お題:もしも5ボスが姉妹だったら。〜壊れた風呂〜 〜夕方・風呂場〜 星  「……あれ? おっかしーなー……」 早苗「どうしたんですか、星お姉ちゃん」 星  「いえ、お湯が出なくて。壊れちゃったかなぁ」 咲夜「ちょっとごめんね……あら、確かに火が点かない。えいっ、えいっ……ダメね、これは」 星  「う〜ん、困ったなぁ、もう修理屋さんは来てくれないだろうし……」 咲夜「流石にこの季節、お風呂入らないのもねぇ……」 早苗「……そうだ!」 星咲『?』 早苗「どうせだからお風呂屋さん行きましょうよ、たまには」 咲夜「……どうする?」 星  「ふむ……うん、いいかもしれませんね。こういうときでないとあまり行く機会はありませんし……」 咲夜「まあ、星姉がそう言うなら、私も特に異論はないわ」 早苗「決まりですね! 早速準備しましょう!」 〜そして〜 お燐「銭湯も久々だねぇ〜」 妖夢「そういえば昔はたまに行きましたね」 鈴仙「昔のは古くて、しょっちゅう故障してたからね……今のお風呂になってからは故障なかったし」 布都「ふむ、我はこっちでは公衆浴場は初めてだな」 早苗「布都ちゃん、外国にもそういうのあるんですか?」 布都「おお、あるぞ。あまり知られてはいないようだがな。まあ、我もあまり行った事は無いが。だから割と楽しみではあるな」 星  「皆楽しそうですね」 咲夜「めったに無いことだからね。はしゃぎ過ぎなければいいんだけど……」 星  「……そういう咲夜も、なにかそわそわしてますよ?(笑)」 咲夜「う……/// そ、そんなことは無いわ」 星 (咲夜ももうちょっと歳相応にはしゃいでくれててもいいんですけどねぇ) 〜そして〜 お燐「お、誰もいない。あたいら一番風呂だ!」 妖夢「燐姉様、まずは身体洗わないといけませんよ!」 鈴仙「それにしてもすいてるわね、ここ、それなりに人くるのに」 早苗「まあ、丁度いいじゃないですか、のびのびと出来ますよ!」 星  「でも、暴れてはいけませんよ」 咲夜「とりあえず身体洗おうかしらね」 布都「では、我は咲夜についていくか」 〜洗い場〜 鈴仙「相変わらず燐姉さんはお風呂好きねぇ」 早苗「そういえば温泉行きたいって言ってましたね」 鈴仙「それもいいわねぇ。今度提案してみよっか」 早苗「いいですねー、私も賛成です。どこがいいかな〜」 お燐「おうおう、姉さんの好きなものを直ぐ検討してくれるなんて、なんて出来た妹たちだ(笑)」 早苗「あ、燐お姉ちゃん」 お燐「その思いに応えて、背中を流して進ぜよう〜」 鈴仙「な、なんか随分ハイテンションね」 お燐「そりゃあ、風呂好きだからね、テンションも上がるってもんさ」 妖夢「家よりずっと大きいですからね」 早苗「まあ、ウチも小さいわけじゃないですけどねぇ……むっ」 妖夢「どうしたんです、早苗姉様」(腕ごしごし 早苗「妖夢、随分と引き締まってますね……」 妖夢「そうですか? 確かに最近稽古に励んだので、筋肉は結構ついてるかも……」 鈴仙「あまりやりすぎると、筋肉質になっちゃうわよ。ほどほどにしなさいね」 妖夢「は〜い」 早苗「それにしても引き締まった身体で羨ましい……」 妖夢「そ、そうですか?」 早苗「そうだよ。あ〜あ、私もダイエットしなきゃなぁ……」 鈴仙「……早苗、それ私の横で言うの?」 早苗「鈴仙ちゃんは細いから私の気持ちがわかんないんだよ!」 鈴仙「あんたのは発育がいいっていうの! それで太ってるとか、私にケンカ売ってんの!?」 早苗「なによ!」 鈴仙「そっちこそなによ!」 お燐「ハイハイ、ケンカしないの、っと!」(←右手で早苗、左手で鈴仙の頭をぎゅむっと押さえる 二人『むぎゅ』 お燐「ここは公共の場所だよ。そういう恥ずかしいケンカは家で……も困るけど、ここではやらないの」 妖夢「そうですよ」 二人『は、は〜い……」 〜湯船〜 布都「……何をやっておるのだ、あの二人は」 咲夜「毎度のことよ」 星  「早苗も太ってるわけじゃないんですけどねぇ……」 布都「(早苗をじっと見る)……くっ」 星  「……どうしたんです?」 布都「3歳も下の早苗に発育で負けていることに空しくなっただけだ……」 咲夜「……早苗は中一にしては発育良すぎるだけだから、あんまり気にしないでいいと思うけど」 星  「ま、まあ、布都だってまだこれから成長しますよ!」 布都「我の成長は今のところ中一で止まっているのだがな……ぐぐぐ、ヘタしたら妖夢にも負けているのでは……」 星  「そ、そんなことは……」 布都「……」(じ〜っ 星  「な、なんですか?」 布都「いや、我と一歳しか違わないのに、なぜ星は背も高いし、スタイルもいいのかと思ってな」 星  「え、え〜っと、よく食べよく運動するからでは……」 布都「我もよく食い、よく運動しているのだがな……おのれ、こうしてくれる!」 星  「きゃーっ!/// ちょ、ちょっと、布都、やめ///」 布都「おのれ〜! おのれ〜!」 咲夜「!///」(←硬直 早苗「……向こうも賑やかですね」 お燐「もー、年長者が何をやってるのさ……」 早苗「あ、星お姉ちゃんが腕振り上げた」 ごちん 鈴仙「――妖夢、腕に少し筋肉がついてるわよ」 妖夢「え!?/// ちょ、ちょっと素振り控えようかなぁ」 鈴仙「妖夢もそういうこと気にするようになったのね(しみじみ」 〜そして〜 布都「だからすまぬと……」(←たんこぶ 星  「セクハラですよ、セクハラ!///」 お燐「星姉さん、案外そういうことに弱かったんだね」 咲夜「……逆に燐は何でそういうことに強いのよ」 お燐「いや、まあ、強いわけじゃないけど、あたいは結構お空に抱き付かれたりとかしてるから、場面的には慣れてるというか……」 鈴仙「なんだか妖しい雰囲気ね?」 お燐「いや、そんな感じじゃない……あいつ、スタイルいいくせに、そんな自覚全然無いから、何か嬉しいことあったりすると直ぐ喜んで抱きついてくるんだよね……ハァ」 鈴仙「傍から見たら十分妖しいんじゃ……」 早苗「……あの〜」 お燐「うん? どったの早苗」 早苗「霊烏路先輩、燐お姉ちゃんの反応楽しんでるんじゃないですか? こないだ私も抱き付かれましたけど、抱きつき返したら『嬉しいけど、やっぱりお燐の反応が一番いい』とか言ってましたけど……」 お燐「……あんにゃろう」 咲夜「……ああ見えて強かよね、霊烏路さん」 妖夢「私も西行寺さんに結構抱き付かれるなぁ。……毎回、何か敗北感を感じますけど」 星  「むむ、風紀が乱れているような……」 布都「おいおい、そこまで目くじらを立てることも無かろう……」 鈴仙「そういえば昔、星姉さんは風紀委員だったもんね。やっぱ気になるんでしょ」 星  「ええ、まあ、厳しくしすぎてもいけないというのはわかっているのですが……」 ??「そうですよ、厳しくしすぎてもいけません」 星  「その声は……」 白蓮「どうも、こんばんは」(ニッコリ 星  「聖先生! こんばんは。どうしたんですか?」 白蓮「ええ、ちょっと弟に差し入れをした帰りです。なんだか随分大所帯ね?」 星  「あ、はい。今日は妹たちとお風呂屋さんに行っていたので」 白蓮「あら、いいわねぇ。私も弟と一緒に行こうかしら(笑)」 星  「あ、あの、それはちょっと……」 白蓮「冗談よ(笑)」 咲夜「……こちらの方は?」 布都「ああ、高等部の聖教諭だ。と、言っても2年の担当だから、我は殆ど会った事は無いが」 星  「私と衣玖の担任の先生ですよ。先生が教育実習生の頃からのお付き合いです。といっても、その時は私も中学生でしたが」 白蓮「まだまだひよっこですけどね(笑)初めまして、皆さん。聖白蓮と申します」 咲夜「次女の咲夜です」 お燐「三女の燐で〜す」 鈴仙「四女の鈴仙と」 早苗「五女の早苗です!」 妖夢「末妹の妖夢です。宜しくお願いいたします」 白蓮「はい、宜しくお願いします。貴方は……何度かお会いしてますね」 布都「ええ、布都です。覚えていただいてましたか」 白蓮「流石に生徒忘れちゃったら不味いですから(笑) ……ところで」 星  「はい、なんでしょう?」 白蓮「……いいお姉ちゃんですね♪」 星  「え、あ、はぁ……///」 六人『?』 早苗「星お姉ちゃんはいいお姉ちゃんですよ?」 白蓮「そうね、貴方の言うとおりだわ(笑)……では、また明日。明日も宜しくお願いするわね、委員長さん(笑)」(←撤収 星  「あ、はい」 咲夜「……なにかあったの?」 星  「ああ、あの先生には何かと相談に乗ってもらってまして……」 早苗「む〜、なんか悔しい」 布都「まあ、身内には相談しづらいこともあるからな、仕方あるまい」 星  「すいません、皆」 咲夜「いいのよ。……その代わり、相談できることは相談してね、私たちも星姉の力になりたいんだから」 お燐「そーそー」 星  「ええ、そうですね、それは約束します。……さて、帰りましょうか。湯冷めしちゃうといけませんし」 六人『は〜い!』