とりあえず慧音ってこんなキャラだと仮定
作品集: 最新 投稿日時: 2012/04/01 20:44:43 更新日時: 2012/04/01 20:44:43 評価: 0/8 POINT: 9435647 Rate: 209681.60
分類
没ネタ
でももったいない
私は後天的な半人だから、普通の人よりは長い寿命を持つ。だが最初からの妖怪や、先天的な半人よりも短い命だ。
ふと、思う時がある。もしも私が愛している人が私よりも長く生きたら、きっと私のことを忘れてしまうんじゃないかって。
「霖之助………」
だから、そんな憂いを無くすことにした。
「………死んで」
はっきりと覚えてないが、驚きと恐怖が混ざった霖之助の顔はとても綺麗だった。
馬乗りになって首を絞める手の力を込めると目を大きく見開いて「慧音」と呟いてくれた。嬉しくなって、もっと力を入れる。
「やめ………るんだ……ッ」
「嫌だ」
即答すると霖之助は涙を流した。首を締めたまま私は顔を近づけ、涙を舐めた。
「霖之助、好きだ。愛してる。だから―――」
死んで。もう一度呟いて、霖之助の顔を見る。酷く怖がっている。怯えなくて良いのに。
「い、嫌だっ………死にたく……ないっ!死にたくない!!」
「大丈夫、霖之助は………お前の名前は私の歴史に残る、だから安心して死んで良いよ」
嫌だ嫌だと拒絶して涙を流したり口の端から胃液が流れている霖之助のその表情がなんとも人間じみていてとても愛おしい。
私は今とても充実している。愛する人の命を、自分の手で止めようとしているのだ。
「なぁ霖之助、苦しいか?苦しいよな、でも大丈夫、お前の苦しむも全部私が背負って生きていくから、な?」
安心してくれよ。
「カハッ……ァッ!」
もっと力を込める。永く苦しめるのは趣味じゃない。
「慧………ね……」
私の名前を振り絞るようにつぶやくと、霖之助の目から光が消えた。
「霖之助………」
首から手を離し、そのまま動くことのなくなった胸板に体を預ける。
まだ温かみが残る躰に手を這わせながら、最後の一言に私は言いようのない満足感を感じていた。
白黒の魔法使いでもなく、紅白の巫女でもなく、妖怪の賢者でもなく私の名前を最後に呼んでくれた。嬉しい。
「………お前のこと、ずぅっと憶えているからな」
そのまま私は、眠りに就くことにした。
魔理沙「私が考えた香霖と慧音の結末だ」
霊夢「あんたって結構ドぎついこと考えるのね」
言ったろう?エイプリールフールは幸せな嘘つかなきゃいけないってさ。
投げ槍
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2012/04/01 20:44:43
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