「~♪」
「――あら?」
聖白蓮は言い知れぬ違和感を覚え、たったいま廊下ですれ違ったぬえを不思議そうに眺めた。
――何かがおかしい。
最初は髪の毛がいつもと違うのかと思ったが、どうもそうではないらしい。
しばらく考え、きっといつもの能力を使ってそう思い込ませているのだろうと判断し、それ以上は気にすることなくその場を後にした。
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「~♪」
「――ん?」
寅丸星は言い知れぬ違和感を覚え、たったいま廊下ですれ違ったぬえを不思議そうに眺めた。
――何かがおかしい。
最初は服装がいつもと違うのかと思ったが、どうもそうではないらしい。
しばらく考え、きっといつもの能力を使ってそう思い込ませているのだろうと判断し、それ以上は気にすることなくその場を後にした。
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「~♪」
「――あれ?」
村紗水蜜は言い知れぬ違和感を覚え、たったいま廊下ですれ違ったぬえを不思議そうに眺めた。
――何かがおかしい。
最初は靴下がいつもと違うのかと思ったが、どうもそうではないらしい。
しばらく考え、きっといつもの能力を使ってそう思い込ませているのだろうと判断し、それ以上は気にすることなくその場を後にした。
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「~♪」
「――む?」
雲居一輪は言い知れぬ違和感を覚え、たったいま廊下ですれ違ったぬえを不思議そうに眺めた。
――何かがおかしい。
最初は下着がいつもと違うのかと思ったが、雲山によるとどうもそうではないらしい。
しばらく考え、きっといつもの能力を使ってそう思い込ませているのだろうと判断し、それ以上は気にすることなくその場を後にした。
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「~♪」
「――あ」
変化に気づいたナズーリンは、たったいますれ違ったぬえに声をかけた。
「ぬえ」
「ん?」
ふいに声をかけられたぬえは、不思議そうな表情を浮かべてナズーリンへと振り返った。
「いまから寝るのかい?」
「そうだけど、なに?」
「――いや、何でもない。おやすみ」
「? うん、おやすみ」
就寝の挨拶を交わし、二人は互いにその場を後にした。
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部屋に戻ると、ぬえは一度大きく伸びをしてからぐりぐりと肩を回した。
「ああー、やっぱこの時が一番安らぐなぁ。何気に重いのよねぇ」
でもこれないと締まらないしなぁと独り言を漏らし、それから寝巻に着替えて布団に潜り込むと、間もなくして静かに寝息を立て始めた。
その部屋には黒塗りの一本の槍の他に、赤と青の一対のオブジェが無造作に置かれていた。
そしてフランもw
偉い人にはそれが分からんのです。
ちょっと待て
で、何色だった?