ぷにれいむ 〜IF〜

作品集: 1 投稿日時: 2012/04/01 11:01:25 更新日時: 2012/04/01 11:01:25 評価: 11/16 POINT: 77929204 Rate: 916814.46

 

分類
八雲紫
博麗霊夢
射命丸文
 ――もしも、という言葉がある。
 ――意味のない言葉。
 ――過ぎたことに妄想を当てはめ、空想し充実感を味わう。
 ――他者になんの影響も与えない、心の裡の自己満足。


 ――けれど。
 ――“もしも”
 ――“もしも”違った未来を歩んでいたら。




 ――そう考えることは、果たして罪なのだろうか。









 寂れた神社。
 丸い石の前で、座り込む幼い少女。
 泥だらけの身体を庇いもせず、宙を睨む、黒曜石のように鋭く深い瞳。

「なんのよう? あんた――ようかいでしょ?」

 石の上に出来た亀裂。
 無数の目が妖しく輝き、その“隙間”から見目麗しい女の姿を覗かせている。

「強気ですこと。まぁ、良いでしょう」

 手に持った傘を閉じ、女は矯めつ眇めつ少女を見る。

「今日から私が、貴女に妖怪退治の術を教えるわ」
「ようかいが? ふんっ。だまされないわよ」
「好きに思いなさいな。貴女は中立者。妖怪の手で、妖怪退治を覚えるのよ」

 ぎらぎらと敵意の宿った目で見上げる少女に、女はただ冷淡に告げる。胡散臭い笑みでも、殺意の篭もった貌でもなく、ただ、胸の裡を例え僅かでも零さないように。

「私は紫。幻想郷の管理者、八雲紫。博麗の巫女に、道を授ける妖怪よ」

 女は、紫はそう告げると――

「えっ? あわわわわわっ!?」

 ――少女を、“博麗の巫女”、霊夢を隙間の中に落とした。

「まずは身を清めなさい。今後のことは、それからお話ししますわ」
「うっさい! おぼえていなさい、ようか――」

 声は最後まで続くことなく、反響して、ぷつりと消える。それを紫は、最後まで聞き届けて、ゆっくりとスキマを閉じた。









 ――これは、もしもの世界の話。
 ――もしも、鴉天狗が踵を返して、戻ってこなかったら。
 ――もしも、紫が先代の死から幾日と跨がず、間に合っていたら。






 ――これは、たったそれだけの。

 ――語る価値のない、“IF”の物語――……。










ぷにれいむ 〜IF〜










「弱音は、これで最後。だから、貴女の死を看取れなかった私を、どうか、“許さない”で――」







「――靈夢」











――続くはずがない――
「っていうの考えたんだけど、どう?」
「へぇ? なんですそれ? ちび巫女が私によーっく懐いていることへの、意趣返しですか?」
「ふふふふ、さぁ? どう思う?」
「表へ出ろ」
「望む所よ」



「ふたりとも、暴れるなら嫌いよ」
「「すんませんっしたーッ!!」」
I・B
作品情報
作品集:
1
投稿日時:
2012/04/01 11:01:25
更新日時:
2012/04/01 11:01:25
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11/16
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77929204
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0. 6706990点 匿名評価 投稿数: 5
1. 7777777 奇声を発する(ry ■2012/04/01 11:04:45
続いてほしい
2. 7777777 名前が無い程度の能力 ■2012/04/01 11:24:44
続け
3. 7777777 名前が無い程度の能力 ■2012/04/01 11:30:11
ふるえますた
4. 7777777 名前が無い程度の能力 ■2012/04/01 11:42:25
霊夢強いw
5. 7777777 名前が無い程度の能力 ■2012/04/01 11:52:27
ぷにれいむは最高だった
というわけでこっちもはよ
7. 666666 名前が無い程度の能力 ■2012/04/01 12:44:20
えっ、続けよ!
8. 7777777 名前が無い程度の能力 ■2012/04/01 13:09:41
つづかないんかいw
10. 7777777 名前が無い程度の能力 ■2012/04/01 14:33:54
続け
11. 7777777 名前が無い程度の能力 ■2012/04/01 14:54:01
続けw
12. 7777777 名前が無い程度の能力 ■2012/04/01 18:40:06
いや続けよwww
13. 555555 名前が無い程度の能力 ■2012/04/02 01:07:00
いやこれは違うな
紫はこうじゃない
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