さて、今日もネタを探して三千里。ここは何は無くとも博麗神社、と。 「霊夢もケーネみたいに里の野菜食べればいいんじゃないか?」  おや、何時ものように魔理沙さんが油を売ってますね。 「はぁ・・・私は野菜よりお賽銭の方がいいわ」  なんの話をしているんでしょうね・・・ 「そんな事だから早苗のやつに負けるんだよ」  負ける? 弾幕ごっこで早苗さんが勝ったなんて情報は無いのですが。 「あーもう五月蝿い! 胸なんてただの飾りよ!」  そっちでしたか。  ふむ・・・そういえば人間の里の上白沢慧音・・・確かに豊満ですね・・・ 「大体野菜食べたくらいで大きくなるなら魔理沙だって今頃大きくなってるはずでしょ」 「里の野菜とキノコは別だぜ」  ・・・ふむ・・・実に興味深いですね・・・ 「ん・・・」 「どうしたんだ霊夢」 「なんでもないわ。それよりそろそろお茶の時間ね」  さて、人間の里にやってきたは良いものの・・・どうしましょうかね。 「慧音先生! さようならー」 「はいさようなら。気をつけて帰るんだぞ」  おっと、早速ご本人が登場ですか。  んー・・・確かに見れば見るほど・・・すごく・・・大きいです・・・  やはり軟らかいのだろうか・・・ これは記者として是非知りたい所ですね・・・  おっとよだれが・・・ 「お母さーん、変な人がいるよー」 「しっ! 見ちゃダメ!」  とりあえずご本人に突撃取材でも・・・  いや、慧音さんと言えば幻想郷でも指折りの石頭。他は裁判長と最近寺を立てた聖さんとか・・・  うーん。直接聞いても頭突きを貰うだけだし・・・  そうだ、夜這い・・・寝込みにちょっと触るだけなら問題ない! 「どうも、清く正しく射命丸です」 「・・・それでなんのようなんだ」  門前払いされては困りますので、ちょっと失礼しますよっと・・・ 「いえね、今日はちょっと慧音さんを取材したいなぁなんて」  しまった・・・ここは野菜について、にしておくべきだったか。 「上がりこんで言う台詞ではないだろう・・・」  その 呆れた って顔もまたぐっと来ますね。 「ふーむ・・・意外と普通の食生活なんですね」 「意外とは何だ、意外とは・・・私は一応半分は人間なんだぞ」 「あやや・・・そうでしたね」  まさか半分妖怪だからそのバストサイズ? スキマ妖怪やその式もまたしかり・・・ 「つかぬ事を聞きますが、慧音さんは誰か親しい間柄の殿方など居ないのですか?」  そこはやはり揉むと大きくなると言うのが定石。 「いないが・・・何故そんなことを聞く?」 「あやや、慧音さんは里を守る重要な使命を担っておられるのですから、一人くらいいてもおかしくは無いかなと思っただけでして・・・」  即答ですか・・・まあ確かに近づき難いですよねぇ。  まずい・・・話題が途切れた・・・  沈黙が気まずい・・・  とりあえず噂の野菜を一口食べてみる。 「んー新鮮なお野菜ですねぇ」 「里の者が朝一番に採れたてを持って来てくれるからな」 「それで、私を取材すると言っていた話だが」 「え? ああ・・・そうですね」 「取材と言っても、貴女の日常生活を掘り下げて見てみたいなーなんて」  慧音の眉間にシワがよっている。まずい・・・ 「あや? ダメですか?」  すがりつく猫のように見るべし。 「あ、いや・・・別に構わない。ただ私を記事にしても面白くもなんとも無いと思うぞ」 「面白いとか面白く無いとかは関係ないんですよ! その・・・えと・・・」  何故胸が大きいのかとか軟らかさはどんなものかとか聞けない・・・ 「わかった、わかった。とりあえず夕飯を食べてからにしよう」  何とか乗り切った・・・  さて、いざ取材と言っても何を聞いていいやら。  しかし間近で見れば更に大きい。うう、負けた気分。  この谷間、まさに楽園ですね・・・ 「これが取材なのか?」 「そうですよ。いや、実にいい眺めですね」  しまった・・・つい口が滑った・・・ 「そうか・・・そろそろ風呂にしようと思うが、先に入るか?」  良かった。気づかれてないようですね。  ・・・もしやこれは好機。 「あやー私は長風呂なので後で良いですよ ウフ」  さて、慧音さんが居ない間に色々と物色してみましょうかねぇ・・・フヒ  む、意外と大胆な下着をお持ちで・・・ああ、いい香り・・・って私は何をしているんだ。  資料や本ばかりでこれと言ったものはありませんね。  おっと、下着を元通りにしておかないと・・・ 「上がったぞ」  おっと危ない。もう戻ってこられましたか。 「では、お風呂お借りしますね」  ふむ・・・普通のお風呂ですね。特に変わったものは無く・・・ 「んーいいお湯・・・」  ん・・・   んん?    よく考えれば慧音さんが浸かった後のお湯・・・  そう考えるとムラムラしてきた。  あ、ただのお湯のはずなのにいい香りなきがしてきましたよ・・・うふふ。  更によく考えればすぐそこに慧音さんの脱ぎたての下着が・・・  あ っ た  そして私は理性を手放した・・・ 「あやーいいお湯でした」  それはもう色々な意味で。 「本当に長風呂だな・・・」  その呆れ顔がまた・・・いや普段はこんなに長くないですよ。 「もう寝ようか」  そう言うと彼女は布団の準備を始めた。 「あや?」  布団が二つ、いやそれはいいとして、なに この距離感。 「なんだ? 天狗は布団で眠らないのか?」  訝しげな表情を浮かべる彼女。 「あーいやいや・・・なんでもないです」  ここで警戒されては元も子もない。 「おやすみ」 「おやすみなさい・・・」  でもこの距離感は納得いきませんよ。  寝息が聞こえ始めてしばらくたつ。  もう大丈夫だろう・・・ 「では、慧音さんの桃源郷を拝ませていただきましょう」  自分でも手つきがいやらしと思えるから不思議だ。 「ん・・・」  思わず身を硬くする。寝返りをうっただけのようだ。 「では失礼しまーす・・・」  ゆっくりと慧音さんの布団に潜り込む。 「もみじもみもみ・・・」  そういえば最近椛をほったらかしにしてる。今度構ってあげないとな。  おぉ・・・軟らかい・・・適度な弾力、手に納まらない大きさ・・・ 「んん・・・」  起きないでくださいよ・・・まだまだこれからなんですから。  ああ、もう・・・体が火照ってきた・・・  自然とブラウスのボタンを外していた。  ああ、凄く愛しい。  私は自然と唇を重ねていた。 「ん」  その時だった。  急に天地が引っくり返った。あや、もしかして 死 亡 フ ラ グ 確 定 ? 「まったく、何をしているんだお前は」  慧音さんに覆いかぶさるように乗っていた私は、今は逆に馬乗りにされている。 「あー・・やー・・その、しゅ、取材を」  自分でも顔が強張っているのを感じる。暗くて慧音さんの顔は見えない。 「そうか・・・なら」  私の頭の中で幼い椛と過ごした日々や楽しかった宴会の日々が蘇る。これが走馬灯ってやつですか・・・ 「お仕置きが必要だな」  予想に反して頭突きではなく、甘いささやきが耳元に届いた。 「ん・・・んむぅ!?」  反応する暇も無く熱い接吻を貰う。 ちょ、苦しい・・・ 「ん・・・あ」  ただ身体を重ねているだけなのに・・・ 「どうした? まだ夜は長いぞ」 「ん・・・望む所ですよ」  あれ・・・おかしいな。  下になっていたはずの私が上に戻っている。  まるで、昨日アレなんてなかったように。  とりあえず疲れたので二度寝する。 「おはようございまふー」  朝日の眩しさで目が覚めた。 「おはよう。顔を洗う前に服のボタンを閉めるんだぞ」  何のことだろう。とりあえず朝食を頂こう。 「あやや・・・」  服のボタンが外れて・・・ 「色々とお世話になりました」  それはもう色々な意味で。 「どういたしまして」  その表情は何処かくたびれているように見えた。  ああ、そういう事か。  彼女の能力は歴史を食べる程度の能力・・・  昨晩のことは 無かったのだ。 「あ、あの」 「ん」  それならば・・・ 「今晩も・・・取材、よろしいですか?」  顔が火照っているのを感じる。 「ああ・・・せめて酒とつまみくらいは用意してくれよ」  相変わらず呆れたような、そんな顔。 「決まりですね! では!」  今日はとっておきのお酒を用意しよう。 「もーみーじちゃーん」 「文さん・・・その呼び方止めてください。と言うかご機嫌ですね」  その怪訝な表情はなんですか、まったく。 「・・・私は忙しいので取材の手伝いとか無理ですよ」 「あや、そんなことでしたか。いやたまには顔を見せないと椛が拗ねると思いましてね」  余計に不機嫌な顔になってしまった。だ が そ こ が 可 愛 い 「もーう椛は素直じゃありませんね」  とりあえず逃げないように捕まえて撫で回す。 「や、やめてくださいよ!」  口では反論しても尻尾は素直ですね。うふふ・・・ 「ああそうでした」 「ふぎゃ!」  急に解放したのでそのまま倒れてしまった椛。気にしない。 「私が預けたお酒、何処にしまいましたか?」 「えー、それなら文さんの家にあるでしょう・・・自分で持って帰ったくせに」  そういえばそうだった。 「でもあれはとっておきなんでしょう? 今日の守矢神社の宴会にでも行くんですか?」 「あや? 今日でしたか・・・」 「でも今日は違いますよ・・・慧音先生と約束がありますからね」  先生に教えてもらいたいことが まだ沢山あるのだから fin 続き? そ ん な 歴 史 は 無 い