Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

ベルトのその後

2008/01/29 10:12:30
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 前に書かせてもらいました『ベルト』の後のお話です










 第一試合 レティ・ザ・ジャイアント VS スイカ・バーナード

 フリーの大物同士の対決で今回が初合わせになるカード、試合前にレティ選手は
「あんな、子鬼程度本気を出すまでもない」
 と語り、それを聞いたスイカ選手は手にしていた酒を飲み干すと
「あ?ふとましいだけの奴が、何か言ったのか?こっちが遊んでやってるんだって伝えておいて」
 そう語っていて、試合が始まる前から危険な匂いがしていた。
 


  試合が始まると同時に、スイカがいきなりドロップキックを敢行
 出鼻をくじかれたレティがリングに倒れこむと、倒れたレティに対して連続でストンピング決め、
 そのまま一気に攻め込むかと思われたが、倒れているレティがスイカの足を掴むと
 そのまま強引にジャイアントスイングに移行するとスイカを場外まで放り投げ捨てた
 さらに場外に向かってのまさかのトペコン・ヒーロー(人間爆弾)を決められると
 流石にタフなスイカも、これには音を上げた。
  
  その後、スイカがレティをボディスラムでリングに叩きつけると
 レティがスイカをパワースラムで豪快に投げつける等の一進一退の攻防が続くが
 試合開始から12分の辺りで、レティが倒れたスイカを掴むとトップロープの上から
「いくぞー!」の掛け声をかけると、雪崩式フランケンシュタナーを完璧に決めた。
 そのまま倒れているスイカに対して、トップロープの上からのダイビングボディプレスを敢行して
 見事にスイカ選手から、3カウントを奪った……

 と同時に、リングが壊れた……後にスイカ選手は
「……いや、あれは使っちゃいけないでしょ?…酒を戻すかと思った…」
 と語り、これ以降レティ選手のダイビングボディプレスは
『幻想郷プロレスでの使用を禁止する』
 と、幻想郷で初の使用禁止技に指定された


(WIN)レティ・ザ・ジャイアント13分4⑨秒
    ジャイアント・レティプレスからの3フォール 




 第二試合 デンジャラスA VA 覆面小悪魔 ザ・コアー



 紅魔館から新たに誕生した覆面レスラー ザ・コアー選手は
 出身、生年月日、その他の全てが謎とされた謎のマスクマンである
 このレスラーをプロレスのリングに上げた紅魔館図書館長のパチュリー氏は
「……かなりタフよ?」
 とだけ語るとそのまま、吐血して倒れた。
  この謎の相手に対して、幻想郷中でもかなりの手馴れ(になってしまった)
 デンジャラスAは、そんな事などお構い無しに黙々とトレーニングをしていた


 試合が始まると、ザ・コアーはデンジャラスAに対して握手をしようと手を出す
 それに対して、デンジャラスAは何も言わずに手を握ると、次の瞬間ザ・コアーが
 その手を掴んでアームロックに移行するが、それを予測していたデンジャラスAが
 背後に回り込もうとしたザ・コアーに対して、背面蹴りを決めた事で、序盤の試合のペースは
 デンジャラスAが完全に奪った。

  試合の中盤で、デンジャラスAが放った延髄蹴りをしゃがんで避けたザ・コアーが
 技を外したデンジャラスAの足を掴み、フェギュア・フォー・レッグロックという高等テクニックを見せて
 デンジャラスAの最大の武器である足を奪う作戦に出た。
 リングの中央で決められたデンジャラスAは苦しそうにしていたが、反転する事で
 相手にも苦しみを味合わせることによって何とか関節技を外す事に成功した。
  今回の試合の見せ場である後半、デンジャラスAの背後に回ったザ・コアーが、
 受身を取れないように両手を背中で固めると、後方に綺麗なブリッジを描いて放り投げる
 猛虎原爆固めを決めて、そのままフォールに入るがそれをカウント2で返される
 さらに2発目に移行しようとデンジャラスAを起こして両手を背中で固めようとした時、
 デンジャラスAがオーバーヘッドキックという返し技を見せて会場を沸かせ、
 さらにキックを食らって倒れたザ・コアーに対して、己の必殺技であるストレッチプラムを決めた
 だが、この時の技の衝撃で、ザ・コアー選手のコスチュームの胸の部分のボタンが飛んでしまい、
 これ以上は(いろんな意味で)危険と判断したレフェリーが試合を止めた

「この時のレフェリーの判断は正しい、もう少し長くストレッチプラムが決まっていたら
 完全にポロリになっていたかも知れない」
 試合の後で図書館長のパチュリー氏は、面会謝絶状態のザ・コアー選手の代わりにそう答えた
 この件に関して、試合の相手であったデンジャラスAは
「……大きな胸が悪い…」
 そう答えると、後は何も言わないで魔理沙の家に向かった
 
(WIN)デンジャラスA 15分23秒
     ストレッチプラムにより、レフェリーストップ




 絶対門番 VS ハクタク

 再び戦う事になった、この二人の試合
 前の試合では、頭突きとチョップが204発も打ち合うと言う、史上最大の乱打戦となった
 前回は、絶対門番が微かに上回り門を駆け上がってのムーンサルトプレスで試合の幕が閉じたが
 今回はどちらが勝つか分からない……そして、二人ともベビーフェイス(正統派)
 という、確実に面白くなるカードである。試合の前にハクタクは
「いや……今回は私も新たな技を持ってきたから…今回は私が勝つだろうな」
 そうコメントしていて、絶対門番は
「新技ですか……いや、今回どうなるかわかりませんね(笑)」
 そう答えて笑いながらも、その目は燃えていた


 試合が開始されると、二人ともリングの上で手を出して握手をすると
 前のときと同じように、合い四つになって力比べを始めた
  ただの力比べだが、この二人が行なうとそれだけで会場が一気に盛り上がる
 力比べでお互いの胸が潰れ合うなんて芸当が出来るのは、この幻想郷プロレスの中でも
 この二人しかできないだろう…さらに、力比べでハクタクが押すと
 絶対門番が綺麗なブリッジを描いてそれに耐え、その状態からハクタクを力で押し返すと
 ハクタクも綺麗なブリッジでその技に耐える、そんなプロレスの基本となる動きを見せた。
 
  そのまま、力比べが終わると、二人ともロープに飛んで
 ハクタクが得意技の殺人頭突きタックル(ハリケーンミキサー)を敢行するが
 絶対門番は、それに怯む事なくなんとショルダータックル(蒙古覇極道)で対抗した
 お互いがその技をうけて場外に吹っ飛ぶが、すぐに二人ともリングに上がると
 二人とも、リングの中央に走りこみ、ラリアットの相打ちでお互いがふらふらになっていた
 この時点で、すでに会場の中は熱い空気に包まれていた。
 
  ふらふらの状態のままで、絶対門番がハクタクの首筋に袈裟切りチョップを決めるが
 ハクタクはよろけながらも倒れないで絶対門番の肩を掴むと、
 片足を大きく振り上げての一本足頭突きを連続で決める、さらに倒れた絶対門番の腹部めがけて
 ダイビングヘッドバットを敢行、試合が佳境に入ったのはその後で、ハクタクが倒れている絶対門番を起こすと
 真正面から抱えて、今回初のお披露目となる新必殺技である『白沢十字架落し』を決めるとそのままフォールに入り
 これは決まったか?と思われたが、なんとカウント2,99で絶対門番の肩が上がる
 そのガッツに会場全体から『ホンメイリン!』『ケーネ!』の掛け声が響き試合会場が揺れた
  
  ふらふらの状態の絶対門番が、ハクタクを渾身の力でロープに振ると
 渾身の力を振り絞っての豪腕ラリアットを放ち、それに対してハクタクも最後の力を出しての
 頭突きをその豪腕に叩き込むと両者がリングの上で倒れこんだためレフェリーが
 立ち上がってこない二人に10カウントを取るが、二人とも起き上がれず
 両者ともにタイムアウトの判定がついた。
 

 なお、試合は両者ノックアウトのドローゲームとなったが
 実に来れた観客は、皆その試合を見れて感動していた
 ちなみに、その試合を間近で見ることの出来たレフェリーは、感動して涙が出ていたという
 (あとレフェリー募集のお知らせもここに乗せておこう)
 試合が終わった後でハクタクは
「いや……やっぱり絶対門番は強いな…あの新技で完全に決着が着いたと思っていたんだが…」
 と、ボロボロの身体を押してコメントしてくれた。
 絶対門番の方は
「……やっぱり…強いですね…あの技受けた時に…一瞬意識が無くなりましたよ…」
 そう答えてから、腕に違和感があるからと病院に向かっていった

 両者ドロー(無効試合)





 
『軽量級に新たな敵?ムシキングの首へし折られる』

 ジュニアヘビーの初代チャンピオンベルト保持者の、ムシキングリグル氏に
 謎の覆面レスラーの『デビル・オブ・スカーレット』が試合中に乱入してきて
「チャンピオンベルトはカリスマの証……蟲ごときには必要ない!」
 と叫ぶと、ムシキングリグル氏の首にラリアットを放ち
 リグル氏の持っていた、ベルトを奪った
 これにより、JHCのベルトは二代目チャンピオンの物になったが
 この件に関して、幻想郷プロレスの軽量級を作り上げた魅魔会長は怒りをあらわにして
「チャンピオンベルトは、ただ強い者が持てばいいと言う物ではない!心も出来ている者が持つものだ!」
 魅魔会長はそう語っていた 
 



『新団体設立……魅魔会長もリングに復活!?』
 先ほどの会見で、魅魔会長が再びリングに上がる事を決意して新たな団体
『グリーンカラーシスターズ』を立ち上げる事にした
 メンバーは
 風見幽香、魅魔等の一昔前の幻想郷を盛り上げたベテランの他に
 リグル氏や四季映姫氏、そして鍵山雛といった有名所もそのメンバーに入って居るという。
 この件に関して、デビル・オブ・スカーレットのマネージャーである十六夜咲夜氏は
「お嬢……デビル様は、強いものがベルトを巻いて何が違っている?と答えておりました
 何人かかってきても、このベルトが手放される事はないでしょう」
 そう語ってから、次瞬間には姿が消えていた





『絶対門番ピンチ?腕に重症…手術の恐れも』
 ハクタクとの試合の終わり間際に、腕の違和感があった絶対門番が今日の記者会見で
「……しばらくの間、入院します」
 そう答えて、記者達の度肝を抜いた
 医師の八意永琳氏曰く
「度重なる試合と、ナイフの影響で体中がボロボロになっている
 この身体で、マスタースパークを受けるのは自殺行為である」
 と語っていて、絶対門番は
「必ず、このリングの上に戻ってきますから!」
 そう語ると、再び病院に向かっていった



 幻想郷プロレス新聞より
 
 面会謝絶と描かれている、永遠邸の個別室
 その中に首を固定しているリグルの姿があった
 その部屋の中に、誰かが入ってきた
「リグル……」
「あ、幽香…っ~!」
 リグルが幽香の方を向こうとして、首に痛みが走った
「無理しなくてもいいわよ…」
「うん…」
 そういってから、幽香がリグルを抱きしめた
 しばらくそのままの状態でいてから、リグルが呟いた
「ごめんね……」
 その言葉に幽香が首を傾げる
「せっかく手に入れたベルト……取られちゃった…」
 リグルが言うと、幽香が何も言わずにリグルの頭を撫でた
 幽香には分かっていた…リグルがベルトを守るために
 どれだけの練習をしてきたのかを…
 故に頭を撫でた……

 しばらくして、リグルの鳴く声が聞こえてきた 





 この話は続き(隙間
 
 これが、前の試合でチケットが手に入らなかった人のために
 射命丸文 が描いてくれたものです
 あと、幻想郷のキャラで、誰をレスラー化してほしいか
 もしくは、どんな技を考えるかを感想に描いてくれれば
 何か楽しい事があるかも 

 例 ザ・グレイトあやや、アントニオ神綺 
  もしくは恵比寿さんの覆面をかぶった香霖
  技名 雪崩式厄落とし…とか      

  誤字少しだけ修正しました
脇役
コメント



1.苦有楽有削除
あとがきの「面接謝罪」は、「面会謝絶」じゃないのかな?

2.名無し妖怪削除
めーりんの腕がおかしくなった原因の99%は咲夜さんにあると思うのだが
3.名無し妖怪削除
第二試合の決着場面の写真プリーズ!

『メイド オブ ドリーム』 夢子さん
4.名無し妖怪削除
橙は、きっと、ルチャリブレな動きを、してくれるだろうなぁ
5.時空や空間を翔る程度の能力削除
熱い試合ですな~。

真直で試合を感じたいです。
6.名無し妖怪削除
> ジュニアヘビーの初代チャンピオンベルト保持者の、ムシキングリグル氏が
> 謎の覆面レスラーの『デビル・オブ・スカーレット』が
主語が二つになっちゃっってます。
7.名無し妖怪削除
馬鹿馬鹿しすぎてたのしいなぁ、もっとやれ!
8.名前ガの兎削除
グリーンカラーシスターズの辺りがツボ GJすぐるwww
一昔前のベテランと初代ジュニアヘビーvs極悪非道の紅魔館ズ
みたいな抗争になるんですね!もっとやれ!