-----いつまでもいっしょに----- 「博麗神社に行かない?メリー」 「なんで博麗神社なの?」  蓮子は時々言い出す事が唐突だ。 「きっとそこが入り口だからよ」  蓮子と私は秘封倶楽部というサークルのメンバーだ…といっても二人しかメンバーの居ないサークルなんだけど。  活動内容は張り巡らされた結界を暴く事。  本当は禁止されてるんだけどね。 「なんでそう思うの?」  私は当然の疑問をぶつけてみる。 「これを見て」  そういって蓮子は地図を私に見せた。  それは良く知っている場所の地図だった。  だってこの街の地図だったんですもの。 「メリーが今まで見た『結界の境目』の場所を印してみたんだけど、ほら。真中に博麗神社があるわ」  あら、ほんとうだわ。  私は思わず声をあげてそういった。    そう、それが私の能力。  私には結界……つまりは世界の境目が見える能力がある。  そしてその結界の切れ目を探しては別の世界に飛び込んでみる。  これって帰ってこなかったら「神隠し」よね。  でもそうなると、この神隠しの主犯は私自身て事になるんじゃないかしら。 「今までメリーが見てきたのは現実にあった事なのよ。夢なんかじゃないわ」 「だぁからぁ、あれは夢の話だって言ってるじゃない」 「そんなはずないわ。だったらなんで夢の中のものが現実に出てくるのよ」 「何言ってるの、蓮子。夢と現は同じ物なのよ。全然不思議じゃないわ」 「メリー、夢と現は違うものよ。物事にはすべて『客観的に見て明確な真実が存在する』ものなの」  蓮子はきっぱりと言った。 「だから博麗神社には何かあると思うのよ」  蓮子の言葉に特に異論はなく、今夜の結界さがし……秘封倶楽部の活動内容は本当は禁止されてる事なので決行はいつも夜だ……は博麗神社に決まった。  そして時刻は真夜中。 「もう、蓮子、3分12秒の遅刻よ」 「メリー、あなたのその時計、少しずれてるわね。正確には2分29秒よ」  蓮子は夜になるといつも空を見上げながら時間をつぶやく癖がある。だからいつも時間に遅れてくるの。  誰もいない、真っ暗な闇の中にひっそりと建つ博麗神社。  そういえば私、ここの神主さんてどんな人か知らないわ。  蓮子の話によるとなんでもゲームを作ったり音楽を作ったりしてる人らしいんだけど。  蓮子もよく知らないみたい。  とりあえず神社のまわりをぐるりと回ってみる。 「どう?メリー」  蓮子が私に聞く。結界が見えるのは私だけだからだ。 「特に見えないわ、蓮子」 「じゃあ、やっぱり中かな?」  神社の中に入るなんて罰当たりに思えるかも知れない。  でも私たち、もっと罰当たりな事今までした事あるし、大丈夫よね。  例えば、卒塔婆をひっこぬいたりとか。 「あ……」  中に入った瞬間、それが目に入った。 「やっぱりここなのね?メリー」  私が思わず上げた声に蓮子が反応する。  そこには確かに結界が見えた。  見えたのだけど。 「ねぇ、蓮子、本当にここに入るの?」  その結界は今までと違い、向こう側が見えなかったのだ。 「当然」  蓮子が言って中に飛び込む。  待って、蓮子!  私は叫ぼうとしたけどもう遅かった。慌てて蓮子を追って中に飛び込む。  中は酷い嵐だった。  雨や風じゃない、何か……きっと空間……たぶんあれは結界。  ああ、とうとう罰が当たったんだ、きっと。  結界の中に入った瞬間私はそう思った。 「メリー!」  蓮子が飛ばされながら手を私に差し伸べてくる。 「蓮子!」  私も必死に手を伸ばそうとしたけどお互いに離れていく手は触れる事なく、手を繋ぐ事はできなかった。 「メリー! 博麗神社よ! あそこが世界を繋ぐ境目なのよ!」  蓮子が飛ばされながら必死に私に呼びかけた。 「きっと『向こうの世界』にも博麗神社はあるわ! そこで落ち合いましょう!」 「分かったわ、蓮子! 私が遅刻しても置いていかないでね!」  私も必死で彼女に答える。そして私の意識はそこで途切れてしまったの。  気が付けば全然見知らぬ場所に居たわ。  暗い森の中。  ここが「私たちの世界」なのか「別の世界」も分からない。  そこで私は最後に蓮子と交わした言葉を思い出す。  とりあえず博麗神社に行かなくちゃ。  上を見上げると木々の隙間から星と月が見える…けれども私にはそこから何も読み取る事はできない。  蓮子のように星を見るだけで今の正確な時間が秒単位でわかり、月を見るだけで今居る場所がわかるなんて気持ちの悪い眼は持っていなかったから。  森はとても広かった。  どこまで飛んじゃったのかしら。  私達の世界の私たちが住んでいた国ではこんなに広い森ってほとんど覚えがないのだけれども。  やっぱりここは別の世界?  私はずっと歩き通しで疲れてしまった。  ああ、もしかして私ここで死んじゃうのかしら。  そしていつしかそんな事を考え始めるようになってしまった。  ごめんね、蓮子。  きっと大遅刻どころか、神社にはずっとたどり着けそうにないわ。  このまま戻らなかったら私のお墓が建つのかしら。  でも蓮子、私のお墓に彼岸花を飾るのはやめてね。  あの花、嫌いなの。  そんなこんなで、歩きつかれた私はその日は結局森の中で、木の根元に小さくなって寝たわ。  朝になって起きた私は再び歩き出す。  蓮子と離れ離れになって10時間が過ぎようとしていた。  空はすっかり明るくなって蓮子でも正確な時間がわからなくなる時間。  時計を見つつそんな事を思う。  喉も渇いたし、お腹も減ったわ。  ああ、こんな事なら先週蓮子に新しいアイスクリーム屋に誘われたとき、一緒に行ってれば良かったわ。  きっと美味しかったに違いない。  でもここでじっとしててもお水と食べ物は向こうからやってこない。  せめて誰か人の住んでいる場所を見つけないと。  もしくは私の願いをかなえてくれるような優しい精霊が住んでいるような泉を。  いいかげん喉が渇いた。  まだ空は明るかったけど、私はそれ以上歩けなくなって一旦休む事にした。  これってもしかしていつもの夢なんじゃないかとも思う。  じゃあ何処から夢を見ているのかしら。  学校の授業中? それとも博麗神社に来てから?  やだ、もしかして寝顔を蓮子に見られてるかも知れない。  そんなことを思いながら私はいつのまにか眠っていた。  夢を見た。  また、どこか知らない街。  ああ、喉が渇いた。  現実で喉が渇いていると夢の中でも渇くのね…そんな事を思いながら、私はその街を歩く。  ふと家の軒先に竹を使った水筒が置いてあるのを見つけた。  私の喉がこくりとなる。水だ。  そっと持ち上げて見るとちゃぷんと音が鳴った。中身も入ってる!  これできっと私は助かるわ。  そんなことを私は夢の中で思ってたの。  そして私はまた森の中で目がさめる。だけど…。  ほら、やっぱりあった。  私の手には夢の中で手に入れた水筒がしっかり握られていた。  私はその水筒の中身の水を半分飲んでまた歩きだした。  その日の夜。  それまで誰にも、動物にすら会わなかった……ううん、きっと動物が私を避けてたのね…私はとうとうこの世界で始めての私以外の 生き物に出会った…出会ってしまった。  それは大きくて、角があって。  本で読んだ鬼にそっくり!  ううん、きっと本物の鬼だ。  私は必死で逃げたわ。  だって鬼って人を攫うものじゃない。  その鬼も当然私を追ってきた。  まさしく「鬼ごっこ」を続けていた私だけれども、とうとう追いつかれる時がやってきた。  そりゃそうだわ。  だって私達の世界には「鬼のように強い」「鬼のように足が速い」「鬼のように……」なんて言葉がいくらでもあるもの。  鬼は凄いもの、優れたものの象徴。  そして私に追いついて鬼はにんまり笑う。  もうだめ。  そして鬼に捕まりそうになったその時……。  それは起こった。 「………!?」  目の前に空間……ううん、空間の隙間が開いて、鬼を飲み込んでしまったのだ。  私はしばし呆然としたけれども。  そうだ。早くこの隙間を閉じなきゃ鬼がまた出てくるかもしれない!  頭で理解するよりも身体が行動を起こしていた。  さっと手を振るとみるみるうちに隙間は閉じていき、また何も無い空間になった。 「何、これ……わたしの力なの?」  それが私……マエリベリー・ハーンが妖怪の力に目覚めた瞬間だった。  おそらく私のご先祖の誰かが妖怪だったのだろう。  私の家系は代々霊感が強い方だったけれども、結界を視認出来るほどの力を持ったのは私だけだった。  その私の中に流れる『血』が生命の危機に目覚めたのだろうか。  ずっと夢だと思ってたあのことも、どうやら私が無意識に境目を操って別の世界に行ってしまっていたらしい。  ああ、ごめんなさい、蓮子。貴女が正しかったのね。  だけど、この力を自在に操ることが出来るようになればきっと元の世界に帰る事が出来る。  ……実際にそこまで力を操る事が出来るようになるのはずっとずっと後の事だったのだけれども。  それから私は何日もの間、森の中を彷徨い歩いたわ。  蓮子を探して。  境目を見る能力から操る能力になったこの力のおかげで飢えたりする事は無かったけれども。  結界を通って元の世界に帰ることは出来なかった。もどかしい。  ううん、でも蓮子を見つけるまで元の世界に帰れはしない。  そうするうちに私はとうとう小さな人間の里を見つけたの。  もしかしたら、蓮子もあそこにいるかしら?  私は期待に胸を膨らませ、その里へと近づいていった。  里の人は私を発見して皆おかしな顔をしていた。  だってあまりに里の人と私の格好が似てなかったから。  なんだか時代劇の世界にでも紛れ込んだみたい。  だって里の人たちは千年くらい前にでも時間を遡ったかのように、古めかしい格好と、暮らしをしていたから。  私はちょっぴり期待半分、諦め半分で蓮子…帽子を被った女の子を見かけなかったかと訊いて見た。  答えはやっぱり「知らない」というものだった。  私は肩を落としつつ。  蓮子が見つかるまでそこでお世話になる事にした。  最初の三日はひたすら歩き回り、人に聞いて回る三日だった。  でも蓮子は見つからなかったわ。  一週間、私は里の近場の森を歩きまわった。  やっぱり蓮子は居なかった。  一ヶ月。私は一人でさらに森の奥へと足を踏み入れていった。  蓮子どころか博麗神社も見つからない。  一年。私は近くのほかの村へと訪問していっていろいろ探しまわったわ。  他の村も皆同じような生活で……もしかしたら私達は本当に千年ほど時代を遡って飛んできちゃったのかもしれない。  私は村々で蓮子のことを聞いてまわったけれども、でも誰も蓮子の姿らしきものを見た人は居なかった。  ああ、蓮子!  一人で居るあいだに熊や妖怪に食べられちゃったのかしら!  今なら私が守ってあげられるのに!  そのあいだ、私は境目を操る能力も練習して力を伸ばしていった。  ちょっとくらいの相手なら、境目の中へ放り込むことが出来るようになっていた。  私は何年も何年も蓮子を探してあるきまわった。  でもとうとう彼女を見つける事が出来なかった。  私がようやく彼女を探すのを諦めたのは、この世界に来て百年目の桜の季節を迎えた時だった。  妖怪の力に目覚めてからというもの、私は歳を取るスピードが一気に遅くなった。  百年経つ頃には、歳を取ることを完全に身体が忘れていた。  見た目は二十代のまま……私の時はそこで止まった。  式を操る術も覚えた。  最初は蓮子を探すために覚えたことだけれども、今となってはもうどうでもいい。  私は身の回りの事をその式に任せて、よく寝るようになった。  蓮子に会えるのは夢の中だけだったから。  夢の中だけが私にとっての真実だったから。  夢の中で蓮子と話し、境目を探して二人で飛び込む……  以前と変わらぬ幸福な毎日は夢の中にあったから。  夢の中にしかなかったから。  こんな私は果たして生きてると言えるのだろうか。  もしかしたら死んでるのかも。  でも、そんな事も今ではどうでもよかった。  気が付けば私は回りから大妖怪と一目置かれるようになっていた。  たぶん、もう千年は生きてるから当たり前……なのかしら。  名前もやっぱりこの世界の人にも呼びにくかったのだろう。  何時しか私は別の名前で呼ばれるようになっていた。  私がよく着ていたお気に入りの服の色にちなんだ名前みたい。  私の好きな色。  もう元の世界に帰る事はできるようになっていたけれども、蓮子の居ない世界にさして未練は沸かなかった。  目的を失った私は日々の暮らしを勝手気ままに過ごすようになっていた。  そして……いつもより冬が長かったあの年。  私は彼女に出会った。  博麗神社の巫女だと言う彼女に。  それ以来、私はちょくちょく彼女と彼女を取り巻く環境にちょっかいを出すようになった。  だって。  普段何もする事が無いから。  それに彼女……博麗霊夢は何故だか、私の心を惹く何かがあったから。  ある日。  私は博麗神社の中で小さな木箱を見つけた。 「あら、これは何かしら?」  思わず口に出たその言葉を聞いて霊夢がそちらを見て、小さく言う。 「ああ、それは……ご先祖様の形見ね」 「あなたの?」  私はちいさく笑みを浮かべてその木箱に手を伸ばす。  だが霊夢の言葉は少し拍子抜けするものだった。 「いいわよ、別に。たいしたものじゃないわ」  ああん。少しくらい抵抗してくれた方が楽しいのに。  私はすこし心の中で残念に思いながらもすこしわくわくしながら木箱を開けてみた。  中には……黒い、帽子が入っていた。 「………」  もう何年もの歳月が経ち、今にも風化し崩れ落ちそうなほどにボロボロなその帽子を、しかし私はどこかで見た気がして手にとってみた。 「私のおばあちゃんのおばあちゃんの……ええと。つまりずっと昔のご先祖が使ってたらしいわ。別に捨ててもいいんだけど、きっと誰かが取りにくるから取って置け、って言われてるのよね」  そして私はその言葉を聞きながら、やっと帽子を何処で見たかに思い至り、震える手でそっと帽子の内側を見てみる。私の……もうずっと忘れていた、心の奥底の記憶によればそこには……。 『R・U』 「…………」 「まったく、いったい誰が取りにくるって言うのかしら。それ、元の場所にちゃんともどして…ど、どうしたの?紫!?」  霊夢が驚いたのも無理はない。  気が付けば私の目には涙が溢れ、ぽろぽろと床に落ちていっていた。  私自身、以前泣いたのは何時だったかなんて覚えていなかったから。  宇佐美蓮子。  それが彼女の名前。R・Uはそのイニシャル。  ああ、蓮子。  貴女はずっと……ずっとこの博麗神社で私を待っていてくれたのね。  こんなにも大遅刻した私を見捨てる事なく、ずっと、ずっと………。  私は涙に濡れる頬をそのままに霊夢に向き直る。  思えば彼女に惹かれた原因は顔の所々に蓮子の面影を残しているからだったのか。 「ゆ、紫?大丈………」  私は次の瞬間、霊夢に抱きついていた。  大声で泣きたかったところだけれども、さすがにそれは恥ずかしいので彼女に抱きついて泣き顔を隠すことしか出来なかった。 「ど、どうしたのよ、紫……」  困惑した表情で彼女が言う。  その時だった。 「おいおい、お前らにそんな趣味があったとは驚きだぜ」 「んな……!?」  霊夢が振り返るとそこにはにやにや笑いを浮かべた魔理沙が立っていた。 「ちちち違うわよっ!?これは紫が……!」  慌てて否定する霊夢にしかし魔理沙はからかうことを止めない。 「いやいや、別に私は否定はしないぜ?そういう愛の形だってあるよな」  ちょこん、とスカートの裾を持ち上げて口調に似合わぬ愛らしいポーズをとっておどけて見せる魔理沙。 「あら、霊夢がその気なら私は別にかまわないわよ?」  私もそれにのる。半分おどけて。そして心の中では半分本気で。 「夢想封印するわよ、スキマ妖怪」  霊夢が半目で睨む。  その霊夢の睨みを無視して私は帽子を彼女に差し出していった。 「この帽子、紅い屋敷のメイドに直してもらって貴女が使いなさいな」 「咲夜に?」  霊夢が首をかしげる。  お、なんだ、と魔理沙が首を伸ばして帽子を見た。 「そう。彼女なら、この帽子の時間を戻す事ぐらいできるでしょう? そして貴女が被ればいいわ。きっと似合うわよ」  その言葉に納得したのか彼女が頷く。 「そう…そうね。こんな木箱の中で腐らしておくよりその方がずっと有意義よね」 「紅魔館へ行くのか?私もそろそろ次の本を借りにいこうと思ってた所なんだ。一緒にいこうぜ」 「あんたねぇ。借りるのはいいけど、ちゃんと返してるの?このまえあそこの小悪魔が嘆いてたわよ」  言い合ってる二人を眺めながらも私はふとある事を思いついて彼女に聞いてみた。 「霊夢、夢と現は同じ物だと思う?」  その言葉に彼女は一瞬きょとん、とした顔をするもその後、きっぱりと言った。 「何言ってるのよ紫。夢と現は違うものに決まってるじゃない。物事にはすべて『客観的に見て明確な真実が存在する』のよ」  それからというもの、私はあまり寝なくなった。  だって夢は真実では無いから。  この博麗神社に来ればいつでも「蓮子」に会えるのだから……。 ------------------------- あとがきのようなもの それはある日の事だった。 「そうか……そうだったのか。もしこの考えがあっていれば俺達はとんでもない勘違いをしていた事になる…!」 「え…?なんですか?」 「聞いてくれ。俺は大変な事に気が付いてしまった。」 「な…い、いったいどうしたって言うんです?」 「メリーと紫て…似てないか?」 「え?ああ……まぁ、確かに容姿は似てますね。どっちも金髪、癖毛、ロングだし……。」 「いや、それだけじゃない。その能力も似てるんだよ。かたや「見る」能力、かたや「操る」能力の差こそあれ、どちらも隙間にかかわる能力だ…!」 「ま、待ってください、それって……つまり……。」 「そう、メリーと紫は同一人物だったんだよ……!」 「な、なんだってーー!!」 「そんな事が本当にありえるんですか!?」 「証拠はそれだけじゃない。皆、これを見てくれ。」 「ええと……神主のホームページにある『夢違科学世紀』のCDジャケイラストですよね?これが何か……。」 「よく見るんだ、メリーのすぐ後ろにあるものを。」 「こ、これは……!」 「ま、まさか隙間……!?」 「そう、この時すでにメリーは『見る』能力から『操る』能力に目覚めつつあったんだよ……!」 「で、でもそれじゃ蓮子は……蓮子はどこに行ったんです?」 「それはわからない……しかし、俺は永夜抄で紫が霊夢と組んだ事と無関係では無いように思うんだ。」 そうして我々の調査が始まったのだ……。 いや、すいませんでした。 でもこういう設定だと考えると紫の言動がとたんにめちゃ萌えになるのですが。 ていうかこれじゃゆかりん支援だ……。 作者 Kuro