんは一人寂しく、晩年を過ごしましたとさ・・・・。
おしまい
キャスト
じいさん 霧雨魔理沙
ばあさん 博麗霊夢
タヌキ リリカ・プリズムリバー
ウサギ ルナサ・プリズムリバー
看護婦 メルラン・プリズムリバー
(・∀・)
(;_;)