これは、東方蟒酒宴戦略概論の後編です。 前編はhttp://coolier.sytes.net:8080/th_up4/img/th4_4677.txtですので、 こちらをざっとでも目を通してから先を読むべし。 なお、前回は「ですます」口調だったが、気分で今回は「である」調である。 ※調子乗ってたら、一つだけでまた長くなったので、もれなく中編になりました。  まぁ、これが安定オーダーなので、特殊オーダーの15人と23人については後日気がむいたら解説します。 3.戦略間のおおまかな相性について  前編において、はじめに上げた3つの戦略、すなわち a.15人進化Nユニーク荒らし b.17~19人進化万能形 c.23人進化即H  は、上からそれぞれ一般的なRTSの戦略における「ラッシュ」「タートル」「ブーム」に該当する。  それぞれがどのような戦略かを簡潔に説明すると。 ■ラッシュ  攻めろー、乗り込めー。倒せー。 ■タートル  くんな、こっちくんな。来たら打つぞ。 ■ブーム  どうせ相手来ないしのんびりしてよっと。  となっている。  それぞれの戦略間の相性は ■ラッシュvsタートル  内政を犠牲にして早期から仕掛けるラッシュに対して、  遅れながらも内政十分で防衛を徹底するタートルという形になる。  基本的に守りのほうが、魔法陣から戦闘場所までの距離が短い、  および建物からの援護がある、ということから有利となるため、  ラッシュ側の攻めは不十分なまま終わることが多く、  結果としてタートル側が内政側優位に立てる。よってタートル有利。 ■タートルvsブーム  内政を犠牲にせず軍も出していくタートル、文武両道とも言えるが、言い換えれば中途半端でもある。  あくまで相手のラッシュ兵に抵抗しきれる程度の兵では、攻め側に回るのは難しい。  対して、序盤の軍備拡充を犠牲にして内政を大きく拡大させるブームは、  それまでに攻められれば脆いが、完成しノーマルに入った時の内政は既にトップギア。  攻めあぐねるタートル側を尻目にそのままハードに入り、高次進化によるアドバンテージによって  タートル側を踏みつぶすことができる。よってブーム有利。 ■ブームvsラッシュ  壁や結界、そして中心射撃があるとはいえ、しょせんはEasyの軍事力などしれたもの。  農民止めてまで繰り出される高速ノーマル進化からのNユニットによる荒らしは、  着弾段階でまだノーマル入りまで1分以上もあるブームにとっては地獄の攻め。  場合によっては資源が取れず塔を立てることもできぬまま農民を虐殺されてしまう。  築き上げた内政アドバンテージが失われたブームに何の意味があるというのか。  よってラッシュ有利。  となっている。    まとめると 「タートル > ラッシュ > ブーム > タートル > 以下ループ」  と言った感じにジャンケンと同じ様相を呈している。  ただし、ここで一つ頭に入れておきたいことは、東方AOEにおいて、  ラッシュおよびブームは失敗してしまうと敗北に直結することがままあるが、  タートル、すなわち内政と軍備を両立させる進化は、偵察による動きの修正を行いやすく、  やりようによってはブームに勝つことが可能ということである。 (もちろん実力差が違えば、ブームでラッシュに勝てたりもするが、あくまで同じ実力差でのお話。)  すなわち、19人進化は東方AOEにおける万能戦略の一つであり、  初心者はまずこれを練習することをオススメする。  以下、オーダーの紹介に移る。 4.オーダー紹介  基本的に、想定している文明は、博麗、紅魔、花映などのように、  「塔が立つ」「特殊な資源構成ではない」という条件を満たすものとする。  なお、農民止める、となければ原則として農民は連続生産を続けているものと思ってもらっていい。   ■表記について  基本的に中心の周りには、まず酒と信仰と魔力があり、もう一回り外周に酒と信仰がある。  これらを基本的に1酒、1信仰、魔力、2酒、2信仰と表記する。  また、10人、18人といった表記は全て人口表記のため、ユニークや軍も含まれている。 ■序盤のユニークについて  N入り後の初期ユニークのHP残量は非常に重要なので、そこまでしっかり敵陣を偵察する必要はない。  まず自陣周りの2酒2信仰および魔力配置を確認し、  その上で敵がどのへんにいるかだけを偵察してくればよい。  進化中は、一通り自陣の周りをシフト予約でうろうろして奇襲がこないか警戒しつつ、  進化時間を見て、相手がラッシュのようならそのまま自陣待機、  そうでないならNが70%ぐらいになったら、敵陣に走らせて荒らしの準備をしよう。  面倒だったり操作が足りないと思うのならば、自陣の酒か魔力の近くで待機させておいてもよい。  へたに荒らしにいって無駄死にしては、それだけで自陣の農民を2人倒されたようなものだ。 ■h2h?チーム?  基本的にh2h(1vs1)を想定しているが、万能形に関しては、チームで使っても問題ない。  理由としては、自陣をしっかり固めつつ、かつ兵もしっかり出ており、  いわゆる即死といわれる、開幕の相手の攻撃でそのままやられることが少ないからだ。  もちろんチーム戦独特の動きもあるので、それについては別の機会に触れることにする。 それでは改めて、紹介に移る。 ■18人進化万能形  開始、家を1酒の周りに2件。  ↓  人口12人まで1つ目の酒に当てる  ↓  13人目から2酒へ向かわせる  ↓  18人進化。農民の機嫌がよければすぐに押せるが、基本的に5秒ほど遅れる。  ↓  進化を押したら、1酒の農民のうち、二人を信仰、それ以外を魔力に当てる。  ↓  2酒農民(6人)は、そのまま酒を取り続ける。  ↓  残り魔力140に10を足して150になったら、3人で赤魔法陣建築。  ↓  建築終了したら、赤兵の生産を開始する、以後進化まで連続生産。  ↓  魔力が貯まりしだい、家と寺子屋を一件ずつ増築。  ↓  あまりに資源の位置が悪かったら結界を少し張る。  ↓  魔力が300貯まったら、木農民のうち6人を残して、1酒に戻す。  以後、木農民は適宜家を増築。30秒に1つ立てればまず大丈夫だろう。  ↓  進化、農民生産、初期ユニークをNに、赤兵をNに。  生産農民に関しては基本的に1酒に当てればよい。  ↓  2酒の隣と、魔力と隣に塔を建築。それぞれ農民4人ほどで建築しよう。  ↓  Nユニークテクの研究が終わったら、塔中心射程UPの研究を行う。  ↓  ノーマル入りしてから2人農民の生産を終えたら、信仰ユニークの生産を行う。  ↓  射程UPの研究が終わったら、信仰ユニークのアップグレード。次は赤兵強化あたり。  ここまでが序盤の一通りの流れ。  ここからの流れとしては、いくつか派生があり、主なものとしては 1.赤魔法陣を二つにして兵生産を続けていく。 2.あくまで一つにとどめてH進化を目指す。  の、二つだろう。ここから先は文明相性や序盤のお互いの荒らしの成果によって変わるため、  自分で臨機応変に動いていきたい。  次に19人進化を紹介する。  一例として、花の19人進化早めH入りを紹介する。 ■19人進化早めH入り。  1酒に花畑2つ建築。1酒は13人まで取る。14人目以降を2酒に。  ↓  花畑を立てた農民を近くの木にあてて、木を10だけ取って先に赤魔法陣建築  ↓  19人生産終了と同時にH押し。以後、酒が貯まり次第赤兵継続生産。  ↓  1酒のうち、2人を信仰、それ以外を魔力に。30貯まりしだい花畑を1件増築。  ↓  花畑をもう一件(計4件)、寺子屋建築  ↓  魔力300貯まったら魔力農民を二人残して他全員酒。  ↓  進化したら、小町Nに。中心映姫生産。塔2件建築。赤兵4体作ったらNに。  ↓  映姫生産、映姫Nに。小町、映姫、赤兵で荒らしへ。  ↓  生産農民は信仰に当てる。中心射程UP研究。  ↓  酒が余るようなら少し赤兵生産しつつ、信仰に多めに振ってH押し。  ↓  進化中木を多めに切って、寺小屋追加1、魔法陣追加2、花畑数件を建築しつつ、  中心代の魔力200を確保。  ↓  魔法陣は赤兵継続生産。小屋一つにつき5人強で回るので、それ以外は信仰を取る。  ↓  H進化、赤兵Hに、得点たまりしだい小町Hに、Hの赤兵研究、射程研究を随時研究。  ↓  少し遠くにある酒(中)を見つけ、農民5人ぐらいで中心を立てる。  ↓  あとは小町Hになって赤兵20ぐらい貯まったらゴー。 以下、18人進化と19人進化の差異および各行動の理由の解説 ■進化差は10秒。  基本的に18人進化は最速で進化するのが難しく、5秒ほど遅れることがままある。  よって、19人進化との差は10秒ほど。  少しの内政ディスアドバンテージを負って得た10秒をどこで活かすのか。  もちろん、進化直後のN荒らしが先にできるというのもある。  しかし、それだけではなく、この10秒のアドバンテージを活かせるポイントがもう1箇所存在する。  それは、進化しNユニークにしてから2分経過した、いわゆるスペカ1回目のタイミングである。  自分だけスペカを使えるタイミングが10秒だけ存在するのである。ここを有効活用したい。  例えば、紅魔で見てみると、N咲夜のスペルカード、プライベートスクウェアは  全ユニークの中でもトップクラスの荒らし性能を誇り、使えばまず農民2体は倒すことができる。  スペルカードがチャージされた状態を長くキープしてもいいことはないため、  紅魔を使うなら貯まりしだい使って内政優位を気づいていこう。  この時、相手もスペルカードが貯まっていると妨害されて面倒なので、  紅魔は18人進化からの咲夜アップが主流とされている。  対して、花は能動的に使えるスペルカードが少ないため、  特に速くスペカを使えたところでメリットがない。よって19人進化が主流となっている。 ■18は後に魔法陣、19は先に魔法陣  19人の場合は酒だけ取っていると少し資源が余るため、先に木を取って魔法陣を立てることで、  進化を押した直後の操作量を減らすようにしている。なにごとも楽したいしね。 ■なんで2酒に6人?  赤兵はコスト酒80で生産時間30秒。すなわち1分に160の資源を必要としている。  1分に160の資源を集めるために必要な農民は、農民の収集速度30/mより、  160/30=5.3。  5.3人。つまり、6人いれば途切れることはない。  なので、あらかじめ2酒に6人当てておけば、進化直後の資源配分を  「1酒から2人を信仰、残りを魔力」とだけしてやればよく、操作量の節約になる。 ■進化中結界張る?  状況にもよるが、資源の位置が悪かったり、チーム戦の場合は  2酒、1酒、1信仰あたりに張るのをオススメする。張り方は、資源をぐるっと四角で囲えばよい。  この時結界を張るのには、6人で酒を取っているうちの一人を使おう。  5人だと足りないけど、6人だと少し取りすぎなので、  進化時間の半分くらい結界はらせておけばちょうどいい。 ■N進化直後って何から操作すればいいの?  難しい問題。安定は中心のキュー。次点は寺小屋のNユニーク。  相手がラッシュなら、塔のキューを先にいれるのもよい。  赤兵をNにするのはほぼ間違いなく最後でいいだろう。  特に変なことがなければ、  中心キュー>寺子屋N>塔>赤兵N  としておけば大きな間違いは起きない。  そのためには、進化直前で内政配分を変えておくことをオススメする。  上の操作に資源配分を加えるとてんやわんやでパニくること請け合いだ。   以下、一般じゃない文明向けの解説です。   ■妖だけど序盤は?  16人進化(16人目紫)、進化後紫うp、スキマ自陣に2つ建築、妖夢うpの順番が無難。  妖はノーマルがあまり強くないので、妖夢で適当に荒らしながら頑張って耐えましょう。  塔は魔力150だけどスキマは信仰100なことに注意。進化押したら資源配分は信仰6人ぐらい。  資源お得な分、魔法陣二つにして兵多く出したり、さっさとH入りましょう。 ■星だけど序盤は?  15人進化(15人目聖)、進化後星うp。赤兵と星で敵陣宝塔建築、立ったら星と赤兵少しを見張りにして、  あとは兵出して全力で自陣ディフェンスしつつ聖ちゃんをうpして覚醒を待つ。  ディフェンスに自信がないなら、自陣塔でもいいけど、やっぱり星するなら敵陣宝塔したいね!  チーム戦では、まず最初に「敵陣(自陣)宝塔します」とたからかに宣言しましょう。  そして敵陣ならば、「ここに立てます」とたからかに宣言しましょう。  そうすれば味方の人たちがユニークを派遣して星をディーフェンしてくれると思います。  進化速度は皆と同じでいいので、農民生産オンリーの18人進化で大丈夫です。  聖はNにアップグレードできるようになるあたりで生産しておきましょう。 ■チーム天界だけど序盤は?  塔が建てられないので、19人進化からの赤魔法陣2つで、  進化前から相手より多く兵士を作っておきましょう。  家は資源の周りよりも、視界を取るために少し遠目に立てたほうがいいです。  N天子はまぁまぁ強いですが、序盤に荒らしにいくことはあまり考えない方が良いです。  本当に余裕がある時にだけやりましょう。  赤魔法陣2つの生産を止めないようにしつつ、H入りして緑に切り替えれるとよいです。  中心は全て魔力を守るように建築しましょう。魔力をいかに守れるかがカギです。  中編は以上です。 ■終わりに  書いてみて思いましたが、このゲームの序盤は本当に忙しいですね。  たぶんどう頑張っても全てを最速で行うことは難しいので、  できるだけ楽していくよう頑張っていきましょう。  ここまで読んでいただいてありがとうございました。  最後にいつもの宣伝。  http://com.nicovideo.jp/community/co141278  ↑蟒酒宴のニコ生を定期的にやっております。よかったら見に来てください。