Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

とあるメイド達の日常

2013/01/09 21:07:20
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「ねぇねぇ」
「何?」
「メイド長ってかっこいいと思わない?」
「あ、思う思う~」
 それは、とある館のメイド達の、日課となっているお喋りの話題の一つだった。
「背が高くて」
「スタイルもよくて」
「目鼻立ちもきりっとしてて」
「何か最初は『話しづらいな~』なんて思ってたんだけど、意外とそうでもなかったよね」
「むしろ向こうから『あなた達、今日のお仕事、どう? 大変じゃない?』なんて声をかけてくれるよね」
「気遣いも出来る人って素敵よね~」
 わいのわいのと、手に持った掃除用具の本来の用途などどこへやら。
 彼女たちは、さながら年頃の女の子のようにお喋りに興じ始める。
「だけど、かっこいいと言ったら門番長も捨てがたいわよ」
 また新たなメイドの乱入である。
 彼女は、『メイド長もいいけどさぁ』という前置きを置くと、
「スタイルと言う意味では、うちの従業員の中で随一じゃない」
「確かに! あれには憧れるなぁ」
「にも拘わらず、ものすごい格闘技の腕前! 噂じゃ、お嬢様でも『敵に回すのは絶対にいや。痛いの嫌い』って言うほどらしいわよ!」
「うっそ! ほんと!?」
「ほんとほんと!
 けど、弾幕勝負は苦手らしいの」
「ああ、だから魔理沙さまにいっつも突破されてるのね」
 けど、そういう『弱点』も萌え要素よね~、と誰かが言う。
 曰く『完璧すぎると逆に近寄りがたい』のだそうな。それなら先のメイド長はどうなのかと尋ねると、『実はメイド長って、かなりのドジっ娘らしいのよ』とまた一言。
「え~!? 嘘、嘘!? 誰に聞いたの!?」
「あたしのお姉さま! お姉さまが、マイスターのお姉さまの立ち話を聞いちゃったらしいの!」
「ねぇねぇ、どんなの!?」
「あのね、メイド長が、まだこ~んなに小さかった頃の話なんだけどね!」
 などと、話は発展していく。
 やれ、昔は『咲夜ちゃん』と呼ばれて年上のメイド達にかわいがられていたことや、頻繁にドジをして叱られていたこと、特に誰かと一緒じゃないと眠れなかったことなど、数多の過去が暴露されていく。
 なお、幸いにして、今現在でも、時折くまのぬいぐるみを相棒にしている秘密だけは暴露されることはなかった。その話を知っていて流さなかった『マイスター』達の人柄のよさが伺える事実だ。
 そうして、次の一言で話は締めくくられるわけである。
「だから! 門番長の大人の包容力にメイド長はころっといっちゃったのよ!」
「やっぱりやっぱり!?」
「だって、門番長、優しいもんねぇ。
 あのね、あたしの友達が門番隊にいるんだけど、門番長がすっごく優しいの、って自慢してくるの」
「次の職場移動の希望用紙に、あたし、『門番隊』って書こうかな~」
 と言う感じで脱線していく話を、また飛び入りのメイドが元に戻してしまう。
「けど、かっこいいと言えば!
 最近、たまに来る慧音さま! かっこいいと思わない!?」
「あ、思う思う! びしっとしてる人よね!」
「そういえば、何しに来てるの?」
「慧音さま、人里で学校を開いているらしいの。それで、お嬢様達にお勉強を教えにいらしてるらしいわ」
「そうなんだ。大変そう」
「お嬢様達ってお勉強が大嫌いだからね」
「そういう困った子を相手にしてると、あんな風にびしっとした人になるのかしら」
 散々ないわれようのお嬢様方である。
 しかしながら、彼女たちの話が全く間違っていないどころかそのものずばりなのだから、この館の七不思議と言うものである。
「声がちょっと低めで、威厳のある話し方で」
「背筋がぴしっと伸びてて」
「それなのに、笑顔がすっごくきれいでお優しいのよね~」
「あんな先生に個人授業してもらいた~い」
「やっだ~!」
 きゃいきゃいにぎやかなお喋りの気配は大きくなり、『ちょっとホールにでも行こうよ』と彼女たちは場所を移動する。
 館の館内にある、メイド達の休憩所へとやってきた彼女たちは思い思いに腰を下ろすと、お喋りを再開した。
「そういえば。ねぇ、知ってる? 最近、新しくお見えになる方々なんだけど……」
「ああ、えっと……何とか、っていうお寺の方々?」
「そうそう!
 その中のさ、寅丸さま! 知ってる!?」
「あ、知ってる知ってる! あの、ものすごくかっこいい方でしょ!?」
「そうそう! あの横顔反則!」
 どうやら、彼女たちは、先日、その『何とか』という寺の面々が挨拶兼食事に訪れた時に、彼らの世話をしたもの達らしい。
 他のメイド達が『?』と首をかしげる中、『あのね』と説明を始める。
「こう……何て言ったらいいのかな」
「あれよ、あれ! イケメン!」
「そうそう、それ!」
「何それ?」
「人里で流行ってる言葉らしいわよ。かっこいい人のことを言うんだって」
「へぇ~」
「顔立ちが、もう造形美って言うの!? それくらいなの!
 おまけに、すっごく背が高くて、体のバランスも抜群! 見るだけで『きゃーっ!』って言いたくなるの!」
「あの方に、わたし、にこって微笑んでもらったのよ! 羨ましいでしょ!」
「あ~、何それ何それ! いいなぁ!」
「もうとろけちゃいそうだったな~」
 盛り上がる彼女たちに、他のメイドも『そんなにかっこいい方なら、ぜひ、一度お会いしてみたいわ』という雰囲気になっていく。
 ちなみに、その時、くだんの人物の『本領』は発揮されていない。
 人間(もちろん人間に限らず)第一印象は大切である。
「じゃあさ、イケメン、って言うなら他に誰がいるかな?」
「ん~……」
「……ルナサ様とかどう?」
「わかる! それ、すっごいわかる!」
「わかる!? だよね、だよね!」
 さて、今度の話題は騒霊三姉妹の長女の話である。
 女三人寄ればかしましい。それが何人も集まっているのだから、その効果はまさに相乗効果だ。
「あの方は『落ち着いたイケメン』って感じよね!」
「少し面差しが暗い方だけど、またそれがいいのよね!」
「『影のある私』って感じよね! それで、落ち着いた声と雰囲気で『やあ、こんにちは』なんて!」
「言われた時、わたし、思わず飛び上がっちゃった!」
「あの方のおかげで、私、バイオリン始めたんだ~」
「え? そうだったの?」
「そうなの! しかもね、ルナサ様に直接教えて頂いたこともあるんだ~!」
「え~!? 何それ、何それ! ずるーい!」
「教え方がすっごく上手なのよ、ルナサ様! それで、私の耳元で、『次はここを……』なんて囁いて下さるの!」
「うわ~、羨ましいなぁ~!」
「それに、演奏会、先頭げっとした時は嬉しかったな~。あ、ちなみに、次のコンサートも、ほら!」
「それ、売って!」
「やーだ!」
「え~!?」
「もうチケット、手に入らないしねぇ」
「ケチ!」
「へへん。こういうのは早い者勝ち。あと、その方への愛が足りないのよ!」
 わいのわいのと続くおしゃべりは留まるところを知らない。
 やれ、だれそれのどこがいいだの、やれ、この方はこうでああだだの。きゃいきゃいにぎやかな少女たちのお喋りは、規模を増すことはあれど、収まる兆しなどどこにもなかった。
「だけど、どの方も高嶺の花なのよね」
「そうなのよ。今更、ねぇ?」
「あ、それならさ、妖夢さまとかどう?」
「どう、って?」
「将来、きっと凛々しくてかっこいいお方になる、ってこと!」
「あなた、年下趣味だったの?」
「や~ね、青田買い、って言ってよ」
 新しく飛び出す話題。
 妖夢さま、かわいいじゃない、というのが彼女の意見だった。
「性格もすっごく生真面目だけど、なんていうのかなぁ……母性本能びしびし刺激するというか!」
「あ、それ、何かわかるなぁ」
「何事にも一生懸命で、色んなことに頑張ってる姿ってかわいいわよねぇ」
「でしょ!?
 それに加えて、あの見た目! きっと、大人になってご立派になられたら、寅丸さまとかに負けないくらいの素敵なお方になるはずよ!」
 それを見越して、『わたし、妖夢さまも~らい!』ということらしい。
 誠に計算高く、したたかな発言だった。
「……考えたわね」
「将来性を見越して、今、安い物件を買っておく……か。それもありよね!」
「でしょ、でしょ?
 それを抜きにしたって、妖夢さま、かわいらしいもの~」
 ますます会話に花が咲いていく。
 すでに、紅魔館の片隅にあるホールは、色とりどりの乙女の花で満開だった。
 延々、語り続けた彼女たちは、その中の一人が時計を見て、『あ、もうこんな時間』と言うまで時の流れを忘れていた。
「だけどさぁ、やっぱり、一番素敵な方は――」
「決まってるよね~」
「もう、それ以外はありえないというか」
「そうそう」
 それはもちろん――。
『自分のお姉さま、よね!』
 色々と意見の隔たりや交流はあったものの、結論は決まっていたらしい。
 この館の『制度』にて与えられる、一番のパートナーである『お姉さま』に勝るものは、最初から此の世に存在しないのである。
 そろう言葉にそろう笑い声。誠ににぎやかかつ親愛の情があふれる光景であった。
「今度、お姉さまとお出かけするの」
「あ、どこ行くの?」
「へへ~、な・い・しょ!」
「この前、お姉さまにお料理を教えて頂いたのよ。ちゃんと、お褒めのお言葉ももらっちゃった」
「あ、すごいなぁ。あたし、この頃、お姉さまに叱られてばっかりだよ」
「大丈夫。それって、きっと、あなたのお姉さまがあなたに期待してるのよ」
「そうそう。気を落とさない、気を落とさない」
「うちなんて、お姉さまがドジばっかりするから、私の方が苦労してるのよ?」
「けど、それがいいんでしょ?」
「あ、わかる?
 そうなの! ドジをして『てへへ。またやっちゃった』なんて笑うお姉さま、すっごくかわいいの!」
「――あなた達」
「この前の部屋割りで、あたし、ようやくお姉さまと同じお部屋をゲットしたの!」
「うっそー!? 念願の二人部屋!?」
「いいなぁ~。あたしなんて、まだ一人部屋なのに」
「ちゃんと祝福してよね」
「はいはい」
「わかったわかった」
「あ、何よその態度。素直に『羨ましい』って言え~!」
「あ・な・た・た・ち」
「……いいなぁ。あたしなんて、お姉さまがお外にお買い物に出られてしまって、一週間くらい逢えないのに……」
「またお嬢様のわがままね」
「今度は何が欲しいって言い出したのかしら」
「気を落とさないで。
 大丈夫、きっとお土産を持ってきてくださるから」
「うん……そうだよね」
「一週間とか辛いよね。あたしなんて、三日、お姉さまのお顔を見られない時なんて、寂しさでどうにかなっちゃいそうよ」
「それ、わかるなぁ」
「何というか、周りの人とは違うのよね」
「うんうん」
「けど、いつかはひとり立ちしないといけないのよね」
「そうなったら、きっと寂しいんだろうなぁ……」
「だけど、きっと、そうなったらお姉さまは祝福してくださるわよ」
「そうよ。『立派になったわね』って。
 あたし、そんなお言葉をかけられたら、きっと、嬉しくて泣いちゃうわ」
「わたしも」
「お姉さまのためにも、立派なメイドにならないとね~」


「そうですか。
 それでは、あなた達には、きちんと立派なメイドになってもらわないといけませんね?」


 ――しん、と辺りは静まりかえった。
 一人が『ぎぎぎぎぎぃっ……』という音を立てて振り返る。果たして、その視線の先には、一人の『お姉さま』が、清楚にかつしとやかに立っていらっしゃったのでした。
「……マ、マイスターのお姉さま……」
「ご、ごきげんよう……」
「ごきげんよう。
 ところで、ずいぶんとお話に花を咲かせていたようですけれど。お仕事は終わりましたか?」
 あくまでしとやかに、そして上品に。
『マイスターのお姉さま』方にしか与えられない、清廉なる純白のメイド服をさらりとも揺らさず、彼女はにこっと一同に向かって微笑んだ。
 ――その笑顔は、一言で言えば『死を予感させる』笑みだったという。
「あなた達は、あなた達のお姉さまが、なぜ、あなた達にお仕事を任せているか理解していないようですね」
「え、えっと……」
「その……」
「全員、お立ちなさい」
 凛として涼やかな声が響き渡る。
 もちろん、彼女たちは反論一つすることが出来ず、その場に起立する。
「姿勢が悪いですよ。背中は伸ばして、腕は力を抜いて、自然に、かつ上品に体の前で合わせなさい」
「……すみません」
「さて。
 よろしいですか、皆さん。私たち、紅魔館に仕えるメイドが心がけるものは何だったでしょうか?
 はい、どうぞ」
「い、一に礼節、二に忠義、三に義理人情……です」
「大変結構。
 それでは、紅魔館でお仕事をする際に必要なものは? はい、どうぞ」
「き、規律を重んじ、誠実に業務を行い、紅魔館のメイドとしてふさわしい立ち居振る舞いを心がける……です」
「はい、その通りですね。素晴らしいお答えです。
 それでは、今のあなた方は、その二つを守れていると言えますか?
 はい、どうぞ」
「そ、その……守れて……ません……」
「そうですね。それは大変悲しいことですし、憂慮すべきことでもあります。
 では、なぜ、この二つのルールを守れていなかったのでしょうか。
 はい、どうぞ」
「……う。え、えーっと……」
「どうしました?」
「……わ、わたし達が不真面目だったから……です」
「大変、ご理解頂いているようですね。
 それは、非常に問題のあることだと思いますよね?」
『……はい』
「はい。では――」
 延々続く、きっついお説教。
 それに涙する一同を、つと通りかかる、他の『マイスター』達は横目で見てつぶやいた。
「……よりにもよって、見つかったのが彼女なのね」
「メイド長より、彼女の説教はきついものね。
 身から出たさびとはいえ、ちょっとかわいそうだわ……」
「あとで助けてあげましょう」
 それじゃ、また一時間後くらいに。
 そう言って別れる彼女たち。その言葉は、疑う余地もなく、このきっつい説教が一時間以上続くことを示唆していたのだった。




「ねぇ、咲夜」
「何でしょうか。お嬢様」
「最近、館の雰囲気が変わってきているような気がするの」
「えっ?」
「いやその『何を今更』的な目をされても困るのっていうか意味が違うのよ」
「そうでしょうか?」
 ここ、紅の悪魔の館のお嬢様ことレミリア・スカーレットは、目の前の従者に向けて声を上げる。
 従者――十六夜咲夜は『どうしてそうお思いに?』と尋ねた。
「その……ん~……」
 紅茶を飲みつつ、背中の羽をぱたぱたぐるぐるさせるお嬢様。これは、彼女が悩んでいる時の癖である。
 ――この館、紅魔館が『幻想郷の誰もが恐れる悪魔の館』から『幻想郷の誰もが親しみを感じる笑顔のテーマパーク』になってからもうずいぶんになる。
 雰囲気が変わったなどと言われても、文字通り、『何を今更』なのである。
 ところが、それを理解しているはずのお嬢様は『えっと……』と声を上げた。
「その……なんかきゃぴきゃぴしてるというか。若々しいというか。
 もっと言うと、この前、パチェに借りた漫画にあった『女子校』みたいな雰囲気なのよ」
「ああ、なるほど」
「? 何か心当たりがあるの?」
「お嬢様。人里には寺子屋というものがございます」
「あるわね」
「そこでは、人間の子女が学問を学んでおります」
「まぁ、そうでしょうね」
「ですが、妖怪や妖精が勉学を学ぶ学び舎は存在しません」
「そうなの。ふーん」
「なので、紅魔館をそうしました」
「ちょっと待ちなさい」
 そこでお嬢様は手を挙げる。
「え? 何それ。わたし、今、初めて聞いたんだけど」
「昨今は不況のため、幻想郷中のあらゆる企業が優秀な新入社員を求めて、就職フェアで鍔迫り合いをしてます」
「わたしの質問無視?」
「我が紅魔館も、優秀なメイドを獲得するのに苦労を重ねております。
 ただでさえ、紅魔館は狭き門――すなわち、本当に優秀な方しか採用しない職場です」
「いやそうかもしれないけど何か違うのよねそれっていうかうちいつから会社になったの」
「ならばと私は考えました。
 それならば、我が紅魔館で優秀な才能を持ったもの達を事前に集め、教育を施し、就職市場にそういった才能が流れる前に青田買いしてしまおうと」
「それも今初めて聞いたんだけど何であなた達で勝手に進めてるのちょっと聞いてるの咲夜」
 突如、どすん、とテーブルの上に置かれる無数の書類。
 咲夜曰く、今回の『スカーレット女学園』を設立するに当たっての計画書と会議の議事録であるらしい。
 その枚数、数百ページ超。議事録に至っては半年以上前の日付から書類が始まっていた。
 何でそんなに前から作戦進めてたのに自分は知らないのか。っていうか、そもそも自分に、何で声をかけてこないのか。
 ツッコミ入れようとしたレミリアを無視して、咲夜は続ける。
「……長い道のりでした。
 けど、ようやく、先日、その道筋が立ちまして。
 つい一週間ほど前に学校法人としての申請及び登記が完了しました」
「え、そんなの管理してる役所あるの幻想郷に」
「本日、開校式となります。
 校長であるレミリアお嬢様には壇上でのスピーチをお願いします」
「今日!?」
「ちなみに、理事長はフランドール様です」
「わたしよりフランの方が偉いの!?」
「それでは、開校式の時刻ですので。
 お嬢様をお連れして」
『畏まりました』
「ちょっとあなた達どこから出てきたのどこにいたのそもそも学校ってどこに作ったのねぇちょっと!」
「私が空間をちょちょいといじりまして建設しました。
 時を操る能力のちょっとした応用です」
「いつ作ったのよそもそも事後承諾なんだけど!?」
「さあ、急ぎましょう」
「ちょっとあなた達下ろしなさいわたしはまだ何も言ってないし許可出してないしちょっとこらわっしょいわっしょいじゃないわよ下ろせこらー!」
「さあ、これから、ますます紅魔館は忙しくなりますよ。お嬢様。
 一緒に頑張りましょうね」
「わたしは許可出してないって言ってるでしょうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「あ、何でしたらスピーチは『うー☆ うー☆』でも構いませんので」
「せめて喋らせなさいよ!?」
「ではお願いします」
「あ。」
~私立スカーレット女学園について~

本日、幻想郷に新しい学校法人として設立させていただきました、当スカーレット女学園についてご説明いたします。
当スカーレット女学園は、美しくしとやかな淑女を育成するための学校です。
見識深く、また、多くの知識を蓄えた教師を招き、深く広く、そして堅実なる学問をご提供いたします。
また、学問を学ぶだけではなく、当スカーレット女学園では女性としての立ち居振る舞い、言葉遣い、そして各種の家事など、淑女としてふさわしいスキルを育成します。
多くの友人、多くの先達に囲まれ、素晴らしい日常を送ることが出来ることを、わたくしは皆さんに約束いたします。
是非とも、当スカーレット女学園へのご入学をご検討ください。
当スカーレット女学園では一般生徒の他に、学業特待生、スポーツ特待生などといった制度を設けております。
特待生制度を利用することで、入学金、教科書代、また寮をご利用の方は寮の代金も無料とさせていただきます。また、各種割引制度もございますのでお金などのご心配がございましたらご相談ください。
なお、当スカーレット女学園をご卒業された皆様方には、当紅魔館へ優先的に採用させていただきます。
是非、ご検討ください。

                                    筆:十六夜咲夜(校長代理)
haruka
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
良いなここ
2.名前が無い程度の能力削除
リリアン女学園か何か?
3.ジョシュア削除
....これは凄い