Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

衣替え

2010/04/22 23:53:02
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私は、今自分で入れた紅茶を自室の木製の丸テーブルに座り飲んでいる。
私はこの紅魔館の主。レミリア・スカーレットだ。

なのに、何故主自ら紅茶を入れているのには深いような浅い理由があったりなかったり。主にないけど。
まず言わなければいけないが、今この館にいるのは私一人だ。

従者に夜逃げされた。などではない。いつも紅茶を入れてくれている、我が忠実なる従者十六夜咲夜が今いないのは理由がある。

「お嬢様、人里に新しい喫茶ができたので咲夜さんといってきますイヤッホオオオオオォオオイ!!!」
「あ、お嬢様朝食は食堂にありますので取っておいてください!!昼は何か適当に作って食べていてください!夜には帰ってきますので!」

朝方、起きた瞬間美鈴が蹴りを入れて壁をぶち壊し、部屋に入ってきて咲夜の手を引いて、人の返事を聞かずにさっさと出て行ってしまった。
ってか美鈴が蹴り飛ばした壁の欠片が顔に当たっていたい。鼻血たらたらだ。

まぁ、どうせ抗議しても「お嬢様は人ではないので返事は聞きません」と屁理屈を返されるのだろうから、そこまで抗議しようとは思わないのだが。
そしてそのあと私は一人で着替えて、咲夜が作り置きしていてくれたクロワッサンを食べていたら、
私の親友のパチェが、小悪魔に大きなバッグを抱えさせて

「レミィ、ちょっとビッグサイトまでいってくる。戦死するかもしれないのでその時はよろしくね」
といって、いそいそと最後の別れといわんばかりの言葉を私にかけて、紅魔館を出ていった。パチェがこの時期に外出するのは恒例行事だけども、一体ビッグサイトとは何なのだろう?

というわけで私は今この館で一人だ。
「ククク……一人か…!これならば久々に好き勝手することができるな!とりあえずまずは手軽く服を脱いで全裸だ」
今ならば「そこまでよ!」という友人もいない。これが一人でのテンションがなせる技!さらば私を縛るカリスマという名の鎖!
ああ、私に自由が満ちる。

「お姉さま服脱いで何やってんの?」
「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「!!」
上着もすべて脱ぎ終えてドロワーズを脱ごうとした瞬間後ろから我が妹フランに声をかけられてしまった。
そうだ、めったに相手しなかったからフランの存在を忘れてた!姉としてなんとかして威厳を保たなければ。

「こ、これは…!」
「これは?」
「衣替えよ!」

私は威厳たっぷりでフランに私の偉大なる行動を教えてやった。
「フラン、幻想郷は四季に分かれている。冬、春、夏、秋。私たちはこの幻想郷で快適に過ごすため季節に合った服装をしなければならない。
私がいつも来ている服装も冬はもこもこしていて暖かいんだ。つまり今からは春にはいる。よって今までよりも涼しい格好ですごさなければならない。
だから私は今さっき服を脱いでいたのだ」

ああ、自分でもしみじみするほど威厳のある言い訳だ。
これでフランも納得するだろう。これが姉の威厳というやつだ!

「わかった!お姉さま!じゃあ咲夜たちの服も衣替えしてくる!要はドロワーズと下着だけにすればいいんだね!?」
「ふぇ?」

私は間抜けな声を上げ、フランが笑顔で元気に走り去っていく姿を見ると変に汗が出てきたので、数日博麗神社に逃げ込むことにした。
私は考えるのをやめたのだ。


――――数日後

「お嬢様、おはようございます」
「ああ、おはよう。ところで咲夜メイド服着てくれない?」
「お嬢様。私のPAD疑惑は妹様のお陰で兼ねて晴れました。むしろ美鈴は胸に肉まんを詰め込んでいることが逆に発覚しました」
「まぁ、あの胸の大きさだからねぇ。あと疑いが晴れておめでとう」
「だからお嬢様も衣替えしてください」
「嫌に決まってるだろ?」
「知ってます?今幻想郷でドロワと下着だけのファッションがブームなんですよ」
「えっ、なにそれこわい」
「えっ」
終われ。
美鈴「ってかむしろこっちのほうが咲夜さんの体のラインがしっかり見れて助かります。ちなみに胸に肉まんを詰めていたのは、咲夜さんがお腹すいたらいつでも食べさせることができるようにです」
レミリア「お前はアン●ンマンか」
もう終われ。

こんな紅魔館でもいいじゃない。二次創作だもの。
月彼岸
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
何このカオスな紅魔館wwww
2.ぺ・四潤削除
パッチェさんはどっちなんだろう。歩く側か座る側か。
いや、それとも大きな鞄の中に衣装が入っているのか……
3.名前が無い程度の能力削除
ううう…お腹減ったよう、助けてチューゴクマーン!!