誰が好きかって？

魔法使いの誰が好きかって？

私はアリスが好きよ！

大好きと言ってもいいわ！

どこが好きかって？野暮なこと聞かないで！全部よ、全部！

金色に輝く繊細な絹の糸のように流れる髪の毛が好き！

深く蒼い見つめられると吸い込まれて何処までも堕ちていけそうな瞳が好き！

プルンっとした瑞々しく艶やかな唇がすき！

柔らかくモチモチしてむしゃぶりつきたい太ももが好き！

細く白く儚いその指先で人形とワルツを踊る姿が好き！

追い込まれた状況でも余裕を崩さずブレインブレイン言う姿が好き！

誰かとカップリングを組まされてる時が好き！

だけど一人で主役扱いされてる時のほうがもっと好き！

一時は本当に好きすぎて真剣にこの世界からログアウトしようかと考えるぐらい好き！

某告白CD（アリスVer.）を買ったは良いけど恥ずかしいので未だに聴けないぐらい好き！

一時は本当に好きすぎて経済破綻を起こしかけるぐらい好き！

旧作のロリスとの組み合わせを初めて見た時に絶頂しかけるぐらい好き！

即興でアリスに対する思いの俳句が出来ちゃうぐらい好き！

『ああアリス　好きだよとても　ああアリス』

アリ×アリもアリやね！



ええ、完全に一方通行よ。
二次元の世界に行けるわけ無いじゃない。あんたバカァ？
それでも良いの。
私はずっとずっとこの場所から愛し続ける。
この恋は何時まで経っても片思い。
叶う筈がない。
叶ったらさぁ大変。
コロコロ転がりお池にはまって済むレベルじゃ無いわね。

正直好きすぎて吐きそうってか泣きそうってか死にそう。
ああ、アリス、アリス、私だけの愛しいお姫様。
貴方の為なら何でもして差し上げられますわ。

貴方のこれから歩む未来で邪魔になる者は全て排除してあげますわ。

盗むことが当たり前になっている黒白の魔法使いや、

捻くれた言動しかできない紫の魔女、

ふわふわと浮いたどちらにも属せない楽園の巫女や、

常に胡散臭い雰囲気を漂わせている掴み所のない境界の妖怪、

など等どんな奴らでもどんと来い、超常現象の勢いで排除してみせますわ。


そして研究に必要とあらばこの身を差し出すことも。

血が必要とあらば何リットルでも差し出し、

内臓が必要とあらば躊躇い無く体を切り開いて差し出せます。

可能なかぎりアリスのお役に立ちたいのですわ。


だけどそれは所詮夢物語。
さっきも言いましたけど二次元の世界には行けるはずがない。
最初の方で何処が好きか呟き続けたけど前半部分は妄想にすぎない。

ああ神様。
どうか、どうか1日だけ夢の中でアリスに会わせてください。
お願いします。どうか、どうか。

なんて言っても叶えてはくれない。
実際夢の中で会えたら永眠する自信があるわね。
永眠しちゃったらアリスに愛を伝えられないからこのままが良いわね。

ああ何だか久しぶりに喋ったから気分が高揚してきちゃった。
こういう時にアリスの淹れた紅茶が飲みたくなるわね。
飲んだこと無いけど。
むしろ紅茶自体を最近全く飲んでないわね。

ああもう良いわ。
今日は沢山喋ったから疲れたわ。
続きはまた今度にしましょう。
ここまで付き合ってくれてありがとうね。

あなたはアリスの次に愛してる。
だからまた会える日を楽しみにしてるわ。