Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

香霖堂に(魔界)神がやってきた

2007/09/19 10:38:06
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いつも 略奪される香霖堂
「持っていくぜー、こーりん!」
「うお?まて、それは非売品だ!」

 今日もまた誰かが
「えーと、あった緑茶、緑茶、じゃあこれもっていくわね」
「(ぼろぼろになりながら)お、お金払っていってくれ・・・」

 そんな毎日な香霖堂
 そして今日は雨が降っています
「やれやれ、今日中に修理しなきゃな・・・」
 お店がぼろぼろになっていてそれの修理に追われます
「…魔理沙も霊夢も、奪うだけ奪ってあとかたづけをしていかないからな」
 香霖の目から涙が…
「…はあ、弱者はただ奪われるだけなのか…」
 何か悟った感じで黙々と壁に修理のための板を取り付ける
「…世の中には神はいないのか…いや、神も霊夢にはかなわないか」
 ふと誰かがいる気配がした
(こんな雨の中だれが?)
 そういって振り向くとそこには…一人の女性がいた









 さてここで話はその女性の話しにさかのぼる
 この女性とある神なのだが
「神と聞いてやってきました」
「歩いてお帰り」
 …いわなくてもわかるよね?
「はあ、これで197834回目の拒否か…」
 魔界神である神綺さまである
「でも、頑張って魔界のことを紹介しなくちゃ」
 現在の魔界はいわば…田舎である、いろいろと紹介して 
 観光してもらいその収入で動いているのである
「・・はあ、あの頃はよかったな」
 かつてはラスボスとして頑張っていた神綺さまであったが
 かつては無かったことになり、忘れないでもらうために
 このようなきつい外回りをしているのである
「もうかつてのような、カリスマも無いし…」
 霊夢に負けた後最弱のラスボスとして名前が広まってしまったために
 現在の魔界でも肩身が狭い思いをしている
「娘たちにまで邪険にされているし…」
 目に涙を浮かべながら
 彼女は自分の娘であるアリスのことを思い浮かべる
「…さあ、また誰かが私のことを呼んでいる…いかなきゃ・・」
 疲れているであろう足を引きずり彼女は『誰かがまだ私を呼んでくれいる』
 と信じ歩き出す



 紅い屋敷で
「神と聞いてやってきました」
「魔術の邪魔だから帰って」


 ウサギがいる屋敷で
「神と聞いてやってきm『およびでないから帰ってくださいね』」


 自分の娘の家で
「アリスちゃーん」
「邪魔だから帰っておかーさん」


 マヨイガで
「かみと『スッパテンコー!』…かえりましょう」


 神社で
「・・神と聞いて」
「新作にでないやつはいるだけで邪魔だから帰って」
「…シクシク」


 そんな感じで今日も邪険に扱われ
 魔界に帰っても娘達に空気のように
 思われている自分はだんだんいなくても
 変わらないんじゃないかと思い始めてきた
「…まあ、98作品は無かったことになっているんだけどね」
 そんな時
「…また誰かが…」
 神の名前を呼ぶ人がいる
「・・行かなきゃ……」
 雨が降っている中、彼女は歩き出した






 そして時間は冒頭に戻る
 香霖はその女性が雨に打たれているのを見て
(バスタオル用意しなければいけないな)
 そう思い何か話そうとしたとき女性が一言つぶやいた
「…神と聞いて…あるいてきました」
 そういうと
「へくちっ!」
 くしゃみした


 香霖は、さっき一人で愚痴をこぼしたのを思い出した
(そうか・・神も大変なんだな・・)
 そう思うと香霖は部屋からバスタオルを持ってきて
「神様も大変ですね…お疲れ様です」
 そう話しかけたのだ



 次の瞬間、神綺さまは泣き出した
「えーと、どうしたんですか?」
「…ぐすっ、スイマセン…最近・・ひっく・冷たい対応しか・・ひっく
 誰もしてくれなくて…」
「私でよければ…話を聞きますよ」
「いいんですか?…へくちっ!」
「…その前にお風呂にでも入ってきてください」
「…えっ?でもさすがにそれは・・・へくちっ!」
「かぜひいてもらうと困りますので」
「…ぐすっ、お言葉に甘えます」



 その後、お風呂に入り、香霖が用意してくれた服(商売品)
 を貸してもらって話をし始めた
 その話を聞いた香霖は
(この人も私と同じだ)
 そう思い
「スイマセン、もしよろしかったら私の話を聞いてもらえないでしょか?」
「・・はい」
 自分の今の状況を話して見ることにした



「すっかり遅くなってしまいましたね」
「…ごめんなさい、お風呂を貸してもらった挙句、服まで貸してもらい」
「いえいえ、それは私が好きでやったことですから…
 それより帰らなくていいんですか?」
 そういうと神綺さまはうつむき
「・・良いんです……誰も私のことなんか気にしてくれませんから」
 神綺がそう小さく自嘲すると
「そんなことはない!」
「!」
 思わず香霖は大声で怒鳴った
「…こほん、大声ですまない」
 うつむいている神綺さまは目から涙を流した
「あー、すまない泣かしてしまったかね」
「いえ、違うんです…私も、誰かにそういってほしかったんです」
 そういうとさらに涙が流れる
「あれ、おかしいな…なんで・・涙が」
 そこにいるのは、偉大な魔界の神ではなく、ただの一人の女の子だった
 香霖はただ泣いている女の子の頭を
「よしよし…毎日ご苦労様」
 そういって撫でるのであった



「すっ、すいません…なんか勝手に泣き出しちゃって」
「いっ、いやこっちも勝手に頭を撫でて…」
「…」
「…」
「えーと、それじゃあ、私はこれで」
「…また香霖堂に来てくださいね」
「は、はい!…あ、あと…」
「ん?なんでしょう」
「また、頭撫でてもらってもいいでしょうか?(顔真っ赤)」



 今日は、香霖堂に珍しいお客が来た…そんなお話




後日談
「ねえ?アリスちゃん」
「なに、神綺さま」
「お母さん結婚するかも」

 魔界激震


「なあ、魔理沙?」
「おう、なんだ香霖?」
「…このお店あとを任せた」
「あん?どうゆうことだ?」
「好きな人ができてだな」
 魔理沙失恋・・・ 
「神と聞いてやってきました」
「歩いてお帰り」
 のやり取りを見ていて、たまにはそんな神様にお疲れ様といえる人といえば
 香霖かな?と思いこれを書きました
 神綺さまを見たことがない私が書いたので、性格とか口調が変になっているかもしれませんが
 そこのところは冷たく見守ってください
 マイスターは必ず書きますから・・・では今から明日に向かってテスト勉強開始します


 おまけ
「今回の最大の失敗は、魔理沙が香霖の好感度を余り上げなかったことである
 次は選択肢を間違えないこと、それが魔理沙ルートに行くための善行です」
 ってかわいらしい閻魔さまが私にレーザーを放ってきながら言いました
脇役
コメント



1.名無し妖怪削除
これは新しい。
2.名無し妖怪削除
これはいい話だ
冷たく?とんでもない!温かく見守らせていただきます

誤字その女性に話しにさかのぼる
  その女性の
3.名無し妖怪削除
誤字報告
×および出ない
○およびでない
4.名無し妖怪削除
アホ毛様・・・;;
5.名無し妖怪削除
かたずけ→かたづけ

あぁ…魔界神に幸あれと願わざるを得ない…。
6.ピースケ削除
そういや二人ともアホ毛持ちなんだよな確か
それはそうと香霖堂に夢子辺りが攻め込んできそう
7.名無し妖怪削除
そういえば未婚の母なんだよね・・たくまし毛その他ギャグ要因でその事実を忘れてたけど。
8.名無し妖怪削除
つ、続きを読みたいです!
9.思想の狼削除
未婚の母…イイね(ニヤリ)
でもこれ、『霧雨魔理沙が消えた日』の続編じゃないでしょうね…(汗汗汗)
10.名無し妖怪削除
こーりんの優しさと神綺さまの不憫さに泣きました。
テストが終わってからで結構です、是非とも後日談を。
11.名無し妖怪削除
御付き合い編と結婚編が楽しみだ
12.名無し妖怪削除
そりゃ激震するだろうよ魔界
13.脇役削除
誤字脱字、書きなおしました、
みなさんの感想楽しく見せてもらってますが、コレはあくまで単体のストーリーで、一つで終わる予定でした・・・意外と人気があるようなのでもしかしたら・・・これはこれで後日談を書くかもしれません・・・感想が15ぐらい超えるようなら、お付き合い編と結婚編書かせてもらいましょう!(宣言)
ただ、書いてもこれは他のお話とはクロスさせません
(私はあくまで香×魔派ですから・・・)
14.道端から覗く程度の能力削除
魔理沙・・・しくじっちまったんだなぁ。
15.名無し妖怪削除
神綺さま20万回近くもどこに行ってたんだw
16.名無し妖怪削除
売り物強奪しまくる奴と可憐で不幸な女の子ならそりゃあ後者を取るよなぁ
個人的に頭なでる部分がメチャツボです
17.名無し妖怪削除
さあ、15は超えたぞ。
続きを書くんだ~
18.時空や空間を翔る程度の能力削除
おおぅ、
何かを感じた・・・・
19.名無し妖怪削除
>新作にでないやつはいるだけで邪魔だから帰って
 それは禁句だ
ところで、アリスの神綺様の呼び方が一回目と二回目で違うのには理由が?

お~続くんだ。こりゃ楽しみ
20.名前ガの兎削除
なんと
こう来ますか
21.kieu削除
魔界神が可愛い……