Coolier - 新生・東方創想話

誰かの日記 15~16日

2003/08/17 11:01:41
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~8月15日~

ベッドに横になると、すぐ眠ることが出来た。
これが夢であれば、起きれば現実が待ってるんだろう。

…これが現実だから、朝起きても寝ている場所は変わらなかった。
身支度を済ませてから館の厨房へ向かい、早速朝食の下ごしらえにはいった。

誰の朝食なのだろうか?

基本的には自分のことは自分で済ませろ、とメイド長に言われているので
ほかの働き手の分では無いことは確かだけど。
…館の首領(ドン)みたいな?
どっかにいるんだろうなぁ…、そういう人が。

咲夜「へたくそ」

余計なことばかり考えていたせいか、あまり仕事に身が入らなかったようだ。
メイド長がビー玉のようにちっこくなったジャガイモをゴミ箱に捨てる。
「どうせぼかぁ料理は下手ですよ」
心の中で愚痴る。

咲夜「他にもやることは沢山あるから、ここらでぼけっとされちゃ困るのよ」
  「…申し訳ないです」
咲夜「そう思ってんならキビキビ動く!」
  「…はい」

朝は始まったばかりだ。


~8月16日~

一通りのタスクをこなし、自室に戻ってきた。
何だか、家事手伝いみたいな仕事が多かったような気がする。
雑用なら慣れているから。

何かしら、他のメイドにジロジロ見られていたような気がする。

男だから?

…他に男の人はいないのだろうか?
この館に来てから女しか見ていないような気がする。
明日にでもメイド長に聞いてみようかな。

おなかが空いた。もちろん食べたければ自分で用意しなくてはならない。
共用の厨房へと足を運ぶ。

食材はあるが料理が作れない。

迂闊だった。
誰か助けて。

仕方が無いので生野菜をバリボリ食べる。腹が満たされればそれでいい。
一人むなしく野菜をかじる。多少味付けをすればマトモになるだろうが面倒だった。

しばらくしてると、誰か入ってきた。髪が紫色で……、それに羽も生えていた。
でも、驚くことは無かった。こんなのゲームでよく見かけるから。
それに人をジロジロ見るのは良くない。目を逸らしてまた野菜をかじる。

?「あの…、よろしかったら何か作りましょうか?」

話しかけられた。
だけど、あまり人に世話をかけられるのは好きじゃない。

 「いや…、大丈夫です…」
?「はぁ…」
 「…………」

その女性は何かを作り始めたが、気にせずまた野菜をかじる。


?「あの……、どうぞ」

しばらくしてから、その女性が僕にスープを作ってくれた。
熱いスープをすする。コンソメの味が効いてとても美味しかった。

何故僕なんかに?

わからない。片隅で生の野菜を食べる自分が貧相に見えたからかもしれない。

 「……ありがとうございます」

女性はにっこり微笑むと、ゆっくりとその場から立ち退いていった。
嬉しくて、暖かかった。
こんな日々が送れるなら…と、そんなことを思いつつ。
微風
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コメント



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1.30ななし削除
紅魔館の中で働くとこういう感じなんでしょうか。
2.10苦悶猫削除
一見すばらしい環境に思えるんですが…花園……
19.30名無し削除
なに、このエロゲ的展開フラグ?
27.-30名前が無い程度の能力削除
ツマラン
28.-30名前が無い程度の能力削除
これなんてエロゲー?
35.30na7氏削除
エロゲだな
38.無評価名前が無い程度の能力削除
つまんね