きらきら

作品集: 1 投稿日時: 2012/04/01 01:10:43 更新日時: 2012/04/01 01:10:43 評価: 4/9 POINT: 35498998 Rate: 709980.46

 

分類
みこさま
とじこ
私は夜にいきる。







"おはよう"







─屠自古。


どこからか声が聞こえる。

見渡せば欲まみれの世界。
私は、その世界には入れず、一人浮いていた。


「屠自古」


今度ははっきり声が聞こえる。……いた。

「太子様」
「うん」

私を見て笑う、偉大なる聖人。我らが豊聡耳神子様。
今いる、夢殿大祀廟の中にある神霊廟は、元々このお方が眠っていた場所。

本当は、ただの広い部屋だったけれど、去年復活した際に、
小神霊なるものが、彼女の元に大量にやってきたのだ。

太子様が霊達の欲を聞いているお陰で、
数は去年よりも、随分と減ったものだけれど、
それでもまだ多く、まるで星空のようだった。

欲も、こうして集まると、綺麗なものだろうか。

一応上司の布都に命令されない限り、私はいつもここにいる。
特別居心地が良いわけではない。むしろ欲にまみれていて、
きっとここは、綺麗ではなくて、"きたない"のだろう。

それでも、ここにいる。
きたない世界でも、綺麗に写るならば、私にとっては綺麗なのだ。

だけれど、太子様の命令となれば、
この世界を切り捨てる事も、できる。

「何か御用でしょうか」
「ちょっと夜に、散歩に行こうかなって。
 今は昼だけれど、先に言っておきたかったんですよ」
「左様でございますか。わかりました護衛させていただきます」
「ううん、護衛の必要はないよ」
「でしたら、伝言ですか。布都に伝えておきます」
「ううん、そうじゃない」

太子様は、私の手をとると、優しく笑ってくれた。

「君と一緒にいきたいなって」

もう、動いていないはずの心臓が、どきんとはねる音がして、
思わず私は――



















ドキッバスッゴスッ(音響監督:ケータイ小説)



「ちょっ屠自古痛い痛いまじ痛いからまじ本当痛い」
「あんまりくさい事、言わないで下さい虫唾が走る」

思わず、私は目潰ししてしまった。
目から液体が流れているけれど、
どこかのモザイクしているものによると、
これは「愛」と形容できるらしいので、愛という事にしておこう。

「ねぇ太子様」
「はい」
「私がなんでここにいると、思ってましたか」
「え、何か思いいれがあるからゴファッ」

思わず首にチョップを入れると、太子様は口から盛大に愛を噴出した。

「そんなもの、あるわけないじゃないですか」
「えっ」
「そんなもの、あるわけないじゃないですか」
「いや二度言わなくても」

太子様が、まるでマーライオンみたいに愛を噴出しているので、
持っていたハンカチでふきふきしてあげると、
少し嬉しそうに髪の毛をぱたぱたさせた。耳ではないのに動いていた。

「あの、じゃあなんで」
「プリキュアになりたかったんですよ」
「えっ」
「プリキュアになりたかったんですよ」
「いやだから二度も言わなくていいんで」

太子様は完全に困惑していた。
ちなみに私はプリキュアは一切知らない。
決してピースサンダーとか、そんなの知らない。知らないよ!

「と、屠自古」
「はい」
「あの、なんでここに」
「いやだからプリキュアに」
「なれるわけないじゃないですかー!!」

ッダーン!無駄に強弱をつけて太子様は立ち上がった。
そして私の肩を持って、ブンブンと振る。視界がゆれる。あわわわわ。

「だって……だって…」
「と、とじこ」
「プリキュアに「なれないよぉ!!」

太子様の叫びは神霊廟中に広まり、
その声は、夢殿大祀廟にまで響いた。



「いいえ、なれます!」



「せ、青娥さん!」

バンと、勢いよく神霊廟の扉を開いた青娥。
私は未だに太子様に、肩を掴まれ身動きができない。

「今は青娥ではありません。ニャンニャンです。可愛いでしょ?」
「「キモい」」
「可愛いんですね!ありがとうございます!」

青娥……ニャンニャンの顔は清々しかった。
あまりにも爽やか過ぎて、逆に怖かった。

「時に蘇我様」
「はい」
「あなたには素質があります」
「え?」

―ゴスッ

頭に重い一撃を受けた瞬間、私の体は凄まじい光に包まれた。


「こ、これはまさか……」
「えぇ、あなたは伝説の戦士―」

青g…ニャンニャンの言葉が頭に響く。
これはもうあれしかないだろう。

「プリキュ「キューティートジーです!」




神霊廟は私の怒りの爆発に包まれた。
青娥「蘇我様、プリキュア大好きでしたもんね。
   私はキューティーハニー派なんですが」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
神子「結局なんで屠自古って、あそこにいたの……」
布都「太子様がいた場所と思うと、思わずきゅんきゅんするからだと言っておったぞ」
神子「屠自古……///」

元々書いてた小説が爆発しました。
こっそりあげておきます
いとむぎちゃん
作品情報
作品集:
1
投稿日時:
2012/04/01 01:10:43
更新日時:
2012/04/01 01:10:43
評価:
4/9
POINT:
35498998
Rate:
709980.46
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0. 4387890点 匿名評価 投稿数: 5
1. 7777777 奇声を発する(ry ■2012/04/01 01:15:56
良い具合に皆壊れてるなw
2. 7777777 名前が無い程度の能力 ■2012/04/01 01:18:45
ナイスぶっ飛びw
ニャンニャンはかわいいよ
5. 7777777 カンデラ ■2012/04/01 02:13:03
とじこもジャンケンをはじめるのですねw
6. 7777777 うじゅ ■2012/04/01 03:31:31
力尽きるなwwww
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