- 分類
- 咲夜
- 魔理沙
- 咲マリ
- #NJSLYR
「ドーモ、マリサスレイヤーです」
「……は?」
見慣れたメイド服姿に、両頬に「魔」「殺」と書かれた謎のメンポ。気が付くと昼下がりの我が家に変質者が乱入していた(多分、時間を止めてどこかから入って来たのだろう)のだというのだから、流石の私も読んでいた本を取り落として唖然とする他無い。
「……失禁しないの?」
「誰がするか!」
「ちぇっ」
「残念がるなよ!」
しかもこいつ、訳の分からない事をぬかしよる。春になって頭の中がお花畑にでもなったのか?
「とりあえず、茶くらいは出すぜ。まあそこに座れや」
「スピリタスと混ぜて聖水作りたかったのに……」
「前言撤回、お前やっぱ帰れ」
「あ、チャを出すならばオカキもついでに頼むわ」
「……紅茶でいいな?よしわかった紅茶だな大人しくそこに座って待ってるんだいいな」
◆少女ティータイム中◆◆小休止◆◆鯖◆
「……ハッ!すっかりくつろいでしまっていたわ。これではいけない!慈悲は無い!魔理沙殺すべし!」
「よかねえよ!大体なんで私が殺されなきゃならないんだ!」
「パチュリー様の本(ボソッ)」
「うっ」
痛い所を突いてきやがる。
「……いつもの事だ!笑って許してくれ!」
「開き直っても無駄よ。それに何よりも、貴方は本よりも大切な物を盗んでいったでしょう……」
「ほぇ?」
「紅魔館の皆の心よ!いずれは美鈴を押し倒し、パチュリー様を手篭めにして、お嬢様と妹様を虜にして両脇にはべらせて姉妹丼にしようと企んでいるのはバレバレよ!」
「あー……まあ……」
やっべーいろんなところでフラグ立てすぎちゃったかなーいやー私ってプレイガールだなー(棒)
「そうやって私もフラグを立てた後に拉致監禁して、地下室に繋いで調教しようとしているんでしょう!薄い本みたいに!薄い本みたいに!」
「薄いのはお前の胸だけで充分だぜ」
「ザッケンナゴラー!?スッゾゴラー!?」
「あいえっ!?」
インガオホーで爆発四散するかと思うレベルのヤバイ級殺気を感じて思わずしめやかに失禁するところだった。……ん?何か感染してはいけない物に感染してしまっているような気がする……
「……まあいいわ。ああ、アワレ!マリサスレイヤーは為す術もなくこのまま激しく前後されてからファック&サヨナラ!されてしまうのかしら!おお、ブッダよ!」
「これ以上、よくない」
「魔理沙倒すべし、イヤーッ!」
「グワーッ!?……え?」
両肩を掴んで押し倒され、二人で座っていたソファーから仲良く転げ落ちてしまった。私は床に仰向けになり、その上に咲夜が馬乗りになっている。目が合うと、顔を赤らめてそっぽを向いてしまった。正直可愛い。先程の衝撃で、メンポは明後日の方向に転がり落ちてしまったようだ。
「……」
「……アンブッシュに失敗したわ……」
「で、どうするんだ。マリサスレイヤーさんよ?」
正直このシチュエーション下において、私に余裕なんぞ一切無い。心臓がバクバクという音を立てているのが自分でもよく分かる。ああ、今日始めて咲夜の素顔を見たな。彼女は唇をきゅっ、と噛み締めこちらに向き直り、体を倒してそのまま顔を近づけてくる。マウントポジションを取られている私は当然動けない。――あれ、これってもしかして……
「言ったわよね、紅魔館の『皆』の心を盗んでいったって。責任……取ってよね……」
そう切なげに呟く咲夜の唇が私のそれと重なり――
◆健全な◆◆猥雑が一切無い◆◆生姜◆
- 作品情報
- 作品集:
- 最新
- 投稿日時:
- 2012/04/01 23:06:15
- 更新日時:
- 2012/04/01 23:28:54
- 評価:
- 6/12
- POINT:
- 46341338
- Rate:
- 712944.05
サクマリとはけっこうなワザマエで。
……スパ帝のおかげで知ってたけど、ニンジャスレイヤーはネタがニッチ過ぎるでしょー!?
コメント藍殆ど分かってないよ!