- 分類
- 八雲一家
- 変態
- 八雲一家と書いて「へんたいいっか」と読む
昔々、あるところにおば……紫お姉さんと藍お姉さんと橙ちゃんがおりました。
橙ちゃんは川に洗濯に、藍お姉さんは山へ芝刈りに出かけました。
そして、紫お姉さんはというと……
「ぐおー」
二人に全ての家事を任せて一人爆睡しておりました。
さて、川に洗濯に出かけた橙ちゃんは……
「紫様と藍様のために頑張らなくちゃ!」
そう決心して洗濯を始める橙ちゃん。
その姿は美しい花も霞むほどに可愛かったそうな。
「うんしょ、うんしょ……」
さてさて、橙ちゃんが川で洗濯をしていると……
どんぶらこっこ、どんぶらこっこ……
で は な く
「ちぇええええええん! ちぇえええええん!」
「ら、らんしゃま!?」
オリンピック選手もびっくりするほどの速度で川上から藍お姉さんが鼻血を流しながら泳いできました。
どうやら橙ちゃんのあまりの可愛さにどうかしてしまったようです。
「ちぇえええん! 可愛いぞー!」
「にゃうっ!? い、痛いですー! というか服は!?」
恍惚の表情を浮かべながら、ぎゅうっと橙ちゃんを抱きしめる藍お姉さん。
そのお姉さんはなぜか服を着ていませんでした。
スッパテンコー状態でした。
「あ、服? いやー、芝刈り中は裸になるのが気持ちよくてねー。
涼しいし、こう、開放感がすごくて」
「ら、らんしゃま……」
藍お姉さんの露出癖にドン引きする橙ちゃん。
お姉さん、気をつけないと橙ちゃんショックでグレますよ。
「さて、とりあえず仕事も終わったし、帰るかねー」
「え、私まだ仕事が……」
「そんなの関係ねぇ! さっさと帰ってにゃんにゃんしようじゃないか!」
「にゃあっ!?」
藍様大暴走。
誰か止める人はいないのでしょうか。
そんなこんなで拉致同然で橙ちゃんと帰宅する藍お姉さん。
「ただいま帰りましたー」
二人が家に入ると……
「うん、我ながら良い縛り方ね……ハッ!?」
そこには一人SMプレイを楽しむ紫お姉さんの姿が!
「なっ、何をしてるだぁーッ!」
あらあら、とうとう橙ちゃんもお姉さんたちの変態度合いに怒ってしまったようです。
こうして八雲一家は今日も変態的な一日を過ごすのでありました。
おしまい!
- 作品情報
- 作品集:
- 1
- 投稿日時:
- 2012/04/01 15:29:40
- 更新日時:
- 2012/04/01 15:29:40
- 評価:
- 2/4
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