- 分類
- 秘封倶楽部
こんにちは!
私、宇佐見=蓮子!
パジャマでおじゃまで性の目覚めを迎えたの!
あと、ハッチポッチステーションで奇形フェチに目覚めたの!
自己紹介はこんなところかな!
隣にいるのは、相方のマエリベリー=ハーン!
留学生なんだか亡命者なんだかいまだに分からないの!
自己紹介をしてもらうから、聞いてあげて頂戴!
ちなみに、バスク語しか話せないの! 気をつけてね!
「Semenaren.........」
…………え、それだけ?
もー、メリーったら、もう少し何か話せばいいのに!
ほらほら、もっと何か言ってあげなさいよ!
「Gernua. sudur alta zakila bortxaketak」
全然何を言ってるか分からないの!
一つだけ言える事は、今彼女が言った単語を絶対にググったり翻訳にかけたりしてはいけないって事ね!
さっさと帰国して欲しいな!
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「と、いう夢を見たの!」
「あっそ」
私、マエリベリー=ハーン!
最近、少女漫画にありがちな赤い背表紙が、作者のナニのアレで描かれていることが多いと言うことを確信したわ! うん!
正面で小便を飲んでいるのは、相方のごった煮蓮子!
……流石にごった煮は無理があったわね! 本当は……ドゥ……えーと。
蓮子よ!
先日、髪の毛座の隣に新しくシモの毛座を発見したほどの星マニアよ!
そんなんやってるから就職もままならないのよね!
私なんか、人の心もアソコもギュギュっと掴むテクを持ってるから、連戦連勝よ!
ただ、男の人って不思議なのよね。
すっごく満足してくれるんだけど、最後の最後には、「キミ、やっぱり悪いけど、こんな方法で内定をやるわけにはいかないね。 ふう……」
って仰るの。
ま、私の力不足ってことよね。 頑張らないと!
「蓮子、こないだお寺に行ったんだけどね、そこでとっても良い言葉を聞いたのよ」
「へぇ、何て?」
「えーっとね、えー…………」
「忘れたんかい! もう、折角のありがたい言葉を勿体無い……」
「いや、ここまで思い出してるのよ!」
「ここまでってそこ子宮じゃないの」
「ちょっと待ってね、もう少しで出産できるから」
「下らんこと言ってないで思い出さんかい」
「あ、まだ破水してなかったわ」
「サッサとしろボケナス」
「ドジャジャー」
バチーン
「痛いじゃにゃい」
「全世界の経産婦に謝れ」
「大股開きで?」
「ええからはよ思い出せや!」
「あ、大丈夫、さっきのショックで思い出したわ!」
「じゃあ言ってみなよ」
「えとね、『挨拶は心のオアシズ』!」
「何かやだなそれ」
「え?」
「挨拶するたびに、パッとしない感じの女芸人が心の中に現れそうね」
「何よ、面白いじゃないあの人たち」
「わざと言ったんかい」
「挨拶は心のオアシス。 良い言葉だと思わない?」
「ふむ、乾いた心も、何気ない挨拶一つで潤うって事かなぁ」
「そこで、早速行動を始めたいと思います!」
「何するの?」
「夜の街で、日々にくたびれた男性たちに、にこやかな挨拶を投げかけたいと思うの!」
「…………」
「いわゆる夜鷹というやつね! ちなみに1回2万からよ」
「やっぱりそうなるのね」
「白拍子とも言うそうよ」
「いくらお洒落な言い方したって駄目なものは駄目よ」
「無拍子!」
「アホ」
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もっこりもっこりー!! 私、マエリベリー=ハーン!
今でこそこうしてオカルト研究をしている私たちだけど、秘封倶楽部を立ち上げる以前、他の事をしようと思ったこともあるの!
あの時秘封倶楽部を立ち上げなければ、私たちの出会いも有り得なかったのよね。
運命って素敵ね。
「蓮子、私ね、秘封倶楽部を立ち上げる前から、やりたかった事があるのよ」
「へえ、何?」
「私ね、UFO研究家のやおい純一さんに憧れていたのよ」
「平仮名にすんな馬鹿」
「で、私も格好良いカメラを構えてUFOを撮ってみたいと思ってたの」
「ふんふん」
「で結局、流石にUFOを探すのは大変そうだから、クレー射撃を始めようと思ったのよ」
「馬鹿じゃないの」
「そう思うとクレーがUFOに見えてくるから不思議じゃない?」
「見えねぇし……」
「あ! あれUFOじゃない!?」
「え?」
「あー、ヌーブラだったわ」
「え?」
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↑パンチパーマ
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もちゅ……もぐもご……わらひ…マエリブフッ! ……んぐっ
あーおいしかった。
私たちも大学生。
今を楽しむのももちろん大切なんだけど、より良い未来を手に入れるために、努力をするのも大切ね。
要するに、就職のことも考えないといけないって訳ね。
「蓮子、こないだの資格試験はどーだった?」
「さぁねー。 ま、受かってるとは思うんだけど、何となく落ち着かないわね」
「ん? お乳? あぁ、うん、そうだね……」
「何言ってんのお前」
「それより、私もこないだ小耳に挟んだある検定を受けようと思っているのよ!」
「それよりってねぇ……。 で、何受けるの?」
「秘所検定よ」
「バーカ」
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私、マエリベリー=ハーン! とりあえず感じちゃうわ!
日本に来て久しいけど、日本の文化は奥が深いわね!
最近注目してるのはもっぱらサブカルね!
でも、あまりサブカルにハマりすぎるといけないわよ!
……って、これを読んでる人にそんな事言っても遅いわよね!!
「蓮子、蓮子って漫画とか読むの?」
「結構読むよ。 ジャンル問わず色々と……」
「そうなんだ! 今度読ませてよ! 最近漫画読むのにハマっちゃって!」
「もちろん良いけど、読んでばっかりじゃ駄目よー?」
「大丈夫よー。 時に蓮子、腐女子って大変よねー」
「ん? んー、まあ、大変……なのかなぁ? まあ、他人に趣味を知られたくないとか? ねぇ」
「いやほら、腐女子って年金もらえないんでしょ?」
「何だその意味不明な迫害」
「え? 腐女子をこじらせて婚期を逃す女性が増えてるから政府がそうしたってウチの教授が」
「じゃあホモはどうして年金がもらえるの?」
「それは簡単よ」
「あ?」
「大臣達がホモだからさ!」
「………………」
「アメリカンジョーク! HAHAHA」
「HAHAHAHAHAHAって意味分かんねぇよ」
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私、マエリベリー=ハーン!
2x^2+x-3=(2x+3)(x-1)
これが因数分解です。
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私、マエリベリー=ハーン!
今日は私たちのライブに来てくれてありがとう!
それでは早速一曲目いくわよ!
傷病軍人〜piano pop mix〜
作詞:怪しいお肉 二の腕さん
作曲:闘魂ギギギ
編曲:もみじおろし大好き内藤
なんだかさいきんおかしいの
お口の中が痛いの
虫歯ができたみたいなの
ちゃんと歯磨きしてたのに
歯並びが悪いから
部屋もすぐ埃っぽくなるし
こないだもゴキブリが出た
おじいちゃんは車にはねられるし
弟はうわぐつ燃やされた
お母さんがお寺に行ってきたの
そこでこう言われたんだって
この家の下には
この家の下には
(サビ)
軍人さんが埋まってるんだって
軍人さんが埋まってるんだって
(二番)
なんだかさいきんおかしいの
お母さんがヘンなの
壷をいっぱい買ってくるの
いつもニコニコ笑っていたのに
歯並びは悪いけど
部屋をすぐ模様替えするの
フースイがなんたらかんたら
おじいちゃんはきっとお空で泣いてる
弟は学校を燃やした
お父さんは帰ってこないの
ウチはもう家族じゃないんだって
この家の中には
この家の中には
(サビ)
化け狐が住んでるんだって
化け狐が住んでるんだって
お母さんが言ってたの
私の前には
お姉さんが居たんだって
でも若くて貧乏だったから
諦めたんだって
Ah〜
「っていう夢を見たのが、私、マエリベリー=ハーンな訳よ」
「訳分からんわ」
「もうすこし甘くてポップな歌詞を思いついて欲しいところだったけど、夢だから仕方ないわ」
「ホンット嫌な歌だな……」
「しかし夢オチも二回目ともなれば食傷気味よね」
「そう思うなら何で話したんだよ」
「ガールズバンドかぁ……あこがれちゃう。 やってみたい!」
「そう?」
「だってさ、想像してみてよー、普段は大人しくって可愛い系の女の子がギターを激しくかき鳴らす姿を」
「はぁ」
「ほら、ギャップ萌えってやつよ! ○○ッ○○○○ーとかさぁ」
「一応私ら近未来人の設定なんだから具体例はやめ……伏せすぎだろ!」
「んふっ///」
「って言うかメリー、今の言い方はまるで『自分は大人しくて可愛い系だ』と言ってるように聞こえたわよ?」
「あら、蓮子だってとっても可愛いわよ! だからパートは枕営業ね。 根回しに奔走してちょうだい」
vo&gui マエリベリー=ハーン
makura 宇佐見蓮子
「ふざけんな」
"マエリベリー興業の不信感はちょっとおさまった"
「あ?」
「股間がジャングルフィーバー(笑)」
バキッ
「痛いぃん」
「残りのパートどうするんだよ」
「うーん……見つかるまでは弾き語りでもしようかしら」
「私どうすんの!?」
@@@@@@@@@@@@@@@@@←伊達巻
ドントクライ! 私、マエリベリー=ハーン!
私も結構多趣味な女なのよ!
人生趣味が多いと、いつでも気分良く過ごせるわよ!
それに、女の子は趣味が多いほうがモテると思わない?
困っちゃう! ああ困っちゃう!
「蓮子、私ね、最近絵を描くのに凝ってるのよ」
「ほー、見せてよ」
「もちろん! まずは、題して『欲望』から見せましょう」
「また抽象的なタイトルね……どれどれ」
「こちらです」
「これは……二つのメロンの間にバナナが挟まっててお前コラ」
「何よぉ、抽象的でしょう」
「割と直接的だよ!」
「で、扇情的?」
「うるせぇ」
「で、もう一枚『幻想』ってのも書いたんだけど、見る?」
「見ない」
「聞いただけよ、見てね」
「この野郎……えーと、メロンのヘタをくりぬいた穴にバナナってコラお前」
「流石にねー」
「何が流石にねー、だよ!」
「流石に流石じゃない?」
「燃やせこんなもん」
「やーよ、美術館建てたいの。 名づけてブルンプリン美術館ね。 何がブルンプリンってそりゃもうナニが」
「やってらんねぇよ……」
@@@@@@←省@
押忍! 私、マエリベリー=ハーン!
特にいう事が思いつかないから、さっさと本編に行くわね!
「蓮子、最近ね、日本文化の真髄を研究してるのよ!」
「へぇ? どういう事?」
「例えば、生け花って有るじゃない? あれって、お花そのものの美しさだけではなくて、その組み合わせで空間を表現したりする事で、一つの作品になるんですって」
「へぇ、そうなの? 空間ねぇ……雰囲気とかそういう話かしら?」
「そこで私も、空間を作ることで、和風の美しさを身に付けようと思うの!」
「どうやって?」
「まず、ファールカップを入れてみたの」
「アホなの?」
「布地が伸びきってるけど、茂みの周りに空間ができて何だか気持ち良い」
「アホなのね」
@@←不況のあおり
チョリーッス! 私ぃー、マエリベリー=ハーンって言うんすけどぉー、なんかー、チョベリバ?
うふっ
ここからはラッシュで行くわよ!
「蓮子、今度の日本語のテストがちょっと不安なの。 テスト勉強手伝ってもらえない?」
「お、良いよ」
「じゃあ、この問題集から適当に問題を出してもらえる?」
「よしよし」
みんなもいっしょに考えてみよう!
「では問題。 『李下に冠を正さず』の類義語は?」
「それは知ってるわ! 『瓜田に靴を入れず』よ!」
「ほう、やるわね……」
「ちなみに、対義語も知ってるわよ!」
「え? そんなのあった?」
「分からない? 正解は、『推定無罪』よ!」
「腹っ立つわぁ……」
「蓮子、『てめえの血は何色だぁ〜!』って言われたとき、答えは何色にするか決めてる?」
「は?」
「私はね、ロゼ」
「ロゼ?」
「ロゼ」
「ロゼ?」
「セロリ」
「あ?」
「ロゼ!」
「………………」
「蓮子、私、国に帰ることになったの」
「そうなの?」
「四国だけどねww(ププ」
バキッ
「痛いぃん」
(ホントうっざいわ……)
おしり
マウスの電池切れた
エネループ買ってくるわ
緩衝材
- 作品情報
- 作品集:
- 1
- 投稿日時:
- 2012/04/01 00:09:27
- 更新日時:
- 2012/04/01 00:09:27
- 評価:
- 9/17
- POINT:
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- Rate:
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