2/27グラフ
++121氏の観戦記++

3回戦も最後の試合となる本試合で激突したのはこの2人、
1回戦で萃夢想のラスボス萃香を、2回戦で準主人公にして人気投票1位の魔理沙を倒してきた
東方紅魔郷EXステージボス 悪魔の妹フランドール スカーレット
対するは、
1回戦で永夜抄のラスボス輝夜を、2回戦で紅魔郷ラスボスレミリアを倒してきた
東方妖々夢ラスボスにして前トーナメント優勝者、天衣無縫の亡霊少女 西行寺 幽々子

運命の悪戯か、フランにとっては姉レミリアを倒した相手との因縁の対決となった今試合、
共に激戦を潜り抜けて来た2人の試合は、第一回、第二回の東方最萌の中でも類を見ない激しさとなった。
総投票数は2000票以上、
支援総数は200作品以上、
そして何よりも驚くべきは、これだけの規模の試合で有りながら、両者の勢いが完全に拮抗していた事である。
このグラフを見て、その異様さに驚愕した人も多いだろう。
一瞬として30票と差を付けず、幾重にも交わるその曲線は、この試合の凄まじさを物語っている。

熾烈を極めたこの戦いを制したのはフランドール スカーレット
幽々子との差は僅か27票という、紙一重の勝利である。



前評判においては圧倒的に不利と思われていただけに、
フランのこの勢いには、神懸かった物を感じずにはいられない。("悪魔"の妹にこの表現は不適切かも知れないが)
確かにフラン側の支援は、姉レミリアを破った相手との因縁の対決、というシュチュエーションを生かし、
入場SSに始まり、イラスト、漫画、SS等レミリアの仇討ち的な物が多かった。
主人レミリアの雪辱を晴らさんとする紅魔館側が総力を尽くしたであろうことは、想像に難くない。

だが、それだけであの幽々子を超えることは難しかっただろう。
なにせ相手は前大会優勝者の幽々子である。
また、レミリアの試合も2回戦中最大の激戦であり、あの試合で紅魔館側が全力を出していなかった、とも考えにくい。
事実、幽々子陣営も激戦の連続でありながら、その支援は量・質共にまったく衰えを見せず、フランの勢いに真っ向から張り合って見せている。

これは私見では有るが、幽々子の敗因となったのは、その圧倒的過ぎる強さ故ではないだろうか、
1回戦,2回戦共にただ一人800票を超え、輝夜,レミリアというラスボス二人をものともしなかったその力は、余りにも圧倒的過ぎた為、
幽々子陣営以外の最萌参加者にとっては余りにも脅威だったと思われる。
姉妹対決という紅魔館最大のスペルカードを使ってもなお、レミリアが彼女に及ばなかった時、筆者自身心底恐怖した。
同様の心象を受けた参加者がフラン支援にまわった事も、フランに神風を吹かせた一因ではないかと考えられる。("悪魔"の妹にこの表現は不適切かも知れないが)

勿論、その浮動票だけでフランの勢いが出た訳ではないことは、膨大な支援の量と質を見れば分かる。
そして、全ての条件が揃ったとも言えるフランを相手に、地力だけで全く互角に戦って見せた幽々子の力には、最早恐怖を超えて畏敬の念すら感じてしまう。

幽々子を破り優勝候補に名乗りを上げたフランだが、次の相手はパチュリー,霊夢を破ってきたアリス。
二人共今大会で急激にその力を伸ばしてきた者同士、次戦も激しい戦いとなることが予想される。
願わくば、本試合すらも超える激戦を以って、更なる成長を遂げて欲しい。


最後に、両陣営共こんな奇跡のような戦いを成し遂げたことを、どうか誇りに思って欲しい。

死と破壊の弾幕が飛び交う中、大勢の参加者達は被弾する危険も厭わずに
夢中でレスを追い続けただろう。かく言う私もその一人だ。
・・・そしてこう叫んだ筈だ。
「これぞ最萌トーナメント!!!」
++チャレンジしてみる氏の観戦記++

東方最萌トーナメント、三回戦第八試合。
○フランドール・スカーレット (975) vs △西行寺幽々子 (948)

圧倒的な強さを見せ連覇を狙う冥界の女王、死を操る程度の能力を持つ天衣無縫の亡霊 西行寺幽々子。
史上最強と名高いEXボスにしてありとあらゆるものを破壊する程度の能力を持つ悪魔の妹 フランドール・スカーレット。
紅魔館陣営と冥界陣営の総力戦となるであろう。事実上の決勝戦といっても差し支えない。
前評判では連続800票獲得の幽々子有利か?

経過
アリスvsルーミア戦直後の45本目765、791で両陣営の演説が行われる。
これが実にスレッド4本、有効投票1923票に達する史上最大の激戦への幕開けとなる。
投票以前より両陣営から支援が次々と投下され並ならぬ雰囲気の中開戦。
わずか一時間で300以上のレスが流れてゆく。お互い凄まじいグレイズを繰り返しいったいどちらが有利かまったく理解できない。
実際には午前3時の段階で210vs201で僅差で幽々子が優位に立つ。たがその差はわずかに9票。ヘタをすれば10秒で逆転される票差だ。
ほぼこの状態を保ち早朝から昼へと移行する。この間双方から強力な支援が続々と戦線へ投入。
まったりと試合ならこれだけで流れが変わるものだが双方レベルが高いので中々流れが変わらない。
そんな中転機を迎えたのがちょうど昼頃、フランが緩やかではあるがその差を着実に狭めてゆく。
午後2時半過ぎそれまで幽々子の後塵を拝していたフランがついに射程圏内に捕らえることに成功。
再び凄まじいグレイズの末、開戦以来久々にフランがリードを取る。だが幽々子も即座に反撃を開始。
プロホロフカの戦いも真っ青な弾幕ゲームキャラらしからぬ超近接戦闘を展開。
お互い交差を繰り返しもはやどちらが有利かわからない。最後の30分では1分で20近いレスが付き凄まじい勢いでスレッドが流れてゆく。
最終結果は975票vs948票とわずか27票差でフランが勝利。魔理沙戦に続き僅差で強敵を下しベスト8へ勝ち進んだ。

支援
その量およそ200。ボス対決らしい派手な支援合戦でもあった。
またFlashによる支援画のまとめ支援などもみられ他とは毛色違うものも多い。
総力戦の名の通りあらゆる支援が飛び交った。
U.NオーウェンのアレンジMP3をフラン側が繰り出せば幽々子はBOLアレンジで対抗。
絵には絵をSSにはSSをとこれでもかと両陣営とも支援を行う。
伺かゴーストまで支援に出てきた。
ただ目新しさという点ではほんのわずかにフランに分があったと個人的に見ている。
両陣営の皆様本当にお疲れ様でした。

総評
連覇が確実なのではと思われた幽々子がまさかの敗戦。妖夢も中国に退けられたためベスト8待たずして冥界組は舞台より降板。
フランは前回に続き2大会連続でのベスト8進出を果たし2回戦で敗北したレミリアの弔い合戦に成功した。
優勝最右翼の幽々子を破ったフランが一躍優勝候補筆頭へ名乗りを上げる。
こう見るとフランもぎりぎりのところで強敵に出会って力を発揮するタイプのなのか。
初戦では総本山神主支援の萃香を、2回戦ではキャラクター人気投票No1の魔理沙そして今回は優勝最右翼の幽々子と実に強敵という強敵を破り進撃している。
クジ運のなさは幽々子に匹敵しているといっていい。しかも次節はあのアリスが相手だ。
すでに確固たる地位を築いておりフランとは違いある程度余裕を残しながらの上位進出している。
ここが正念場と全力を出し立ち向かってくるであろう。まあここで出し惜しみするのもアリスらしいが。
泣いても笑ってもあと3戦しかない。悔いを残さず支援していこう。
トーナメントで始めての敗北を喫した幽々子。あと30分時間が長ければもしかしたらと思った人は数知れないだろう。
その能力は他を圧倒した完成度を誇っていたがそれが仇となったのかもしれない。
レベルも高く量も豊富だったがここまでくるとやや保守的になったところがあるように見える。
だが幽々子はその敗者という地位すらも楽しんでいるだろう。いまごろ妖夢に無理難題を押し付けているか紫を冷やかしているに違いない。

ネタ票や多重投票に関していろいろ議論があったようだがそんなもの葉鍵最萌の頃から問題なっており
どちらとも投票者の良識が負うところが多い以上現状ではどうしようもないだろう。
まあこういうことすら楽しんでいけばいいじゃないか。

支援まとめ
まとめてくれた人ありがとー

++名無しさん氏の観戦記++

>フランドール・スカーレットVS西行寺幽々子

激戦だった。
三回戦の最後を締めくくる役目としては十分すぎる……むしろ役不足にさえ感じる、
豪華すぎてせめて準々決勝、いや、準決勝の最後位の方が良かった気がする名勝負だった。
そういうわけでじっくり長々書いてみる。


戦いは当然のように日が変わる前から始まっていた。
23時過ぎ、前試合の余韻が残る時間に幽々子側のギレン演説。
これがフランドール対幽々子の試合を感じさせる最初の書き込みとなった。
その約10分後にフラン側のAA鼓舞が続く。

その後、23:20に次回予告が打たれ、徐々に加速が始まる。
23:30にフラン側の某少佐演説。
フラン出撃ネタ、フラン陣営鼓舞。両陣営入場ネタ。同じく両陣営ネタ。
ここで幽々子入場SSが出るが、フラン陣営からも入場SS群や入場漫画が炸裂する。
魔理沙とレミリアに見送られるフランに心が温まる。

他にも幽々子支援SS、フラン支援壁紙が出たが、
00:00までの30分間はフラン陣営が流れを掴んだと見て良いだろう。
そして日が変わり、いよいよ投票が始まる。


スタートが切られた一秒後には既に投票が始まっていた。
両者フライング無し。
一分の間に15の投票と支援が3発。
首吊り上海人形用追加データ「ゆゆさま+α」、幽々子支援SS、フラン支援絵。
5分経過、約40票。10分経過、約60票。
ここでフラン陣営から凄い絵が出る。45-879は後で落ち着いてからも注目された。 
20分……25分経過。45スレ目は950までに残っていた138レスを使い切り、スレが移行。

ここまでの感想では、フラン陣営はオマージュ小ネタが多かったようだ。
ヘルシングネタとか、スレイヤーズネタとか、同名の有名人ネタとか。
特にヘルシングネタは吸血鬼という事も有ってか、散発的に後まで続いた。
強力な支援では絵や漫画が有り、混迷する開始直後に極めて効果的だったと思われる。

幽々子側では、URLを張ったSSが幾つか有った。
先手を取ろうとしたというより、落ち着いた時に目に付くように、
あるいは腰を据えてじっくり読んでもらう為に早めに張ったようだ。
相手が手強いとはいえ、地力が有る分どっしりと構えていたのかもしれない。
幽々子様に似て、おっとり者が多いのだろうか。


次スレに入る。
フラン側にもSSは有るのだが、短めな物が多く、直接本スレに張って攻勢に出ている。
絵支援は少し休むが、代わりに前スレの絵支援を纏め、
更にmp3による曲支援が連続して(!)放たれ、伺かゴーストにRPGまで飛ばす。
幽々子側も絵支援や曲支援を行い、3Dや替え歌を放ち……二品大物を放つ。

ここまでで試合開始から一時間が経過し、次スレを150ほど使っていた。
そして、この最初の1時間はフランがリードした。
これまでならこの時点で勝敗は殆ど決していた。
これまで、開始一時間に発生したリードが覆ったのは[リグルVSメルラン]試合のみ。
半日も経過した時に一瞬追いつかれた[咲夜VS上海人形]試合や、
最初の一時間が二時間まで長引いた[アリスVSパチュリー]試合、
フランが二回戦で戦い3票差の超僅差に追いつかれた[VS魔理沙]試合などは有るが、
一度出た票差が覆ったのは一度だけなのだ。

しかし、01:00〜02:00。
46スレ目に入ってから投下されていたネチョなブロック崩し[ゆゆ崩し3]と、
投票者達を泣かした[異説妖々夢flash]が遅れて効果を発揮しだす。
この二つは昼間まで票を獲得し続けた壮絶な支援である。エロと泣きなんて凶悪すぎ。
絵支援も増え、逆にフラン陣営の絵支援はこの間は途切れ気味だった。
他にもじっくり読まれたSSが効能を発揮した事も有り得るし、
地力が目覚めた事も考えられる。差自体も僅差だった。
理由は幾らでもあり……幽々子はフランを追い抜いた。

かといって、逆に幽々子がフランを引き離す事もなかった。
絵の支援こそ枯れ枯れになっていたが、
支援SS[A Spell Of The Scaret]、[晴れのち流星、時々悪魔。][年少組で行こう!]
などSSによる攻勢を行っていたし(前後二つは軽く、本スレ直貼り)、
投票者達を泣かした絵本調の物語[魔法少女の誕生祭]も投下され、幽々子を放さない。


02:00〜03:00。
特攻野郎紅魔館、二個目のギレン幽々子演説、フラン支援小SSなど小ネタが連続。
その後も1レスに納まっている投票を兼ねた小SSが幾つも続くが、
流石にこの時間は安定期に入ったようだ。

03:00〜04:00。
それも無くなり、絵支援がそれぞれ一枚投下された程度。安定期真っ直中である。

04:00〜05:00。
幽々子絵も出るが、凄く禍々しくてかっこいいフラン支援絵が出た。
他に咲夜支援SS(……あれ?)、フラン支援SSが出るなど、完全には止まらない。

05:00〜06:00。
フラン支援壁紙。不貞寝する妖夢と幽々子支援絵、更にそれに触発された小SS。

06:00〜07:00。
切ない幽々子支援絵、それを弄った幽々子支援ネタ絵[太ったんじゃない?]。
前スレ914を受けた[雨ニモ負ケズ改変逆用フラン支援]。フラン支援絵。

07:00〜08:00。
フラン支援SS[紅い月の晩は]

08:00〜09:00。
切ないフラン支援絵。そして46-603の明るいフラン支援絵。これはじわりと強力だった。
他にはフラン支援SS[弾幕天使フランドール]。幽々子支援SS["チカラ"って何?]等。

09:00〜10:00。
起きた人達が夜の間に出た支援の影響を受ける。
また、08:00〜09:00に出たフラン支援は起きてきた人達の票を強く引きつけたらしく、
弾幕天使で泣いた、46-603で萌えたなどの声が出始める。
って、読んでないけど、弾幕天使って泣き系なのか!? それは不意打ちだ……
しかし、夜の間に出た支援はそれだけではないため、どちらにも票が入り続ける。

10:00〜11:00。
戦いは(激戦の時間に比べれば)まだ静かに続く。
幽々子支援纏めが貼られ、心和む幽々子支援ウゴ絵が貼られる。。
フラン支援絵[過去を刻む時計]も良い感じだが、幽々子支援絵も出たし、
ボーダーオブライフのアレンジ曲も出、幽々子がやや押していく。

11:00〜12:00。
羽をパタパタさせて喜ぶフラン支援GIF。それと逆方向にダークなフラン支援SSや、
ダーク……ではなくネタ炸裂なフラン支援SS[そして誰も・・・ってこんな話]が出る。
幽々子支援SSも2つ程出たが……
46-821で紅魔館を支援していた凄い絵師の壮絶な美麗絵が炸裂した。

12:00〜13:00。
美麗絵で流れが変わったのか、フランが徐々に幽々子に追いすがって行く。
ここでフラン支援纏めも出され、フランのぴんきぃ人形なんぞも出る。

13:00〜14:00。
次スレ、第47スレに突入する。
散発的に支援絵が出、そして……ああ、遂にSSで出たか、これ(w
幽々子支援SS[姉妹丼いただきます今そこにある危機]。
47-30でもレミリア様を食べてるネタ絵が投下される。
それに触発され仇討ちだなんだのという流れに……は行かなかった。
前回優勝者だの仇討ちだの関係なく萌える方に投票するんだという方向に燃える投票者。
フラン支援SS[q.e.d. -my life-]等が出、流れ自体はなおフランが掴み続ける。

14:00〜15:00。
フラン支援SSをあらすじ付きで纏めたレスが貼られる。
他にもこの絵に動かされたと美麗絵が再貼されたり。支援絵や支援SSもぽつぽつ。
それに対し、幽々子陣営はこの時間、絵支援を中心に攻めるが……
流れはまだ僅かにフランに傾いており、この時間、票数が再び交わっていた。

15:00〜16:00。
幽々子は絵を中心に、フランはSSを中心に、再び戦いが白熱していく。
「にーっ」とした幽々子絵とか、永夜抄・魔理沙&フランチームだったら? とか。
幽々子側もブロック崩しが鯖落ちしたとかで再貼りしたり、気に入ったの再貼りしたり。
若干、幽々子が押している。

16:00〜17:00。
フラン支援SS[笑顔を見せて]、支援絵連発、支援漫画、UNオーエン着メロ。
絵は495年の波紋やレミリアと霊夢が話してる漫画、魔理沙がキスしてるのなど素敵。
幽々子側もやたらでかい幽々子支援絵、幽々子支援絵、幽々子支援SS断片を放つ。

17:00〜18:00。
フラン支援曲一つ追加……一体何曲出るのだろう。
そして、陣営共にSSと絵を撃ち合う支援合戦が更に白熱していく。。
フラン支援SS[洞窟物語ネタ]、フラン支援[戰騎譚スクリーンショット]。
幽々子支援SS[この時を、もう少しだけ]、支援絵[1鶏肉]、支援絵[桜の枝に腰掛け]。
フラン支援絵……フラン支援まとめflash!
更に46-821絵師のおまけ絵[中国帽子のフラン]炸裂!

18:00〜19:00。
幽々子支援絵フラン支援絵幽々子支援絵フラン支援絵幽々子支援絵幽々子支援ネタ……
幽々子支援SS挿絵付き、フラン支援絵、幽々子支援絵、
フラン支援漫画・お姉様の仇討ち、フラン支援レーヴァレインGIF動画……
膨大な支援に応え、あるいは自分の萌えの吼えるがままに、
フランにはコインが、幽々子には桜餅が送られ続ける。

19:00〜20:00。
戦いはどこまでも白熱していく。4時間後に全てをやりきって燃え尽きる為に。
支援で落ちたフラン投票者が落ちた支援を再貼り、前に出た支援SSを再貼り。
しかし、掘り返すだけではなく、47-456でフラン支援絵のレーヴァテインが振るわれ、
その後も支援絵連発、47-483ではちょっとネチョ注意だが心安らぐ姉妹絵が投下。
加えて47-489で46-821とは別のしかしこれまた凄い絵師によるフラン支援絵が炸裂。
アニメ絵の極限で美麗な萌え絵……すごく、いい。
その後もフラン支援絵が続き、SSも出て、一気に幽々子に攻勢をかける。
一方、幽々子側はこの時間帯は押され気味で、支援もあまり出ていない。
この時間の攻勢によりフランが追いつき、両者の票は完全に互角になっていた。

20:00〜21:00。
フラン陣営はSSを追加、支援纏め、投下したSS纏め、絵支援と、
支援を続けながら纏めを貼ったりして幽々子に迫る。47-635とか良いね。
更に未完成ながらも支援MADなども放ち、手広く攻める。
幽々子陣営は絵支援と、SS支援の弾幕を放つ。
妖夢とか妖忌とか絡んでたりして萌えたり切なかったり。47-638や47-660なんかね。
更に支援纏めも貼りつけ、過去と今の支援で激闘を繰り広げる。

21:00〜22:00。
フラン支援絵、幽々子支援絵、フラン支援纏め、永夜抄魔理沙&フランチーム続き、
フラン支援絵……47-749の幽々子とか、47-766のフランって良いな。
幽々子支援絵、フラン支援小SS兼投票、フラン支援絵、etc。
47-837の幽々子絵も良い感じ。
47-842では幽々子AAでフランドールに投票するボケ野郎が出現。
しかし、生憎とツッコミを入れている余裕は誰にも無かったため、流される。さらば。
……ここまででやっと30分。この書き込み数、投票数は壮絶すぎる。
47-868の幽々子&妖夢絵とか、47-923のフラン絵も良い感じ。
そして、10時直前に次スレに移行。
いよいよ激戦は最終局面に突入した。



22:00〜22:30。
泣いても笑ってもあと一時間で決着は着く。
勝ち残るのは前回優勝者、西行寺幽々子か。
それとも今トーナメントで勢いに乗っているフランドール・スカーレットなのか。
それぞれ個々の萌えと、支援による萌え、トーナメントで背負った萌え。
数多の萌えを背負いて、両者ともスパートに突入する。

両者とも支援を継ぎ足し続け、支援まとめを放ち、応援ラジオを流し始める。
支援の勢いが激しく、特にどれかを上げたりはしない。
なにせ、2分に1枚のペースで絵の支援が投下されていたのだ。
ここはやはり、ログを見てみてはどうだろう。
互いに出来る事をやり尽くそうという気概が燃え上がっている。

22:30〜23:00:59。
決戦の決着が着く時。
この時間に言う事は、正直余り無い。というか語り尽くした。
ここまで来れば当然だが、2分に1枚の支援は続き、レスは1分に8〜9進み、
23:00:59ジャストにも投票があった。といいますか、5つほど間に合いませんでした。


23:01〜結果発表、そして――
咲夜さんがお茶を持ってくるも埋まってる☆マークの付いたでっぱりにすっ転んで、
お茶の代わりに禁忌『トマトジュース?』が放たれ、
代わりのお茶が配られ、結果が出ない内にも水道水を飲む人が出た。
EXをどうするか投票の告知が貼られつつ、
両者おつかれさま支援が貼られた。
まったりと、結果を待った。


しかし、結果が発表された時、その内容に最初に上がったのは、呻き声と悲鳴だった。
実はこの試合では、これまで主に幽々子側に使われていた<<@>>というネタ投票が無効になっている。
原因はフランドールの票としても取られる理由がある事が判明し、
フランドール側へ<<@>>により投票した者が出始め、混乱が生じたためなのだが……
その投票のキッカケを作ったのは、幽々子票を減らす為の陰謀ではないかと言われ始め、
試合が終わる前から議論スレ等で、険悪な雰囲気と一抹の不安が囁かれていたのである。
※:ちなみに、相手によってこれまで通じていたネタ投票が無効になる事自体は、
    正規の処置であり、フランも前試合においてこれで票を少し減らしている。
    ネタ投票は無効になっても文句言うな。

「フランが勝っても、ある程度大きな差が付いていれば……」
それなら、<<@>>が無効になっても『どっちにしろ幽々子の負けだった』と言える。
だが、結果はフランドール975票、幽々子948票の極僅差によるフランの勝利。
<<@>>が向こうになったせいで負けたのだ!
ゲサロの陰謀だ!(真偽は不明だがゲサロに「俺がやった」という書き込みが有った)
白けた、つまんね、最萌もういいや……そんな散々な声が飛び交った。
勝ったフラン陣営からも、勝ったのが悪い気がするという声が出る始末。
(確かに、素直に喜べる結果ではなかったのだろう)


だが、そんな荒れ果てたトーナメントを救う一つの画像が投下された。
それが言うまでもなく……上に貼られているグラフである。
勝ち負けがどうとかがあまりにも些細に思えてくる程の、感動的な激戦の系譜。
この試合に参加した両陣営の全ての投票者、支援者が描き出した芸術品であった。
そのグラフが感動を呼び、更にしばらくして『<<@>>有っても逆転に届いてないよ』
という調査結果が出たことにより、次の日の朝には<<@>>騒動は鎮静化していた。

ここに、2人の少女と、彼らに萌える者達による戦いが終わった。
勝者――“悪魔の妹”フランドール・スカーレット。



・分析
圧倒的な地力を誇り、それに比例する強大な支援軍団を引き連れていた西行寺幽々子。
前回優勝者という肩書き無しでも、単体の萌え力では今トーナメント最大だっただろう。
ならば、何故破れたのだろうか?
何故、フランドールが勝てたのだろうか?
私は、いくらでも理由が有り……その全てが重なったために勝利したのだと思っている。

まず、幽々子側には油断……とまでは行かなくても、少し認識が甘かった可能性が有る。
2回戦の得票数だけを見れば、フランの644という票数は、
幽々子にとっては手強い敵であれど、脅威を感じる相手では無かっただろう。
2回戦ではそれより200も多い得票数で、フランより多く票を獲得していた姉を打ち破ったのだ。
それに対してフラン陣営は文字通り後がなかった。
フラン陣営で「勝てる!」と思えていた人は殆ど居なかったのではないだろうか。
それによる文字通りの背水の陣が、フラン陣営に壮絶な爆発力を生みだした。

次に、トーナメントの対戦表の妙だ。
フランはパートナーである姉のレミリアが、幽々子に敗北していた。
それに対す仇討ちにもえていたし、姉妹支援の残りが集中した事も有る。
支援にあたっても、このシチュエーションは多くの支援者の創作意欲を掻き立てた。
一方、幽々子側も妖夢が紅魔館の中国に破れていたが……中国とフランの繋がりは薄い。
流石にそれを「怨ミ晴ラサズオクベカラズ」とフランにぶつけては八つ当たりである。
妖夢支援も集中したという強みは有ったが、それ以上の物ではなかった。

また、幽々子による二連覇を危惧する勢力も居た。
今トーナメントでも幽々子は圧倒的な力で一回戦、二回戦を勝ち上がっており、
連覇を阻止しようという勢力が居るのは当然といっていいだろう。
これもまた、フランへの追い風となった。


そして、もっとも大きかった要因はフラン自身の爆発的成長だろう。
第一回戦では最新作のラスボスであり、本山の支援を受けた伊吹萃香と戦った。
結果を見ればフランが優勢に(それでも大差とは言えないが)押し勝っているが、
試合中はかなりのプレッシャーが有った事だろう。
他にも不幸娘属性が強化されたという声も上がっている。
言うならば、逆境を味方に付けたのだ。
また、SS支援で両者支援も幾つか有り、“ともだちが増えた”とも言える。

更に第二回戦。おそらく、ここでの敗退が予想されていたのではないだろうか。
人気投票No1の霧雨魔理沙。
その結果は票差0.5%未満の超々僅差大接戦。
この激戦は辛うじてフランに軍配が上がったが、この結果に熱く燃えた者も居るだろう。
なにより、フランは魔理沙のお相手の一人でもあり、フランはその想いを背負ったのだ。フランVS幽々子戦のフランの入場漫画、SSにおいても魔理沙が登場し、
フランを激励している。この勝利もまた、フランを強くしてくれた。

支援でもよく言われていたが、彼女はもう495年独りぼっちのフランドールではないのだ。
この最萌トーナメントの戦いを通じて対戦相手と絆を深める事により見る間に力を付け、
強く愛おしく育ち、遂には優勝候補に名乗りを上げた。
挑戦者から一転した事に戸惑うかもしれないが、たとえ負けたとしても、目一杯楽しむ事だろう。
そういう意味で言うなら、もはや彼女に敗北(かなしみ)は無い。