私の名前は霊烏路空。
地底の底、地霊殿と呼ばれるお屋敷でさとり様に飼われている地獄鴉。
私の名前はさとり様からもらったの。
お燐や他の動物たちは、いつも私の事をおくうと呼んでいる。
私はみんなにそう言われるのが大好きだ。特に親友のお燐にそう言われると胸のあたりがいつもが温かくなる。
それにさとり様も私の事をいつもおくうと呼んでくれる。
私はそう呼んでくれるさとり様の事が大好きで、それがうれしくて、いつもはあまり会えないけれど、私もさとり様の事が大好きって言葉に出さずに、心の中で想うの。
でも、そう想ってもさとり様は悲しい表情ををするって、お燐が言っていた。
私も優しく微笑んでくれるけど、悲しそうな顔をするさとり様を見た事がある。
それはたぶんさとり様の妹の、こいし様が関係あるのかな?
こいし様はさとり様とはちがい、いつも勝手に何処かへふらふらと出かけてしまう。
私も時々、ふらふらと移動してしまい、お燐やさとり様に怒られてしまうことがある。
だから私は、同じような事をしているこいし様も大好きだ。
でも、こいし様は時々地霊殿に帰ってくるだけで、すぐに何処かへと行ってしまう。
私が大好きと想っても、こいし様は何も言わないし、いつものように笑っているだけ。
こいし様はさとり様と違って、心を読むのを止めてしまったんだっけ?。
さとり様は私たちの心を読むことができる。だから私がさとり様を大好きと想うと、微笑んでくれる。
でも心を読むのを止めて、閉ざしてしまったこいし様は何も言わない。ただ笑っているだけ。
すぐに見えなくなって、いなくなっちゃうからさとり様とこいし様は別々で一人ぼっちだ。
寂しいから、私たちだけではなく、もっと話せる相手が欲しいから。きっとさとり様はそれが理由で悲しい表情をするんだろう。
こいし様も、きっと誰かに自分を見てほしくて、いつも何処かへふらふらと行動しているのだろう。
私たちは、地上とは違う、太陽の届かない忘れ去られた地で生きてきた。
人間のいない、地霊殿を畏怖する忌み嫌われた妖怪と鬼の居る地底。
きっとさとり様は人間と会話するようになれば寂しくなくなるだろう。
きっとこいし様は誰かに自分を見つけてくれれば孤独じゃなくなるだろう。
なら、この前出会った二人の山の神様の力を使うのがきっと一番だ。
神様はこの力を何かに使えと言っていたけれど、それはきっとこの事なのだろう。
私が生まれたこの地底の存在を、此処にいる事を地上で暮らす全ての生き物に知らしめる為に。
私はこの太陽の力を使おう。
恐れる事も無い、悔みはしない。全ては私に優しくしてくれたお燐とさとり様、こいし様の為。
私の手のひらにある太陽で、地上を焼き払って地底に光を届かせよう。
地底の底、地霊殿と呼ばれるお屋敷でさとり様に飼われている地獄鴉。
私の名前はさとり様からもらったの。
お燐や他の動物たちは、いつも私の事をおくうと呼んでいる。
私はみんなにそう言われるのが大好きだ。特に親友のお燐にそう言われると胸のあたりがいつもが温かくなる。
それにさとり様も私の事をいつもおくうと呼んでくれる。
私はそう呼んでくれるさとり様の事が大好きで、それがうれしくて、いつもはあまり会えないけれど、私もさとり様の事が大好きって言葉に出さずに、心の中で想うの。
でも、そう想ってもさとり様は悲しい表情ををするって、お燐が言っていた。
私も優しく微笑んでくれるけど、悲しそうな顔をするさとり様を見た事がある。
それはたぶんさとり様の妹の、こいし様が関係あるのかな?
こいし様はさとり様とはちがい、いつも勝手に何処かへふらふらと出かけてしまう。
私も時々、ふらふらと移動してしまい、お燐やさとり様に怒られてしまうことがある。
だから私は、同じような事をしているこいし様も大好きだ。
でも、こいし様は時々地霊殿に帰ってくるだけで、すぐに何処かへと行ってしまう。
私が大好きと想っても、こいし様は何も言わないし、いつものように笑っているだけ。
こいし様はさとり様と違って、心を読むのを止めてしまったんだっけ?。
さとり様は私たちの心を読むことができる。だから私がさとり様を大好きと想うと、微笑んでくれる。
でも心を読むのを止めて、閉ざしてしまったこいし様は何も言わない。ただ笑っているだけ。
すぐに見えなくなって、いなくなっちゃうからさとり様とこいし様は別々で一人ぼっちだ。
寂しいから、私たちだけではなく、もっと話せる相手が欲しいから。きっとさとり様はそれが理由で悲しい表情をするんだろう。
こいし様も、きっと誰かに自分を見てほしくて、いつも何処かへふらふらと行動しているのだろう。
私たちは、地上とは違う、太陽の届かない忘れ去られた地で生きてきた。
人間のいない、地霊殿を畏怖する忌み嫌われた妖怪と鬼の居る地底。
きっとさとり様は人間と会話するようになれば寂しくなくなるだろう。
きっとこいし様は誰かに自分を見つけてくれれば孤独じゃなくなるだろう。
なら、この前出会った二人の山の神様の力を使うのがきっと一番だ。
神様はこの力を何かに使えと言っていたけれど、それはきっとこの事なのだろう。
私が生まれたこの地底の存在を、此処にいる事を地上で暮らす全ての生き物に知らしめる為に。
私はこの太陽の力を使おう。
恐れる事も無い、悔みはしない。全ては私に優しくしてくれたお燐とさとり様、こいし様の為。
私の手のひらにある太陽で、地上を焼き払って地底に光を届かせよう。