「るろうに美鈴」って感じの長編を構想してたけど挫折したからあらすじだけ書く

タイトル：るろうに美鈴


第一章・八雲編

紅魔館の門番として平和な日々を過ごす美鈴。
しかしその正体は、かつて八雲紫の最恐の式神として名を馳せた『八雲紅』であった。
紫、そして藍と共に、幻想郷を作るために戦いに明け暮れる日を送っていたのだ。
しかし今ではその役目から逃れ、紅魔館で「ただの妖怪」として門番をする日々を過ごしている

そんな中、八雲藍が突如美鈴の前に現れる。
曰く、紫はフランドールの力が暴走することを危惧している。
彼女の力は幻想郷の結界ですら破壊する危険性がある。
レミリアが幻想郷に来る条件として、フランドールを地下室に幽閉し強力な結界で閉じ込める、というものがあった。
しばらくはレミリアもそれを守っていた、しかし紅魔異変以後、フランドールの幽閉を解いてしまった。
このまま危険因子を放っておくわけにもいかない。紫自らフランドールを引き取り、自身の結界で幽閉する、という。

同時刻、スキマ経由で紫がレミリアと咲夜の前に現れた。
藍が美鈴に話した内容をそのまま伝える。しかし当然、レミリアはそれを拒絶する。


そして始まる紅魔館と八雲の前面衝突。
八雲と紅魔館の狭間で、美鈴がとった選択とは・・・？



第二章・旧都編

八雲との戦争も終結し、元の鞘に戻った紅魔館。
しかし再度、美鈴の元に藍がやってくる。力を貸してほしいと。

彼女が言うには、危険な思想を持つ鬼、星熊勇儀が不穏な動きをしているというのだ。
勇儀と繋がりのある萃香から聞き出した情報では、こんなことを言っていたらしい。


「私を封じた八雲に復讐するつもりはないよ、過ぎたことだ。
　だが、弾幕ごっこなんていうぬるいルールがのさばっているなら話は別だ。
　所詮この世は弱肉強食、強ければ生き弱ければ死ぬ、それがこの世の摂理だろう？
　弾幕ごっこなんてしてる弱い奴らに、幻想郷は任せられないね。」


配下の鬼を引き連れ八雲紫を討とうとする勇儀一派。
それに対抗するのは、美鈴、藍、そして狂気を克服したフランドールの３人。
冬眠中の紫を、３人は勇儀から守ることは出来るのか・・・



第三章・地誅編

勇儀の起こした謀反もひと段落し、平和が戻ってきたかのように思われた。
だが、新たなる事件が紅魔館を襲う。紅魔館の住人達が、何者かに襲われる事件が続発する。
被害者の中には一般の妖精メイドだけではなく、咲夜、フラン、そして紅魔館とは関係の無いチルノやルーミアまで巻き込まれた。
手がかりは現場に残された「地誅」の文字。美鈴はこの言葉が、かつて地底妖怪を封じ込めた自分に向けられたものだと確信していた。

そして美鈴の目の前に現れたのは、古明地こいし。こいしはあっさりと、首謀者が自分であると明かした。
姉を騙し、傷つけ、封印した八雲紅への復讐なのだと言う。

昔、地底妖怪を説得させるためと、紫は美鈴を地霊殿へと送り込んだ。
逸れ妖怪を装いさとりへと近づいた美鈴は、やがてさとりと親しくなる。
地霊殿の門番として過ごす平和な日々、それは今まで「八雲紅」として戦いに明け暮れた日々からは信じられないほど、幸せな日々だった。
しかし一ヵ月後その平和は紫によって崩される。下った命令は「さとりの殺害」
美鈴はその命令に反逆する。しかし自分がやらなくてもいずれ藍が行動を起こすだろう。
苦渋の選択として、美鈴はさとりを裏切るかのように演技しながら、さとりに自ら封じられてくれと心の中で懇願する。
それを読みとったさとりは、涙を流しながらも笑顔でその懇願を聞き入れた。
そして美鈴はこの任務を最後に、「八雲紅」の名を捨てた。


だが、当時すでに心を閉ざしていたこいしには、さとりと美鈴の真意は理解できなかった。
「お姉ちゃんを傷つけた裏切り者」として、ずっと美鈴に憎しみを持っていたのだ。
そして封印が解けた今、その「裏切り者」が紅魔館にいると聞きつけ、復讐を始めた。

美鈴はこいしの閉ざされた心を開き、誤解を解くことはできるのか・・・？