梅雨も明け、暑気猛然たるとある夏の日。
博麗神社の縁側で、夕涼みする影みっつ。
「暑いわ暑いわ、暑くて死ぬわ」
「まぁそうだな」
「ちゅーちゅー」
「こんなに暑いなら、霧を消させなきゃ良かったかもね」
「まぁそうだが、とりあえず服を着たらどうだ」
「着てるわよ!」
「ちゅーちゅー」
「あーもー、あんた魔法使いなんでしょ。魔法でちゃっちゃっと涼しくしてよ」
「自分でやればいいだろう。巫女」
「めんどくさい」
「私はお前のそんなとこが大嫌いさ」
「ちゅーちゅーちゅー」
「ってああもう、さっきからチューチューうるさいのよこの血吸い鬼!」
「よっぽどスイカがお気に入りらしいぜ」
「紅ければなんでもいいのかしら?」
「ちゅうううううう。っぽん」
「あ、空になったらしいぞ」
「ちょうどいいわ、ねえ、また霧を……」
「ちゅーっ、ちゅーーっ」
「てさっそく次のスイカかい!」
「これがホントのスイカ夢中って奴だな」
「全然合ってないわよ! あーもう、誰か涼しくしてくれないかしら?」
――その言葉!
――確かに聞いた!!
「え、何?」
「井戸から声がしたぜ」
「ちゅちゅちゅうううううう」
見れば、庭の井戸から白煙のぼり、いままさに二つの人影となろうかという。
「西に暑さで苦しむ人がいれば~」
「さっそく駆けつけクールに介抱!」
「北に喧嘩で熱くなってる人たちがいれば~」
「すぐにも参上クールに仲裁!」
「南に猫舌で苦しんでいる猫がいれば~」
「速攻で走っていって代わりに飲食!」
「そんな我ら~」
「はるか398万光年かなたからやってきた、『レティチル星人(ほしびと)』!」
「どんな暑さも~」
「たちどころにCOOLING! 目にも止まらぬICEDANCE!!」
「そんな我ら~」
「『レティチル星人』!! どこへかしこへ超特急!!」
「そんな感じなんですけど、どうかしら」
「いや、あんたらが一番暑苦しいから」
「冷たっ!!」
「ちゅーちゅーちゅーー……あ、オチは上のセリフだから。ちゅーーー」
博麗神社の縁側で、夕涼みする影みっつ。
「暑いわ暑いわ、暑くて死ぬわ」
「まぁそうだな」
「ちゅーちゅー」
「こんなに暑いなら、霧を消させなきゃ良かったかもね」
「まぁそうだが、とりあえず服を着たらどうだ」
「着てるわよ!」
「ちゅーちゅー」
「あーもー、あんた魔法使いなんでしょ。魔法でちゃっちゃっと涼しくしてよ」
「自分でやればいいだろう。巫女」
「めんどくさい」
「私はお前のそんなとこが大嫌いさ」
「ちゅーちゅーちゅー」
「ってああもう、さっきからチューチューうるさいのよこの血吸い鬼!」
「よっぽどスイカがお気に入りらしいぜ」
「紅ければなんでもいいのかしら?」
「ちゅうううううう。っぽん」
「あ、空になったらしいぞ」
「ちょうどいいわ、ねえ、また霧を……」
「ちゅーっ、ちゅーーっ」
「てさっそく次のスイカかい!」
「これがホントのスイカ夢中って奴だな」
「全然合ってないわよ! あーもう、誰か涼しくしてくれないかしら?」
――その言葉!
――確かに聞いた!!
「え、何?」
「井戸から声がしたぜ」
「ちゅちゅちゅうううううう」
見れば、庭の井戸から白煙のぼり、いままさに二つの人影となろうかという。
「西に暑さで苦しむ人がいれば~」
「さっそく駆けつけクールに介抱!」
「北に喧嘩で熱くなってる人たちがいれば~」
「すぐにも参上クールに仲裁!」
「南に猫舌で苦しんでいる猫がいれば~」
「速攻で走っていって代わりに飲食!」
「そんな我ら~」
「はるか398万光年かなたからやってきた、『レティチル星人(ほしびと)』!」
「どんな暑さも~」
「たちどころにCOOLING! 目にも止まらぬICEDANCE!!」
「そんな我ら~」
「『レティチル星人』!! どこへかしこへ超特急!!」
「そんな感じなんですけど、どうかしら」
「いや、あんたらが一番暑苦しいから」
「冷たっ!!」
「ちゅーちゅーちゅーー……あ、オチは上のセリフだから。ちゅーーー」