Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

だいすき☆おぜうさま

2009/04/11 09:49:40
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 ふぅ、お掃除完了っと……。
 ……さて、あなたは一体どこから侵入してきたのですか? 射命丸文?
 いやいや、もうそこに隠れてるのはバレてるから、大人しく出てきなさいな?
 返答によっては――って取材?
 なら何故その様にこそこそと私の周りを嗅ぎ回っていたのかしらねえ? 大人しく白状しないと……。
 え? 新聞で紅魔館をスクープしようとしたですって?
 ふーん……それで何で私を付ける必要があったのかしらねえ?
 仕事の邪魔になるかと思って隙を窺ってた?……まあいいわ。それで、私に聞きたいことって何かしら? 答えられる範囲のものなら何でもいいわよ。

 え? 従者から見たお嬢様の魅力?

 ……ふふふっ……あなた、そんなことも分からないの?
 いいわ、教えてあげましょう。我が主、レミリアお嬢様の魅力を……。


        ◆


 「こちらの部屋にどうぞ」と言われて、清く正しい射命丸文は開かれたドアをくぐる。
 案内されて通された部屋は、十六夜咲夜の自室であった。キングサイズの大きなベッドに、化粧台や机が置かれたその場所からは、生活臭が滲み出ていた。机の上には、ペン立てと、この屋敷の図書館においてありそうな分厚い本が三冊ほど重ねて置いてあった。
 軽く部屋をぐるりと見渡したが、特に妖しいもの――ネタになりそうなもの――は置いてなかった。文はちぇ、と心の中で軽く舌打ちする。十六夜咲夜の自室に入れることなど、本当に滅多にないことであるからだ。

「来客用の椅子は……この部屋にないわね」
「あ、お構いなく――」

 と、文が言いかけると、次の瞬間には咲夜は折り畳みのパイプ椅子を手に目の前に立っていた。十六夜咲夜の能力――時を操る程度の能力である。

「どうぞ、簡素なものですがこれを使ってくださいな」
「あ――ありがとうございます」

 文は咲夜が持ってきたパイプ椅子を受け取り、それに座った。
 咲夜は自分の机の前に置いてある椅子を少し動かし、文と対面になるようにそれに座った。それから、薄い紅が塗られている、女性的な魅力をたたえた綺麗な唇を開いた。

「えーと、お嬢様の魅力について話せばいいのよね?」
「はい、宜しくお願いします」

 文は即座に手に持った文花帖を開き、ペンを構えてメモを取る用意をする。
 咲夜はそれを確認すると、話を始めた。

「では僭越ながら、我が主――レミリアお嬢様の魅力をほんの少しお話しますわ。第一に、お嬢様は吸血鬼の末裔であられます。吸血鬼の持つ鋭い眼光。相手の喉笛に喰らい付くための研ぎ澄まされた犬歯。『夜の王』として夜空を蹂躙するための2枚の大きな蝙蝠の羽。一度戦となれば、その力は岩盤をも軽々と砕き、木々をその羽の一振りで薙ぎ倒し、紅色の槍は月をも穿つ。まさにその力は一騎当千。……いえ、一騎当万、一騎当億と言っても過言ではないわね。億は言いすぎかしら。とにかく、それだけ強大なお力を、一見子供としか思えないような大きさのお体に秘めていらっしゃいます。あんなちっちゃな幼jo……ゴホン、お嬢様の清らかな肢体のどこにそんな怪力が潜んでいるのか全く見当も付きませんわ。そしてお嬢様の魅力を語る上でなんと言っても欠かせないのが、その可愛らしいお姿。薄紅色のかわいらしいお洋服に、帽子とリストバンドを纏ったその姿はまさに幾重もの奇跡が織り成す大奇跡! 眺めのフリル付きスカートからチラリと覗かせるおみ足の美しさと来たら、もはや私の持ち得る語彙如きでは語りつくせぬほどの艶美さを持っています。強い風が吹いた日に外出なされた際、一度だけスカートが少しめくれて、普段見られない白い太ももと純白のドロワーズが見えたことがあったのですが、見てるだけで脳内アドレナリンがぎゅんぎゅん股間ビショビショ頭がパーンのヘブン状態でしたね。よかった……本当によかった。あれはジーザスクライシスでしたね……。しまむらクライシス以来の衝撃が体を貫きましたよ……。実に淫靡! なんて艶やかな御姿! 強さと美しさを兼ね備えた上に、お嬢様の外見はまるで幼女! 実は私、そっちのケがあるわけでは決して無いのですが、お嬢様のことを思い浮かべると……フフ……。その、興奮してしまいましてね……おっと失礼、ヨダレが」

 そう言ってデト●イト・メ●ル・シ●ィの西田よろしくニチニチと笑いながら、じゅるりとヨダレを啜る十六夜咲夜はどう見ても危ない人であった。

「さて、話を続けますわ。お嬢様がシャワーに入るとき、当然衣服や下着を脱ぐのですが、その際に見ることが出来る、シミひとつない白くすべすべしたお肌がまた……! 嗚呼、思い出しただけで変な気持ちになってきましたわ。お嬢様の外見の魅力を、乳首や腰のくびれなど体の細部に渡って説明したいところですが、あいにく東方創想話は全年齢向けなので仕方なく割愛することに致します。つまるところ、お嬢様の外見の魅力は『小さいこと』に収束するのかもしれません。勿論お嬢様が力の強い吸血鬼であることは重々承知しているのですが、外見の幼さがこの上ないほど嗜虐心をそそr……いえ、母性本能をくすぐるのですよ。3時のおやつのケーキの上に乗っているイチゴを妹様に奪われたときに見せたあの涙目といったらほんとにもうちんこもげr……ではなくきゅんきゅんしちゃいますよ! あの時は思わず紅茶の入ったティーポットを地面に落としてしまうほどの衝撃を受けました……。そして『さくやー! ふらんにいちごとられちゃったよぅー!』なんて言ってくるもんですからもうたまらない。危うく現実と幻想の境界を見誤り、従者としての立場の一線をコンコルドも驚きのマッハ5でぶっちぎりそうになりましたよ。しかしそこは完全で瀟洒なメイドの異名を持つ私ですから、何とかその場では興奮を抑え、仕事を済ませたあと自室で<自主規制>」

 そろそろ誰かコイツを止めてくれと、射命丸は切に願うのであった。
 しかし話はまだまだ続く。

「お嬢様の<自主規制>がどんな形なのかと想像し、その<自主規制>の<自主規制>を<自主規制>したときに反応するであろうお嬢様の<自主規制>が耳元で囁かれているのをリアルに思わず妄想してしまいます。勿論踏み越えてはならない一線というものは、現実問題私にはどうすることも出来ません。それを越えてしまったら、お嬢様はとても悲しむでしょう。そして、私に失望するでしょう。私はお嬢様にお仕えする従者。従順な下僕です。だからお嬢様が悲しむようなことは決して出来ません……。それは仕方の無いことなのです」

 そこまで言い終え、咲夜はふう、と一呼吸置く。
 そして、射命丸文に向かって言の葉を紡いだ。

「貴方は私の話を聞いて、私がロリコンなのではないかと疑ったことでしょう」
「いえ、そんなことはないですよ」

 文は咲夜の瞳を見据えながら言った。
 最初から、疑ってなどはいなかった。
 なぜなら――

「そうかしら? まあいいわ。ただこれだけは知っておいて欲しいの。
 私がロリコンなのではなく、たまたまお嬢様がロリだっただけの話ですわ」




 最初から疑う余地もなく、彼女がロリコンだと確信していたからだった。
「ロリコンは憎むべき存在ではない。誰しもが心の中に持っている幼女を愛でる清らかな感情のひとつであるのだ。ロリコンを悪と見なす人々は、それに気付かないでいるだけである。人は何故、ロリコンを恥じるのだ。大切な人を愛しく思う感情と、寸分の狂いも無いはずのものであるのに、何故人はロリコンを憎むのか!? いや、もしかしたら「自分がロリコンであることを気付かないフリ」をしているだけなのかもしれない。そうだとしたら、私は彼らを全力で諭したい。どうしてロリコンであることを恥じることがあろうか。否! 恥じる必要など何も無いのだ。自分に正直になることこそが善行だってえーき様も言っていたような気がするし、アレ、言ってなかったっけ。まあそれはいいとして。とにかくロリコンであることを人は恥じるべきではないのだ。可愛らしいものを可愛らしいと言うことは、何も悪いことではない! つぶらな瞳で上目遣いに投げかけられる視線だけで、私はご飯三杯は食すことができる。ちっちゃな手と自分の手をつないだときのあの温もりを思い出すだけで、向こう三百年は戦っていける。「ロリコン野郎は氏ね!」などという罵声を浴びせる輩もいるが、我々は誰にも危害を加えたりしているわけではないのに、何故その様に言われる筋合いが在るというのか。ロリコンは弱者を愛する自愛に満ちた生き物であるというのに! おおジーザス! アーメン! ロリコンに栄光あれ!」
 土曜の昼間から何書いてるんだろう俺……。疲れてるのかな……。

        ◆

 追記。コメントありがとうございました!
 読んで頂いた方もありがとうございました!
 そんなわけでコメントレス。

>>1. 名前が無い程度の能力 ■2009/04/11 10:08:31
 いやあ、偉大な先人達に比べればまだ正常な方ですよ!(あ

>>2. 名前が無い程度の能力 ■2009/04/11 11:39:54
 疲れてるかもですねえ。個人的にはゆゆさまに憑かれたいですね。

>>3. 名前が無い程度の能力 ■2009/04/11 11:49:43
 ちょっ、オレロリコンじゃないから! ショタだから!(お

>>4. 奇声を発する程度の能力 ■2009/04/11 12:38:30
 少し寝てきます。コタツで。

>>5. 名前が無い程度の能力 ■2009/04/11 14:09:28
 そう言ってもらえると光栄っス!

>>6. 名前が無い程度の能力 ■2009/04/11 15:02:21
 ようこそめくるめくロリータ愛好会へ。
 第一回目の研究は「おぜうさまのドロワーズ」だよ!

>>7. 名前が無い程度の能力 ■2009/04/11 18:25:46
 いろいろとひでえ内容でしたが、最後まで読んでくださってありがとうございます!

>>8. 謳魚 ■2009/04/11 21:28:07
 お嬢様がかわいすぎるのがすべていけないのです。
 つまり諸悪の根源はおぜうさまなのです。
 というわけで罰として、おぜうさまを遠くからニヨニヨと見つめる作業に戻ります。

>>9. 名前が無い程度の能力 ■2009/04/12 07:10:29
 おぜうさまがかわいいから仕方ないね!
 ぎゃおー!

>>10. 名前が無い程度の能力 ■2009/04/12 17:55:28
 三ヵ月後、そこには立派な正義の伝道師へと成り果てた射命丸文の姿が!
Taku
http://3ehorloge.web.fc2.com/
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
のうがくるっとる!!
2.名前が無い程度の能力削除
あなた、疲れてるのよ……
3.名前が無い程度の能力削除
          ,___
        /゙      ` ̄ ̄`-,―ー,ハ、 _ ,--、 ,_
       l            |   ゙//:´::::|(二二,)
       ゙l \ヽ`ー―-- - |   ,iii,,ゝ:::::|(二二 )
         |    _`、_ 。 。 。.|。 。,ii,l iノ ̄ヽ(゙~l`)
        ゙l  i  ` ̄~`tーーl_,_:/:lヽ、___,/-´
         ゙|  i  ー´~l::::::::::::::::://::::_,(二)
お祈りは     l  i       |::::○ ::::○::::: | ,ー´    済ませたかね
           l, i   イ ゙l::::::::::::::::::::::::::|i:::|ヘー、_
フリークス    く  i   i   |:::(二)ヽ::::::::::|i:::|lノ ゙゙  `ヽ
 (ロリコン君)    ゙ゝ`i ノ ,i⌒i⌒i⌒l~ヽ i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー、
         <´ゝ- (二| ,i  l  i , |iiニ,__i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
゙\   ,_,ー´ ̄ー ,/ /:゙ヽ,_,_,_,,ノ゙> |i:::|y  _,ー´ ̄/
  ヽ ヽ,   _-ー´,,ノ:::::::。,>`-ーー、,ゝ.|i:::|    i  ゙̄/
   |ー,く (,_,ー゙ ̄´ :::::::。゚::: )/ゝ::/ ゙̄/゙|i:::|   ,i ヽ_」
   ゙| ヾ\ \:::::::::::::::。゚:::::::::i//   / , |i:::| \i  ,l/
    ヽイ-`ヽ ゙\;:::::::::゚。::::::::。\_,/゙。  |i:::|   ヽ, l゙
\    \ヽ \ ゙\ :::::::゚。_。゚:::::::`\ 。 |i:::| 丶  ,|ノ゙
ヽ,ヽ_   ` ̄´`ヽ ゙l ::::://:::::::::::::::: i\、|,ノ  丶/
 `ー-、` ̄`ー,_/ /:iニ, ,ニl::::::::::::::/ / ヽ   _,,ノ
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\\  ソ/ /::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\\_/ /::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,_,/´:::::::::::::::::::::::::::::::
4.奇声を発する程度の能力削除
少し休みましょう!!!
5.名前が無い程度の能力削除
さすが過ぎて言葉もないわwww
6.名前が無い程度の能力削除
誰かこいつを止めれwww
しかしもっと見たい自分がいる……
疲れてるのかな……w
7.名前が無い程度の能力削除
うわぁ…
って思ったけど最後まで読んでしまった不思議!
8.謳魚削除
思わず近所のおばちゃんの様な生暖かい視線を贈ってしまいましたどうしましょう。
そうか、天は祝福しろと言ってるのですね!
ようし、パパがむばっちゃうぞぉ!(誰がパパか)
9.名前が無い程度の能力削除
セリフがながいw
誰か咲夜さんを止めてあげてw
10.名前が無い程度の能力削除
あやや「忘れることにしました」