~お忍び隊~
真夜中の紅魔館にて。
咲夜 「(…なかなか眠れないわ。紅茶でも飲もうかしら)」
---------------------------------------------------
お気に入りのカップにアールグレイを注ぎ、一人厨房でくつろぐ咲夜。
咲夜 「ふう……」
…ガサッ
咲夜 「…言わなくてもわかるわね?そこの黒いの」
…どうやら一人ではなさそうだ。
魔理沙「…こんばんわだぜ」
咲夜 「……お茶が欲しいなら明日分けてあげるけど?」
魔理沙「わ、悪いな。ここのお茶はお気に入りなんだ」
咲夜 「んで、なんでこんな時間に人んちの棚漁ってんのよ?」
魔理沙「最近スリルに飢えててな。まぁ、ちょっとした遊びだぜ」
咲夜 「どう見ても犯罪じゃない?そしてその冷蔵庫の陰の紅白、あんたも何しに来たのよ?」
霊夢 「ッ!!」
魔理沙「(バレバレだな…)」
霊夢 「わ、私はただ魔理沙につき合わされただけよっ!」
咲夜 「じゃぁ、その後ろの手に持っているケーキは何?」
霊夢 「ビクッ」
魔理沙「(馬鹿……)」
~熱暴走~
チルノ 「暑いぜ暑いぜ」
魔理沙 「暑くて死ぬぜ」
チ&魔 「はぁ~…………」
ギラギラと照りつける太陽の光。暑さに弱い二人は湖の付近で
ダラダラと時間を過ごしていた。
チルノ 「…ねぇ、何か無いの?」
魔理沙 「何も無いぜ」
チルノ 「…………」
丁度その時、二人の頭上にルーミアの飛ぶ姿が目に入った。
チルノ 「…ルーミアの影で涼しくならないのか?」
魔理沙 「グッドアイディアだな。
おーい、ルーミア、ちょっと来い」
ルーミア「ヒュルヒュルシュタッっと、なあに?」
魔理沙 「…………」
チルノ 「…………」
魔理沙 「何だよ、ただ暗くなっただけで肝心の紫外線はバンバンじゃないか」
チルノ 「うぁ~、チクショー……、馬鹿、役立たず、帰れ」
魔理沙 「…紅魔館にでも行くか」
チルノ 「…最初からそうすれば良かったんじゃないか?」
飛び立つ二人。そして残された少女。
ルーミア「…………」
なんだかよく分からないが、とりあえずルーミアは泣いた。
~熱暴走B~
魔理沙「熱いぜ熱いぜ~」
チルノ「熱くて死ぬぜ~」
魔理沙「そういう訳だ。諦めてなんか出せ」
咲夜 「どういう訳よ」
チルノ「氷風呂なんか用意してくれたら嬉しい」
咲夜 「妖精のくせに物乞いすんな」
魔&チ「なんでもいいから何とかしてくれ」
咲夜 「何なのよあんた達。って…、後ろの煙は何?」
中国。
経緯はこうだ。
--------------------------------------------------
魔理沙「はぁ、はぁ……もう少しだ」
チルノ「暑い…ところで紅魔館はまだ?」
魔理沙「ほれ、あれが紅魔館…」
チルノ「そう、あれが紅魔館…」
何かを求めて空路を突っ走る二人。その路線に勢いよく一人の少女が飛んでくる。
中国 「おーい、そこの二人~」
魔理沙「邪魔」
中国 「えっ?」
チュン。
正面の建物以外は何も見えていないらしい……
堕ち逝く影なぞお構い無しに二人は飛んでゆく。
--------------------------------------------------
魔理沙「いいから何かくれ~……」
チルノ「救いの手を~……」
咲夜 「(…随分と顔が赤いわね。もしかして日射病か何かかしら?)」
魔&チ「さぁさぁさぁ…………」
ばったーんっ!
途端、二人はその場に勢いよく倒れた。身体がピークに達したのだろう。
咲夜「(やっぱり日射病か。面倒ね…、どっか遠い湖へ投げ捨ててこようかしら?)」
そう思いながらも二人をベッドへ運ぶ咲夜であった。
--------------------------------------------------
そして夕暮れ。昼間の気温も嘘のように下がり、今は心地よい風が辺りを飛び回っている。
魔理沙「悪いな、色々迷惑掛けたみたいで」
咲夜 「炎天下の下で寝そべってれば誰だってああなるわよ」
チルノ「また遊びに来るぜー」
咲夜 「なるべく来るな」
魔理沙「またな~」
紅魔館を飛び立つ二人。二人の看病に付きっ切りだった咲夜はようやく解放されたのであった。
咲夜 「はぁ…、なんか嵐が去ったような静けさね……」
蝉が鳴き、草むらの虫たちも音色を響かせる。
こうして、今日という日は過ぎて行った。
咲夜 「あんた、門番にも向いてないんじゃないの?」
中国 「ちゅどーん」
犠牲者は二人。これでもまだ少ない方である。
真夜中の紅魔館にて。
咲夜 「(…なかなか眠れないわ。紅茶でも飲もうかしら)」
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お気に入りのカップにアールグレイを注ぎ、一人厨房でくつろぐ咲夜。
咲夜 「ふう……」
…ガサッ
咲夜 「…言わなくてもわかるわね?そこの黒いの」
…どうやら一人ではなさそうだ。
魔理沙「…こんばんわだぜ」
咲夜 「……お茶が欲しいなら明日分けてあげるけど?」
魔理沙「わ、悪いな。ここのお茶はお気に入りなんだ」
咲夜 「んで、なんでこんな時間に人んちの棚漁ってんのよ?」
魔理沙「最近スリルに飢えててな。まぁ、ちょっとした遊びだぜ」
咲夜 「どう見ても犯罪じゃない?そしてその冷蔵庫の陰の紅白、あんたも何しに来たのよ?」
霊夢 「ッ!!」
魔理沙「(バレバレだな…)」
霊夢 「わ、私はただ魔理沙につき合わされただけよっ!」
咲夜 「じゃぁ、その後ろの手に持っているケーキは何?」
霊夢 「ビクッ」
魔理沙「(馬鹿……)」
~熱暴走~
チルノ 「暑いぜ暑いぜ」
魔理沙 「暑くて死ぬぜ」
チ&魔 「はぁ~…………」
ギラギラと照りつける太陽の光。暑さに弱い二人は湖の付近で
ダラダラと時間を過ごしていた。
チルノ 「…ねぇ、何か無いの?」
魔理沙 「何も無いぜ」
チルノ 「…………」
丁度その時、二人の頭上にルーミアの飛ぶ姿が目に入った。
チルノ 「…ルーミアの影で涼しくならないのか?」
魔理沙 「グッドアイディアだな。
おーい、ルーミア、ちょっと来い」
ルーミア「ヒュルヒュルシュタッっと、なあに?」
魔理沙 「…………」
チルノ 「…………」
魔理沙 「何だよ、ただ暗くなっただけで肝心の紫外線はバンバンじゃないか」
チルノ 「うぁ~、チクショー……、馬鹿、役立たず、帰れ」
魔理沙 「…紅魔館にでも行くか」
チルノ 「…最初からそうすれば良かったんじゃないか?」
飛び立つ二人。そして残された少女。
ルーミア「…………」
なんだかよく分からないが、とりあえずルーミアは泣いた。
~熱暴走B~
魔理沙「熱いぜ熱いぜ~」
チルノ「熱くて死ぬぜ~」
魔理沙「そういう訳だ。諦めてなんか出せ」
咲夜 「どういう訳よ」
チルノ「氷風呂なんか用意してくれたら嬉しい」
咲夜 「妖精のくせに物乞いすんな」
魔&チ「なんでもいいから何とかしてくれ」
咲夜 「何なのよあんた達。って…、後ろの煙は何?」
中国。
経緯はこうだ。
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魔理沙「はぁ、はぁ……もう少しだ」
チルノ「暑い…ところで紅魔館はまだ?」
魔理沙「ほれ、あれが紅魔館…」
チルノ「そう、あれが紅魔館…」
何かを求めて空路を突っ走る二人。その路線に勢いよく一人の少女が飛んでくる。
中国 「おーい、そこの二人~」
魔理沙「邪魔」
中国 「えっ?」
チュン。
正面の建物以外は何も見えていないらしい……
堕ち逝く影なぞお構い無しに二人は飛んでゆく。
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魔理沙「いいから何かくれ~……」
チルノ「救いの手を~……」
咲夜 「(…随分と顔が赤いわね。もしかして日射病か何かかしら?)」
魔&チ「さぁさぁさぁ…………」
ばったーんっ!
途端、二人はその場に勢いよく倒れた。身体がピークに達したのだろう。
咲夜「(やっぱり日射病か。面倒ね…、どっか遠い湖へ投げ捨ててこようかしら?)」
そう思いながらも二人をベッドへ運ぶ咲夜であった。
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そして夕暮れ。昼間の気温も嘘のように下がり、今は心地よい風が辺りを飛び回っている。
魔理沙「悪いな、色々迷惑掛けたみたいで」
咲夜 「炎天下の下で寝そべってれば誰だってああなるわよ」
チルノ「また遊びに来るぜー」
咲夜 「なるべく来るな」
魔理沙「またな~」
紅魔館を飛び立つ二人。二人の看病に付きっ切りだった咲夜はようやく解放されたのであった。
咲夜 「はぁ…、なんか嵐が去ったような静けさね……」
蝉が鳴き、草むらの虫たちも音色を響かせる。
こうして、今日という日は過ぎて行った。
咲夜 「あんた、門番にも向いてないんじゃないの?」
中国 「ちゅどーん」
犠牲者は二人。これでもまだ少ない方である。