ライバル

作品集: 1 投稿日時: 2012/04/01 17:14:44 更新日時: 2012/04/01 17:14:44 評価: 2/5 POINT: 19579748 Rate: 652659.10

 

分類
掌編
守矢さんトリオ
「もう我慢なりません! あんなところに信仰で負けるだなんて……」
「早苗、落ち着きなさい。そこまで気にする必要はないでしょう」
「でも神奈子様……」
「妖怪からの信仰は大分集まってるのよ? 見なさいこのお神酒の山」
「あの、それって昨日の宴会の残りですよね。あの妖怪たち、信仰しているっていうよりもほとんど友達感覚ですよ? あああこんなに散らかして」
「今はフランクな神様の方が受けがいいのよ、早苗も変なところで真面目なんだから」
「いえ、私は守矢神社をもっと盛りたてたいんです。人間からの信仰も集めて……古の栄華を取り戻そうとまでは思いませんが、風祝の巫女として、せめてもっと多くの人たちをこの神社に……」
「よく言ったわ早苗!」
「諏訪子様」
「諏訪子? 珍しい」
「うーん、私としても前から気にはなっていたのよ。手下の蛙に聞いても、どっちかって言うと人間たちにはあっちの方が人気があるみたいだし、探りにいった蛙も何匹か取り込まれたりしたのよね」
「手下の蛙って諏訪子様……」
「あんたがそんなんだから、威厳がないだのなんだのって言われてるんじゃ?」
「あーうー、ともかく! そんなに人間たちに構ってもらえるなんてずるい。ちょっと信仰を奪い取る必要があるわ」
「あんたらしからぬ積極さと思ったら本音はそれか」
「悪い? ま、いつも神奈子や早苗にばかり信仰を集めさせるのもなんだし、たまには土着神の頂点たる私の本気を見せてあげるわ。あと、早苗も、そろそろ人間の友達を増やしたいだろうしね」
「諏訪子様……私はそんな」
「早苗が、部屋でけーたいとかいうのをいじってため息をついているの、私が気づかないと思う?」
「わ、私はただ、なんとなくですね、いつもの癖で……」
「ふーん、そういうことね、まぁ行きたいなら止めないけど。さすがに三対一じゃ外聞が悪い、私は待っているわ。」
「ふふん、あんたは寝ながら捷報を待っているといいわ、行くわよ早苗!」
「はいっ! 諏訪子様!」

「……こちらの世界では向こうが先達よ、油断はしないようにねって聞いてないか」

































 しばし後、大蝦蟇に仲良く呑み込まれそうになる二人の姿が文々。新聞の三面を飾ることになるが、それは別の物語である。




〜おしまい〜
 いつか書きたかった、後悔はしていない。
 求聞史紀を読んでいると、大蝦蟇の池って割と信仰の対象になっているようなそんな気がw
 あと、チルノを丸呑みできる大蝦蟇様なら、油断した二人もぱっくんとできそうな気がします。蛙の頂点はどっちだ?

追記
 先の新聞記事の効果で、里では、面白い二人組が池にいるという噂が流れたとか流れないとか兎がいってた。
アッザム・de・ロイヤルソヴリン
http://www.rak2.jp/town/user/oogama23/
作品情報
作品集:
1
投稿日時:
2012/04/01 17:14:44
更新日時:
2012/04/01 17:14:44
評価:
2/5
POINT:
19579748
Rate:
652659.10
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0. 4024194点 匿名評価 投稿数: 3
2. 7777777 奇声を発する(ry ■2012/04/01 17:19:28
大蝦蟇様すげえ
4. 7777777 名前が無い程度の能力 ■2012/04/01 20:36:18
チルノと同じレベルじゃないですかー やだー
池が話題の地になってもなぁw
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