<予告>
かつて妖怪の山に君臨した四天王のひとり、語られる怪力乱神、星熊勇儀。
彼女も今は地底に退き、最愛の橋姫・パルスィと平和な暮らしを続けていた。
しかし――。
「あー、良かった、行ったかと思ったよ」
「とんでもねえ、待ってたッス」
「さあさどうぞ、文々。新聞の最新号です。面白いでしょう? んああ仰らないで。記事が眉唾、でも真実なんて面白味に欠けるわ単純だわロクなことはない。文字数もたっぷりありますよ。どんな速読の方でも大丈夫。どうぞ読んでみてください。いい記事でしょう。余裕のスクープだ。速度が違いますよ」
「一番気に入ってるのは」
「何です?」
「値段ッス」
かつての勇儀の配下の者たちが次々とピチュらされていく。
危機を察した盟友・伊吹萃香は、勇儀の元へ駆けつけた。
「勇儀、あんたの部下が次々とピチュってる。にとり、文、皆やられた。……次はあんただよ」
だがそれが、勇儀の力を狙う者たちに、勇儀の居所を知らせてしまった――。
「パルスィはどこだ」
「厄いわね、まあ落ち着いて。スペルカードを突きつけられちゃびびって話もできないわ。――橋姫は無事よ。少なくとも今のところはね。この先どうなるかは貴方次第。無事取り戻したければ、私たちに協力なさい。OK?」
「OK! ――四天王奥義『三歩必殺』」
連れ去られるパルスィ。追いかける勇儀。だが、勇儀もまた悪党どもに囚われてしまう。
「射命丸!? ピチュったんじゃ――」
「残念でしたねえ、食らいボムですよ」
パルスィを人質に取った射命丸たちは、パルスィの解放と引き替えに妖怪の山の頂に住む守矢神社の壊滅を勇儀に要求する。
従ったところでパルスィは殺される――勇儀は見張りをピチュらせ逃走。
行きずりで黒谷ヤマメを強引に巻き込み、パルスィ奪還のため動き出す!
「すみません、向こうに体操服の大女がいるんだけど、彼女マトモじゃないの、誘拐されかけたわ。助けてちょうだい」
「――お空、いる? お空。頭のイカレた大女がいる。あたいひとりじゃ手に負えない」
「うにゅ! 格好いいところ見せるよ!」
「旧都の全妖怪へ、旧地獄街道で緊急事態発生。容疑者は女性、身長180cm、髪は金、筋肉モリモリ、マッチョウーマンの変態DA☆」
「あんたいったい何なのよ!? 家は壊す、キスメはひっくり返す、私はさらう、パルスィを救うのを手伝えなんて突然メチャクチャは言い出す、かと思ったら人を弾幕ごっこに巻き込んで大勢ピチュらせる、挙げ句は地霊殿を持ち上げる、あんた妖怪なの!? お次はジャイアントスイングと来たわ! お燐があんたを撃とうとしたんで助けたわ、そうしたら私まで追われる身よ! いったい何があったのか教えて頂戴!」
「駄目だ」
「駄目ぇー!?」
「お前さんは最後にピチュらせると約束したね」
「そ、そうよ勇儀さん、鬼の言葉に二言は――」
「あれは嘘だよ」
「怖いッスか? 当然ッス。哨戒天狗の自分に敵うもんッスか」
「試してみるかい? 私だって元四天王だ」
射命丸の配下を倒し、残された手がかりから勇儀はついにパルスィと射命丸たちの居場所を突き止める。
「分身をそこら中に配置して第一級警戒態勢に入るよ!」
「何が始まるっていうの?」
「大惨事大戦さ!」
元四天王、星熊勇儀。
最愛の橋姫奪還のため、たったひとりの上陸作戦が始まる――。
星熊勇儀の肉体が、筋肉が唸る、超絶アクション・スペクタクル!
『シテンノー』
BSサニーにて、次週放送!
「来なよ射命丸、怖いのかい?」
「野郎・オブ・クラッシャァァァァァァァ!!!!」
予想外のなんJネタで大爆笑した
こうですねわかります
色々とおかしいけど、超見たいですww
いやいやいや、鬼としてそれだけはダメでしょwww
それとも最愛の人を助けるためならば、種族に課せられたものさえも乗り越えるという彼女の覚悟の現れなのだろうか……(