ここは幻想郷。今日も一匹の妖怪少女が夜空をゆく。
ルーミア「何か面白いもん無いかなぁ~?、夜食でもいいわねぇ~」
食事の後の散歩は彼女の日課である。散歩…、と言っても浮いているわけだが…
ルーミア「お、魔理沙宅はっけ~ん。早速突撃取材よっ♪」
得意の押し掛け訪問。傍から見ればいい迷惑である。
そして彼女は森の中の一軒家に降り立った。
ルーミア「おじゃましま~す。」
魔理沙 「こんな遅くに不法侵入者か?これは排除しなきゃだな。」
ルーミア「そんな法どこにあるのよ。」
魔理沙 「私ンちだぜ。てかせめて本人の許可ぐらい取れ。」
ルーミア「気にしない、気にしない。」
魔理沙 「それはお前だけだ。」
作務衣を着た魔理沙はルーミアに答えかけながら本を読みふけていた。
取っ付きあいも慣れているらしく、ルーミアの入室を受け入れたようだった。
で、早速暇つぶしになるようなものを探すべく、辺りを捜索して回るルーミアだが…
ルーミア「なんか、重そうな本ばっかりね……」
魔理沙 「パチュリーからいろいろと借りてるんだ。
あいつの図書館は面白い本が読みきれないほど埋まってるからな。」
ルーミア「ふぅーん……」
山のように積まれた本を、何か物欲しげな目で見るルーミア。
気にせず魔理沙は読書に集中していた。
ルーミア「…………」
魔理沙 「……言っとくが、ここにはお子様妖怪が読むような本は無いぜ。」
ルーミア「私もうお子様じゃないも~ん。」
魔理沙 「どうだかな。」
そういうと、ルーミアは辺りの山積みの本をガサゴソと漁り始めた。
魔理沙 「(…ほっときゃ、帰るかな?)」
……かれこれ30分後。しかし状況は前と然程変わっていなかった。
ルーミア「……文字やら魔方陣やら、なんだか地味で難しい本ばっかり…
もう少し色のある本はないの?漫画とか、絵本とかさ~…」
魔理沙 「これでも十分面白いぜ。(まだ居座るのかよ)」
ルーミア「むぅ~」
再び山を漁り始めるルーミア。と、そこに転がり込む一冊の本。何気なく拾い、パラパラとページを送った。
それは、人間世界では成人指定のちょっぴりアレな本だった。
ルーミア「わぁ~。魔理沙ってこういう本も読むんだ~。へぇ~……」
魔理沙 「ッ!!おまえ、何の本読んでる!?」
思わず魔理沙は目線をルーミアの方へ向けた。すると、図書館でくすねてきた「あの本」が
今、ルーミアの手中にあることが判明したのだ。
ルーミア「女性の裸がいっぱいだ~。」
魔理沙 「馬鹿、とっとと返せっ!」
魔理沙が飛び掛ったが、あっけなくサラリとかわされる。
魔法少女赤面。ルーミアはケラケラと魔理沙を嘲笑っていた。そして暴れること10分後。
魔理沙が隙を突き、疾風のごとくルーミアの持っていた本を奪い返したのだ。
額に滲んだ汗がその様子を物語っていた。
ルーミア「あ~あ、もう終わっちゃった……」
ルーミアは呆れたように肩を落とした。一方、魔理沙は少々息を切らしながらも安堵した表情を
見せていた。
魔理沙 「さ、さぁ、とっとと帰った帰った。子供はもうとっくに寝る時間だぜ。」
ルーミア「寝るのは昼間よ?夜は遊ぶ時間なの。」
魔理沙 「私は夜は寝る時間なんだよ。」
ルーミア「もう…今度来るときは私でも楽しめるような本を用意しておいてよね。」
魔理沙 「自分で借りに行けっつーの。」
ルーミア「さーて、みんなに言いふらしに行こっと。」
魔理沙 「……待て今何て言った?」
ルーミア「きっと空耳よ。うん。どうしたのよ?そんな怖い顔して…………」
魔理沙 「……今夜は逃さないぜ…………お前は……実験台だっ!!」
ルーミア「さいなら~!」
がしっ。
魔理沙邸。今夜は熱くも長い夜になりそうだ。
ルーミア「何か面白いもん無いかなぁ~?、夜食でもいいわねぇ~」
食事の後の散歩は彼女の日課である。散歩…、と言っても浮いているわけだが…
ルーミア「お、魔理沙宅はっけ~ん。早速突撃取材よっ♪」
得意の押し掛け訪問。傍から見ればいい迷惑である。
そして彼女は森の中の一軒家に降り立った。
ルーミア「おじゃましま~す。」
魔理沙 「こんな遅くに不法侵入者か?これは排除しなきゃだな。」
ルーミア「そんな法どこにあるのよ。」
魔理沙 「私ンちだぜ。てかせめて本人の許可ぐらい取れ。」
ルーミア「気にしない、気にしない。」
魔理沙 「それはお前だけだ。」
作務衣を着た魔理沙はルーミアに答えかけながら本を読みふけていた。
取っ付きあいも慣れているらしく、ルーミアの入室を受け入れたようだった。
で、早速暇つぶしになるようなものを探すべく、辺りを捜索して回るルーミアだが…
ルーミア「なんか、重そうな本ばっかりね……」
魔理沙 「パチュリーからいろいろと借りてるんだ。
あいつの図書館は面白い本が読みきれないほど埋まってるからな。」
ルーミア「ふぅーん……」
山のように積まれた本を、何か物欲しげな目で見るルーミア。
気にせず魔理沙は読書に集中していた。
ルーミア「…………」
魔理沙 「……言っとくが、ここにはお子様妖怪が読むような本は無いぜ。」
ルーミア「私もうお子様じゃないも~ん。」
魔理沙 「どうだかな。」
そういうと、ルーミアは辺りの山積みの本をガサゴソと漁り始めた。
魔理沙 「(…ほっときゃ、帰るかな?)」
……かれこれ30分後。しかし状況は前と然程変わっていなかった。
ルーミア「……文字やら魔方陣やら、なんだか地味で難しい本ばっかり…
もう少し色のある本はないの?漫画とか、絵本とかさ~…」
魔理沙 「これでも十分面白いぜ。(まだ居座るのかよ)」
ルーミア「むぅ~」
再び山を漁り始めるルーミア。と、そこに転がり込む一冊の本。何気なく拾い、パラパラとページを送った。
それは、人間世界では成人指定のちょっぴりアレな本だった。
ルーミア「わぁ~。魔理沙ってこういう本も読むんだ~。へぇ~……」
魔理沙 「ッ!!おまえ、何の本読んでる!?」
思わず魔理沙は目線をルーミアの方へ向けた。すると、図書館でくすねてきた「あの本」が
今、ルーミアの手中にあることが判明したのだ。
ルーミア「女性の裸がいっぱいだ~。」
魔理沙 「馬鹿、とっとと返せっ!」
魔理沙が飛び掛ったが、あっけなくサラリとかわされる。
魔法少女赤面。ルーミアはケラケラと魔理沙を嘲笑っていた。そして暴れること10分後。
魔理沙が隙を突き、疾風のごとくルーミアの持っていた本を奪い返したのだ。
額に滲んだ汗がその様子を物語っていた。
ルーミア「あ~あ、もう終わっちゃった……」
ルーミアは呆れたように肩を落とした。一方、魔理沙は少々息を切らしながらも安堵した表情を
見せていた。
魔理沙 「さ、さぁ、とっとと帰った帰った。子供はもうとっくに寝る時間だぜ。」
ルーミア「寝るのは昼間よ?夜は遊ぶ時間なの。」
魔理沙 「私は夜は寝る時間なんだよ。」
ルーミア「もう…今度来るときは私でも楽しめるような本を用意しておいてよね。」
魔理沙 「自分で借りに行けっつーの。」
ルーミア「さーて、みんなに言いふらしに行こっと。」
魔理沙 「……待て今何て言った?」
ルーミア「きっと空耳よ。うん。どうしたのよ?そんな怖い顔して…………」
魔理沙 「……今夜は逃さないぜ…………お前は……実験台だっ!!」
ルーミア「さいなら~!」
がしっ。
魔理沙邸。今夜は熱くも長い夜になりそうだ。