魂魄明羅(半幽霊→亡霊) 魂魄妖忌の妻であり、魂魄妖夢の母親である。 妖忌と同じく、自身も凄腕の剣士である。 若かりし頃は刀一つで幾多の戦場を血に染めてきたが、結婚して以来殺気は抜け、暢気でお人よしな性格となる。 夫、妖忌が冗談の通じない根っからの武士だった事もあり、幼い妖夢にとっては彼女こそが心を許せる唯一の存在であった。 しかし、幸せな生活は長くは続かなかった。 −西行妖  開花− 死の力を内包した妖怪桜が覚醒してしまったのだ。 妖忌、明羅はこれを止める為、幼い妖夢を置いて立ち向かった。 帰ってきたのは妖忌ただ一人だけだった。 明羅は妖忌を庇い、西行妖の前に散ったのだ。 血生臭い生を歩んできた明羅にとって、死後の人生は既に決まっていた。 地獄での生活。 全てが過去に戻ってしまった。 しかし、彼女には一つだけ未練が残っていた。 「まだ私は、娘に全てを教えていない」 そんなある日、ふらりと立ち寄った悪霊から彼女は下界の恐るべき力の話を耳にする。 「博麗」 代々一人の少女に受け継がれるその力は、幻想郷はおろか、地獄の亡者や異世界の天使まで恐れる程であった。 それを聞いた彼女は決心する。 「神をも脅かすその力があれば、再び生を得る事も出来るはずだ」 そう決心した彼女は下界へ降り、その悪霊・魅魔と共に博麗の力が眠る博麗神社を襲うのであった。 #うぅ、苦しい #妖忌はきっと、妻を救い出す為に地獄へ赴いたに違いない。 #ほらあの世は音速が遅いから…!